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検索結果:25件中1件から15件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/07/16
20世紀の著名3大作曲家の各代表作品を比べてみてくれと言わんばかりの素晴らしい挑戦的プログラムですね、演奏は言わずもがなで素晴らしいです。ただこうやって並べるとヒンデミット狂の私としては、どうしてもこの演目ではストラヴィンスキーが一番に聴こえてしまう(もしくはバルトークと言う人も多いだろうと思われます)のがやや悔しくはあります笑。ストラヴィンスキーは20世紀に新機軸を打ち出せた度数では20世紀の作曲家のトップ3どころかトップ1に思われるところがあるし、バルトークの種々要素の統合度には誰も敵わないと思えるところがあります。ただヒンデミット中期以降の音楽ではそういうものをそもそも狙っていないように思われます。本盤収録の音楽では、ストラヴィンスキーは明晰で清新洗練、バルトークは民俗的昇華変容、ヒンデミットは思索的秩序闊達というような印象に私はなりますが、ヒンデミットはあくまでも自身開発のオリジナル音程重力関係をベースに対位法で構築進捗する音楽創作を掘り下げ続けたように感じる(代わりに異種要素統合や音色をさほど追求していない)ため、即時的報酬生成よりも持続的推移に重きを置いており、そのためパッと聴いた時地味に感じるんだと思われます。でも慣れれば実に活力豊富に聴こえ、同時に深遠さをも両立する(過度に深刻ぶらないのに深淵を感じる相当珍しい)もので、ある意味20世紀にバッハ的精神を持ち込む音楽です。ストラヴィンスキーとバルトークはその驚異的鮮烈さのインパクトが聴後僅かな疲れを感じさせてしまうのに対し、ヒンデミットは再生を終えたらまたすぐ最初から再生し直せてしまうんです。つまりそのダイレクト旨味のない独自美もこちらから主体的に見つけてね的音楽なんですが、私も推しになるまでめちゃくちゃ時間がかかった(それまではひたすら気持ち悪かった)作曲家です。超絶大作曲家の割に聴衆に好まれづらい部分はやはりあるんでしょうね。いつかIte, angeli veloces(1955初演のカンタータ)の現代録音が現れることをひたすら待つ日々です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/07/11
私はジョリヴェの熱気ムンムン音楽とはあまり相性が良くないのですが、このミサ曲「汝の妻」は素晴らしいと思いました。晴れやかな感じがあります。多分どういう曲調でも書ける作曲家だったのでしょうね。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/07/01
本盤はまだ比較的中古入手し易いです。本当は誰にも教えたくない程の秘曲中の秘曲中の秘曲が本盤中のConcerto Sacro(1925)になります。当初4楽章から成る一つの作品として構想され、グリューネヴァルトのイーゼンハイム祭壇画に着想を得て作曲されたそうです。この主題は後にヒンデミットが交響曲/オペラ画家マティスで取り上げられることにもなります。ジョステンはそれに先立ってその精神性を独自の音楽言語によって描き出しているとのことです。弦楽合奏とオブリガートピアノのために書かれた本作では、ピアノは通奏低音的な役割を超え、物語の展開を導く象徴的な存在として機能します。前半のConcerto Sacro Iは「受胎告知」と「降誕」を主題とし、天使との邂逅やマリアの内的葛藤、キリスト誕生の神秘を、標題音楽的な描写と象徴的なモティーフによって描く一方、後半のConcerto Sacro IIは「哀歌」と「埋葬と復活」から成り、深い悲しみを湛えた音楽は、やがて光に満ちた復活の頂点へと昇華されます。新古典主義的な構築性と豊かな和声、精緻な対位法を融合させた本作は、宗教的な物語を単なる情景描写に留めることなく、瞑想的で象徴性に富んだ音楽へと昇華しています。グリューネヴァルトの祭壇画が宿す敬虔さと劇的な表現力を音楽へと移し替えたこの作品は、ジョステン初期創作を代表する宗教作品の一つとして位置づけられる…というのがこの曲の概要のようで、まあとにかく一度お聴きになってみて下さいとしか言いようがありません。柔らかな光で頭脳が満たされ、なんだかありがとうという気持ちになります。音展開としてはかなり凝ってます。ジョステンがあまり有名ではないことが信じられないです。まさに奇跡的作品です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/06/27
