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ヒューブーン さんのレビュー一覧 

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     2016/02/01

    前回の「Dolce」の魅力が、「グラビア度80%+選曲20%」だったとすれば、今回の「Carmen」は、それら2点の絶対量を変えずに、演奏の魅力が80%以上食い込んだ超オススメCDと言える。音色そのものはむしろクールでありながら、不思議と冷めた情熱に満ち満ちており、どの曲も聴覚をとらえて離さない。瞬間瞬間に意味が込められているような、高密度な仕上がりとなっていて、これからどのような演奏を聴かせてくれるように成長していくのか?とても興味深さと期待を感じずにはいられなかった。個人的意見かもしれないが、日本人ヴァイオリニストで、(このCDに聴ける)彼女以上の表現として記憶にあるのは、強いて言えば五嶋みどりくらいしか思いつかない。

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     2016/01/13

    気の抜けた炭酸のような演奏に聴こえる。チャイコフスキーの交響曲の中では、6番⇒1番に次いで好きな曲だが、この演奏で聴いたらたぶんもっと下位になっていたと思う。そもそもこの指揮者の「炎のコバケン」という異名は、この演奏からは微塵も感じられない。迫力も不足し、間取りもボケボケ、キビキビさは皆無と言った演奏になってしまっている。それでも第3楽章はなかなかイケていると思うので、★3つにしておいた。

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     2016/01/09

    ブルックナーに関して、7番だけはほとんど聴くことがない。いい曲だとは思うが、どことなく「昼ドラ的?」で、ブルックナーの毒?が希薄な気がするからだ。そんな中、曲はユルくても、演奏にピリピリ刺激的なディスクを耳にした。それがこの一枚。通常のブルックナー演奏では、やり過ぎ感一歩手前のデフォルメ度が気になるところだが、僕にはちょうどよく、最初から最後まで集中して楽しめる。

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     2015/12/29

    クラシック音楽を愛好し始めてもう40年にもなるが、小澤征爾のモーツァルトを耳にしたのはこれが初めての体験に思う。そして「素晴らしくて、ヒトに薦めたくなる小澤征爾のディスク」を耳にした最初の演奏でもある。そもそも小澤征爾の創り出す音楽は、オケを問わず「透明すぎ」であり、純水過ぎて味がない…というのが僕の感想だった。この演奏も例外ではなく、無色透明な音色の中に、生き生きとしたモーッァルトが息づいている。要するに、「小澤の個性と、作曲者の美点の一つとが完全に一致した」ということなのだろう。何度聴いても飽きがこない。モーツァルトがこれらの曲sを作曲当時、こういう音楽がアタマの中に鳴り響いていたのではないだろうか?と思わせる。最高の愛聴盤である。以上 交響曲のみの評。声楽曲は比較する対象がなかったため感想は書けないが、こちらはさほど良くはなく、むしろ凡演なのではないだろうか?

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     2015/11/19

    この2曲にあと「未完成」(シューベルト)を加えたら、もうそれ以上シノーポリは必要ない!と思えるくらい、これらの演奏は素晴らしい。また録音方式が変わっているのだろうか?スピーカーの中でエコーしているように感じられるのは、ウチのオーディオ装置のせい?(←貶していない。褒めている意味です)
    マーラなんかだと、シノーポリの評価は分かれそうな気がするが、これら初期ロマン派の交響曲に関しては、この指揮者の良い個性ばかりが飛び出して聴こえている。

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     2015/11/05

    メカニカルな造形の中に、狂人の躁鬱を垣間見るような演奏である。宗教的恍惚感は希薄であるが、奇妙な感覚のノリがある。ケ−ゲルの演奏スタイルは様々無数にあり、特にスタヂオ録音とライブとでは、まったく別次元の表現だが、このディスクに聴かれるライブ録音は、むしろ極めてスタヂオ録音の時の表現に近い。<CD1>のトラック11 などは、ケーゲル以外の何モノでもない演奏スタイルであり、ケーゲルの「展覧会の絵」や「幻想交響曲」を体験した方なら「あぁコレね!」と共通する「ケーゲル節」を感じ取ることが出来るだろう。。。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/08

