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singet225 さんのレビュー一覧 

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     2020/02/08

    冒頭から遅めのテンポだけれど、しなやかにひたひたと流れ始めるマタイ。鈴木雅明さんとBCJの演奏にいつも言える事だけれど、オケもコーラスもリズムが本当に生きているから音楽の流れ方がとても心地良い。ソリで歌われる冒頭合唱曲の清澄なコラールに心洗われる。この録音のために作られたオルガンがバッハのこの恐ろしく巨大な構築物を築く上で大きな土台を作り上げるかのようにとても印象的に響く。エヴァンゲリストのブルンスのブリリアントな歌声は抑制的に、イムラーのイエスは格調が高く、旧盤のテュルクとコーイの表情豊かな歌い口(筆者は旧盤にも惹かれる)とは趣が異なるが、BCJの厳かな音楽作りによく合っている。ソリストにムラがなく、どのアリアもテキストに寄り添った歌がオケの真摯な音色と共に心に沁みる。コラールは旧盤よりも更に彫琢された厳しい表現が見事。群衆の合唱もやり過ぎない抑制された表情が活き活きとしたリズムによって緊迫感を持って迫ってくる(筆者はガーディナーの新盤の荒々しさ・生々しさにも惹かれるが...)。マタイ受難曲がここまで外面にも内面にも盤石に録音されたこの演奏は永く人々の心に刻まれるだろう。

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     2018/08/21

    バッハのモテットは通常コッラ・パルテで弦や管がコーラスをなぞったり、チェロやオルガンとコラボされる事が様式的に一般的な演奏スタイルではあるが、名アンサンブルであるヒリヤード・アンサンブルによる当盤は230以外は完全にアカペラで、しかもOVPPのスタイルによる演奏。ヒリヤードのメンバーの個性的なテキストの歌い口。自分たちのアンサンブルが一番活きるテンポ感。そして何よりコラールでのアカペラならではの響きの美しさと悦びに溢れた歌声が非常に素晴らしい。バッハのモテットはアカペラで演奏してもその素晴らしさを味わえる素晴らしいアルバムだ。

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     2018/05/08

    何とも愉悦的で軽やかな響き。クリスティとレザール・フロリサンによるバッハのロ短調ミサを聴いた後の印象は、その様な響きで紡がれている故か非常に爽やかで心地良い。ロ短調ミサを歴史的な大作としてアプローチするのではなく、ただそこにある音楽として聴く事が出来る。ヘレヴェッヘやブリュッヘンの演奏に路線は近いが、クリスティの演奏は器楽やソリスト、コーラスのセクションの対話が軽やかで刺激的でより面白く聴ける(Christe eleisonやLaudamus te、厳しいCrucifixusなど特に)。更にはライブ録音であるが故の連綿と続く集中力も感じられる。ガーディナーの新盤は非常に構築力があるし、サヴァールの構築力と自然さが見事に同居した演奏や鈴木とBCJによる隙のない演奏、モルテンセンによるOVPPの極めて美しい演奏にもそれぞれ魅力があるが、クリスティの演奏にはそれらの演奏とはまた異なるインパクトを持った、改めてロ短調ミサの素晴らしさと奥深さを感じさせてくれる非常に魅力的な演奏である。一つ補足をするならば、この演奏は決して大編成の合唱とオケの演奏ではない。あくまでOVPPとの比較をすればの話であり、コーラスに関しては一般的には十分小編成である事も付記しておく。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/02/21

