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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/09/03
ロジャー・ノリントン指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団の演奏によるCD。 邦題はイギリス音楽の祭典となっていますが、BBCプロムスのラストナイト・プロムスゆかりの作品を収録したものです。 選曲面では『王冠』『威風堂々』『イェルサレム』『ルール・ブリタニア』『イギリスの海の歌による幻想曲』と言ったお馴染みの作品に加えて、スタンフォードの『海の歌』ヴォーン=ウィリアムズ『音楽へのセレナード』と言った少し馴染みの少ない作品も収録されています。 ノリントンと言えば古楽のイメージが強いですが、ロマン派の作曲家の作品も結構録音があります。 本CDもそのうちの1つで、モダンオケでの演奏ですが、威風堂々等、少し速めのテンポで演奏されている曲もあり、引き締まった感じのある演奏はノリントンらしいと言えます。 またイギリスの海の歌による幻想曲は珍しくビューグルラッパのメドレーから収録されています。 とはいえ全体的に見ればちょっと好みが分かれそうな演奏だなと言ったディスクです。 私には刺さる曲もあればあまりピンとこないのもありました。 尚、この録音はセッション録音のようで、プロムスのライヴ特有の熱気はありませんが、音質などははるかに良いです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/09/02
ノルベール・ノジー隊長指揮、ベルギー王立ギィデ軍楽隊の演奏で収録されたアルバム。 イタリアの作曲家、レスピーギの代表曲、ローマの祭り、ローマの噴水、ローマの松の、いわゆるローマ三部作を収録したアルバムである。 色彩的で華麗なオーケストレーションがなされている事もあり、原曲のオーケストラでは勿論、吹奏楽でも盛んに演奏、録音があるこの作品は様々な編曲がありますが、本CDではアントニオ・デリアとオッテリーノ・ラナッリの編曲による楽譜を使った演奏です。 デリアとラナッリはレスピーギが生きていた同時代に活躍したイタリアの音楽家。 両名ともイタリア吹奏楽の大編成による華麗な響きがするアレンジがなされています。 演奏のギィデはベルギーを代表する吹奏楽団でフランス式の大人数のバンドから鳴るその煌びやかなサウンドと、卓越した技術と音楽的な表現力は、デリアとラナッリのアレンジを存分に活かし、管弦楽にも勝るとも劣らない演奏を聴かせてくれます。 録音は1999年、本CDは元のレーベルから発売元を変えてリリースされた再発売盤ですが、音質等はデジタル期の録音ということもあり良好です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/09/01
フランスとイタリアの歌劇からメゾソプラノのためのアリアを集めたアルバムである。 本アルバムで歌っているのは、ジディス・フォースト、伴奏はマリオ・ベルナルディ指揮、バンクーバー交響楽団。 フォーストはカナダの歌手で、メトロポリタン歌劇場等でも活躍し、録音もオペラ物が幾つかあるが、意外とソロアルバムは少なく、パッと調べる限りはこれぐらいの様だ。 本CDはカナダ放送協会のレーベルが発売したもので、まず最初に断るとあまり良い録音ではない。 ソロを引き立てるためかフォーストの声は大きいのにオケは小さめの音で収録されています。 そのためか、時折歌、オケ共に悪くない部分もありますが、全体的には至って普通かなという演奏となっています。 録音で結構損をしたアルバムだと思います。 また選曲面でもそれほど珍しい作品もなく、フランスからはビゼー、グノー、ベルリオーズ、マスネ、イタリアからはロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティの作品が選ばれています。 フォーストのファン以外はおすすめしません。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/30
