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ハル さんのレビュー一覧 

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     2010/08/09

    最初に見たとき、すごい衝撃を受けました。
    セリフもあまりなくて、ただ登場人物たちがいつもの「日常」を過ごしている姿が淡々と描かれています。彼らが話す会話に重大な要素はなく、本当に日常会話。まるでドキュメンタリーを見ているような感じだったけど、不気味さがどこかある。
    何が起こっているのかよくわからないカメラの動きで、自分もその場所にいるような恐怖がありました。
    ただの実際あった事件を題材にしている作品ではなくて、それぞれがだれで、どこでこの事件を体験したかがリアルに伝わってきました。
    自分もいつ狙われるかもしれないっていう緊迫感を肌で感じました。

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     2010/08/09

    写真家ロバート・メイプルソープとキュレーターでありコレクター、サム・ワグスタッフ。この二人の人生から見るアート界の変化とビジネス。
    いろんな人の証言から少しずつ彼らが生きた時代が分ってくる。
    この映画を観る前はこの二人のことを全く知らなかったけど、だんだん二人に惹かれていきました。
    メイプルソープの名声に対する強い執着心。
    ワグスタッフのコレクションに対する強い執着心。
    このふたりがどうして親しくなっていったのか。
    二人の近くにいパティ・スミスの証言も興味深かった。
    二人の間には常にアートという大きな存在があったこと。ワグスタッフがメイプルソープを偉大な写真家にまでさせたこと。
    この二人の歩んだ人生はスキャンダラスで興味深い。

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     2010/08/09

    自分探し、ではなく、自分を探さない旅。。。
    自分が分らなくて悩んで苦しんで、よりも、分らなくてもちゃんと働いて生きることが大切なんだと教えてくれる映画。
    自分を理解する、大切なものをみつけることも大切だけど、一日をどう生きるかだってとても大事なんだなぁって感じました。
    変わることがすべてじゃない、今の自分を受け入れられるようにならなきゃって考えなおしました。自分に迷っている人、今の生活に不満があるひとに見てもらいたい。
    生きることに不器用で、人との関係づくりも苦手。
    でも、そんな自分をひきずりながらも旅を続けていく鈴子が強くて可愛い。
    前に進もうなんて思わなくても、自分は前に進んでるんだ。
    考えるよりも大切なことはあるんだ。
    そんなことを感じさせてくれる素敵映画です。

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     2010/01/12

    この本に出てくる人たち全員が脆さや弱さを持っています。
    そしてみんな愛らしい。
    恋やそれぞれの人生の道。いろんな悩みだったり苦しい過去や甘い思い出が詰め込まれています。
    読み終ってずっと、苦しいような甘いような、切なさとかいろんな感情が胸に響いています。
    BLの要素がありますが、主人公祐司の体験(何年間の記録)は私に恋することをそっと教えてくれえているような、男同士よりもただ恋をしている一人の男のこの話を耳元でそっと秘密を打ちあられているような、そんな身近に感じる作品でした。
    祐司の6年後の物語も描かれているので、大人になりきれていなかった祐司が考え方や感じ方の変化も丁寧に書かれていて、年齢が近かった私がこの先祐司みたいな考え方になっていくのかなって少し近い将来を想像できたり。。。
    いろんなことを感じ取れる作品だと思いました。
    そして祐司や祐司の周りの人たちの中で生きてみたいと思ってしまうほどハマってしまいました。

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     2009/12/23

    1巻からは想像もできない展開!!
    でもこの人が描く話は全部好きなんですが、むちゃくちゃ大好き。は一番です。
    何回読んでも同じところで泣いてしまいます。
    あんなに人を好きなったりなられたり。。。いいなぁて思います。

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     2009/12/22

    奈良さんの頭の中を覗き込んでいるみたい!!
    奈良さんは自分のことを語るより、こうして自分が考えていること、そのときに感じた言葉を本に書いていることが多いアーティストではないでしょうか。
    だからのか、どのアーティストのひとよりもぐっと近い存在。一人の男の人なんだっていう、すごい人ではあるけど、悩みも怒りも(当たり前だけど)ある一人の人間なんだと改めて感じさせてくれます。
    作品に向かう奈良さんの姿勢、だんだんと変化していく気持ち、そういうものから共感できたり。。。
    自分がどうして奈良さんの作品に惹かれたのかわかった気がします。
    そして、一歩が踏み出せない自分に喝を入れてくれるそんなパワーがこめられた本です。