    ガーディナーによるバッハのマタイ受難曲。正直マタイ受難曲程の作品になればリヒターやメンゲルベルク、アーノンクール等名盤に事欠かないし、実際作品があまりに素晴らしいので演奏についてどれがベストなのかを論じるのは愚かな事ですらあるが、この演奏は数ある名盤の中でも非常に印象に残るものとなった。ライブ録音が故に音楽の流れが良く、集中度が極めて高い演奏である。相変わらずテキストに対してのアプローチが本当に素晴らしい。2011年のモテットの録音位からモンテヴェルディ合唱団は若返り、透明度の高い表現と劇的な表現に加え音符がまるで生き物の様に動き踊り出す様な弾力のあるサウンドが備わった。人によっては荒々し過ぎると感じる場面もあるだろうが、旧盤の美しいけど食い込みが足らない感じは全くない。イングリッシュ・バロック・ソロイスツもキビキビとした潤いのアンサンブルが素晴らしい。ソリストは旧盤の方がスター歌手が多かったから安心して聴いていられたが、今回はエヴァンゲリストとイエス意外はソリストも全員コーラスを歌っていて、ある意味聴いていてスリリングだが、そこがまた良いと感じられた。エヴァンゲリストのギルクリストは個性的な歌声だが、知的でありながら人間味のある歌唱がとても新鮮に聴こえ楽しめる。マタイ受難曲、新たな名盤の誕生であり、ガーディナーの益々の充実ぶりが伺える。次は一体何が飛び出すだろうか...。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/06/30

    アーノンクールの最後の録音はベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」。バッハやモーツァルトの演奏で知られるアーノンクール。正に今こそ!と言う想いでベートーヴェンに取り組んでいたと思う。この前に発売された交響曲第5番は、やりたい放題の爆演。筆者はとっても面白いと思ったものの、アーノンクールが晩年来日で聴かせた宗教作品の至高の名演とは趣が異なっていて少し戸惑ったのも事実。しかし、このミサは宗教音楽であり、テキストがある。アーノンクールもオケもソリストもコーラスも全てが言葉に向かっている事がとてもよく分かる。シンフォニーの演奏では音響的に誇張されていた表現が、ここではテキストと音楽により自然に語らせている。時折アーノンクール節が聴こえるのもまた良い。へーバルトのBenedictusのヴァイオリンの独奏もロマン的にならずにしみじみ美しい。大人数で聴くこの作品の演奏はどうも声を張り上げすぎていたりするものが多く、苦手だったが、アーノンクールの演奏によってこの作品が真に美しく宗教とか世俗とかそう言ったものを超越した心に沁み入る傑作である事を改めて感じさせてくれる演奏だ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/06/24

    バッハの音楽をOVPPで演奏される事も世界的に見て珍しい事ではなくなってきた。クイケンの演奏はマタイを初めてOVPP編成で録音したマクリーシュ盤の様にテンポ変化で緩急をつける事はせずに、実に丁寧に一音一音が吟味されている。テキストの発語も丁寧(但し、他の方のレビューにもあるが1曲目のコラールはもう少し聴こえた方が良いけど)。歌い手やオケの質が全て高く、同じ次元で音楽を作り上げている様に聞こえる。また、歌い手たちが傑出したソリスト(例えばマーク・パドモアやゲルト・テュルク、ロビン・ブレイズやアンドレアス・ショル、ピーター・ハーヴェイやペーター・コーイ、ナタリー・シュトゥッツマン、キャロリン・サンプソン、ジョアン・ラン・・・等)の様な名唱とまではいかないも、声の個性が良く出ていて、出てくる登場人物たちの姿が自然と浮かびあがってくるかのようでもある。クイケンが参加したレオンハルト盤はマタイの至高の名盤だが、どちらかと言うと器楽とソリストの素晴らしさが出ていて、コーラスに関しては言葉のアーティキュレーションがこなれていない感はあった。しかし、クイケン自身がリードした当盤はそういった事は全くなく、どのセクションも本当に過度になり過ぎない抑制された美しい造形があって感動的だ。勿論私自身はガーディナーの様な音の造形を少し壊してでも作品の内面を徹底的に炙り出す演奏にも惹かれるけれど、これはこれで素晴らしい演奏である事は間違いない。

