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John Cleese さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/13

    いや、これは凄い演奏が現れたものです。10代の大昔に買ったショルティ先生のデッカLPを皮切りに、おそらく三桁の数は収集しているであろうこの曲のディスクのなかで、はじめてです、マーラーの全交響曲の中でも突出してまとまりの無い音のコラージュであるかのような、この曲の持つ前衛性をまるで感じない演奏は。月並みな言い方ですが、もはやマーラー7も古典だな、と強く感じました。尖がってもいないし、それほど奇怪な曲だという印象もこの演奏からは感じられません。普通に名曲。オーケストラの名人芸が生きる立派なシンフォニー。それほどドゥダメル先生は、前の9番ではまだ生硬だった面影はここでは微塵も無く、次から次へと変化する曲想にほとんど本能的といいますか、直感的に付与していく表情がまことに軽快、リズミカルで自然なのです。生き生きしているっていいますか、この生きのよさは、前にリリースされているベートーヴェンの3番に通じるものがあります。前のマーラーの9番はロス・フィルだったですが、今回の7番の肩の力の抜けた自然さは、気心の知れたシモン・ボリバルってこともプラスに作用しているのかもしれません。よく論議の的になる謎めいた数々の曲想もパロディだろうが自己韜晦だろうが、そんなことどうでもいいじゃん、こんな楽しい音楽なんだよ、って言っているように思えます。7番でベスト一枚選べって言われたら、クレンペラー大先生の怪演かテンシュテット先生の熱いライヴを選ぶことになりそうですが、実はいまだによく取り出して聞くのは朝比奈先生の八方破れのライヴ盤だったりします。しかし本演奏も結構この先繰り返し聴く頻度が高くなりそうな予感です。録音もいいです。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/28

    以外なほどに毀誉褒貶入り乱れることが多い、カラヤン先生の80年代録音。マーラー第九のように評価が最高峰で確定しているものあれば、ベートーヴェンやブラームスの交響曲全集のように70年代の方が完成度が高い、いや60年代の方が芸術性は高いだの、どうも80年代にあまり好意的でない評価を下す方もかなりおられるようですね。マイヤー問題などもあり、ベルリンとの蜜月時代が終わり、先生御自身の健康問題などもあり、統率力の衰えが指摘された時代です。
    しかしそれゆえに、私などはむしろ強引なまでの完璧性が消え、オーケストラを力で制御するのではない、自然な感興を感じて好感が持てるのはむしろこの時代の録音なのです。とくにウィーンでのブルックナー、チャイコフスキーに強くそれを感じます。最新プレスで音質がどのように向上しているか楽しみですので、もちろんかなりの量の重なりは承知で購入です。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/15

    同じソースのブルーレイ+CDのセットも購入しているんですが、こっちもつい購入してしまいました。重量のあるLP盤です。アナログ末期のDG盤の外盤はそりゃもう薄くて、ぺらぺら。国内盤は厚手でしたね。これは当時の国内盤に近い質感を有しています。まだ全部聴いていませんが温かみのあるアナログの感覚もやはり捨て難いものがあります。私のアナログ再生装置はまったく褒められる質のものではないので上記のブルーレイ版とはハイビット感やディテールの再現は比較になりませんが、それなりの装置で再生すればもっと再現力は増すはずです。それよりも4枚のアルバム共に本当に初リリース当時のジャケットを忠実に再現している(裏面ライナーノートもです)ことも商品価値を高めております。多くのファンが慣れ親しんでいるベートーヴェン第5におけるモノクロ写真のクライバー先生のジャケットは、実は初出LPのデザインではなく、第7のジャケットと同様の角度で撮られたカラーセッション時の写真がそうですが、それもきちんと初出のものにこだわっています。再発LPおよびCDのモノクロジャケット写真もちゃんとレア写真満載のライナーには載せてあり、こだわりのリリースという感じがします。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/15