ミクロス・ローザのチェロ協奏曲とゲラルド・シューマンの『亡命の庭』と言う2作品を収録したCD。 この2人の作曲家は映画音楽を手がけた事で知られているが、本CDはチェロを独奏とした演奏会用作品を収録したもの。 作品は圧倒的にローザの曲の方が良い出来と言えるだろう。 シューマンの曲はこれ以外に録音はあるのかどうかの珍しい曲ではあるが、曲としてはそこまで面白いとは言えない。 演奏は、ハワード・ウィリアムズ指揮、ペーチ交響楽団、ソリストはピーター・レイトです。 演奏自体は中々良いと思います。 ウィリアムズとペーチ響のサポートも良いですし、レイトのチェロも安定感があります。 発売元は映画音楽が中心のレーベルですが、音は聴きやすく良いです。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/27
このCDはモーツァルトが書いたピアノ作品のうち、あまり演奏されない小品や、断章と言った作品を集めたアルバム。 8分に及ぶ作品から、15秒程度の作品まで、ピアノ作品全集でも買わないと聴けない様な作品が一枚に収められているのが聴きどころ。 まだ幼少期のシンプルな作品からもモーツァルトらしい旋律が聴こえ、後期に行けば作品に深みも加わりこの作曲家の天才ぶりを感じさせてくれる。 本CDで演奏しているピアニストのヴィジャイ・ヴァンカティシュはアメリカのピアニストだそうで、録音は本CDを含めても多くはない様です。 丁寧なピアノの演奏で、モーツァルトの書いた旋律の魅力を的確に伝えてくれます。 作品を初めて聴く人には一番良い演奏と言えるのではないでしょうか。 録音は近年のナクソスらしい豊かな残響、音質であり、問題ありません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/25
ロバート・オーウェン少佐指揮、イギリス王立近衛歩兵スコッツ・ガーズ軍楽隊の演奏で収録されたCDで、アーサー・ブリスの作品を集めたもの。 ブリスの吹奏楽作品と吹奏楽編曲物を収録している。 色彩交響曲の様な刺激のある作品も書いているブリスであるが、本CD収録作品はファンファーレや行進曲、映画音楽といった作品であり、基本的にはイギリスのクラシックの伝統を受け継いだ聴きやすい機会音楽である。 スペシャリスト・レーベルはこの手のマニアックな企画のCDをたくさんリリースしていた。 演奏はイギリス近衛歩兵の軍楽隊の1つイギリス王立近衛歩兵スコッツ・ガーズ軍楽隊で、オーウェン少佐のタクトの下、ブリティッシュな響きと近代的なサウンドが同居した見事な演奏で、作曲家への共感豊かな演奏と言えます。 ロイヤル・ホスピタル・チャペルで2001年5月2日から4日に収録されたもので、豊かな残響を持つ優れた録音と音質です。 収録曲目は以下の通り。 1~3.組曲『国王の時代』(arrエリクソン) 4.行進曲『ようこそ女王陛下』(arrデュソイト) 5.行進曲『偉大なる男の名誉に捧げる』(arrデュソイト) 6.英雄のファンファーレ 7~9.映画組曲『来るべき世界』(arrゴトフリー) 10.ガラ・ファンファーレ(arrデュソイト) 11.行進曲『冒険への呼びかけ』(arrデュソイト) 12.リンバーン・エア(arrステイザム) 13.ロンドン市長のファンファーレ 13.王宮の音楽(arrエリクソン) 14.都市への挨拶 15.大行進曲『第1ガーズ』(arrデュソイト)
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/24