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     2016/05/14

    BPOはラトルを選んだのはやはり正解だと思う。この全集にケチをつける人も居るだろう。往年の巨匠たちの個性的な演奏も素晴らしい。そして、今では室内編成や古楽器での非常に透明度が高い各声部が明瞭な録音を見つけるのは容易だ。この全集はそう言った演奏の様に透明度が高いわけではないかもしれないが、これ程各声部が歌いも出来て声部も明瞭になってしまう演奏と言うのはやはり驚異的だと言わざるを得ない。ドキュメント映像でコンマスのスタブラバが「サイモンはカラヤンの深い音色とアバドの明瞭性が合一している」と語っているが、正にそんな感じ。ウィーン・フィルとの演奏の方が前衛的に聞こえる(例えば第9のコーラスなどはバーミンガムのコーラスの方がセンセーショナルだ)事もあるが、総じてラトルがBPOと様々な作品を演奏してきた円熟が聴ける素晴らしい全集だ。最近のアーノンクールやホーネックのある意味やりたい放題の演奏とはまた違い、個々の曲の描き方がとても知的にコントロールされていて本当に上手い上に、今初めて生まれた感覚も備わっていて非常に感動的だ。

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     2015/11/23

    合唱曲の中でも名作が並ぶ当録音。ラーデマンとRIAS室内合唱団の演奏はその一つ一つの作品が宝石のように輝く名作である事を見事に伝えている。各声部のバランスの良さ、歌い口の見事さ、テキストの扱い。どれをとっても隙がまったくない上に、持ち前のシンフォニックな温かなサウンドは絶美である。一度録音もしているプーランクの作品。プーランクの宗教作品は勿論美しいのだが、この演奏はラテン語をフランス語読みで演奏している事で、やはりこの音楽がフランス音楽である事を余す事無く伝える事に成功しているように思われる。他の演奏には感じられない気品が漂い、サウンドも極上である。クリスマスの4つのモテットは特に名唱
    と言えよう。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/11/23

    ミサ曲ロ短調の演奏史に新たな1ページを刻む素晴らしい録音だ。ガーディナーの振るロ短調ミサ。今年の3月にツアーを行い、その模様はYouTubeでも観る事は出来る。その後にセッションで録音されたのがこの録音になる。ライブでもこの録音でも共通することだが、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツにモンテヴェルディ合唱団の変幻自在の表情に圧倒される。オケの抜群のアンサンブルとどの楽器も生き生きとした表情が素晴らしい。モンテヴェルディ合唱団の歌唱はテキストを見事に語り、リズムを巧みに彫琢し、その上透明な表情も見せてくれる。ソリストもオケや合唱と同等に水準が高い。全てのセクションがどこかが突出することなく高い次元で絡み合う。極めて複雑な構造を持つこの作品を見事に解きほぐし、まるでバッハの描いた音符が生き物の様に感情をもった生命体の様に動き踊りだすかのようだ。ロ短調ミサの演奏史において、エポックメイキングな演奏となった。

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     2015/02/13

    バッハのモテットはここ数年で素晴らしい演奏の数々に恵まれた。それらの多くは極めて質の高いコーラスによるものばかりだが、当盤は今バッハ演奏の主流となりつつあるOVPPによるもの。しかもBCJやコレギウム・ヴォカーレなど名だたるアンサンブルでも歌う名歌手たちが歌っている。コーイの自然な流れの音楽に、名歌手たちの熱くもありながら清々しくもあるアンサンブルが何とも素晴らしい。OVPPでのモテットの演奏ではカントゥス・ケルンと並び印象的なものの一つのなるだろう。

