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Seiru さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/10/30

    クルレンツィス盤と発売日が近いので比較されがち。この(2018)演奏はPrimeseatでの聞き逃し配信のときからエアチェックで何度も何度も聴いてきました。スネアがあり得ないほどうまくて笑ってしまう冒頭から、だんだんと後半楽章に向けて熱を帯びていくように見事に構成されていて、そこに首席最後のラトルの感情が入り混じって、第一楽章では提示部繰り返し二回目のアルマの主題のほうが感情がこもっていたり、終楽章では鉄壁のアンサンブルが綻びかけるほど煽るところがあったり(これはこの演奏ではむしろ味だと思います)、細かく聴けばそこかしこに発見があるのですが、それでも徹底的にハードな演奏であるクルレンツィス盤と比較して聴くと「ああ、マーラーを聴いているな」という気持ちになるのは、流石もうベテランのマーラー指揮者となったラトルの円熟、そして硬軟自在なそのサウンドによるということなのでしょう。わたしの聴く彼の演奏の中では、DCH所蔵の8番(クーベリックに並ぶ名演!)と並び最も好きな演奏です。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/10/30

    ウーン本当に綺麗です。ドロドロとしてはいませんがその路線の名盤としては出来は随一でしょう。冷涼とした透明なクリスタル・サウンドにハーディングの指揮が温かみを加えている。セーゲルスタム盤でも感じましたがこの曲は北欧のゴツゴツ感のないサウンドのオケと相性が良いようです。
    ハーディングは録音こそ慎重ですが現代最高のマーラー指揮者の一人でしょう。BPhと演奏した10番なんてWPhとの録音からの変化に驚きつつも中身は既存のすべての同曲録音を大きく凌駕するものでした(DCHで聴けます。是非!)し、前回の9番も心が震えるほど感動しました。
    彼は(4→10→6→)9→5と映像も含め絶対音楽寄りの曲を得意としているようですが、全集化まで成し遂げるのでしょうか。個人的には3と8番が楽しみですし、10番を再録するならば是非BPhを超えるほど練り上げて作って欲しいです(あ、でもBPhのときはコンマス樫本大進も非常に力を入れた演奏で名演に寄与してたから難しいのかなあ……)。

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     2018/10/17

    演奏以前に録音評になってしまいますが、シャンドスなのに録音がハイ下がりでローファイに聞こえて驚いたのでエンジニアを調べてみたら、かの悪名高いSoundMirrorのエンジニアを起用していたようです……(この会社のエンジニアは、Reference Recordingsの一部でも同様のレーベルの看板に泥を塗るような録音をしていましたね)。ピアノ協奏曲とか、ロルティのピアノは素晴らしいのに、本当に録音で損をしている。もったいないの一言に尽きます。残念。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/03/23

    注目度もなくレビューも全然ありませんが、超弩級の名演です、これ。
    演奏スタイルはP.ヤルヴィの全集などと同じく「ベーレンライター版を使用した、部分ピリオドの小編成オーケストラ」による快速テンポでの演奏ですが、特徴としてはチェロセクションを左奥に配しており、P.ヤルヴィでも指摘されがちな音色上の軽さの問題を完全に解決していることと(軽快だが軽すぎない)、そのフレージングのキレの良さ、歌うところはちゃんとしたアーティキュレーションを付与し、第4楽章では大胆なルバートも用いるなど、決してサラッとしたピリオド・アプローチにとどまらない演奏になっています。
    声楽・アンサンブルの精度や音色・録音、全てにおいて最高レベルの逸品。マイナー気味の指揮者・オケということでいまいち注目度が高まっていませんが、P.ヤルヴィの演奏にあと一歩が欲しい!という感想をお持ちの方には間違いなく最高のディスクでしょう。わたしの所有するベーレンライター版を使用した演奏では、完全モダンオケのラトル/BPOと並ぶ最高の一枚になりました。

