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風信子 さんのレビュー一覧 

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     2017/05/28

    スコアのディテールを忠実に再現した演奏 繰り返しも一箇所以外全て実行している デル・マー校訂の新スコアを見ていないのでこの箇所も改定されたやもしれない 新ベーレンライター版による最初の録音とあって楽曲見本の様相を呈したと言える テンポの差異も強調気味でmodarato以下はより遅くallegro以上はより速く設定されていた 減り張りというか磁力の反発を生じさせて楽章の性格を際立たせていた デュナーミクは割合抑制されたバランスが施され音楽の流れが優先されていた 何よりもアーティキュレーションの弾き分けには最大の努力が傾注されたようだ これによりベートーヴェンの”言葉”が聞き取れたことが最大の収穫だった だから楽曲(楽章)の印象が違った 例えば op.74”harp”やop.95”serioso”はより鋭角的な印象となり個性が際立った op.130のCavatinaからは歌謡性が薄れ全曲の中でバランスが取れた またFugeは躍動感が増し持続力がついた こうしたことは全曲に言えることで ベートーヴェンの創作意図が伝わってくる演奏だ 溢れ出すアイディアに突き動かされるように嬉々として作曲に没頭するベートーヴェンの姿が見えるようだ 音楽史に一石を投じる仕事をしたデル・マーとエンデリオンQua.に敬意を表したい ご一聴を

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     2017/05/27

    交響曲は世界だ・宇宙だという言われ方をする それを具現している交響曲の最たるものがアイヴズの”第4交響曲”だと思う 繰り返し繰り返し還って行きたくなる”世界”だ それは神秘であり平俗であり敬虔であり何にもまして極めて人間そのものという作品になっている ここには”世界”の凡てがある 一個の人間の人生があり 人類の雑踏がある 独りじゃないんだという感を深める その新たなディスクがこのシアトルSOのライヴ編集盤だ モルローの指揮はほとんど混沌と化してしまうスコアを見事に整理して聞かせる 第二楽章がこれほど明晰に音化された演奏をこれまでに知らない しかもクリアな音響は美しく アイヴズの叙情性まで引き出している 音楽が澄んでいて温かい情調が行き亘っている 稀に見る傑作の登場となった 続く二つの小品と第3交響曲も同様の精神に貫かれた演奏と言える こんなにアイヴズとの裕な時間を過ごしたのは久しぶりだ 特に第3交響曲のフレンドリーな趣に寛ぎ癒された 凡演だと飽きて退屈する曲である モルロー&シアトルSOが醸すアイヴズへの共感と共にいる愉悦の心情が伝わってきて嬉しくなった アイヴズの音楽は素晴らしい ご一聴を

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     2017/05/26

    弾ける陽光の下で奏でられたスラヴ音楽 短い盛夏に厳冬を忘れる音楽 夢見た光眩しい乾いた大地の音楽 カリフォルニアで奏されたロシア(チェコ)音楽は透き通るギヤマンから放射されたスペクトルとなった これは違うという御仁がいるだろう だが作曲者の胸底に鳴っていた音楽はこれだと納得する どこまでも透明な空間に広がりゆく晴朗な調べと音響の清々しさに抗し切れる魂があるだろうか 清流の迸りを浴びて心塞ぐ人があろうか プレヴィンの音楽は巧まず口説かず見得切らず とうとうと流れゆく 生きるが如く音楽をする これがプレヴィンだ だからいつも彼の音楽から力をもらってきた 本当にいい音楽を聴いたと実感する ご一聴を

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     2017/05/24

    知らずに行き過ぎるところだった 17年も遅れてしまったけれど 聞き逃さず良かった わたしは多くの歌手を気に入らない その発声に違和感を拭えない おまけに声質の好みも幅が狭い 上手下手の以前に声楽を敬遠してしまう 当然オペラやリートに疎い それでも実演に足を運んだ歌手がいない訳ではない その一人がバーバラ・ボニーだ 彼女の歌は聴きたい 聞いて心地よい飽きない希少な歌手の一人だ 彼女がプレヴィンのピアノで歌っているとは天恵そのものだ リリックソプラノの歌声が流れ出せば心弾む プレヴィンのピアノはしなやかに寄り添う 何と柔らかに凛として豊かな心の世界が広がっていくことか 一節一節語りかけてくるボニーは微笑みを忘れない 声にもピアノにも力みは微塵もない 清流の流れのように歌い掛けるモーツァルトの魂が立ち現れる すごい 優しい心の対話にチェロが加わるとにわかに訴える色調を帯びる プレヴィンの曲だ ボニーが歌って叙情性が増したのではないか 押し付けがましさがなく素直に聞ける そしてシュトラウスは幽玄だ 重くなりすぎる手前で抑制が効いているからどこまでも沈黙と語り合えるほどに染み入ってくる このライヴに参加した人たちの幸福を思うとわたしも嬉しくなる ご一聴を 