このCDはレーザーライトというレーベルが出したCDで、クラシックの序曲を集めたアルバムです。 本CDには3名の指揮者と、5団体による演奏が収録されていますが、正しい演奏家かどうかは不明です。 というのもレーザーライトはピルツ系のCDと同じく架空のクレジットを付けて発売されるものがあり、本CDにも良く使われる架空名義の演奏者があるからです。 CDはまずヤーノシュ・シャンドール指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団のルスランとリュドミュラ序曲で始まります。 シャンドールはハンガリーの指揮者で、後にカナダで活躍しています。オケはフィルハーモニア管弦楽団の旧称と同じですが、恐らく架空の団体と思われます。 演奏自体はややゆっくりとしていますが、オーソドックスなもの。 シャンドールはこの他に、ロンドン交響楽団を振ったとされるタンホイザー序曲と、プダペスト交響楽団を振った売られた花嫁序曲が収録されています。 プダペスト響との売られた花嫁は録音は悪いですが、演奏に覇気があって良い。 ローレンス・シーゲル指揮、フィルハーモニア管弦楽団はウィリアム・テルとウィンザーの陽気な女房たち序曲を収録しています。 このシーゲルの名義は架空の演奏家名義の1つとして知られています。 とはいえ演奏はこちらもオーソドックスなものです。 ニュルンベルクのマイスタージンガー序曲は、ユーリ・アーロノヴィチ指揮、ウィーン交響楽団の演奏で収録されたもの。 旧ソ連出身のアーロノヴィチの録音はあまり多くはないが、本CDでも濃密なワーグナーを聴かせており、CDの中で一番の聴きどころとなっています。 録音はDDDとなっておりますが、中にはアナログの様な音質のトラックもあり、音質は曲によって良いのもあればそうでないのもあります。 またレーザーライトのCDは解説書はついてませんが本CDでもそうです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/23
バリー・ワーズワース指揮、BBCコンサート管弦楽団の演奏で収録されたCDで、世界的に知られる音楽コンサート、BBCプロムスの最終夜で演奏される定番作品を収録したもの。 一部の曲はロイヤル・コーラル・ソサエティによる合唱入り。 この中ではホルストの祖国よ私は誓うのプロの演奏は意外とないので貴重だ。 また威風堂々第1番はちゃんとコーラス入り。 ここに収録された作品はイギリスの演奏家ならどれも得意中の得意と言って良い作品ばかりで、このCDでもツボを押さえた演奏となっています。 BBCコンサート管はいわゆる軽音楽も演奏するためか、本家プロムスで演奏しているBBC交響楽団に比べややサウンドは軽く感じますが悪くはないでしょう。 指揮者のワーズワースはナクソスで東欧オケを振った録音で知られていますが、1990年以降は著名なオケと大手レーベルにも録音を入れていました。 この音源もそんな一枚です。 因みにワーズワースは本家のプロムスにも出演しており、この音源はそれから3年経った1996年に収録されたものです。 尚、このCDはプロムスの本番のライヴではなく、プロムスナイトの曲目をセッション録音したものです。 音質は綺麗ですが、セッションなので臨場感はなく、この辺りは好みの問題かもしれません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/22
かつて開催されていたイギリス軍によるイベント、ロイヤル・トーナメント。 軍楽隊による演奏に、兵士によるショーやパレード等を組み合わせた世界でも最大規模の軍楽祭でありましたが英国の軍事予算の縮小に伴い1999年を最後に行われなくなりました。 イギリスのレーベルであるバンドリーダーは1989年よりロイヤル・トーナメントのCDを制作しましたが、本CDは1993年盤です。 本番のライヴではなく事前に録音されたもので、ケント州デールの海兵隊音楽学校と、ウォールウィチ兵舎にて収録されたもの。 臨場感には欠けるがセッション録音なので音質は圧倒的に良い。 メインを務める軍楽隊は陸海空のバンドが持ち回りで担当しているが、本年は海兵隊で、当時存在した、イギリス王立海兵隊艦隊司令官付軍楽隊、イギリス王立海兵隊本部付軍楽隊、イギリス王立海兵隊音楽学校軍楽隊、イギリス王立海兵隊ダートマス海軍学校軍楽隊、イギリス王立海兵隊北アイルランド&スコットランド艦隊司令部軍楽隊の隊員から編成されたイギリス王立海兵隊合同軍楽隊の演奏で、J.