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     2017/12/26

    なんとなく思い立って自分でCDマスターからリマスタリングしてみたが、実はスヴェトラほどじゃないにしてもテンションが高い演奏で、そして残響のせいで目立たなかったもののソース自体は超のつく優秀録音だったことが判明。ハープ、木管、トロンボーンはこれ以上に克明に捉えられている音源を探すことのほうが難しいです。そして4楽章を聴く限りこの残響は人工的に付加されたもののようで、実際はワンポイントを中心にしっかり低弦などに近接マイクも仕込んである模様…… どうしてこんなミックスに仕上げたのでしょう!!折角のベストセラーなのだから、録音ソースまで辿り直してもう一度新しいマスターを作るべきだと思います。知識とプラグインなどの環境をお持ちの方は是非音いじりに一度トライしてみてください。これはすごい演奏だ……。

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     2017/11/17

    待ちに待ったハイレゾ配信にて購入。これはドン引きするくらい凄い……。この曲における今世紀最大の名盤と断ずるに躊躇なし。対抗配置による曲の本来の魅力そのものを引き出しているのは勿論、「これの何処が客観的演奏なんだ」と思うような、しかし音楽効果上聴き栄えもするし納得のする非常に主観的な表現まですべてが盛り沢山。デュナーミクは極限まで拡大され、音の一つ一つ全てに有機的にそれとアーティキュレーションを徹底的に施し、しかもアンサンブルは完璧で乱れない。第三楽章で顕著ですが決然とした主旋律の裏で弦の対旋律が左右にのたうち回る!!悲愴はチャイコフスキーの中でもオーケストレーションが独特で、他の曲と同じように演奏するとスカスカになってしまう事例までありますが、ここまですべての音を鳴らしきりつつも悲愴らしさを失わない録音は今までなかったと思います。諸氏がおっしゃる通りマルケヴィチよりも「凄く」、ムラヴィンスキーよりも「有機的」。CDはディザリングされてそれ自体でもやはり高音質だとは思いますが、ハイレゾですら24bitのダイナミックレンジを極限まで用いている感じがあり(第一楽章音量注意!)、別サイトレビューにもやはり音が違うというレビューが載っているので、これは是非LPでお茶を濁さずSACDで再発するべきです。それだけの価値がないわけがありません。近年ソニーは復刻企画ではすでにSACDを度々リリースしているのですから。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2017/10/28

    第2番やバラードもいい作品だが協奏曲第1番が驚くべき傑作。こんな作品が埋もれているとは!!木管による導入部から大きく耳を惹き、そしてロマンティックで美しい世界が繰り広げられる。スクリャービン、パルムグレン、メトネル、ラフマニノフの作品と比べても全く聴き劣りしません。目立つのは管弦楽法の上手さ、特に木管の用法。第一楽章の最後ではまるでパルムグレンのような北欧の幻想的風景が見えるような表情で閉じ、そのまま第二楽章の印象派風の和声も交えた冬の表情へ……そしてこの楽章が短いながらもとにかく絶品。ここまでの傑作ロマンス楽章は他に聴いたことがありません。そしてホルンのファンファーレから始まる第三楽章、軽快で気持ちよく前進していく主部と雄大な中間部からなり、この主部主題が非常に印象的で素晴らしい。総じてやはり構成面にラフマニノフの影響を感じるものの、管弦楽とピアノのバランスや技巧といい、その楽想の豊かさやパワーといい、明らかに埋もれた作品としておくにはもったいない傑作コンチェルトです。演奏、録音はこのシリーズ、ひいてはハイペリオンでも最高レベル。おそらく何処かの傑作映画やフィギュアスケート選手が題材にでも選んだら飛ぶように売れる可能性を持っているほどだと思います。ピアノ協奏曲好きは是非!