なんと美しい音楽なのでしょう。RVWは最近良さが分かってきました。牧歌的郷愁が極限まで澄む果てに神秘への希求がかそけき光となって静かに立ち現れる音楽。本盤は現在ではもはやレアなのでしょうね、なかなか入手が難しそうです。英国におけるクラシック愛好家人気という点では、RVWはホルストやブリテンをも上回り、さらにはエルガー以上の支持を受けることも多い作曲家のようです。これは知りませんでした。天路歴程はRVWのライフワークとも呼べる作品だそうです。映像ソフト化が待たれます。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/06/23
ヒンデミットはキャリア最初期は後期ロマン派・表現主義からスタート→過激な前衛・新即物主義→実用音楽・対位法重視と作風が変遷していくようですが、その後1930年代に独自の調性理論(従来の調性からはやや重心がズレているような、拡大しているような感じで決して響きは混濁せず透明感を保つ)が完成した頃の、ヒンデミットの歌劇の中では多分一番有名なものです。その後の作風としてはさらに古典的均衡性、抽象性、思索性、普遍性の向上を目指すものになっていくようです(その到達点がオペラ世界の調和やオルガン協奏曲やミサ曲)が、もうこの作品辺りで完全なヒンデミット節は完成しています。全編ずっと最上級の音楽です。驚異的過ぎてそう形容するより他にないです。本演奏も素晴らしいです。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/06/15
ホリガーさんの音楽はまじで追いかける価値があります。当時は狂ったように聴いていました。完成時点における彼の音楽美学の集大成と言われるこのスカルダネッリ・ツィクルスは確か2017年に日本初演が行われており、聴きに行きました。事前予習していてもよく分からなかったのですが、現地でめちゃくちゃ感動しました。生演奏だったからというよりようやくその音楽のあらましを把握出来るようになったからかもしれません。戦後最前衛技術を駆使するのに知的感興を大幅に超えて聴き手の感情に触れてくるその音楽はちょっと類例がすぐには見当たりません。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/06/12
多分ヒンデミットの最高傑作だと思われます。私は言葉が全然分からず音楽だけ聴くしかありませんでしたが、強烈に感動しました。現状ヒンデミットの歌劇は画家マティスだけが映像ソフト化でしょうか、あまりにも不遇です…これほどの大作曲家なのに、この状況は異常。本作の日本語字幕付き映像収録の実現を強く望む日々です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/06/06
デニソフさんの大バッハアレンジが本当に素晴らしい。洗練の極み。現代的だが前衛ではない。これは泣けます。大バッハの現代編曲を他にもっと探索したくなりました。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/05/30
神聖と世俗、高潔と官能、古雅と異界、節制と熱情…というような相反するものがなぜか両立するフランクの音楽。とあるサイトで本当に生年合ってる?音楽が新機軸過ぎる、というようなことを言っておられる方が居ましたが、さもありなん。本録音はその室内楽を代表する二作品を収録しています。原盤がASV Goldシリーズで、多分Champs Hill Recordsレーベルが音源使用許諾を得たオンデマンドリイシュー盤だと思われます。原盤は相当稀少ながら、今もまだ入手可能です。ピアノ五重奏曲ではChandosのエネスク室内楽選集で大活躍のSchubert Ensembleの激アツ演奏がここでも凄いです。無音の余白を大事にしたピアノの弾き方にも感動します。総奏時はなんだかピアソラ的に響くことがあり、びっくりします。終結部の謎めき方も最高。特級推薦です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/05/20
