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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/17
20世紀が到達した威厳に満ち溢れる最高のレクイエム演奏。ベーム固有の骨太で秩序を重んじる指揮が、ウィーン・フィルから最上の音響を引き出している。ベームとウィーン・フィルの演奏では、モーツァルト「プラハ」「ジュピター」、ベートーヴェン「田園」、ブラームス「第四」、ブルックナー「ロマンティック」「第七」、ドヴォルザーク「新世界より」、などの名盤を愛聴しているが、モーツァルトの「レクイエム」は、それらの筆頭格だ。この作品は、古楽器による演奏で聴くと18世紀末のフランス革命で犠牲になった死者のためのレクイエムのように聞こえるが、当ディスクでは、第二次世界大戦の犠牲者をまとめて面倒見ている感がある。時代が変わればスケールも違う。20世紀のこのような演奏が旧スタイルと呼ばれることに違和感を感じる。新スタイルとは? 現代とは? 当ディスクは、偉大な時代の証言者でもある。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/17
今年再発売された往年の名盤の中で、このセットは最大の収穫ではあるまいか。元より定評のあるディスクだが、24ビットの技術で音質が良くなった。更に驚くべき低価格で登場した。今は、LOC(ローコスト・キャリア)のように、必要最低限のサービスに徹して価格を大胆に引き下げる動きが目立つようになったが、このディスクもその流れに沿うものだ。解説書の類は一切添付されていない。超一流の音楽だけがある。カペー、ブッシュ、バリリ、スメタナ、ラサール、アルバンベルクなど、名盤が目白押しのベートーヴェンだが、辛口で硬派、そして荘厳な佇まいを誇る当ディスクの存在感は微動だにしない。ブダペストのベートーヴェンを買ったのは、これで3度目になるが、1番音がよくて、シンプルで1番安い当ディスクを決定盤として末永く聴き続けることになるものと思う。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/12
室内楽を愛する人は、必ずコレクションすべきDVDだと思う。映像も演奏も素晴しいが、映像特典がエキサイティング極まりない。ムターとオーキスが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタをいかに深く愛しているかがよく 分かる。そして、3曲の性格の違いを実に的確に捉えていることに感嘆する。語り口も雄弁この上ない。ただ私の場合、学生時代から2番のイ長調が一番のお気に入りで、シェリングとルービンシュタイン、または、オイストラフとリヒテルの演奏に馴れ親しんできた。ムターとオーキスの演奏で少し物足りない(又はクセがある)のはこの2番だけだが、それも2人の会話から納得できた。私的な1番と技巧的でかぶりつきたくなる3番のソナタは、ムターにとって、かけがえのないレパートリーの中核なのだろう。それにしても、映像特典の会話で、これほど興奮することはそうそうあるものではない。ムターのファンは、ますますムターを好きになることだろう。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/10
これまでに聴いた複数の42年盤の中では、確かに情報量が多く、最も 聴きやすい音質を確保している。しかし、皮肉なもので、このディスク を聴いてから、51年盤の良さを再認識した。今までは、フルトヴェン グラーとベルリン・フィルの「グレイト」は、2種類揃えておくべきだ と思っていたが、気が変わった。51年盤だけあれば充分だろう。壮絶 なライブ録音という点では、クナッパーツブッシュが57年にウィーン・ フィルを指揮した怪物のような演奏があり、こちらを採りたい。 思うに、戦前のフルトヴェングラーの演奏会は、会場に居合わせた聴衆 には一生の宝物になるような滅茶苦茶な感動を与えてくれたと思うが、 ディスクで聴くには大いに物足りない。音が少し良くなることで、却って 音の悪さが気になってしまう。その点、51年盤は鑑賞に堪えうる録音 で、高名な音楽評論家が何と言おうと、フルトヴェングラー本人の意向 を尊重し、51年盤をこれからも聴いていきたいと思う。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/07
ライナーとシカゴ交響楽団の演奏を評価する人は多い。個人の自由であり、人それぞれの感想があっていい。そこで、敢えて述べると、私の場合、残念ながらライナーの良さが分からない。バルトークとレスピーギ、そしてベートーヴェンの一部に感心することはあるが、このディスク等 は世間から高く評価されすぎているように思えてならない。シカゴ響も 精彩を欠き、つまらない音を出している。ショルティの方が数段いい。 ところで、オーケストラの団員に厳しく接したことでもライナーは有名 だそうだが、気の毒な話だ。厳しさではトスカニーニも有名だが、丸で 芸格が違う。トスカニーニに厳しく叱責されても大人しく従えるが、ラ イナーなんぞにとやかく言われたくない。演奏は至ってつまらないが、 自由の女神のジャケットには昔から愛着を持っている。パッケージ・ソ フトの救いがそこにある。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/06
