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slave さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/01/30

    ミッシャ・エルマンのブルッフが、まずは、最高の聞き物であり、同曲屈指の名演である。エルマンのイメージを晩年のヴァンガード録音に見出している人、初期の録音の復刻のBiddulphに訊かれる細身でシルキーな自在の技巧に見出す人、そのいずれもが、ここでの演奏には驚倒するだろう。

    ハイフェッツを上回ると言って良い技巧でありながら、深い歌謡性と高い集中力がみられる名演奏である。ハイフェッツよりも音には、はるかに幅広い表現がある。ヴァイオリンが好きであるか、ブルッフの協奏曲が好きであるかのいずれかの人は聴いておくべき演奏だ。エルマンが好きな人には、エルマンの新たな魅力を拓く演奏である。

    ネルソヴァは、これまた、素晴らしい演奏家である。日本では余り知られてはいないかも知れないが、チェロをアイする人なら、必ず聴いておくべき演奏家である。

    ああ、その意味で、これは、決して、失敗することがない買い物であり、失敗するとすれば、それは、これを買わないという場合だけに起こることだ。

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     2020/08/10

    旧EMIとPYE録音全集がワーナーから出たが、このCDの価値はさほど減じないと思う。元々の録音の状態は良くないのではあるが、当盤の方が遥かに音が良く樹き易い。全集には愛情が足りないようである。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/01/10

    演奏は、シノーポリ晩年の素晴らしい思い出を刻むもの。安価になって求めやすくなることを歓迎したい。今まで聴いていない方は、このチャンスにシノーポリを再発見して欲しい。

    メーカーは、シノーポリのさまざまなライヴを積極的に発掘して欲しい。バイロイトのワーグナーなど、まとめて発売してくれないかなぁ。。

    年度ごとの違いを聞くと、シノーポリの演奏の多面性が良く分かる。

    このボックスもそういう観点で是非、お楽しみ頂きたい。私は、単売で全て聴きました。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/09/20

    セシル・ウーセは、本当に素敵なピアニストです。フランス人らしいソルフェージュの確かさが光る落ち着いた演奏が楽しめます。今まで彼女のCDは全て集めたと思っていましたが、まさか、このようなリリースに巡りあえるとは!!お求めになって後悔はなかろうと思います。

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     2019/02/18

    1973年の演奏。ベームは1894年生まれなので、79歳頃の演奏ということになる。自然で即興性豊かな演奏である。ベームの本領はライヴにあるので、こういう貴重な録音の公開は、今後も続けて欲しい。

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     2019/01/31

    マタチッチのウィンナ・ワルツと聞くと、とりあえず「重厚で豪快な云々」とか「ブルックナー風の味付け」などという評言をしたくなるものだろうと思う。しかし、この演奏は極めて、ウィーン風である。全く正統的なウィーン風の伝統にしたがった演奏だと断言できる。最初にこの演奏を聴いていたときには、演奏者の名前を意識していなかったので、この重い重心のオーケストラ、ワルツもポルカも音はウィーン風ではないのに、歌いまわしがいかにもウィーン風なのに、かなり戸惑った。ウィーン少年合唱団の謳いまわしとそっくりなのである!「いい演奏なのだけれど、どうしてこうなのかな」と。その後、これがマタチッチの指揮するベルリンのオケと分かり納得した。マタチッチは元ウィーン少年合唱団員で、ウィーンで教育を受けているオーストリア=ハンガリー帝国の貴族の家系なので、こうした正統な演奏に仕上がる。この演奏には、マタチッチの個性、ベルリンのオケの個性は確かに聴きとれるのであるが、全体を明瞭に貫いているのは、ウィーンの伝統だ。マタチッチとウィーンの音楽の関係を、私はこれほど明瞭に意識したことは今までなかったので、大変に良い経験になった。尚、マタチッチの重心の低い、ドライヴの効いた演奏は、クロアチアの音楽性なのであって、マタチッチ個人の個性ではないことは、知っておくと良いと思う。ポゴレリチやゲキチも非常に通底した音楽をやるからだ。平たく言ってしまえば、マタチッチを「豪快な指揮者」とか、ストコフスキーを「怪人」とか、そういうある種のステロタイプなレッテルを張り付ける商売はもうやめにしたらどうかと思う。彼らのやっている音楽をもう少し真剣に捉えることができる時代になっていると思う、日本の聴衆の成長ぶりは。追いついていないのは「評論家」の先生なのではないだろうか?マタチッチが少年の頃にアウガルテン宮殿で身に着けた歌が、ここに聴こえる。

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     2019/01/27

    ストコフスキーのベートーヴェンは、聴いていて楽しい。実に生き生きとしている。ストコフスキーを「怪人」とか「魔術師」などというレッテルで捉えている人は、「ストコフスキーって、意外に真面目なのでびっくりした」というだろうと思う。少なくとも同世代の指揮者以上の改変を行っているわけではない。彼は、「古典は現代に通用するように演奏しなくてはならない。」と考えており、他方では、「現代音楽は、同時代の聴衆に、正確に、かつ分かりやすく伝えられねばならない」と考えていたのである。ここでは聴き飽きた古典が、モダンでエキサイティングな感興を伴って再現されている。お値段も手頃。