ウェア中佐の指揮で収録されている。 合同演奏を活かした、大編成が映える作品が多く取り上げられており、トラファルガーと題されたトラックやオープニングのファンファーレ・トランペット隊を含む、アトランティックの戦い等は聴きどころ。 またマリーンズ定番曲も中々上手いです。 CD3曲目から8曲目までは、騎馬砲兵隊や空軍兵士のドックショーの伴奏音楽を収録しています。 これらはT.S.デイヴィス大尉指揮、イギリス王立砲兵隊軍楽隊の演奏です。 この軍楽隊の演奏、非常にリズムの良いキレのある演奏です。 特に騎馬砲兵隊や砲兵隊の伴奏時の曲は普段から演奏しなれているであろう曲なので、中々良い。 またこの軍楽隊によるイギリス空軍分列行進曲の録音は珍しいと思うが、トリオを2回繰り返しており、大体1回で終わるのが多く貴重だ。 この1993年は1989年のポーランド共和国陸軍ワルシャワ軍管区軍楽隊や、NATO加盟国合同軍楽隊、1990年のアメリカ海兵隊第2師団軍楽隊に続く海外の軍楽隊のゲストとして、ウラディミール・ソロダヒン大佐指揮、ロシア海軍軍楽隊が登場している。 9曲目のメインでは歓迎ファンファーレに始まり、チェルネツキーの祖国に栄光あれ、親衛砲兵といった行進曲や、ロシア民謡などをメドレーにしたものと、14曲目フィナーレの最初にスラヴ娘の別れを演奏しています。 いずれもロシアの魅力が十分な選曲で演奏もロシアの軍楽隊らしい分厚い低音の響きに加えて、東側の軍楽隊らしい縦の揃った素晴らしい演奏が聴けます。 上記の様に音も良く、吹奏楽ファンや、行進曲ファン、軍楽隊ファンにおすすめ。 尚、ライナーは曲目と演奏者しか載っていなく、楽曲解説などはありません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/21
イギリス王立陸軍竜騎兵スコッツ連隊軍楽隊と王立陸軍竜騎兵スコッツ連隊パイプ&ドラムズの演奏で収録されたアルバムです。 この団体はロイヤル・スコッツ・グレイスと、第3カラビニエリが統合する形てわ1971年に結成され、スコットランドの軍楽隊らしくバグパイプ隊と軍楽隊の両方が一緒になって活躍していましたが、軍楽隊の方は1994年の陸軍軍楽隊の大改革時にに他の竜騎兵連隊軍楽隊と統合され新たにイギリス王立近衛竜騎兵軍楽隊が設立される形で解散しました。 一方バグパイプ隊はその後も活動しており、2000年代にはデッカに録音を残すなど現在も活発に活動しています。 本CDの収録音源はRCAに収録されたLPが初出で、1971年5月18日から19日に、エディンバラのレッドフォード兵舎録音されたもの。 恐らく同軍楽隊最初の録音でしょう。 連隊の行進曲やバグパイプのソロ曲、更に軍楽隊とバグパイプの共演に加えて、軍楽隊のみのナンバーからはイギリスのライト・ミュージックの作曲家ビンジが書いたコルネットをフィーチャーしたコルネット・カリヨンや近代イギリスを代表する作曲家の1人、アーサー・ブリスのファンファーレ『歓喜』の様な作品もあり、スコットランドの軍楽隊らしい選曲と言えます。 CDに1曲目に収録されたアメイジング・グレースはビルボードで最高11位にまでなったヒット音源と知られています。 バグパイプ単独での演奏も悪くはないですが、軍楽隊と共演すると音の重厚感の迫力がやはり違います。 軍楽隊自体は年代を感じさせるやや荒削りな所がありますが、時に豪快なその演奏は近年では聴く事のない往年のイギリス軍楽の響きを存分に感じられます。 尚、CDに指揮者の記載はありませんがLP時代の音源には当時この軍楽隊のバンドマスターだった、コリン・ハーバート准尉の指揮と記載があります。 録音はCD発売時で30年近く前と古く、残念ながら音もそれなりの古さを感じさせる音質です。 聴けないという事はないのですが。 ライナーは曲目と作曲家&編曲者等が載っているだけで解説はありません。 収録曲目は以下の通りです。 1.アメイジング・グレース(arrフェアべアーン) 2.ファンファーレ『歓喜』(ブリス) 3.キール・ロー~ボニー・ダンディ(arrハーバート) 4.