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シルズファン さんのレビュー一覧 

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     2010/07/24

    「ベリー・ベスト」というよりは「セカンド・ベスト」という感じ。すでに彼女のカワイイ声にハマッている人には十分楽しめるけど、初めてシルズを聴く人にはちょっとすすめられない。シルズの魅力は何といっても悲劇性のある声と珠玉のコロラトゥーラなので、やはり「ノルマ」「ランメルモールのルチア」「清教徒」あたりから聴くべきだろう。ここに収録されている「セビリャの理髪師」「ドン・パスクァーレ」は悲劇ではなく喜劇だし、ヴェルディの「リゴレット」「椿姫」は必ずしも彼女の超絶テクニックを必要としていない。ただディスク2の3曲目「コリントの包囲」だけはスゴイ。まさにシルズの魅力爆発って感じである。初めてシルズを聴く人にはこの1曲で「こんなソプラノが世の中にいたのか!今まで知らないで損した!」と思ってほしい。せめてこれを1曲目にもってきて、買った人のドギモをぬいてほしかった。

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     2010/06/25

    「フィガロの結婚」だけは別格。これがモーツァルトか!とびっくりさせてくれた。これほど魅力あふれるモーツァルトは他にない。楽器の歌わせ方、入り方などが、実にしゃれている。普通なら聴き流してしまうようなところで、何度もハッとさせられる、ドキドキワクワクさせてくれる演奏なのだ。ドイツ風ベーム盤やイタリア風ジュリーニ盤ではけっして得られない、独特の愉悦感がある。どんな場面であろうと、必ずその奥に「粋でおしゃれな」モーツァルトが息づいている。これがウイーン風なのか、いや、やはりクライバー風なのだろう。とんでもない指揮者である。シェピのフィガロも、最高の出来。これを一度聴いてしまうと他のフィガロがすべて軽く、下品に聴こえてしまうほど。

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     2010/06/24

    まさに宝物。娘にねだって誕生日プレゼントしてもらったので、うれしさもひとしお。すでに手持ちのCDと10曲あまりダブっているが、それでも断然安い! この手の全集の魅力は、単独では買う気のなかった演奏を聴けることで、思わぬ掘り出し物に出会える。私の場合ベームの「フィデリオ」や、サザーランド、テバルディなどが目的だったにもかかわらず、シルズの「ルチア」に完全にノックアウトされてしまった。その後に始まる猛烈なシルズ買いのきっかけにもなったので、この全集には本当に感謝している。

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     2010/06/24

    このオペラ、実はドニゼッティの最高傑作とも言われていると知ってましたか? 内容が過激なため、上演禁止になったり勝手に改編させられたりと、音楽とは関係ないところでかなり不遇な目にあったらしい。
    シルズに恋しなければこのオペラも一生聴くことはなかったかもしれないと思うと、もったいないことである。私はイタリア語もわからず、歌詞対訳も見ないので、オペラをもっぱら絶対音楽として聴いている。(どのみちオペラの台本など読むに値するものはほとんどない)ひたすらドニゼッティのメロディを中心に聴いていると言ってよい。そのいわば装飾過多なメロディをシルズほど美しく歌ってくれる歌手はいない。第2幕の登場のアリア(出てくるのが遅いよ、シルズ)から、聴きほれてしまう。まるでその場でメロディが生み出されるかのようである。共演者であるが、エリザベッタ役のファーレルは最初不満だった。私としてはドニゼッティはまず美しく歌ってほしい。たとえば「ノルマ」や「アンナ・ボレーナ」でシルズと共演したヴァーレットだったら文句なしだったのに。二人の女王の対決がメインのオペラで、彼女の出番がかなり多いだけに、これは困った。シルズさえ聴いてればいいとは言うものの、それではシルズのまったく出ない第1幕を聴く気がなくなってしまう(私だけかもしれないが)。だが、何度も聴くうちに、悪役っぽくてむしろ役柄的にはこれでいいのかも、と思うようになった。だいじょうぶ、聴ける。シルズのジャマさえしなければ、他の共演者もすべて許す(笑)。チェッカートも初めて聴く指揮者だが、全然悪くない。

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     2010/06/22

    惜しい。惜しすぎる。いや、この録音の話。オケの音の捉え方があまりにひどい。単なる歌の伴奏みたいに扱われている。録音技術の問題なのか録音技師のセンスの問題なのか。ガヴァッツェーニ様に失礼だと思わんか!これだけの名演なのに。デジタル技術で何とかならんものだろうか。ちなみにちゃんと録音されたガヴァッツェーニ様の力量はDGの「仮面舞踏会」(ステルラ、ポッジに、これもバスティアニーニのレナートが最高)で聴ける。評価の星5つはあくまで演奏に限ったこと。カラス、ステファノ、ゴッビのモノラル盤も名演だが、あちらは感情表現が抜群ではあるものの、いつもながらカンタービレの美しさという点では疑問符がつく。確かにイタリア・オペラの「声」の醍醐味を味わいたいなら、迷わずこちらでしょう。コッソットのマッダレーナもうれしい。それにしてもヴェルディの好きな人って、みんなバスティアニーニが好きだよなあ。