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     2019/01/27

    この時期のベームの録音は決して多くないが、大戦末期のウィーンでの録音。私は、かつて、何かの余白に収録されていたヴェルディのレクイエム(抜粋)を聴いたことがある。その演奏は、非常に透明で、澄み切った冬の空のような不思議な哀しみを湛えていた。一体、誰がどのような状況で、このような透徹した演奏を行い得たのであろうかと、急いでジャケットを見てみると、それが、ベームの44年の録音であった。その後、その録音の全曲には結局お目にかからないのであるが、この第9の演奏も全く同様のものだ。録音は恐らく放送用録音で、人数の少なさに応じて、マイクからの距離を変えて、大きくバランスを崩さないようにしたものだろうと思う。非常に美しい演奏で、コップの中で青白く光る炎のような演奏。だれもが第三帝国が終わることを知り、死んでいった多くの人々と、ウィーンの輝かしい時代の終焉をじっと見つめていた頃の演奏。この独特の哀しみは、現代の演奏家では、表現できないと思う。ベームの知られざる一面を刻んだ貴重なCDの出版に感謝したい。

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     2018/12/23

    素晴らしい演奏、録音も優秀。後年の鈍重なベルリン・フィルとの演奏とは全く異なる溌剌とした演奏が楽しめる。歌手も良い。モノラルという法規だが、ステレオ・プレゼンスが加えられている。

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     2018/12/18

    非常に厳しく細部まで目の行き届いた35番に圧倒される。沸き立つリズム、流れる旋律、書かれた音符の1つさえも、疎かにされない。本当の意味で模範となるモーツァルト。残された録音があれば、もっと公開されて良いと思う。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/12/18

    貴重盤。フルネのファンであれば、逃すべきではない。

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     2018/12/03

    以前は、余白にリハーサルが収録されていた。その内奥が演奏と共に良かった。交響曲は、ストコフスキー独自の版であるが、演奏は素晴らしい。これ以上の演奏は思い当たらない。CD-Rなので、☆を一つ減じた。読響のベートーヴェンは録音が悪かったが、この演奏は録音も良いのでお勧め。



    ストコフスキ1973年のチャイ5が新装復活!

    1973年8月、ロイヤル・アルバート・ホールで当時91歳のストコフスキが、世界中から集まった140人の若き音楽家たちを指揮し繰り広げた、まさに「ストコフスキ・マジック」全開のチャイコフスキーの「交響曲第5番」が新装復活!またカップリングとして、リリタ・レーベル(Lyrita)の創設者リチャード・イッターが所有していたBBCの放送録音を収録したテープから、1954年5月5日に放送されたエネスコ、アーノルド、グリエールの演奏が復刻。中でもアーノルドの「ベックス・ザ・ダンディプラット」とグリエールの「コロラトゥーラ・ソプラノ協奏曲」はストコフスキのレパートリーとしては非常に珍しい貴重な録音です。
    東京エムプラス


    【曲目】
    エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番イ長調 Op.11/
    アーノルド:喜劇序曲《ベックス・ザ・ダンディプラット》Op.5/
    グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲ヘ短調 Op.82 */
    チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64+

    【演奏】
    レオポルド・ストコフスキ(指揮)
    イルゼ・ホルヴェーク(ソプラノ)*
    BBC交響楽団
    インターナショナル・フェスティヴァル・ユース・オーケストラ+

    【録音】
    1954年5月5日放送、1973年8月19日+

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     2018/11/17

    エアチェックで途中に脱落が数か所あり、放送の僅かな混線も聞き取れる。しかし、R。シュトラウスの演奏解釈のすばらしさと貴重さが、全ての傷を癒してくれる。この演奏は聞くべき価値がある。リリースを決断することは相当の勇気であたと思うが、素晴らしい遺産を共有してくれたことに感謝したい。

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     2018/07/19

    素晴らしい。今更、ロトを聴いてそんなことを書くのも恥ずかしいと思ったが同様のコメントをここで発見し、ちょっと安心してコメントしたい。私はここで、全く新しいシュトラウスの音に触れた。聴き始めた途端に、そうか、これが長年、シュトラウスに私が求めていた音だったかと納得した。ベーム、カラヤン、ケンペなどのシュトラウスの権威とされている指揮者たちの音は、立ち上がりが重く、音に透明度がないので、オケの細かい部分は、常に音響に埋没してしまう。これでは、大きいオーケストラを使うことが効果を削いでいると感じ続けてきた。しかし、ロトの演奏では、それらの問題点は解決されている。あの複雑なオーケストレーションを楽しめるのは、全く有り難い。ブーレーズも「ツァラ」では、透明な再現をしてくれていたが、いかにも作品への共感が不足していた。ロトは、この英雄の生涯という、往々にして詰まらなく演奏される曲の魅力を教えてくれる。ロト、有り難う!!私はあなたの信者になる。

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     2018/06/21

    全体にプログラムが穏やかなものなので、演奏者の特徴がはっきりと判断できない点が多いが、かつてのブーニンは、「恣意的」な演奏家であった、それが魅力であった。ところが、DGに録音をし始めたころから、レガートでインテンポの演奏を行うようになっていった。この演奏方法は、演奏家の個性とは一致していなかったために、音楽は停滞し、音色も鈍っていったように思う。

    このCDでは、短い楽節の中でテンポを変えたり、アクセントを与えるなど、かつてのブーニンらしさが、少しではあるが、垣間見える。私は、このような「恣意的」な演奏で良いと思う。先生として生徒に教えることと、演奏家として自分がやることは異なっていて当然だ。

    このCDは、およそ30年振りに、ブーニンが、「感じるままに」演奏しようとし始めたことを記録している。録音からはピアノのメカニックの問題なのか、あるいは演奏家の技術的な衰えなのか、危なっかしいところも垣間見えるが、そういう点も「好ましい」と私は思う。機械的な演奏でなく、非常に人間味のある演奏の記録であり、貴重だと思う。このシリーズを続けてはどうかと思う。自宅で、気の向くままに演奏して行く、演奏家と聴き手の対話のシリーズを。永いトンネルを一緒に歩いてきた聴き手の一人としては、ブーニンの復活を祝いたい。

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