    高校生の頃、数少ないクラシック好きの友人と「ジャケットデザイン」について語り合って、ベスト1に選んだのがこのジャケットだった。ただし当時の収録曲は、宗教改革でなく、スコットランド(とフィンガルの洞窟)だったが… 時は流れてCDの時代になり、LPのような迫力がなくなって視覚的魅力は半減してしまった。
    しかし音楽そのものは今聴いても充分聴きごたえがある。バーンスタインの骨太な解釈が、メンデルスゾーンのイメージにそぐわないのか? あまり評判になった記憶はない。たしかに、サラサラした透明感や、そよ風のように爽やかなメンデルスゾーンではなく、ブラームスあるいはマーラー級の高カロリーな音造りではある。しかし例えばヴァイオリン協奏曲に聴かれるような、コテコテの甘さもまたメンデルスゾーンである。同シリーズ?でもある「イタリア」と「スコットランド」を合わせ、メンデルスゾーンの管弦楽による表現が到達し得た究極の解釈だと僕には思える。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/04

    1981年〜’87年の新全集に比して、基本的な解釈はほとんど変わっておらず、双方ともナミダが出るほど高水準な演奏で、比較は「好み」の一言に尽きるだろう。
    まず録音だが、これは新全集の方がキレイであることは疑う余地もない。音そのものが光沢を放っているようで古さを感じない。旧全集は、新全集に比べたら、音がカサカサめで、方向性もむしろロシアの「メロディア」の音を聴きやすくしたような感じとも言えるが、音の分離だとか、飛び出してくる素朴感など、個人的にはこの旧全集の録音の方が「好き」だ。演奏は、均せば本当の「互角」と言える。旧全集の方が「誇張」がやや多めで、「主観的ノリ」がよく、「スラヴ的」と評するとすれば、新全集は、やや「客観的」な視点で「チェコ的」な解釈だと言えるかもしれない。個々の演奏も好みが左右するだろう。僕の感想では、明らかに旧全集がベターなのは「第7番」。新全集がベターなのは「第3番」。(「第1番」と「第2番」は恐縮ながらあまり曲自体がわかっていない)。余談になってしまうが、このノイマンのドヴォルザーク全集の「旧」と「新」は、シベリウスの交響曲全集におけるベルグルンドの「ボーンマス」盤(旧)と「ヘルシンキ」盤(新)の関係に、位置づけが近いように思える。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/14

    文章では、微妙に形容しがたいブルックナーです。とりたててブルックナーらしくもなく、とりたててアバドらしくもない。ライブ録音のせいか、徹頭徹尾一貫した主張というのも、少なくとも外面的には感じられない。その意味では、ディスクとしての完成度は、同曲を振ったウィーンpo盤の方が高いと言うべきでしょう。ただウィーンpo盤を「優秀な商品」だと例えるなら、このルツェルン盤は「伝えたいことを無心になって伝えようとしている私的な作品」というような位置づけになります。 なにかしら「意図」して演奏している風でもなく、その瞬間瞬間に感じたことがそのまま音になっているような、同曲他の演奏では 聴けそうで聴けない独特の個性が全編を覆っております…そして後半に行くにしたがって、その個性は強くなり、第3楽章に至っては「こんなブルックナー演奏がありえたのか?」と今更思わせるような、意外なツボを突かれている自分に気づきます。 「中庸」を美徳とした指揮者の辞世の言葉なのでしょうか?しかし「辞世の言葉」という特別性すら感じないほどの中庸性も感じられます。この演奏がどんな演奏なのか?は、とにかくジックリ聴いてみるしかないです。

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     2015/07/18

    ナルホド凄い!コロンビアとの40番を想像して聴いてみたがまったくのベツモノである。「音」そのものが違う。この音と言えば… そう戦前に録音されたマーラーの9番がこんな音だった。オーケストラがこれほどまでに『個有の音』を持っているものなのか?持っているとしたら、何故今時の指揮者からはこのような音を紡ぎだすことが出来ないのか?とても興味深い。25番はクレンペラーが最高だと思っていたが、これまたまったくベツモノのワルター節に聴き入ってしまった。クレンペラーが、25番の持つドラマティックで悲劇的な面を強調したものだとすれば、ワルターのは、より純モーツァルトっぽい面から描いているように思える。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/10