バック・オブ・ベンチナー~酔っ払いたパイパー~72連隊アバレデーンの別れ~コリエコイリー~私の愛しい人、ラッシー~ランティン・ロヴィン・ラヴィン(arrハーバート) 5.コルネット・カリヨン(ビンジ) 6.スコットランドの勇士(arrハーバート) 7.ヴァデニッシュから離れる~無名~ザ・ダック~エレノアーズ~ドラマーへ敬礼(arrハーバート) 8.ロシア帝国国歌(arrハーバート) 9.古きガリアの服装~ハーレフの男(arrハートマン、ハーバート) 10.アニチャー・グレン~クレイグ・ア・ボダイチ~ダルナハサイグ~マグファーレンズ~ダンシング・フィート~ロス博士(マクファーソン、マックラウド、マックレナン arrハーバート) 11.家路(ドヴォルザーク arrハーバート) 12.夕暮れの賛歌(モンク arrハーバート) 13.ロイヤル・スコッツ・ドラグーンガーズの起床(arrハーバート) 14.第3ドラグーンガーズ~高地の若者(ブロフィ arrハーバート)
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/20
ロイ・ファルショー准尉指揮、イギリス王立陸軍竜騎兵スコッツ連隊軍楽隊、イギリス王立陸軍竜騎兵スコッツ連隊パイプ&ドラムスの収録されたCDです。 この軍楽隊とバグパイプ隊は1971年にロイヤル・スコッツ・グレイスと、第3カラビニエリの合併により新設された団体で、翌1972年に発売したアメイジング・グレースを収録したアルバムが大ヒットした団体です。 軍楽隊の方は1994年の陸軍軍楽隊の大改革の時に他の竜騎兵連隊軍楽隊と合併、イギリス王立竜騎兵連隊軍楽隊と名称を変える形で解散しました。 一方バグパイプ&ドラムズの方は現在も同じ隊名で存在し、2010年代に入っても音源が発売されてます。 本CDはお国物スコットランドの作品をメインにしたアルバムで、選曲としてはこの手のCDに良くある選曲をしています。 このCDは、メインはバグパイプのアルバムではありますが、軍楽隊も多くのトラックで登場しており、中には軍楽隊単独の曲もあります。 バグパイプとドラムズ単独の演奏も十分見事なものですが、スコットランドの勇士~黒熊の様にバグパイプの定番曲でも、吹奏楽による軍楽隊が入る事でサウンドに厚みが出て良いですし、軍楽隊単独の演奏だとホーリールードやモレイ・ファースの様な行進曲では、ブリティッシュな響きが良く聴こえ、イギリスの軍楽隊の演奏らしいが聴けます。 永遠の愛では、D.ブラック伍長がユーフォニアムのソリストを務めていますが、艶のある音色はとても美しい。 またこの軍楽隊とバグパイプを有名にしたアメイジング・グレースですが、新たにこのCDでも再録されています。 録音年は不明ですが1992年発売である事や、ファルショー准尉が軍楽隊の指揮者になったのが1989年らしいので、発売年と同じ1992年録音なのかもしれません。 2年後に軍楽隊は解散するので、竜騎兵スコッツ連隊軍楽隊と同バグパイプとの録音はこれが最後の音源かもしれません。 EMIの録音ですが、デジタル期の音源なので音質は問題なく聴けると思います。 最後に収録曲は以下の通りです。 1.スコットランドの花(ウィリアムソン) 2.第79連隊のジブラルタルからの別れ(arrトンプソン) 3.100人のバグパイパー(arrファーノン) 4.リール(伝統曲) 5.行進曲『ホーリールード』(アルフォード) 6.キンタイア岬(マッカートニー/レイン) 7.スコットランド・セレクション(arrモーリーハウス) 8.酔っ払ったバイパー(伝統曲) 9.我が家/スカイボート・ソング(arrベート) 10.チロルの緑の丘(伝統曲) 11.スコットランドの勇士(arrポープ)~黒熊(arrフェアバーン) 12.エディンバラ城~兵士の帰還(arrベート) 13.チャーリー王子の薔薇(ブラウン)~キリークランキー~ローワン・ツリー~アランデールのバラ(伝統曲) 14.永遠の愛(arrラングフォード) 15.ダーク・アイランド(マクラクラン) 16.行進曲『モレイ・ファース』(マッケンジー) 17.コリンの牛~遠きストライ~フランダースの大地の戦没者たちに(伝統曲/マクラレーン) 18.エリスケイの恋の歌(伝統曲) 19.アメイジング・グレース(ニュートン arrフェアバーン) 20.花の森(伝統曲)