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     2017/07/27

    8番所有盤中最高レベルの名演!アゴーギク・ディナーミク両面を駆使し、感情の抑揚に従った実に緻密でナチュラルな解釈、独特だが響きのよい楽器のバランスのとり方、そしてそれを確実に支えるスーパー・アンサンブルとBISらしい最高の録音!!フロールという指揮者はそれこそ経歴としてはやや地味めですが、その繰り出す演奏は現代指揮者最高峰と言っても過言ではありません(同コンビのアスラエル、わが祖国も名演!)。マレーシア・フィルは現代オケらしい響きで、チェコのローカル色こそ期待はできませんが、それを差し引いても決定版と申しても差し支えないレベルです。最近は本当にこういった濃い演奏は減ったなぁと思います。個人的にはメニューイン/RPOの4楽章のはっちゃけっぷりと並んで永遠にライブラリに残る演奏になりそう。次点でサヴァリッシュSKDやノイマン旧、ワルター……といったところでしょうか。

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     2017/03/14

    「序奏とロンド・カプリチオーソ」「ミューズと詩人たち」は文句なしの素晴らしさ。演奏もさることながらソロ・アンサンブルともに克明かつ艶やかに捉えられており、演奏会場が眼前に広がるかのよう。但しメインディッシュのオルガン付きがいただけない。オーケストラは遠くトレモロの刻みも前2曲と違って見えず、システムによっては聞こえてしまうヒスノイズめいた微細な「サーッ」というノイズがフェードイン・アウトの編集痕とともに挿入される始末(特に第二楽章がひどい)。メータVPOの復活もそうですがあからさまな編集痕は鑑賞の支障になります。オルガンの低温こそ再生不能な低周波まで録音されていますが、日本の木造家庭によくあるブーミングも考慮されていない状態での収録なので、特にウーファーが大きいスピーカーでは目も当てられないほどのブーミングにも悩まされます。演奏も録音のせいか高揚感に欠けるふうに聞こえてしまいます。前菜2曲は★5では足りないレベルですが、オルガン付きは★1。本当に全曲ジョンソン博士が担当したのでしょうか……?

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     2017/03/14

    現在のところ、カリンニコフの1番はディスクベースで聴ける唯一のハイレゾ盤です(ダウンロードを込みとするなら、バケルス/マレーシア・フィルもハイレゾで配信されています)。この盤の最も優れているところはやはりチェコ・フィルののびやかで深みのある音色。山田和樹の決して急がない丁寧なテンポづくりと相まって、この曲の持つ美しい描写力が大きく引き出されています。この点で言えばヤルヴィやバケルス盤を大きく超え、間違いなく決定盤のうちの一つと申し上げてもよいでしょう。録音も良好(一か所クリップノイズと思われる微細な瑕がありますが)。同様にハイレゾ化されているバケルス盤と双璧を成しますが、バケルス盤は純音楽的な爆演なので、気分によって聴き分けています。敢えて言えば、1楽章に繰り返しがあればもっと良かったかなと思います。

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     2017/02/27

    メインとなるくるみ割り人形は旧盤とは真逆のアプローチで比較的リラックスした演奏ですが、それが功を奏してこのバレエらしい温かみのある演奏に仕上がっており、出来は十分。旧盤のようなコンサート・ピース的でアグレッシブな演奏を期待した場合は肩透かしに陥るのかもしれませんが、自分はこちらの新盤の豊かな色彩感に惹かれます。逆にガッカリしたのがチャイ4。同じようなアプローチをこの曲でやってしまうとただの遅く弛緩した演奏になってしまい、まったく厳しさが感じられなかった。どっしりと重厚な演奏というわけでもなく、非常に惜しまれます。それ以上に疑問の残るのがチャイ4の録音について、セッション録音と記載されていますがリアチャンネルに多く客席ノイズのような音が紛れ込んでいて、はたしてデータも正しいんだろうか……??ということでくるみ割りは★5、チャイ4は★2、とりあえずくるみ割りがメインということで★4の評価です。

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     2016/12/10

    諸氏の仰るように現段階で発売されている全集では最高レベル!特に海と南極は本当に最決定盤中の決定盤。2&6番はヒコックス(但し彼の2番は原典版。改訂版ではトムソンが最高)、8番はボールト新盤(これについては録音も含めてボールトが決定盤だと思う)、とそれぞれで見れば上回るディスクもないことはないけれども、全体で見ればボールト新を突き放した出色の出来。海の交響曲をここまですべての音符を鳴らし切って躍動感を与えている演奏は本当に他になく、RVW交響曲の白眉である田園もヒコックスと並んで慈しむような素晴らしい演奏(楽器のバランスはこちらの方が好き)。録音もこの時代のシャンドスの中でも最高レベルの発売年からは考えられないくらいの優秀録音で、ヒコックスの諸盤にも引けを取りません。むしろ5番などこちらの方が鮮明。但し本国では半分くらいの値段で買えるのにこちらでは異様に高いのが玉に瑕。