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     2017/05/23

    ようやく耳にした名盤に酔う ノラス・アルトで「アルペジョーネ・ソナタ」を聴いたのはいつだったろうか はるか昔銀河の彼方でだったかしら 圧倒された 夢中になった その後エルガーのコンチェルトがあると知り 求め捜したがとうとう手に入らなかった すっかり忘却していた 忘れたことも忘れた頃 ふいッと現れすんなり聞けてしまった 胸の高鳴る期待をする暇もないほど日常の営みの中に滑り込んできた たくさんの鑑賞予定曲の流れに乗って再生されてしまった 何ということだろう いつもの部屋の空気が浄化されていく あっという間に別世界の異空間に入り込んでしまった えッ これエルガーッ 音楽が進むままに人が消え影が吸い込まれて 音楽だけが世界に満ちた 何という演奏だ 愕然とした まだこんな音楽をやる奴がいたんだと嬉しくて堪らなくなった 作曲者が聞いて喜んでくれる演奏ができたら演奏家は本望だろう 黄泉の国でエルガーが一番納得しているだろう こんなにも美しい音楽がこの世にあろうとは信じられない そして陶酔から覚めやらぬうちにドヴォルジャークが始まっていた こちらはオーケストラの爽演に耳奪われる 遅れて登場したチェロとのアンサンブルが美事だ トヴォルジャークの音楽観があぶりだされている エルガーのどこまでも孤高の美を歌い上げた音楽とは一線を画する 協働からもたらされる人間美が温かい風を起こす バルトークの狂詩曲でチェロ主導の編曲は初めて聞いた ヴァイオリン・ソロ版とこれほど趣が変わるとは想像もしなかった ご一聴を  

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     2017/05/22

    音楽が好きで堪らない 抒情を吐露し交歓するから生まれる共感共鳴のアンサンブルほど自由で愉しい時と場はない プレヴィンは音楽が好きなんだと素直すぎる感想すら流れ出す 当たり前じゃないか 好きじゃなきゃやっていない こんな当たり前の大前提が最期まで貫かれている音楽家ってそう多くはない事に気づく今日この頃だ 愛することってそう容易くない 勘違いしていたり取り違えている”愛”みたいなものにしがみついている人を見ない日はない それにしてもプレヴィンがピアノを弾いて仲間と協奏したこの三曲は本当にいい曲だ プーランクはウイットに富み 親しみやすく哀感すら滲ませる曲 ミヨーはバレー曲のピアノ五重奏編曲によってジャズ性を際立たせた洒落た曲 サン=サーンスはトランペット室内協奏曲 華麗さより洒脱さが浮き彫りになって彼らしい 孰れもまったくもって愉しい 音楽をする喜び それは音楽を愛する 人を愛すること プレヴィンの音楽には生きる歓びが溢れている ご一聴を  

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     2017/05/21

    傑作の名録音ここにあり サラステがトロントSOと残した唯一のシベリウス 交響曲作曲前夜 交響詩組曲として発表された「レンミンカイネン」は届かなかったオペラ作曲の遺稿であり来るべき交響曲製作への先触れとなった 以後交響詩と交響曲はシベリウス音楽創作の両輪となる サラステ&トロントSOの演奏は明晰を極める 憧れたワーグナーの影響から脱して己の世界を見出していく過程が手に取るように分かる わたしはステレオを7chに変換して聴いたが 音像の立体感に耳を奪われた オーケストラの配置とバランスが精妙に再現された 弦楽器の幕の後ろに木管群が広がりさらに後方から金管楽器が立ち上がってくる 打楽器が音の幕を通り抜けてきて透けるように響く様は美しさの限りだ これほどの傑作が発表当時手放しで讃えられなかったというのだから信じ難い そしてこのディスクも存外知られていないのではないか わたしも今日まで聞き逃していた ご一聴を

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     2017/05/20

    日々生活の中で寄り添ってくれる音楽 自然に沸き消えゆく様々な想念や感情に沿って漂い流れる音楽はないものか わたしは映画が好きだがこれをシネマの世界に求めるととよく考える たくさんのDVD等を所有していても二度観るものは稀だ 日常の時間を共に過ごせる映画は見つからない 強いて言えば「天国から来たチャンピョン」と「リトル・フォレスト1」そして「素晴らしき日曜日」くらいのものか ドラマチックや波乱万丈まして闘争から勝利へは生涯一度の経験でいい ひねもす揺れ動く情緒の介添えをする音楽や映像を求める かつて都響を揮ったフルネは言っていた 日本人にフォーレなんて‥ 分かりはしないということだ それでも日本人の相手にフォーレを演奏し聞かせてくれた 友情以外何物でもない ありがたいが その後日本人はフォーレを いやフランス音楽を解するようになったのか 理解などと言っているうちはそのエスプリの一端にも触れ得ていないのだろう わたしは夕方になるとフォーレが聞きたくなる どうしてだろうか ご一聴を