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/19
このCDのタイトルにあるロイヤル・トーナメントは1880年から開催されたイギリス軍の軍楽祭で、世界最大の規模を誇ったイベントだそうだ。 軍楽隊の演奏をメインに、兵士によるパレードや、騎馬砲兵隊のショー等、音と目で楽しむイベントだったようであるが、軍事予算の削減により1999年を最後に開催はされなくなった。 1989年からイギリスの吹奏楽系レーベル、バンドリーダーはこのイベントのCDを制作しており、このCDは1991年盤である。 イベントのライヴ録音ではなく、コンバーミア兵舎とブラッドフォード駐屯地にて録音された物で、音楽のみを収録、音質は圧倒的に良い。 毎年メインを張るバンドは、陸海空の軍楽隊が持ち回りで担当しており、この年は陸軍が担当している。 メイン・バンドはR.トムリンソン少佐指揮、イギリス王立陸軍装甲師団合同軍楽隊である。 この軍楽隊は当時多数存在した連隊クラスの軍楽隊メンバーから集められたもの。 CDにクレジットされているのは、イギリス陸軍第1クイーンズ竜騎兵連隊軍楽隊、イギリス陸軍竜騎兵スコッツ連隊軍楽隊、イギリス陸軍第4/第7王立竜騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第5イニスキリング竜騎兵連隊軍楽隊、イギリス陸軍クイーンズ軽騎兵軍楽隊、イギリス陸軍クイーンズ・オン・アイリッシュ軽騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第9&第12槍騎兵軍楽隊、イギリス陸軍王立軽騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第13&第18軽騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第14&第20王立軽騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第15&第19王立軽騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第16&第5クイーンズ槍騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第17&21槍騎兵軍楽隊、イギリス陸軍第1王立戦車連隊軍楽隊、イギリス陸軍第2王立戦車連隊軍楽隊の名前がクレジットされており、その殆どが現在統廃合され現存しません。 1曲目はトムリンソン少佐の自作自演で、オープニングに相応しいファンファーレとオルガン、合同軍楽隊による壮麗な作品を、2曲目は当時没後200年を迎えていたモーツァルトの作品をメドレーにした作品を収録しています。 この2曲は大編成のバンドから出る壮麗な響きと重厚な音色が聴きどころ。 3曲目から5曲目までは、イギリス王立近衛騎兵ブルース&ロイヤルズ軍楽隊の演奏で収録されたもの。 指揮者は、引き続きR.トムリンソン少佐。 トムリンソン少佐は当時ブルース&ロイヤルズ軍楽隊の音楽監督でした。 王立騎馬砲兵隊のショーの伴奏音楽や、アイーダから凱旋行進曲、天国と地獄のギャロップや、行進曲『発砲』等のメドレー曲を演奏していますが、普段からのレパートリーなのか演奏は手慣れています。 6曲目から9曲目は海軍と空軍のショーの伴奏の音楽を収録しています。 演奏はD.F.ウォール大尉指揮、イギリス王立陸軍通信隊軍楽隊です。 イギリス空軍分列行進曲や、速歩行進曲メドレー、オークの心や、リパブリック讃歌等、軍楽隊お得意の行進曲メインの選曲であり、安定した演奏で悪くないです。 