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     2010/06/22

    やはりサザーランドに原因があるのかなあ。どうしても好きになれない。感心はするけど感動はしないという典型的な演奏。いやあお見事、パチパチパチ、で、終わり。これがサザーランドでなくてシルズだったらどうだっただろう。パヴァロッティやカップッチルリがこうも優等生的に聴こえただろうか。やはりこの手のオペラではプリマ・ドンナの比重が大きすぎるのかもしれない。ああ、シルズの「清教徒」が聴きたくてたまらない!(現在入手不可能)早く復活してくれい!誰か持っている人、ゆずってください!って匿名でこんなこと叫んでもムダか。いや、HMVさんが何とかしてくれるかも…。

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     2010/06/22

    昔から超有名な演奏。女声三役に限って言えば、これを凌ぐことはまず不可能と言っていい。ダンジェロは声が可愛くてコロラトゥーラ完璧、もともとお人形さんキャラなので機械人形オランピア役にはぴったり。シュヴァルツコップの妖艶さはホフマンでなくともコロリとまいってしまいそうだし、ロス・アンヘレスの可憐さはホフマンでなくとも守ってやりたくなること間違いなし。いずれもそれぞれの役のベストであろう。ゲッダはあいかわらずウマイし、クリュイタンスの指揮は思わず「オッフェンバックってやるじゃん」と言いたくなるほど、楽器の歌わせ方がお上手。この値段で手に入るようになったのはありがたい。よほどのことがない限り、「ホフマン物語」を楽しむにはこの盤だけで十分である。(よほどのことと言うのは、たとえば私みたいに女声三役を何が何でもシルズ(!)で聴きたいというどうしようもないヤカラのことであるが)

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     2010/06/22

    いやあ、シルズ最高!こうなったら、シルズのベルリーニ、ドニゼッティは全部揃えちゃおう。でも数えるほどしかないんだよね、トホホ。カラスもサザーランドもグルベローヴァもイマイチという私には、シルズは女神様。シルズに恋しなければこのオペラも一生聴くことはなかったかもしれない。もったいない。ここでもシルズの歌は最高に美しい。まず美しくあってのベル・カント。そう思いませんか? イタリア語もわからず、歌詞対訳も見ないので、私はオペラをもっぱら絶対音楽として聴いている。(どのみちオペラの台本など読むに値するものはほとんどない)ひたすらドニゼッティのメロディを中心に聴いていると言ってよい。そのいわば装飾過多なメロディをシルズほど美しく歌ってくれる歌手はいない。私は彼女の声を「濡れた真珠」にたとえるけれども、たとえばカラスは「ダイヤモンド」だとしよう。輝き、強靭、鋭利、誰もがその価値を認める存在。でも、でも、でも、人は価値に恋はしない。いくら「ダイヤモンド」の方が高価だとわかっていても、私は「濡れた真珠」が忘れられない。どこかの山に登って「世界でいちばんキミが好きだ!」と叫びたいほど、シルズを好きになってしまった。長いオペラ人生ではじめてのことである。(言っておくが私はミーハーではない。ミーハーというのは「誰かに夢中になりたい」という気持ちが先で、ターゲットは誰でもいいのである。)はじめてと言えば、私はそれまでひとつのキズでも気になっていた。ソプラノはいいけどテノールがダメとか、歌手はいいけど指揮がダメとか、演奏はいいけど録音がダメ、みたいなことばかり思っていた。なのにシルズに恋してからというもの、彼女以外は少々ヘタだろうが何だろうが許せるようになったのである。これは劇的な変化なのだ。しかしこの盤はヴァーレット、バロウズ他共演者もいい。ありがたや。

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     2010/06/22

    ロッシーニが嫌いな人(?)にオススメ。このままヴェルディやプッチーニを録音してもおかしくないキャストで歌われたロッシーニというのは貴重だろう。昔LPの時代にアバド盤(ベルガンザ、アルヴァ、プライ)を購入したが一回針を落としただけで聴かなくなってしまったのを思い出す。いわゆるロッシーニ・テノールといわれる歌手にちょっとついていけない私にはゲッダの伯爵は大いにありがたい。それに往年の名メゾ・ソプラノ、バルビエリには驚いた。カラスを相手にアムネリスやアズチェーナを歌っていたあのバルビエリがお手伝いさんだって!!!しかもこれがカペッキとともに大いに笑わせてくれる。この二人に引っぱられたのかどうか、全員が実に楽しそうに歌っている盤である。レヴァインもノッている。それより何より、シルズだろう。彼女目当てで購入したのは間違いないが、こんなに楽しそうに歌っているシルズを聴けたのはうれしい。またまた新しい彼女の魅力を発見した思いで、シルズ熱は上がる一方である。正直、今の私はシルズ以外のソプラノを聴けない。カラス、テバルディ、フレーニ、カバリエ、スコット、グルベローヴァ、サザーランド、誰を聴いていても、シルズの声が聴きたくなってしまう。まさかこんな状態がずっと続くとは考えられないので、今はそれでいいかと思っているが。それにしてもなんでシルズの録音がこんなに少ないのか。シルズのプッチーニやモーツァルトが聴きたいよ!