    メンデルスゾーンの交響曲全集としては、唯一アバドの名全集に匹敵する演奏。
    カラヤンはメンデルスゾーンの交響曲を録音したがらなかったが、いざ録音してみたらこれほど素晴らしい演奏だったという点、なんだか嫌味っぽい気もする(*^o^*)。「イタリア」だけはもうちょっとスカッとした躍動感が欲しいが、それでも第2楽章なんかは聴き入ってしまう。「スコットランド」は、クレンペラーの別格な名演にの前には縮こまってしまうが、カラヤンの個性を前面に押し出した点、意外と平凡なアバド盤などよりよくできていると思う。「宗教改革」や「賛歌」はアバド盤と並ぶ双璧。「第1番」は、手抜きなさの真剣演奏が、かえってこの曲の若さを浮き彫りにしてしまった興味深い演奏。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/09

    未完成は、★5つでもかまわないが、ここはマーラー評として★2つという感想だ。頭でじっくり磨き上げられ、音楽の流れが心地よくない。作品としてのレヴェルは高いが、個人的には好きになれない。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/07

    大量に存在するジュリーニのディスクの中で、最高に「美味しい処取り」の一枚だと思う。と言うのも、僕はジュリーニと言う指揮者があまり好みでなく、マーラーやブルックナーなど評判の良い演奏も、どうも波長が合わず好きになれない。記憶にある限り、シカゴ響、ウィーンpoとの録音で手元に置いておきたいものは皆無。でもロス時代のものの中には数点好きなものがあり、それがブラームスの第1番&第2番、そしてこの2曲である。「運命」は、明るくも粘り気のある表現が、熱くココロに響いてくる。20世紀後半以降 「運命」の名演と言えるCDの少ない中で異彩を放つ一枚。「ライン」は、”シューマンの音楽は、何か物足らない” と感じるリスナー(僕のような…)には是非お薦めしたい。このような高カロリーな「ライン」を聴いてみると、「春」や「4番」も聴いてみたかったと強く思う。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/02

    「”華”の皆無な演奏、立体感の感じられない録音」通常、貶し言葉でしかないはずのこの批評も、対象がクレンペラーだとなると、興味深い褒め言葉に変貌する。とりわけ作品がブルックナーのものとなれば殊更だ。演奏は、おもしろさの一欠けらもない地味なものだが、地味さ加減もここまで来ると、むしろ強烈な「個性」となるだろう。とりわけその個性がよい意味で発揮されたのは8番と9番だと思う。今まで聴いていた他の指揮者での演奏が、いかに華々しいものであったか!を実感させられるほど朴訥でぶっきらぼうだ。4番あたりは、もうちょっと愉しさの垣間見える演奏が個人的には好きだが、長調の曲の中では6番がバッチリはまっている。
    全体を通して、宗教的恍惚感は薄いものの、不思議なほどの精神性の高みを感じることと、(日本でいえば)昭和期の演奏の懐かしさがそこはかとなく漂うあたり、たぶん永久に中古CDショップに行くことなく座右のディスクとなっていつまでも聴き続けることになるだろう…そんな風に思わせられるBOXである。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/08

    初めて耳にするシェーンベルクの批評は控えることとして、悲愴は特に悪い意味でのコメントする部分のない、ソツない名演である。もし世界中の同曲の演奏に、このディスクしかなくても、この曲の価値はなんら影響しない…と言えるだけの名演ではある。バレンボイムは、ハデハデしく発散するパッションなどには相変わらず欠け、モゴモゴとした印象なのもこの指揮者の特徴と言えば特徴だが、それでいて「聴かせて」しまう実力にははなはだ感服するしかない。ただ録音に関しては数か所、”この音のバランスはなんじゃ?”と、疑問な個所もあった。そういう演奏なのか?録音のミス(…修正が簡単に可能な時代にそれはないかな)なのか? それとも高級な再生装置で聴いたら意味も見えてくるのか??? はたして客席で聴いていたらどんな印象だったのだろうか?そんな疑問も残らないではなかった

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