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楽山子 さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/11

    手持ちとのかぶりは少々ありましたが、アメリカの黄金時代の名録音が60枚で1万円を切る超特価に文句なしです。曲目の偏りの大きいのは、演奏家の十八番の優先と当時の聴衆の趣味の反映と思いますが、中庸の美徳を吹き飛ばすタフネスぶりこそこのボックスの魅力でしょう。

    往年の巨匠の、油の乗ったいい時期の録音が最新技術を用いて入念にリマスタリングされていることが喜ばしく、手持ちの国内盤CDとの比較でも分離が良く見通しの広い仕上がりと感じました。紙ジャケットはオリジナル尊重ですが、収録はなるべく長時間となるようなカップリングが行われています。

    このボックスには、ボストンポップスのアーサー・フィドラーやテノールのマリオ・ランツァ、オルガンのヴァージル・フォックスと言った人の録音があってめっぽう楽しく、正統的とは言い難くても立派な演奏。食わず嫌いはいけませんが、1枚1枚の購入となると自分の趣味に寄り添って偏りが出ますから、こういう福袋みたいなボックスもいいものです。

    気付いたらドイチェグラモフォンのCDばかりという人(私もそうなんですが)におすすめのボックスです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/10

    演奏はやや速めのテンポで重すぎず軽すぎず、金管はうるさくなく、弦の響きに木管がきれいに乗っかって、聴き疲れがしません。ブリリアントにもゴージャスにも鳴らすことのできる音楽であるところが名曲たる所以でしょうが、そういう音楽に辟易したときにこのビゼーに手が伸びてしまうのです。さらに軽妙洒脱な趣きがあれば言うことなしですが、カップリングもよく、目下の愛聴盤です。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/04

    ワルターのボックスとなれば一生の宝としたいところですが、SBMリマスタリングというのがまず引っかかりました。モーツァルトのCDにモノラル音源を採用しているのも疑問です。ワルターが遺してくれたステレオ録音は必ず収録すべきでしょう。モノラルにも良い録音があれば両方収録すればよいのです。パッケージも今更LPサイズでは収納に困ります。

    往年の巨匠たちのレコードが次々とボックス化され格安で販売されることは大いに歓迎なのですが、出すからには決定盤と言えるものを出して欲しいですね。特にワルターのCDはリマスタリングの問題があります。

    DSDリマスターを使用せず、20年前のSBMリマスターで統一したのは一つの見識かと思いますが、未だに30年前のマックルーア監修のリマスターがベストと言う人もいます。このあたりで最新技術を用いて過去の議論を一掃する高音質盤の登場を期待しているのは私だけではないでしょう。

    ワルターへの感謝を込めて星は5つ。高音質盤への買い替えを前提としてさえその価値は揺るぎません。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/21

    原典に忠実に、折り目正しく歌われた文部省唱歌。第1曲目の「夏は来ぬ」から、その凛とした歌唱に惹きつけられます。原作通りに歌詞が5番まで歌われたことで歌人の苦心がよくわかりますし、日本の原風景だけでなく夏を迎える気持ちの高まりが鮮やかに詠み込まれていたこともわかるのです。解説には、作曲時に歌詞の一部が改められたことと、戦後の教科書で歌詞が1番と5番のみに改変されたことが書かれていますが、より詳しいレポートは藍川さんが文春新書に書き下ろした「これでいいのかにっぽんのうた」にあります。
    文部省唱歌と言えば、子供向けのイメージのまま優しく歌われたものが多いのですが、藍川さんの歌唱はそれらと一線を画するものです。子供向けだからと言って、子供が歌いやすくすることが正しいわけではありません。まず大人が感動し、その感動を子供に伝えるべきものもあるでしょう。そして、藍川さんの歌唱によって面目を一新した文部省唱歌がまさにそのようなものであったことがわかります。

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     2013/06/10

    全く古びることのない演奏ですね。繰り返し聴くのがつらい演奏が多い中で、セルの演奏だけは別格です。楽譜に忠実なイン・テンポの演奏というのは大雑把なイメージでしかなく、聴き込めば随所に独特の表現が見つかります。安心して聴けるし、聴いたら聴いたでおもしろく聴けるのです。
    第8番は晩年の録音の方が有名ですが、安心して聴けるのはこちら。ただし、録音は少し古い感じがします。自然なリマスタリングなのかもしれませんが、好みとしてはもう少しハイを抑えた方がよかったです。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/09