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     2009/12/22

    読んだあと苦しくなります。
    嫌な苦しさじゃなくて、自分が今まさに思ってることだったり悩んでることを、この本の登場人物がまさにその中で生きているから。
    だからその苦しさだったり、もやもやしてる日常のあの感じ、登場人物たちとリアルタイムに共有できる。それで苦しい。
    でもでも苦しいだけじゃなくて、(人に相談できるようなものうまく説明出来ないし、言ってどうにかなるってものじゃないから)自分だけが思っているんじゃないんだっていう少し安心したような変な感じ(笑)もする。
    決して暗い話でもない、ただ淡々と登場人物は日々を生きているだけ。
    その中で読んでいる人が何かを感じ取れる、そんないままでにないような作品じゃないだろうかって思います。オムニバス形式でいろんな年齢で、いろんな人生を歩んでいる人々をちょっと覗いているような感じです。
    今だからこそ、こういう作品が必要な気がします。

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     2009/12/22

    誰にでも生きていることに意味がある、そう言われているような読んだ後にそう思わせてくれる作品です。
    自分の居場所が見つからない、そんな涯の抱える息苦しさだったり、暗い部分は少なからず自分にも当てはまるものでした。
    登場人物のほとんどが居場所が見つからなくて出口も見えないといった、何らかの闇を持っていて。その人たちの行動だったり、言葉だったりがずしずし自分に降りかかってくる。
    ここじゃないどこかに自分の居場所はきっとある。
    そんなきっとだれもが思ったことを涯を通じて実現させてくれるような。
    途中に置かれた蜷川さんの香港の写真は、作品の世界観を引き立たせてくれて、幻想的で、でもリアルな世界を作り出しているようです。
    知らない国で、生きる価値と名声と恋人、すべてを手に入れても変わらない涯の強さ。それと人は人の出会いによって自分の想像を超えた強さや優しさというものにも気付かされる。
    今の自分の状況とかいろんな壁にぶつかってる自分と、もっともっと向き合っていかなきゃ!と思わせてくれる、勇気をもらえる作品です。

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     2009/12/20

    初めて小川糸さんの作品を見たのがこの作品でした。
    ゆっくりと一つの恋と、人や季節の移り変わりを丁寧に描いていて、読み終ったときに優しい気持ちになれました。
    一年の出来事をゆっくり、急な坂道もなくなだらかに通って行くような世界感で、不倫とか家族関係っていう普通ならどろどろするようなものも、この作品では気にもならないくらいさらっと、何の不快感もなく描かれています。
    谷中の街や人々の様子も、実際に行ってみたくなるくらい。むしろ行ってみてもっともっとこの作品にリアリティというか、この本の中に確かに登場人物たちは生きているって思えた。
    作品全体が柔らかくて、優しく包み込んでくれるような温かさを持っています。
    サスペンス要素も、ドキドキするものもないけど、たまにはやさしい作品の中で気持ちを柔らかくあったかくするの必要なんじゃないかと。。。そしてこの作品はそんな気持ちにしてくれる貴重な作品ではないでしょうか??

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     2009/12/20

    楽しくて、苦しくて、甘酸っぱくて、ちょっと切ない。
    だれもが大人になるにつれて薄れてしまう感情がギュッと詰まってる。
    双子の兄が大好きで、誰よりも何よりも大切に思っている弟。
    よくある話って最初思ってたけど、それだけじゃなっかった。
    男とか女とか、兄弟とか家族とか、それさえどうでもいいって読んでる私が思ってしまうくらい、その感情は純粋で。。。
    だからこそ
    何で好きになったらいけないのか、言ったら全てが崩れてしまうのか、
    本気で分からなくなります。
    (あぁ、こういうのが感情移入ってやつ??)
    他にも友達や家族、みんなキャラが強いけど、みんなそれぞれに愛嬌?があって好きになる。そんでもって自分もそこにいたいと思うくらいの居心地の良さがある。それからこの作品の力だと感じる¨距離感¨。遠くなくて近くもない、この不思議な距離感がこの作品にはあったりして。(兄弟っていう距離だったり、片思いの距離だったり、友達との距離、家族との距離、そして読者と物語の距離だったり。)これがこんなにも居心地の良さを作っている気がする。
    内容的にBLが苦手だって言う人も抵抗なく読めると思うので、ぜひぜひこの作品の世界を味わって、浸ってみてください。
    この話にはきらきらした人生の中のほんの一瞬が詰まっています。
    それが味わいたくて何度も、何度も見てしまう。
    そんな¨宝物¨が詰まった素敵な作品です。

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