    ブーレーズ先生のソニー時代の録音CD復刻は、作曲家ごとに纏められた廉価版BOXであらかたそろえてしまったという人が多いんじゃないかと思います。バルトークやストラヴィンスキーなど最初のCD化(火の鳥はDGのシカゴ響より絶対最初のNYフィルの方がいい)、ハルサイの最初のSACD(もう十年以上も前のリリースなんですね〜)など高価なレギュラー価格で購入したものがほとんどで、一山いくら的廉価版BOXで出たときにはほんと腹が立ったものでした。シェーンベルクのグレの歌やモーゼとアロン、ワルシャワの生き残りなんていったい何ヴァージョン持っているかわかりません。もちろん昔のLPも全部保存してます。ある程度予想していたとはいえ、今回のリリースですよ。ソニーがこれやりゃ、DGもブーレーズ全集出すでしょうね。もうやんなっちゃう・・・といいたいところですが、注目すべき点がひとつあります。ベートーヴェン第5のCD化です。これ多分初めてじゃ・・・LP時代いつも横目で見ながらいつか購入しよう、いつか購入しよう、とためらって、結局当時の中学生の懐具合では、ブーレーズ先生のベートーヴェンは優先順位が低くなって、ついカラヤン先生のDG新譜を購入してしまうのでした。結局買いそびれ、長い年月CD化もされず、あきらめかけていた録音です。ぜったい今度は手に入れます。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/21

    豪華歌手陣、そしてベーム先生のもってまわったところがない直裁で推進力にあふれた統率、ひさしぶりにエレクトラを堪能しました。音質はたいへん聞き易いです。セッション盤を所有する方も購入して損はないかと思います。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/21

    クライバー先生のベートーヴェン第5第7は既にブルーレイ・オーディオで発売されておりまして、そこでもレヴューを書かせていただいている者ですが、その部分の重なりを承知で購入、再度レヴューも書かせていただきます。以前に書かせていただいた通り、「全部聞こえちゃう」という感想を抱くSACDを凌駕するハイビット感、大変満足しております。到着した日すぐにすべて鑑賞しました。(音声選択はDTS5.0)重なりも承知で購入も、全く後悔しないのは、ブラームス4番が期待を裏切らない優秀な音で、もうこのままずっと聴いていたいと思わせるからです。CD時代、ややハイ上がりでヒステリックに聞こえた高弦がなんとつややかで優しいことか。今回気づいたのですが、従来他のブルーレイオーディオ盤ではPCM2.0を選んでもDTS5.0を選んでもたいして音質に差異は無いと感じていたのですが、今回は大きな差があります。DTSの方が遥かに優しい優雅な音がします。かなり音量を上げても高弦のキンキン音がしないのがよろしい。演奏内容はいまさらあげつらうこともないでしょう。ただし、今回のような著しい音質改善は、演奏内容に評価にすら影響を与えるのではないか、と考えます。大昔の話で恐縮ですが、べト7盤が登場した当初、カラヤン先生を嚆矢とする大編成のベートーヴェンが主流だったころ、クライバー先生のこの第7を箱庭的である、盆栽のようだ、という評価がありました。たしかに当時のメディアではそのような音がしたのも事実ですが(我が家の装置で再生した場合も)、このブルーレイではぜんぜんそんな感じはしません。むしろスケール大きく、5.0チャンネル一杯に音場が広がります。評価も変わってしまいます。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/30

    これ、すごいですよ。「全部聞こえちゃう」って感じです。同じソースで比較したわけじゃないが、Blu-ray AudioってSACDとはまた違ったハイビット感ですね。情報量・プレゼンスがもうCDとは比較にならない。私の再生装置が大したものでないことや、そもそも耳が悪いということも一因だけど、正直CDとハブリットSACDを聞き比べてもあまり大して差がないなと感じるソースも多いのです。ま、シングルレイヤーSACDとCDの差は歴然ですが。これはまたそれとは違ってもっと生々しいというか・・・今後のマーケティングですけどね、やっぱりブルーレイのプレイヤーは、ハイエンドなものでなければ大抵は音声は映画再生用にチューンされていると思うので、クラシック音楽のアーコスティックな音とは方向性が異なるのではないかと思います。その点をどう折り合いをつけていくかですね。コンサートやオペラのソースは確かに大量に市場に出回っているけれども、やはりそれらも映像が主であり、ビット数の大半は映像に持っていかれていますが、純粋な音楽のみのソースとなるとあくまで勝負は音のみですから。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/15

