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KEY さんのレビュー一覧 

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     2015/05/09

     アンセルメのシェエラザードは中学1年の時(50年前)に最初に購入したLPで、オケはパリ音楽院でした。それ以来、この曲を聴くなら基本はアンセルメということで今日に至っています。当時からステレオ装置のオーディオテスト用に使用されていたように録音は抜群でしたが、DECCAの名録音だけに音の良さは今日でも見劣りましません。しかし何といってもこの演奏の魅力はドラマティックかつ抒情的な大スぺクタクルな音楽を極めて上品に纏め上げたアンセルメの手腕、語り口の上手さにあります。個人的には第3楽章の透明・清澄な表現に強く魅かれます。

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     2015/05/05

     地味ながらもモーツアルトの交響曲集としては不動の位置を占めている名盤。コンセルトヘボウの暖かい響きに乗せてクリップスの作曲者への共感溢れる指揮ぶりが肌で実感できる演奏です。重すぎも軽すぎもしないし、テンポも抜群に良い。昔クリップスがサンフランシスコ響と来日した際に聴いた39〜41番の交響曲の演奏会が思い出されます。オケは必ずしも好調とは言い難かったが、クリップスの慈しむような楽しそうな指揮が印象的でした。クリップスでは、ベートヴェンの全集、チャイコフスキーの5番(第2楽章でのウイーンフィルのホルンが抜群です)とともに、最も聴くことの多いCDです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/04/03

     この日本録音は大方の曲をライブでも聴きました。フルニエというとバッハの無伴奏やベートヴェンのソナタの名演を思い浮かべますが、このCDに収録されているドビュッシーのソナタを聴くと改めてフランスのエスプリを身に着けたチェリストであることを感じさせます。EMIに録音したプーランクのソナタと並んで好きな演奏です。フルニエが舞台に姿を現した時の上品で、威圧的ではないが威厳のある雰囲気は忘れがたいものがありました。

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     2015/04/03

     いずれもライブで接した演奏。渡辺さんが都響の常任指揮者であった当時は定期会員になって毎回聴きに行きました。シベリウスの7番は室内楽的で一筆書きの鮮やかさがありました。日本人の感性で捉えた水墨画の世界と言ってもよいかもしれません。渡辺さんのマーラーシリーズで「大地の歌」を聴いたときにも同様の感懐を持ちました。

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     2015/04/03

     若きマゼールのシャープなシベリウス。昔、日フィルとの5番を聴いてドラマティックかつロマンティックな演奏に圧倒され、天才的なこの指揮者はこれからどちらに向かっていくのだろうーー内省的な世界か、表現の多彩さかーーと思いました。晩年の演奏については評価が分かれるでしょうが、聴く者へのインパクトとしては、50年代終わりから60年代の演奏が圧倒的に大きい。自らの楽曲理解や感動をそのままぶつけているからでしょう。横っ面を張られるような新鮮さがありました。5番のコーダなどライブで接した時の衝撃を思い出します。

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     2015/03/31

     バックハウス、ケンプの後を次ぐべきドイツ系のベートヴェン弾きのEMI録音を集めたもの。晩年の実演を何回か聴く機会もあったが、ベートーヴェンの4番の協奏曲では、出だしの和音を巨体の首をやや傾けながら静かに弾き始めると、忽ちにベートヴェンの内省的で威厳に満ちた世界が広がっていきます。ベートーヴェンそのものが語り掛けてくるような説得力を感じたといってもよいでしょう。このCDのうち協奏曲3曲は来日記念盤(LP)として発売され、当時愛聴していました。この世代は大戦で多くの人材が失われているだけに、心筋梗塞での早世が惜しまれるピアニストの名盤です。

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     2015/03/31

     クラシカル音楽の面白さを感じ始めた頃にマルケビッチ、日フィルで春祭を聴きました。マルケビッチの魔法使いのような異様なオーラにも驚きましたが、その指揮棒から生まれる暴力的な音楽は初心者には刺激的でした。日フィルもついていくのにアップアップという状態のようにも思いました。このCDは上手なオケのもとマルケビッチが思う存分にこの曲の魅力を引き出しています。モントゥ、アンセルメ、ブーレーズとともに、聴き継がれるべき名演です。

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     2015/03/25

     父がステレオ装置を購入して初めて最初に掛けたLP。エース・オブ・ダイアモンドの輸入盤でしたが、音のしっとりとした美しさ、演奏の上品かつ爽やかな響きに皆が殆ど絶句して聴き入った思い出があります。以来マークは来日のつど聴きに行き、かつLPやCDも収集しました。ベートヴェンの交響曲全集等いずれも主張のある立派な演奏です。ただマークで1枚の推薦盤を上げるとしたら、何といってもこのCDにとどめを指します。スコットランドの出だしの弦のしみじみした響きを聴くと心臓の鼓動が早まります。

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     2015/03/25

     当日の演奏に接して、改めてヨッフムのブルックナーのスケールの大きと敬虔なカソリック信仰に裏打ちされた内省的な深さを実感した名演奏。バンベルク交響楽団の重厚な響きが、その後聴いたコンセルトヘボウとの第7交響曲の中欧的な穏やかな響きと好対照でした。妻のお腹にいた長女(もう今は30歳を超えました)がティンパニの連打やコントラバスの地響きに反応してよく動いたようです。

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     2015/03/25

     イッセルシュテットと組んだベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と並んで、シェリングの最高の名盤。来日時に東京文化会館で聴いた無伴奏は壮絶な演奏でした。聴き進むにつれてぐいぐい引き込まれ、最後はもう楽器が鳴っているというレベルを越えていました。CDにはそこまでの緊張感を期待するのは無理でしょうが大切に聴き続けたい演奏だと思います。

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     2015/03/25

     イッセルシュテットのベートーヴェンの交響曲全集はLP発売当初から宝物のように50年近くにわたって聴き続けてきましたが、そのなかでも第8交響曲は古典的な様式感とチャーミングさ、雄渾さが見事にマッチした極上の演奏。ウイーン・フィルも柔らかくかつ芯のある響きでタクトに答えています。来日時に読響とのミサソレムニスを聴きましたが、私にとってはこれまでで最高の音楽体験でした。交響曲全集は決してウイーンフィルが故の名演ではないと実感しました。直後に亡くなった時はとても悲しかった。

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     2015/03/25

     アンセルメ、スイスロマンドのベートーヴェン、ブラームスは我が国では評判にはならないが、明晰かつ(今日の無機的な演奏と比べれば)十分なロマン性を備えた立派な演奏。特にベートーヴェンでは田園、ブラームスでは第3交響曲がアンセルメの透明感が曲とマッチして心地よく、お勧めです。ラヴェル、ドビュッシーの歴史的な名演とともに、LP時代から長く愛聴してきたものです。

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