    旧仕様のOIBP国内盤は3枚組であったが、新仕様の国内盤は輸入盤と同様の2枚組になっている。新仕様ではルビジウムカッティングによる音質向上と大幅なプライスダウンが行われているが、後期交響曲3曲を無理やり2枚に収録したため、第5番が2枚にまたがるという悲しい仕様になってしまった。これでは、せっかくの音質向上もプライスダウンも全く割に合わない。何を考えているのか理解に苦しむが、とにかく「ムラヴィンスキーに謝れ」と言いたい。
    演奏は、言うまでもなく最高である。漲る力感と精緻なアンサンブルの両立は驚くべきもの。加えて統一された強固な意思さえ感じられる。指揮者とオーケストラの力量だけではなく、そこに時代背景があることも無視できない(この演奏が録音されたのは1960年)。先のことはわからないが、しばらくはこのような演奏が成立し得るとは考えづらく、20世紀の最良の遺産の一つと言えるだろう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/09

    モダン楽器とオリジナル楽器のどちらを使用するべきかと言った問題を超越した究極の名盤と思います。バッハの世俗音楽はもっと気軽に聴きたいという気持ちもないわけではありませんが、リヒター盤の峻烈な演奏から得られる感動はそういう気持ちを吹き飛ばしてしまいます。その演奏は力強く、そして力強いという以上に厳しいものであり、それがバッハの世俗音楽の演奏であるところにより大きな衝撃があります。
    ピノックやクイケンの演奏は、私に音楽を聴く喜びを与えてくれる素晴らしいものですが、それらに感動しつつ後ろめたさを感じてしまうのは、このリヒターの演奏があるからです。リヒターの演奏を他の演奏と分けるものを精神性と呼ぶべきかどうか迷いますが、現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏にはあります。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/08

    マルチバイのお供に買いましたが、曲目・演奏もいいですし、廉価盤シリーズにありがちなカップリングの無理やり感もなく、とってもお買い得な1枚でした。
    マイヤーのモーツァルトは、アバド&ベルリンフィルとの新盤がありますが、こちらはフォンク&シュターツカペレドレスデンとの旧盤です。この旧盤でもマイヤーはバセットクラリネットを使っています。深々としたなめらかな響きは、マイヤーの技量と低域を拡張した楽器の効果が組み合わさったものなのでしょう。
    カップリングはウェーバーの1番2番。クラリネット協奏曲の名曲、オーケストラもシュターツカペレドレスデンというまとまり具合がいいですね。こちらの方の指揮はブロムシュテットです。曲の違いもありますが、独奏クラリネットとオーケストラのバランスがよく聴き応えがあります。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/06/07

    モノラルのライブ録音という劣悪な条件ながら、未だにこれを凌ぐものは見ありません。導入部、冒頭は柔らかな入りですが、指揮者の気合かオケの気合か、演奏はグンと燃え上がり、録音の悪さを忘れさせます。そして、それ以上に素晴らしいのがヌヴーのヴァイオリン。万全の構えのオケを一刀両断にするかのような入りに圧倒されます。豊かさと切れ味を兼ね備えた不世出のヴァイオリニストによる、まさに入神の演奏ですね。

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     2013/06/05

    ヴンダーリヒの伸びやかな歌声を聴くと、詩人の恋はやっぱりテノールがいいなと思います。フィッシャー・ディースカウとエッシェンバッハのシューマネスクを極めた名盤も手放せませんが、歌を聴くならヴンダーリヒですね。
    カップリングのベートーヴェンも名唱です。技巧の限りを尽くしたシューマンの後に聴くとその不器用さが心が打ちます。素敵なカップリングです。
    ベートーヴェンの4曲の後にシューベルトが続きます。これも悪くないですが、録音が明らかに違ってその違和感にせっかくの陶酔が破られてしまいます。
    オリジナルカップリングかバランス調整しての再発売があれば買い直したい。それだけの価値のあるレコードですから。