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     2015/02/13

    ヤーコプスのマタイは満を持しての登場。長年共演を重ねたベルリン古楽アカデミーとRIAS室内合唱団は相変わらず盤石。ソリストは粒揃いだが、ベテランのギューラやフィンクの存在感はやはり強い。そして個性的で耳を惹きつけるのは何と言ってもヤーコプスの音楽作り。コーラスの配置や時折見せるテンポの変化等驚かされる事もあるが、とても面白く聴ける。オケの音の美しさ、コーラスの素晴らしさを存分に堪能出来て、指揮者の個性的な音楽づくりが魅力なマタイ。出来れば、鈴木/BCJやガーディナー、ヘレヴェッヘの再録音を望みたい。

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     2015/02/13

    ルドルフ・ルッツのマタイ。数多いマタイの演奏の中でも冒頭の合唱曲のテンポは非常に速い。個人的にはもう少し遅い方がゆったりした方が好みではあるが、これはこれで緊張感があって畳み掛けられる感覚がある。冒頭のみならずそう言う感覚が全体にあるのは、オケもコーラスも質の高さがあり、そしてルッツの流れを壊さない即興が何とも印象深い事が大きい。特にコーラスのテキストのきめ細やかな発語と濁りの少ないスッキリとした造形のサウンドが音楽的にとてもプラスに働いている。勿論もう少し深みのある音があっても良いとは思うが。総じて、ソリストも今を代表する人が揃っているし、極めて質の高い演奏の一つである。

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     2013/03/10

    サヴァールのロ短調ミサ。冒頭のKyrieから心を鷲掴みにされる程の美しく、そして熱い音が鳴る。正にこの演奏は、全体に祈りの境地が支配しているように感じられ、実に素晴らしい。ライブ録音故に、時折音程やアンサンブルには乱れはあるものの、楽曲ごとにコーラスの編成を使い分け説得力のある構築を行っている。例えばQui tollisやEt incarnatus等静かな楽曲をソリストのアンサンブルで静かに聴かせ、Cum sanctoやEt Resurrexitなどのテンポの速い楽曲はライブならではの躍動感が実に心地好い。それでいて、学術的にならずに、見事に人間味のある音楽に仕上がっているのは、やはりサヴァールと言う偉大な音楽家の成せる業であろう。ソリストの歌唱も総じて素晴らしいが、中でも日本人の櫻田亮氏が歌ったBenedictusはこの演奏の中でも一つのハイライトと呼べるほど、素晴らしい歌唱で圧倒的な感銘を受ける。ロ短調の数ある録音の中でも、筆者は最も素晴らしいものの一つだと思う。また、SACDのみならずライブ演奏のDVDとリハーサル・インタビュー映像のDVDが付いているのも嬉しい限り。

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     2012/12/23

    バッハのモテット集。新たに名盤が誕生した。ベルニウス/シュトゥッツガルト室内合唱団はSonyから以前にもモテットを録音しており、そちらも録音も演奏も非常に美しく見事な内容だった。今回は曲数も増えて、演奏はコッラ・パルテでオケは用いずオルガン等で最小限に留めている為か、このコーラス特有の柔らかでしなやかな美しい音が鮮明となっている。ガーディナー盤のような心躍るような演奏ではないが、奇を衒わず正当なアプローチで音楽そのものの美しさが際立つ見事な演奏となった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/20

    バッハのモテット集。ここ数年の間に鈴木/BCJ、コーイ/Sette Voci(ovpp)、ヘレヴェッヘ/コレギウム・ヴォカーレ等次々と名盤が世に送り出されている。その中でも、このガーディナー盤は一段と存在感を放つものとなった。まず、これがライブ録音である事。上記3つの演奏はいずれもセッションでの録音だが、ガーディナーの録音では、演奏の緊張度が途切れない事や音楽が活きているという点でとても素晴らしい。そしてもう一つはその多彩な表現力。今までは想像すらしなかった弱音での研ぎ澄まされた表現力、ジャズバンドのような華やかで絢爛な表情まで聴こえ、正に多彩な解釈が魅力的だ。一見個性的にも聴こえるかもしれないが、あらゆる音楽作品を振ってきたガーディナーならではの活きたバッハが聴ける。

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