    クラム・シェル型のボックスでよかった。イタリア・ユニヴァーサルからは、以前に似たような装丁のジュリーニ先生のCD集が出てたんですが、これがCD初期二枚組以上のセットを収納するようなジュエリー・ケースを沢山組み合わせた大きなボックスでなんとも…同様のパッケージを覚悟して注文したのですが、今回はクラム・シェル型で、垢抜けたパッケージで大変結構。中身に関してはブラームスをちょこっと聴いただけですが、若干既出のCDよりも高音の抜けが良くなっているかも。モーツァルトは後期ちょっと聴いただけですがあんまり変化はないかな。いずれもリマスターとかはされていない様子ですので、あとはプレスによる違いしか期待はできません。演奏内容はあまりに語られつくされていますので割愛。すいません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 16人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/07

    ・・・本商品到着以降、いい歳して完全に子供のころに帰ってしまったようです。箱にぎっしり詰まったオリジナル・ジャケットを取っ換え引っ換え取り出しては眺め、中身のCDを聴き、何か本当に少年の日々の宝箱を目の前に置いたワクワク感がよみがえってきて我ながら呆れています。他の方のレヴューにもありますが、当時のDGのLPのカラヤンの新譜のデザインの素晴らしさ、当時中学生だった自分にはなかなか手の届かない憧れでした。同様の感慨を抱かれる方々とは同世代かと思いますが、特に素晴らしいのはホルガー・マッティースという人のデザインによる一連のブルックナーの交響曲、マーラーの交響曲のシリーズのジャケット。ため息ものです。初出LPのジャケットはいまでも保存していますが、こうして他の70年代のものと一挙にミニチュアで入手できると、それはまさに宝箱の風情であります。いい時代です。肝心の音も、OIBPのリマスター物が中心ですし、さらに一部の音源、ブルックナーの5番・8番などのコレクションの中核を成す(少なくとも私にとっては)大曲を含む結構な数の録音が、このセットのためにさらなる新しいOIBPリマスターを施されていると解説にあります。たしかに該当のCDは、既出CDと比べると奥行きのあるDレンジの広い音となっていると感じます。また個人的には永らく全曲版が絶版であった、マタイ受難曲が蘇ったことの感銘が深いです。「カラヤンのマタイなんて…あの派手な厚化粧の音でマタイ?」と思う方も多いでしょうが、現在の「清潔でさっぱりした」ピリオド全盛期だからこそ、逆説めきますが、かえってこのモダン・オーケストラによる「古めかしい厚化粧の」スタイルのマタイの演奏は新鮮に響きます。

    16人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 13人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/03

    届きました。思ったよりかなり大きい。重い。その重量の大部分を占めるのは、CDとDVDとBlu-rayではなくて、昔ながらのリブレットと解説。30年以上前の同「指環」LPに付属のリブレットよりハードカバーの装丁なのでもっとずっしり重い。オペラCDのリブレットなど今じゃCD−ROM化が普通。歌詞やら解説やらジョン・カルショウの回顧録もぜんぶまとめてもBlu-rayの空き容量を利用すれば収まってしまうのに…などと考える方は、本商品はパスされたほうが賢明。贅沢、無駄、過剰さこそが身上の、これはまさにコレクターのための製品。他の方が書かれていたように、リングを一日で聴くことはないので、別にBlu-rayで一枚に収める必要は無い…が、実際に使ってみると、あの長大なリングの、四部作のどれにも、どこの場面にも、ディスクの入れ替えなしで迅速かつ自由自在に行きつ戻りつできるというのは実に新鮮な驚異。もちろん時系列での鑑賞が王道でしょうが、時間の経過とともに音楽も年を取ったりするのがリングですから、昔はどうだったっけ、と若き日の姿を確認したくなるときなど、一瞬にして確認ができます。