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     2013/06/02

    てっきり廃盤かと思っていたらEloquenceシリーズで復活していたのですね。オペレッタのアリアを集めたアルバムでは、シュヴァルツコップがアッカーマン指揮のオーケストラ伴奏で録れたものが思い出されますが、こちらはピアノ伴奏でボニーの軽やかな歌唱にぴったりです。
    シュヴァルツコップの臈たけた味わいもいいですが、ボニーのリリックな中に知性を滲ませる歌唱もいいですね。録音もいいし、何と言っても声に若々しさがあります。

    有名曲は全曲盤でも聴くことができますが、全曲盤のない未知の曲を聴くことのできるのもこういうアルバムのメリットですし、未知の曲でもメロディは親しみやすいのがオペレッタならではです。有名曲は何と言っても「ヴィリヤの歌」。ボニーはガーディナーのメリーウィドウに出ていましたが、ヴァランシェンヌ役だったのでハンナ役の「ヴィリヤの歌」を聴けるのもうれしいですね。

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     2013/06/01

    バレンボイムの濃厚な指揮にシカゴ響の圧倒的な威力。それを明快な録音で楽しめます。でき過ぎの感もありますが、ワーグナーの管弦楽曲集って、全曲録音から序曲や前奏曲を抜粋して編集すればいいってものでもなく、そういう意味で非常に成功したレコードであると思うのです。
    純粋な管弦楽曲として聴く限り、シカゴ響の性能とブラスセクションの輝かしさは大きな魅力。ワーグナーの毒を即効性の劇毒としてしまうようなところに好悪は分かれるでしょうが、ワーグナーの音楽を管弦楽曲集として聴くこと自体がそういうものを求めているような…。何かワーグナーを聴きたいけど全曲を聴くのはかったるい…そういうときに手の出る1枚です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2013/05/19

    70年代の交響曲チクルスを集大成したシンフォニーエディションは販売終了になっていますが、個々のチクルスは未だ現役。その中ではこのメンデルスゾーンが最も価値が高いんじゃないかと思います。
    カラヤンのメンデルスゾーンは再録音もなく、レパートリィとして重要視はしていなかったのかもしれませんが、相性抜群な上に死角がありません。曲想の描き分けもさることながら、豪快さと優美さを両立させるカラヤンのスタイルが目覚しく、「無敵」と言うのが偽らざる感想でした。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/14

    ベートーヴェンの評伝として第一級のものと思います。新書であることに内容が薄いのではないかという偏見を抱いていました。著者のプロフィールから楽聖の女性関係にフォーカスしただけの内容なのだろうと思い込んでいました。そういう自分が嫌になるほどこの本は素晴らしいです。同じ名前のもっと有名な評伝にロマン・ローランのものがありますがそれを完全に過去のものにしています。このような優れた評伝が日本人の手によって書かれたことを誇りに思い、そしてこの本が著者の絶筆となったことを心から残念に思います。
    新書だけに文章は読みやすいですが、読み応えは十分です。内容はベートーヴェンの生涯を5つの章に分けて詳説したもので、個々の楽曲に対する解説はないものの、主要な楽曲は生涯との関わりの中で言及されています。また、充実した年表と索引が巻末にあります。ベートーヴェンの音楽を愛好される方はこの本のことをご存知かとは思いますが、ご存じない方がいらっしゃれば是非一読されることをおすすめします。

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     2013/05/09

    デジタル録音のソナタ全集の完成後に録音されたパガテル集。アナログ録音のパガテル集もありましたから、ブレンデルのベートーヴェンとしてはセットで捉えた方がいいのかもしれません。クリアーな響きにファンタジーも加わったブレンデルのピアノはソナタ全集と同様です。パガテルは楽聖の手すさびなのかもしれませんが、ブレンデルの手にかかれば至福の音楽となりますね。
    実は、ずっとパガテルをつまらないと思っていました。このレコードも、ブレンデルの新譜だからという理由で購入し1回か2回聴いてそのままにしてありました。最近、ソナタ全集を聴き直してブレンデルのベートーヴェンは最高だと思えるようになってもパガテルには手が伸びませんでした。しかし、ちょっとした偶然でこのパガテル集を聴いたとき、ソナタ全集と同じブレンデルのベートーヴェンがあることに気づきました。ソナタ全集を愛聴盤とするのはさすがにしんどいですが、このパガテル集ならしんどくありません。作品126の6つのパガテルなど後期のベートーヴェンそのものです。

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