トップ > My ページ > tantris さんのレビュー一覧

tantris さんのレビュー一覧 

検索結果:7件中1件から7件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/29

    新作を発売しても基本的に過去の商品ほどには売れず、既出の全集に比べそれなりの違いや工夫を出さなければならず、記録として残る作品を供給する側に一層の難しさが感じられるこの頃。ティーレマンのCDもフィラデルフィアとのベートーヴェンに始まり「指輪」までもうずいぶん長らくおつきあいしてきましたが、なんとなく予定調和的な?「ケレン」の入れどころも見え見えになってきたかの感があります。退屈というか正直、馬鹿馬鹿しいきらいもあって、フルトヴェングラーなどの世代の演奏家が心血を注入した成果物としての作品を、楽員含め坊ちゃん面した連中が上っ面だけ撫でてドライヴしたふりしてもどうしようもないというのが、私のティーレマンのCDに対する基本的な印象になってます。作品集がでるたびにどうしても過去の全集との聞き比べをすることになり、それが購入の唯一の楽しみ=動機付けとなってしまっているわけですが、最近では本当に古いものほどありがたいとしみじみ痛感している次第です。VPOの全集ならシュミット=イッセルシュテットが圧倒的に素晴らしい。補足的にフルトヴェングラーやモントゥーのものがあれば幸せ。対して、こうした新録音はもはや過去の演奏の神々しさを証明するために、継続的に発売されるものに過ぎず、たまに期待以上の演奏にアレッとすることでもあれば、それで十分ありがたいとしなければならないのでしょうね。ただしラトルのものよりかは多少、小生好みでした。メジャーレーベルからあらためて、聞き比べの機会を提供いただいたことに感謝して星は4つ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/16

    ほとんどがそれぞれ何枚かもっているんだけど、やっぱ注文してしまった。
    後で収録曲を見て、ブルックナーが入っていないのに気がついた。
    8番はTestamentにゆずったというところなんだろうか?
    ワルキューレなども、リマスターで含めておいてくれればいいのにと思います。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/02

    昔、ブラームスの交響曲をスコア見ながら聞き比べしていた時に、もっとも感心した演奏です。第一、第二ヴァイオリンを始め、管絃各声部のデリケートなスコアリングが入念に仕上げてあります。比べるとカラヤンBPOなど各年代ともに、それぞれいい加減なところがありあきれます。最近のハイティンクももちろん素晴らしいのですが、こういう根気のいる端正な仕事は、この時期にして最高の手兵オケあってならではと思います。リマスターのできも結構ではないでしょうか。コンチェルトももちろん良い。最近聴くのは対抗配置型の演奏が多いけど、これは素晴らしくて、一遍に全て聞き直してしまいました。しばらく小生の座右盤になります。

    14人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/22

    ピアノ小品については、昔レコードで復刻されたモノラルの演奏が忘れられない。このセットに含まれていないのが残念です。ショパンのようなタッチで弾かれたブラームス。グールドやアファナシエフとかの思い入れたっぷりの演奏とは対極的で、あれはあれで本当にすばらしいものでした。正規録音であったことは間違いないのですが、後年のステレオ録音とはだいぶ曲目も違っており単独でもぜひ復活してほしい。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/31

    買って一年以上聴いてなかったのですが、この夏初めて聴いてびっくり。これは素晴らしい演奏です。一気に他のナクソスのマーラーを揃えました。まだ半分くらいしか聴いていませんが、ヴィトの復活など同様に素晴らしい演奏です。三番は少し落ちるかな。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/11

    1番のできは本当に素晴らしい。ヴァイオリンが対抗配置で離れていながらなお一体感のある?素晴らしいアンサンブル。同じレイアウトでもアーノンクールやティーレマンの落ち着いた演奏とは対照的で、饒舌でインティメートな演奏です。2番もまずまず。しかし問題は他の仕上がりで、フレージングなど完成度がイマイチ。全体のプロポーションがばっちり決まっていないのに、些末なところがやたら凝っていて、これは近年のラトルの悪いとこそのまま。3・4番は譜読みだけじゃうまくいかない難曲だと思いますが、1番なみに根気よく作り込んでくれれば最高の全集の一つになったはず。なんでも一度に出せばお得で売れるだろうとの意図か知らないが、EMIはレコーディング体制をもっと考えてほしいものだ(ついでに言えばDVDも私には不要)。よって前半2作品は最高の部類、後半2作品は現在工事中と思います。DVDは見ていません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/21

    講談社の新書版でベートーヴェンに続き、ロマン派の交響曲について共著されたものを読み、なかなか的を得た見解に一度聞いてみようとこれを購入。
    録音のせいか、はたまた薄いアンサンブルをカバーするためか、やたらブーミーで品のない低弦と、鳴らせっぱなしの管楽器、それに本当に薄いヴァイオリンが乗っかり、これはとても古楽風などというレベルの演奏ではない。
    いかにビブラートを入れなくても、全く歌になっていないフレージングや、タイ、スラーなど小節をまたぐときの処理、またヴァイオリンの出がやたら遅くなるところがあったりと、各所根本的なところに問題があります。
    これは楽団のせいではなくて、指揮者のイメージが表現レベルできちんとブレイクして、団員に伝わっていないから、もしくはそもそも曲に対するパースペクティブができていない未熟な演奏としかいえません。
    本では対抗配置の由縁などにふれたくだりがあり、確かにそうあるべきと思いますが、過去の大家の録音でも対抗配置でスコアにあるようなニュアンスが実感できるものは本当に数少ないですね。この演奏の場合は問題外。
    マッケラスのスコットランド室内あたりを聞くと、金さんはまだまだ若いな。あおるところでは結構熱気や覇気もあるので、背伸びしないで普通にやればもっといい演奏になったと思います。
    最近の演奏会の傾向で演奏の前に偉そうにご託をならべたり、ものを書くのにやたら熱心な指揮者がいたりしますが、もうちょっといい音が出せるようになってからにしてほしい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:7件中1件から7件まで表示