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     2016/11/25

    分かる人にはたまらない、「エルガーの自演を下敷きにした」部分が確かに見受けられる名演。特に第2の第1楽章提示部はほぼ27年録音のテンポ(世間に出回っている殆どの演奏よりも快速!)を忠実に再現し、この曲の真価を知らしめています。それにしてもこの頃のロンドンフィルがまた凄い。金管もこれ程のタンギングを要求されながらも全く崩れないのは圧巻としか言いようがありません。録音は第1が優秀録音で、第2は第1と比較するとティンパニと木管がやや引っ込み気味。ショルティ自身はハンガリーの出身ですが、確かにエルガーという作曲家を尊敬し、正統的なアプローチを残そうと努めた跡が随所にうかがえます。様々な盤を聴いてきましたが、総合的な出来では第1はデ・ワールト/ロイヤルフランダース、第2はヒコックス/BBCOWと並んでどちらもトップクラスだと思います。併録の序曲2つも素晴らしい。

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     2016/09/27

    これは名演!先行して配信されたハイレゾ音源を聴いてのレビューです。全体として速めのテンポを貫き、各声部の動きを表出させるというこの指揮者の強みは変わらず。しかしそれ以上に素晴らしいのが旋律の歌い回しの効果、第5楽章などフルートの主題の提示は思ったより素っ気なく感じたものの、コーダで再現されたところでは思いっきり歌う!これほどまでに爽やかな聴後感は10番を聴いていて初めてでした。そして第5楽章冒頭のバスドラム、強烈です。CD音質ではどの程度これが伝わるでしょうか。体の芯まで響いてくる強打でした。全体としては第3稿第2版に忠実で、いままでに「ありそうでなかった」名演。決してほかの交響曲でテンシュテットやバーンスタインがやっていたようなドロドロの演奏ではないですが(ダウスゴー自体全く違うタイプの指揮者)、そのテンポを楷書化して「もたつく」演奏が多い中、速いテンポと効果的なアゴーギクでなかなか攻めた演奏ともいう事が出来ましょう。それにしても、折角24bit/96khz、それも5.1chでハイレゾ配信をしているのだから、SACDやBD-Aなどのフォーマットで出版してほしかったところ…。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/26

    ベルグルンドを始めとしたほぼ全ての演奏を過去にしてしまうような全集。カムの指揮は各レビュアーの指摘する通りベルグルンドとは真逆のスタンスで、作為的な揺らし方を全くせず音楽の流れに完全に身を委ねています。しかし相当細部までスコアを読み研究したのでしょう、アンサンブルについてはそれと気づかぬように、発音をずらしたり合わせたりと、細かいところまで演奏し分けているのがわかる。2番の冒頭などではその効果がはっきりと聴こえます(間違ってもここの縦の線を合わせきってはならないという強い意志を感じる!)。それでも崩壊せず、音楽が自然に流れ、歌いに歌うさまはまさに至福。間違っても最近好まれがちな辛口演奏などではなく、そのほぼ全てが屈指の美演と言っても差し支えない演奏です。
    更に特筆すべきはその録音。全て上質だけれど、特に5番はあらゆるクラシック音楽の録音の中でも最高級のものではなかろうか。絹のような弦の音色の上に、確かなホールの奥行きを感じる木管が合わさる…まではよくあるタイプの録音なのだけれど、そういった録音でここまで定位がはっきりしていて、楽譜の隅々まで見渡せる録音は聴いたことがありません。スタジオモニターで聴いて驚きました。BISのスタジオは、例えばEXTONなどと比べると機材はそれほど高価でもなくミックス環境もホームユースに近いものが多いようなのですが、それでここまで高品位な録音・編集ができるというのは、エンジニアの腕がよほど良いからなのでしょう。

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