イギリスの民族楽器と言えばスコットランドのバグパイプが挙げられますが、このCDでも合同編成によるバグパイプ&ドラムズの録音が収録されています。 フィナーレはバグパイプとファンファーレ、そして登場した全隊の合同編成の軍楽隊による演奏で、アメイジング・グレースから始まり、カレリア組曲、ロメオとジュリエット、軽騎兵、イギリス国歌、行進曲『ブーツとサドル』で幕を締めます。 1、2曲目と同じくイベントらしい華やかで壮麗な演奏で、軽騎兵序曲は中々の物です。 イギリス吹奏楽のファンや、ミリタリー・ファンにおすすめ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/18
スコットランドを代表する楽器と言えばバグパイプ、その独特の音色は人気も高く、CDも多数出ている。 このCDはイギリス王立スコッツ竜騎兵連隊パイプ&ドラムズの演奏で収録されたもの。 イギリス軍には様々なバグパイプ&ドラムズのバンドが存在しているが、このバンドはその中でも一際人気のある団体。 もちろん、録音もLP時代から多数ある。 本CDは民謡を中心に、ポピュラーソングや、映画音楽等をバラエティに豊かに選曲、収録したものである。 さすが著名な団体だけあって、バグパイプの音色、演奏共に申し分なく、タイトルのハイランド・カテドラルや、スコットランドの勇士、高地の若者等は中々のもの。 バグパイプだけの曲もあるが、殆どは軍楽隊か、ケーリーバンド及びロック・ギターとドラムによる伴奏付きです。 何故かCDには軍楽隊の名前がありませんが、指揮者がグレアム・ジョーンズ大尉である事や発売年から見て当時ジョーンズ大尉が音楽監督を務めていたイギリス王立陸軍軽師団軍楽隊の演奏で間違いないでしょう。 中には電子楽器がバリバリに使われた伴奏もあり、現代の作品も多く全体的にポップな印象の残るアレンジとなっています。 そのため伝統的なバグパイプのアレンジで聴きたい人にはあまり向かないでしょう。 個人的には悪くないとは思いますが、人を選ぶアルバムだと思います。 1998年発売なので、録音も同じ頃と思われます。 デジタル期の録音なので音質は問題ありません。 収録曲目は以下の通りです。 1.ハイランド・カテドラル(コルブ、ローヴァー) 2.モヒカン族の最後のテーマ(ジョーンズ)/ゲール(マックレーン) 3.アデンの不毛の岩~ミンチ川渡河~ジョリー・ベッカーマン~北部行きの列車(マッケリー、マックレオード、アンダーソン) 4.アメイジング・グレース(arrジョーンズ) 5.反抗するバイパー(ガーデン) 6.マライグ行きの蒸気機関車(マッキノン) 7.マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(ホナー) 8.オン・エビル~ドナルド・ルアド~ヘンダーソンのリール~イジー・クラブ・リール~ジョン・キース・レイング(マッテソン、サザーランド、ハーパー) 9.城壁(ガーデン) 10.マレーズ・ファンシー~アス・イン・ザ・グレイヴヤード(ソウル、チュリー) 11.チャーリー王子のバラ~キリークランキー~ローワンツリー~アランデールのバラ(ブラウン、ネルソン) 12.エリンのグリーンショア(arr王立スコッツ竜騎兵) 13.ウィル・ユー・ア・ゴー・ラッシー・ゴー(マックピーク) 14.リーの川岸~キャメロンズ~銀の槍~フラナガンのファンブル~困難~ブラックィー・マクレオド(シャーウッド、マックニール) 15.アトール・ハイランダース~パディズ・レザーリッチ~ロッキング・ベビー~イーブズドロッパー(arr王立スコッツ竜騎兵連隊) 16.無許可の離隊(パーカー) 17.セイウチ~ボブ・ストラッチャン~ハミルトン・ナッツサック(マッティソン、チュリー) 18.ブレイブハート・トリロジー(ホナー) 19.金の指輪~サンディニューチャンター~スカル・オブ・タッティーズ~カールー(マックアリスター、マクレーン、マクフェルソン) 20.スコットランドの勇士~高地の若者(arrジョーンズ) 21.アメイジング・グレース・ザ・フィリング(arr王立スコッツ竜騎兵連隊)