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     2017/05/19

    歌聖シューベルトの再来ボストリッジを愛する人には宝となる これからもボストリッジはシューベルトを歌うだろう たとえ歌わなかったとしても これらの歌唱の記録は語り継がれるだろう わたしは高声趣味だから彼を贔屓している 軽い声質が好みだから理想とも言える人だ クラシック歌手の歌い方は概ね嫌っている ボストリッジでもさらに語るように歌ってほしい 妙なスラーはいらない 歌は語るべきもの 語りは歌うべきものと認識している 演技は真実を伝え得ない 存在し生きることが演劇だとも‥ ボストリッジは歌も連作歌曲も物語あるいは演劇と解釈している 同意できない人もあるだろう それぞれだ わたしなどは「冬の旅」は原調に戻して歌ってほしいと願っている いかなる歌も作曲者が書いた調で歌うべきだとも主張する なぜなら未完成交響曲をロ短調以外で演奏するはずがないからだ 歌手やソリストが手前勝手に編曲演奏することは慎むべきだ それではあの名唱が失われると嘆かれるか 歌うのは自由だ だがそれは芸人の世界の話だ 芸術家という自負があるのなら作品を尊重するだろう 芸術作品は個人のものではない 人類精神の財産なのだ ここでは二つの「冬の旅」が愉しめる まだであれば G.ジョンソンとの「〜水車小屋〜」も聞いてみるといい 時間の経過にボストリッジの進化が見える 無駄な演技が減り表現全体に静寂の背景が広がっている これは一朝一夕では獲得できない世界だ ご一聴を     

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     2017/05/19

    風薫る五月 ブラームスを聴く ピアノ独奏曲をまとめて聞いたのは初めてだ ブラームスといえば後期の小品を聴くことが多かった それは大概夜で人知れず孤独の闇の中だった 自ずと形而上的接触にならざるを得なかった だがよく晴れた五月のひと日 光満ちた窓べで青空を見ながら鳥の囀りと一緒に聞いたソナタは若い人の心延えが手に取るように伝わってきて胸を打った 草原を渡ってくる風も心地よく ああ夏が来る と実感する時だった ソナタ以上に変奏曲が豊かな情感を運んできて胸広がる思いだった より身近にブラームスを感じられて親しみが湧いた ロマンチックとは何か知れた 言葉がいらない対話ができた もちろん最後の四つの小品集が珠玉の逸品であることをレーゼルは伝えている もう長い間多くの人にブラームスをとり持ってきた名盤だが 改めて存在の意義を認めた ご一聴と言わず繰り返しお聞きを  

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     2017/05/17

    ハルモニームジークの粋を聴く ベートーヴェンの快速テンポに霧が晴れた思いが広がり 一気に山頂に駆け上がった心境だ 三枚のモーツァルトからその天賦の才が特別だったことが改めて知れて面白かった 管楽器だけの合奏であればこそ音楽の構造が透視図のようにしかも豊かなソノリティに包まれて眼前に提示された これは天恵以外何ものでもない 人が息を吹き込んで鳴らす管楽器はより直截人声の趣が濃い ザビーネ・マイヤーBEはタンギングが柔らかく音色が美しい 破裂音や濁音がないから流れ出る音楽は柔らかい 広がるハーモニーの余韻が深く心地よい モーツァルトの最後の3セレナードもクロンマーもそして勿論ベートーヴェンは聞き物だが 最大の収穫はドヴォルジャークのセレナードだ 弦楽に比してこの管楽セレナードは聴く機会もディスクも希少だ 低弦が加わった効あり一際管楽が美しく鳴りきっている しかも名曲 これほどの演奏は生涯に何度も聞けるものではない ご一聴を 