長らく地味だなあと思ってきたシューマンのレクイエムがある程度腑に落ちるようになった録音です。透明感が素晴らしい演奏。孤独、不安、焦燥、優しさ、憧憬、記憶、諦念、祈りのようなものが渾然一体となっており、意味を掴もうとするほどその輪郭が滲んでいくような気持ちにもなる音楽です。終結部は信じられない美しさがあります。なんだか理解を先回りしてくるような感動。やっぱりシューマンは超絶大作曲家です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/04/18
シマノフスキのピアノソナタ第3番は近代ピアノソナタの最高峰のひとつです。ラフマニノフの第1番(原典版)、カルク=エーレルトの第3番、エネスクの第1番と並置して然るべきものです。本録音は時々とても聴きたくなります。すごい高名なポーランドのピアニスト、音楽教師でいらっしゃるそうです。悠揚迫らず見通しの良い素晴らしい演奏です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/04/15
幾つかのレーベルが出しているエネスクのピアノ曲選集は素晴らしい録音ばかりですが、大好きなピアノソナタ第1番をゆったりテンポで深々と演奏している本録音が特に私の好みです。どうも配信では見つけられない録音で、現状本ページの新盤と、旧盤もまだ中古入手が可能です。個人的にこの第1番は近代ピアノソナタの金字塔だと思っているラフマニノフの第1番、カルク=エーレルトの第3番に比肩する記念碑的名作です。私は素人なのでエネスクの複雑極まる音楽を完全に理解出来ている訳ではないですが、フランス近代の響き、対位法、民俗的旋律、循環形式等を統合しつつも決して錯綜散漫にはならず、むしろ純度を高めているように聴こえるのが本当に凄い。音数を制限しているからこそ洗練と、謎めいた感興を喚起する音楽になるものと感じます。よく分からないのですが多分動機が回帰してくると若干変化している?ように思います、つまり発展的に再現されているような…なのでベクトルそのものは明快ながらも、徐々に時間感覚が曖昧になっていくような音楽で、何度聴いても飽きることがありません。エネスクは間違いなく近代期における最大級の天才です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/03/14
印象主義時代の最重要人物のひとりの筈なのになんだか周縁扱いになってしまっているシュミットさんです。詩篇第47番や協奏交響曲や光の祭典(現状Forgotten Recordsでしか録音を入手出来ない)を始めとする傑作が数多くあります。室内楽ではピアノ五重奏曲やヴァイオリンソナタが大変な力作なのですが、この弦楽四重奏曲は晩年近い創作でまさに極め付けです。カルヴェ弦楽四重奏団が初演、そしてどうもこのシャンペイユ弦楽四重奏団の演奏が最初の商業録音のようです。中古であれば少量ながらこのEMI-新星堂盤が流通しており、Forgotten Recordsも復刻を出してはいます。戦後前衛と異なり近代的主題労作展開の強度を維持する近代抽象弦楽四重奏の巨人であるバルトーク、エネスク、シマノフスキ等の作品群に全く引けを取らない40分を要する大作です。もうひとつレーヴェングート弦楽四重奏団による録音もあるみたいですが、現在入手はほぼ不可能のようです。現代の鮮明な新録音が待たれます。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/02/01
シュナーベルは作曲家としても第一級ということが分かる作品選集です。どの作品もハードな抒情性に貫かれており、こういうベクトル(無調だけど歌が残存している感じ)の音楽が希少なのもあって、時々聴いています。カッコ良過ぎの隠れ名曲群なので、未聴の方はぜひ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/01/25
現状過小評価の俎上にすら載せられていない超天才作曲家です。個人的にはリリー・ブーランジェの劇的な部分をやや抑えて現代的東欧風味が加わったような音楽に感じられます。本盤は古典性をギリギリ維持したクラシック音楽が1920年代辺りに終焉となって戦後前衛音楽が本格的に稼働し始める迄の端境期終端辺りに作曲された代表作が集められています。とんでもない傑作揃いで私は最初これを聴いた時仰天して本盤を部屋の奥の奥に仕舞い込んだ(大事にしたくなるオタ特性です)のを思い出します。フォーレ後期、シマノフスキ、エネスクの音楽がお好きな方は、このマリッチさんのハーモニー変化の魔力に痺れまくること請け合いです。
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