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/14
このCDを発売したスコットディスクは名前からわかる様に、スコットランドの作曲家や演奏家の音源を発売している。 このCDはバグパイプと軍楽隊の共演で収録されたもの。 本CDで登場するのはバグパイプが、キング・オン・ボーデン・スコティッシュ第1大隊バグパイプ&ドラムズ、軍楽隊は、スコットランド師団低地軍楽隊、指揮は音楽監督のグレアム・ジョーンズ大尉、バンドマスターのM.C.クラーク准尉。 バグパイプ隊は有名とは言えませんがLP時代から録音のある団体の様です。 スコットランド師団低地軍楽隊は1994年のイギリス陸軍軍楽隊改編時に、スコットランド地方に所在した連隊規模の幾つか軍楽隊を統合する形で出来た軍楽隊。 ジョーンズ大尉は初代の音楽監督であり、このバンドと幾つかの録音が残っています。 尚、2名の指揮者の個々の担当曲の記載はありません。 本CDでは民謡の他に、ポピュラーからのナンバーも収録、アレンジもポピュラー的な物が多く、ポップなアルバムとなっています。 演奏は軍楽隊とバグパイプの息があっておりどれも良いのですが、後半の13曲目からの昔からのレパートリーはやはり手慣れており、おすすめです。 録音は鮮明に録れており、良い音質です。 録音年は不明ですが、CDの発売年が1997年である事や、ジョーンズ大尉が音楽監督を務めていたのが、1994年から1997年までなので、1996年から1997年頃のものと思われます。 CDは特に楽曲や演奏者解説などはなく、ライナーには曲目のみが書いてある簡易な仕様であり、この点のみ不満があります。 最後に収録曲目は以下の通り。 1.スコットランドの魂(ジョーンズ) 2.ケルビングローブのバラ(arrクノー) 3.ハイランド大聖堂(ローヴァー、コーブ) 4.2度と戻ってこないのか(arrペイン) 5.酔っ払ったバイパー~ワールド・ダンゲストマン~コーパー中佐(arrフント) 6.アメイジング・グレース(arrジョーンズ) 7.百人のバイパー(arrペイン) 8.スコットランドの花(ウィリアムソン) 9.ザ・ウェイ・オールド・フレンズ・ドゥ(アンダーソン、ウルヴァウス) 10.カッテン・バッケン(arrフント) 11.スコットランド幻想曲(ガーデン) 12.霧深い山々~我が家(arrジョーンズ) 13.スコットランドの勇士~ハイランド・ラディ~ブラック・ベア(arrキャンベル) 14.ビューグル・ホーン~ボニー・デーン~ザ・マッキン・ジオデーズ・バイア~リベルトン・ポルカ~コック・ザ・ノース(arrキャンベル) 15.ボーダラー(バロック) 16.青い帽子は国境を超えて(arrキャンベル)
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2026/08/06
汐澤安彦指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏で収録されたCD。 ソニーはこれまでコンクール自由曲選としたアルバムを毎年出していたがこの1990年からはコンクールに拘らず演奏会でも使える作品を選曲し、タイトルを新たに吹奏楽名曲集と改名して発売された。 その第1弾はやはりアメリカの作曲家の作品やアレンジが多いが、コンクールの縛りがなくなかったため、パソドブレ等の小品も選曲されている。 汐澤&佼成の演奏、やはりベテラン指揮者と国内屈指のプロバンドの演奏だけあって、どれも隙のない演奏に仕上がっている。 ただ、このコンビにしてはちょっと安全運転気味な所が幾つか聴かれ、例えば冒頭のジュビリー序曲、主題に入ってからはメリハリに欠ける部分があり、この2年後に作曲家本人が佼成に客演指揮した録音の方がより快活でメリハリがあり、この辺りは個人の好みが出そうだ。 録音年月日は不明だが、1990年だろう。 ソニー録音かつ、デジタル時代のものなので問題なく聴けます。
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