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     2017/05/16

    儚く消えていく命を見守る魂は閑まりゆく 交響楽性を排したマンゼの譜読みを支持する 師ラヴェルが嘆いたように二つの世界大戦がRVWの音楽を変えた 田園交響曲から第6交響曲まではRVWの戦争交響曲だが作曲当時理解されなかった 戦闘シーンや恐怖心に直截連想が結びつく音楽が鳴らないから多くの人が聞き逃して的外れな幻想に逃げ込んでしまう 田園牧歌的ソノリティに誤魔化されてしまう RVWには隠喩も隠蔽もないのだが 彼の語法を読み解くことができない人があまりに多いことも事実だ 個性は時に疎通の弊害を生む しかし一度RVWの物言いを解するようになれば RVWがどれほど無力に打ち震える恐怖の闇に陥入っていたか実感できる 見える者聞こえる者には無限地獄だ 第3番は戦場経験 第4番は戦後不安と予兆 20世紀は無残な殺し合いの時代だった 芸術は目を瞑れない耳を塞げない 私たちも逃げられない 虚心坦懐耳傾けたいものだ ご一聴を  

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     2017/05/12

    働き盛りの男が酒席で歌った歌という風情 全集完結から5年 16年間に及んだバンベルクSOとの協業に訣れを告げる年に収録された 両者によるマーラー演奏の総決算となった 演奏は濃密な情感に彩られて量感ある響きを繰り広げる この四ヶ月後にガッティの代役で揮ったカウフマン独唱のウィーンPO盤とは趣を異にする 歌やオーケストラの楽器一つ一つまでが思いの丈を吐露しているかに聞こえる サッカのテノールはキラキラ水に跳ねる光のようだ ガッドのバリトンは艶々として周囲の光が吸い付くようだ 添うオーケストラも声楽以上に歌うのだから想い溢れる演奏になった 真に惜別の歌が展開される だが 終焉終末ではない 皆が新たな創造の道へ旅立つのだ 友情と感謝と激励の交換が為された別れの宴もいつしか幕を引く時が来る 仕舞い込んでいた涙が一気に溢れ出す 一瞬寂寥が駆け巡る だが皆貌を上げて見交わしあった眼を転じて去る いい「大地の歌」だ ご一聴を   

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     2017/05/12

    おおらかなブルックナーが立っている サラステが採ったテンポはゆったりしたもので万人受けするだろうが まだ遅い 未だにブルックナー自身が創造した”第八”を再現できた人はいないのだからサラステには挑戦を続けて欲しい ヴァンツァーゴはサラステ以上に遅い 悪しき因習に囚われた耳はそう簡単には開放できない シューリヒトが僅かに”第八”の真相に迫れたかというところだ サラステは惜しいところまで来ていた AgagioとFinaleがシューリヒトのテンポだったら”70分”を切れていたかもしれない ブルックナーの書いたスコアで演奏時間70分を超える交響曲はない サラステのテンポ設定は明快だ 第一楽章とScherzofはAllegro Moderatoで同じ TrioのLangsamで 1/2 テンポに落とす AdagioはTrioのテンポとほぼ同じ ブルックナーは書いている「静かに厳かに遅く; しかし遅く(なりすぎること)なく」 これを「大幅に遅く」と間違えている だからAgagioだけが巨大に膨れ上がった楽章になってしまう 自ずとブルックナーは重〜い音楽になる 聞いて疲れるような音楽はいらない ブルックナーの癖なのだ テンポを指定しても過剰になることを恐れる AllegroなのにModeratoを付けたくなる Moderatoに引っ張られると 変に遅い間の抜けたScherzoになる 吊られてTrioも遅くなる langsamなのにnicht schleppendと書いてしまうのがブルックナーなのだ ブルックナーが細かく書き込んでいるアーティキュレーションを生かす演奏を想像すれば自ずとテンポは出る 音の塗り絵のような音楽をブルックナーは書かない 鼓動の変化を敏感に伝え駆け巡る血潮の行く先を見失うまいとする前進し続ける音楽を書いた ”第九”を書きかけで生涯を終えるなどと想像もしていなかった楽天家だ ”第八”が畢生の総決算的大作としたのは後世の余人たちだ 余談が過ぎた サラステのブル8は一聴に値する   

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     2017/05/11

    熱狂と昂奮へ誘うデュナーミクはプレヴィンの真骨頂 欧州の田舎音楽を田園気分で燻らせず 灰の中の埋み火を掻き立て音立てて燃え上がる火にして吹き出させた 異邦人であるがゆえにイギリス音楽の巨大なエネルギーを堀り出すことに成功した だからこそイギリスのローカル・メロディーをインターナショナルへ引き出せた 初めのRVW三曲で満足した 若くして戦火に消えたバターワースの一曲は福音以外の何物でもない この一曲を聞くためにこのディスクを買っていい 簡素で小さな”歌”だが白鳥の歌だ あらゆる奢り傲慢が消えていく これほど美しい音楽を知らない 残ったエルガーの”謎”は虚心坦懐愉しもう ご一聴を 

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