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/18

     いやあ、シルズ最高!こうなったら、シルズのベルリーニ、ドニゼッティは全部揃えちゃおう。でも数えるほどしかないんだよね、トホホ。カラスもサザーランドもグルベローヴァもイマイチという私には、シルズは女神様です。とにかく声が美しい。まず美しくあってのベル・カント。そう思いませんか?ヴァーレット(Ms)バロウズ(T)ルーデルもすっかりおなじみになって、安心して聴ける。

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     2010/06/18

    シルズが三役をひとりで歌っているが、歌唱だけをとれば有名なクリュイタンス盤の超強力布陣(ダンジェロ+シュヴァルツコップ+ロス・アンヘレス)にたったひとりで立ち向かうこと自体が無茶である。マリア・カラスでもキビシイと思う。しかし作品そのものがひとりの歌手によって歌われることを求めているのであれば、クリュタンス盤は邪道ということになる。(なんせあれだけ際立って違うキャラの三人が実は同じ女性なのだと言われても信じられるわけがない。)それにしてもシルズはよく歌っている。技術的には何の問題もないし、情感も不足していない。ホフマン役のバロウズも立派な歌唱だし、全体的に水準は高い。むしろ私はシルズの声さえ聴ければそれでいいので、彼女の出番の少なさ(?)が不満なくらいである。

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     2010/06/18

    はじめてシルズに出会った貴重な盤。とにかく聴いてびっくり。シルズの声とテクニックに唖然とさせられ、あっという間にシルズファンになってしまった。この後シルズのCDを探しまくることになる。でもシルズって日本では無名だし、評論家のウケは悪いし、手にはいりにくい。どうしても聴きたい「清教徒」は現在も入手困難だし。
    「ルチア」といえばマリア・カラスが定盤。私も3種持っている。でもカラスの声って、どうしても好きになれない。もちろん圧倒的な存在感と表現力は認めざるを得ないけど、何よりもカンタービレの美しさに欠ける。サザーランドに期待したけど、これがまったくダメ!カラス以上に好きになれないことが判明した。発声法の問題だろうか?サザーランドって、とにかく声はきれいという評判だったのに、がっかり。グルヴェローヴァもアリア集を聴いた限りではイマイチ。結局「ルチア」はこんなものかと思い始めていた。
    そこへ突如現れたのが、このシルズ。イメージにぴったりの声だし、何よりコロラトゥーラが美しい。今までやたらに多い装飾音に閉口していた私だが、シルズのそれには何の抵抗なく、聴き惚れてしまった。ああこれが「ルチア」だったのかと、はじめてその魅力にふれた思いだった。共演者も優れているし、指揮もよい。名盤でっせ!

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/17

    入手不可能になる前に買っておきたかったというだけで、「ノルマ」はさすがにシルズにはキツイかなと思っていた。“ドラマティックなオペラ”というイメージがあったので。が、聴いてびっくり、なんのなんの、素晴らしいじゃありませんか。「ノルマ」はベル・カント・オペラの最高峰、アリア「清らかな女神」は“すべてのソプラノ歌手が一度は歌いたいと願う最高にきれいな曲”と聞いてはいたが、正直今までカラス盤やサザーランド盤を聴いても、そういう感じはしなかった。むしろ“やけにむずかしそうな曲”と思ったくらい…。でもこのシルズの「清らかな女神」は、本当にため息が出るほど美しい。
     シルズの声は「濡れた真珠の玉をころがすような」声である。しっとりとしていて、でも輝きがあって、どこかはかなげで…。私に恋させる摩訶不思議な魅力がある。また彼女の自然な発声はオペラというより極上のミュージカルを聴いているような気分にさせてくれる。それでいてあの至難なコロラトゥーラを見事にこなしてしまうとは! いやあ、たまりませんなあ。
     なにはともあれ、「ノルマ」を聴くなら絶対この盤でしょう。ヴァーレットもいい(したがって二重唱も最高に美しい)し、レヴァインもいい。ジュゼッペの声がやや軽いが、そんなの関係ねえ。私にとってはノルマもベルリーニもベル・カント・オペラもまとめて大好きにしてくれた超名盤である。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/17

    この配役で期待するなと言う方が無理だろう。きらめくばかりの豪華キャストに意気込んで聴いたのだが、なんと、あのバスティアニーニがノッてない。体調がよくなかったのか?「トロヴァトーレ」のルーナ伯爵や「仮面舞踏会」のレナート「椿姫」のジェルモンなどで圧倒的な存在感を示した彼が、信じられないほど普通のバリトンしてる。もちろん後半デル・モナコとの二重唱あたりはさすがに聴かせてくれるのだが、ふだんの彼ならば登場したとたんにもっとドキドキさせてくれたはず。こうなるとライヴが聴きたくなってしまうなあ。モリナーリ=プラデルリの指揮も、セラフィンに比べるとやはりイマイチ。

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