    13人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/28

    こりゃ別物。従来聴いてきた、初出LP(忘れもしない、大阪ワルツ堂で予約して日本上陸入荷第一号のDG輸入盤、箱入りの豪華装丁)以来、最初のCD化(ひどい音、終楽章に誰が聴いても明白なテープ編集のあとが露骨に出ている信じられない粗悪リリース)を経て、オリジナル・ビット・イメージによるリマスターCDと、すべてのリリースにずっと共通した、ややハイ上がりの刺激的な音のイメージがすっかり消え去り、今回のSACDシングルレイヤー化では、ほとんど別テイクかと勘違いするほど落ち着いた渋い音、ラストのテインパニーは絶対に別テイクにすげ替えられていると感じます。ま、そのほうがいいんですけどね。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/02

    第三楽章のバスドラムが歪まないんですよ。はじめて。初出のLPから90年代の全集のCDと聴いてきて、とくにCDの音はひどいな。もともと鋭角的な音作りのショルティの指揮が、CD化された際のミキシングのドライな響きによって助長され、実際以上にヒステリックに聴こえていたのではないでしょうか。ショルティの第五だったらムジークフェラインでの90年ライヴが、響きが豊かで聴きやすくもっぱらそっちを聴いていました。最近のショルティッシモ大全集のCDはリマスタリングの結果、かなり響きの豊かさと奥行きが加わり、ああやっぱり名録音だったんだなと見直しました。しかし第三楽章の出だしのホルンの刺激的な耳に付く音と冒頭述べたバスドラムの歪みは解消されていませんでした。そしてついにSACDシングルレイヤー化で初めて以上2点の音の不満が解消されました。今日、ここに聴く本盤は、本当にこの演奏の威容をはじめて本当に伝える素晴らしい出来です。本当に参ったな。いままで自分が30年以上も聴かされてきたものは一体何だったんだろう?

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/29

    はやり到達点だったのですね。バーンスタインによるマーラー9番の。この85年が。私も他の何人かのレヴュアー氏と同様、85年の来日公演で口では一寸言い表せない感銘を受けた一人で、いつの日か当時の公演の正規録音が発売されるのを心待ちにしている者でありますが、これはその来日の直前のテル・アヴィヴでの録音ということで、基本は同年のコンセルトヘボウー録音と共通しています。しかし、ここでの抜群のライヴ感というか、雑音や録り直しのないことによる瑕疵も含めて、非常に生々しい出来で、来日公演を想起させてくれるという点ではコンセルトヘボーを凌ぐ素晴らしい宝物です。セッションでの丁寧な録音ではないので、低音がモコモコしていて不明瞭ですが、このリリースにおいてはその程度は大した欠点ではありません。
     イスラエルのヘリコン・レーベルはパッケージングにはあまり頓着しないレーベルですが、今回は実に気合が入った造りで、オペラ全曲盤のように外箱と、CDの入ったプラケースと、レアな写真満載のライナーノートは別になっていて、購入する人にやはりこれは特別なリリースなのだ、と思わせるものがあります。
     イスラエルも、エルサレムは何度か訪れていますが毎回渡行目的が音楽ではないので、このホールのあるテル・アヴィヴはいつも通り過ぎるばかり。ここで聴かれる豊かな響きに、是非次回は訪問しようと思っています。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/12

    何もしないときのマゼールは凄いのです。デッカによるウィーン・フィルのブルックナー、ベームの4番だけあれほどもてはやされるのになぜこっちが忘れられているのか不思議。ベーム盤と同様、シングルレイヤーSACD化望みます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/24

    名演奏です。それ以上何も言うことがない。細かい点をいちいちあげつらう気にもなれないほど素晴らしい。このCDの第3番は届き次第、3日連続で聴いてしまいました。今年の正月もこれで過ごしました。ジュリーニ先生、ありがとう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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