古代ローマ帝国の大将軍を彷彿させる熱演。フルトヴェングラーと共に トスカニーニのベートーヴェンは、世界遺産クラスの名盤が多い。特に 第1番は圧倒的、唯一無二、神々しいまでの絶品。第7番も、36年の ニューヨーク・フィル盤と甲乙つけがたい名盤。何度もCD化されてき たが、流石にXRCD24は、これまでの総決算ともいえる音質を実現 しており、決定盤の名に恥じない。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/01
やはり良い。最上級の充実した名盤だ。バーンスタインとウィーン・フィ ルの組み合わせは、世評高いディスクが多数あるが、必ずしも私はいいも のばかりとは思わない。特に古典派は中途半端でつまらない。でも、これはいい。バーンスタインのマーラーは、1980年代の「第2」(ニューヨーク・フィル)と「第9」(コンセルトヘボー)と共に、この「第5」が不朽の遺産だと思う。オーケストラが三者三様というのも味わい深く、実に面白い。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/01
作曲者自身の感想を聞きたい。この演奏はお気に召しますか、モーツァル ト様? 20世紀生まれの私には、ワルターやベームの演奏がモーツァル ト体験の故郷であり、不朽のスタンダードなのだが、作者のモーツァルト 自身の預かり知るところではない。もしも、もしも、モーツァルトがタイ ムマシンに導かれてワルターやベームの演奏に接したならば、びっくり、 仰天して、客席から滑り落ち、床に腰をしたたかに打ちつけて病院へ運ばれていたかもしれない。その点、この演奏ならば違和感は少ないだろう。 少なくとも、モーツァルトの身体の安全は保障されると思う。 冗談はさておき、21世紀の今、このディスクはオリジナル楽器演奏の古 典となった感がある。ブリュッヘンは、ハイドンも素晴しいが、ベートーヴェンの「エロイカ」も衝撃的だった。それらに先立って演奏されたこの ディスクは、オリジナル楽器演奏の不朽の名盤であり、名曲を後世に伝える一翼を担うものと思う。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/11/30
重装備をまとった若き英雄が戦場を駆け抜けて行く。カラヤンの「英雄の 生涯」は、後年の演奏よりもこの59年盤を採る。シュトラウス34歳の作品だけに、若さと力強さが溢れる演奏こそが相応しい。カラヤンが戦後 ドイツ・グラモフォンへ最初に録音した自信作。その気負いが素晴しい。 メンゲルベルク(ACO)やマゼール(クリーブランド)と共に、勝手に 「英雄の生涯」の3大名盤と位置付けたいと思う。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/11/30
7人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/11/29
美麗でゴージャスな音響に酔う。オーマンディがフィラデルフィアで、 アメリカン・スタイルの洗練を実現し、カラヤンがヨーロピアン・スタ イルの洗練を成し遂げた1960年代から1970年代。クラシック 音楽の世界は幸福な時代であった。シューベルトに、こんな豊麗な音響 が馴染むのか、といった議論は多いが、掛け替えの無い個性を尊重すべ きだろう。特に「グレイト」の場合、ベルリン・フィルハーモニーには、 1942年と1951年のフルトヴェングラー盤、1963年のベーム 盤といった歴史的な名演が残されているが、1978年のカラヤン盤は それらに匹敵する。カラヤン以後、ベルリン・フィルは幾つものディス クを世に出しているが、どれもグレイトな輝きを獲得できていない。 改めて偉大な先人の功績を称えたいと思う、そんなディスクである。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/11/28
このディスクには驚いた。数あるフルトヴェングラーの「第九」の中で、 最も壮絶なゲルマン魂の燃焼が感じられる。バイロイト盤が持つ神秘性 に代わり、このウィーン・フィルとの演奏には、人間フルトヴェングラー 絶好調の勇姿がある。第1楽章冒頭から気合充分で、第3楽章を彼として は比較的早いテンポで演奏している点にも特色がある。 音質も、第4楽章終盤で一部音が割れるものの、総じて良好と言えよう。特にティンパニ等の低音域が安定し、音響全体を混濁させない点は特筆 に価する。ただ強奏時の高音域が多少きつく、最新技術を駆使して音質 改善の余地は未だありそうに思う。とはいえ、低価格の当盤でこれだけの 音質が確保されていることは大いなる驚きであり、喜びを禁じえない。 それにしても、この演奏が行われた1952年は、ウィーン・フィルに とって1つの頂点を築いた年ではなかろうか。改めて思う。1952年、 フルトヴェングラーやワルターの指揮する演奏を、ムジークフェラインの 黄金のホールで聴くことができた聴衆は何と幸せだったことか。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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