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angelico さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/21

    ゆったりとしたテンポで、リリカルな旋律美をたっぷり歌うチャイコフスキーは、ロシア的伝統にマッチしていて私は好きです。ただし1楽章ではテクニック的にも切れ味が悪く、2楽章も含めもっちりしすぎて動きが重いです。3楽章でようやく音楽が前に進むようになり、ずっと聴きやすくなります。ただしリズム感が悪いわけではないが、やはり重いです。体重が増えて、太くなってしまったバレエダンサーが必死に踊っている感じ。救いは、音が美しいこと。スクリデが日本音楽財団から借りているストラドは、コレクションの中では最上級。なお、ネルソンス率いるのオケ・パートは随所に面白みがあって、こちらの方がソロより楽しいというべきか。しかし、オケは残念ながら上手ではなく、管の飛び出しや、弦の粗さも目立ちます。惜しいね。で、★3つ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/15

    皆さんの高い評価にちょっと驚きつつ、久しぶりに聴きなおしてみました。全曲にわたって、1、3楽章はとてもいいですね。軽やかで、クールだけど愉悦感も溢れてます。でも緩徐楽章はどれもテンポ設定が遅めで、
    間延びして聴こえてしまうのがちょっと残念。「字あまり」という感じで、モタモタしています。きれいだし、たっぷり歌おうという意図なんでしょうが、バッハのコンチェルトにとってとても大切な、全楽章を通じたパルスの安定という面からすると、ちょっとどうかなという気がします。なので、おまけで★4つ。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/03

     カヴァコスのモーツァルトは、持ち味の美音と明晰な発音、アーティキュレーションで、チャーミングなコンチェルトに仕上がっています。
     モダン楽器での演奏ですが、大ぶりのヴィブラートは用いず、デュナーミクの振り幅を抑制して、ピリオド的な響きを作っています。開放弦やフラジョレットを多用して、柔らかく、爽やかな音色になっています。ボウ・コントロールがこの上なく柔軟なので弓が暴れることは全くありません。それゆえに、威勢のいいロンド楽章などを求める人には物足りなく感じるかも知れませんが、躍動感とは無縁だなんてことは決してありません!
     繊細ながらあらゆるところにしっかりと味がついていて、十分に楽しむことができます。味付けの濃い演奏に舌が疲れてしまった方には、洗練されたカヴァコスのモーツァルトをご堪能ください。
     しかし、シンフォニーの方はイマイチです。管打楽器が荒っぽく、端的に美しくありません。ガチャガチャしています。したがって★4つ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/22

    むしろショスタコーヴィチのこの協奏曲で、ここまで歌いきれることこそ、驚くべきテクニックの賜物です。自在なボウ・コントロールと多様なヴィブラートを状況に応じてきちんと使い分けられるバティアシヴィリの演奏技術の高さあっての名演でしょう。解釈もテンポ設定も、むしろ本流中の本流ですよ。ヤンポルスキーとオイストラフの2大巨匠に師事したマーク・ルボツキーの弟子であるバティアシヴィリには、オイストラフ系のスケール感と彫の深さが、ヤンポルスキー系のノーブルでしなやかな歌とが見事にあわさっているように思います。新しきスタンダードの登場です。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/21

    コンチェルトはともかく、第2ソナタはツィンマーマンとの相性が
    思いのほかよく、大変魅力的な名演になっている。この曲の面白みを
    存分に表現しきった演奏であり、パーチェのピアノも素晴らしい。
    下のように、「いちゃもん」の批評で評価を落とすべきものではない。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/20

    大変丁寧で、よく吟味され、しっかり歌われるベートーヴェンである。
    しかし非常に遅いテンポ設定には説得力を感じない。
    ピアノは前に行きたがっており、ピアノとも合っているとは思えない。
    庄司さんにとっては、自分の音楽を見出し表現していく上で重要な
    思考錯誤だろうし、過渡期のパートナーとしてベートーヴェンに不足
    はない。しかし、この方向性で全曲録音をしていくのだろうか。
    もっと弾きこんで、しっかり自分のベートーヴェンを見つけてからで
    良いような気がする。大きなお世話かもしれないが。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/30

    限りなく抑制的なモダンスタイルという感じでしょうか。
    正直、中途半端なポジション取りだと思います。
    音は美しいけれど、痩せている。ただ造形は結構マッチョだったりする。
    結局、フランク・ペーターはどういうバッハを弾きたかったのだろう?
    ちょっと理解に苦しむかなぁ。むしろ特筆すべきはパーチェのピアノ!
    すばらしい!


    レオブルー様、
    フランク・ペーターのお姉さん?
    ひょっとしてヴィオリストのタベアのことを指していますか?
    ふたりは、姉弟ではありません。
    ちなみに、フランク・ペーターの方が年上です。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/09

    意外と平凡。もっと各曲の個性を描き分けてるかと思いましたが、
    いずれの曲もすでに定着している通俗的な演奏スタイルのままで、
    特に新鮮味はありません。
    演奏も、もっとエレガントにスマートに弾くかと思ってましたが、
    結構パワーでねじふせていて、目が覚めるほどテクニックが優れて
    いるわけでもない。高音がヒステリックなのもいただけない・・・。
    期待していただけに、残念。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/06

    ベートーヴェンは、実に清潔かつ誠実な演奏であり、長大な展開部をしっかりと描き分け、飽きさせない。自然でありながら十分な説得力をもっている。
    かつての巨匠の演奏でさえ、退屈になってしまう一楽章が少なくない中、
    大変な成果だと思う。
    それから、ヴィブラートが最高に美しい。多様なヴィブラートを適切に使い分けて音の表情を描き分ける力は、現代のモダン楽器奏者の中では随一。CDからも十分に聴き取ることができる。まだ若いが、当代最高のヴァイオリニストであることは疑いない。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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