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mayamaya さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/08/11

    HMVさんの紹介文に間違いがあります。

    ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調 Op.56はこの録音集には入っていません。
    「全てステレオ録音」というのも間違いで、モノラル録音の曲もあります。
    しかし、アンダのピアノが素晴らしいので★三つとさせていただきました。

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     2016/04/10

    僕が若いころの指揮者には、必ず後世に残る録音があった。
    例えば、カラヤンはR.シュトラウス、クレンペラーならヴェートーベン、
    ショルティはワーグナーという具合に・・・・・
    バーンスタインも名盤を多く残したが、バーンスタインの録音で、必ず後世に残る録音は、やはり自作品とマーラーであろう。
    もっとも、バーンスタインの場合、晩年の録音は、マーラー以外は、あまりに神々しくて(というか完全に病気?)、凡人の僕にはついていけない。しかしながら、マーラーは晩年の彼の美学と一致するのか、強烈な個性を発する名盤である。
    この異形の大曲ともいえる3番は、よほどマーラーに愛着のある演奏家でないと、ただ長いだけの退屈な音楽になってしまう。バーンスタインはこの難曲を芸術品に仕上げられる稀有な音楽家であった。もちろん彼には、若い頃に残したマーラーの全集もあり、若い熱気に溢れたSONY盤のほうが好きだという方も大勢いらっしゃると思う。
    しかしながら、いつのまにか、僕も初老といわれる歳となり、最近ではDG盤を好むようになっている。そして、このように一人の作曲家に全身全霊を打ち込むような音楽家は、今では皆無だということが、この名演を聴けばよく分かる。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/04/23

    僕が10代の頃に、初めて聴いたクラシック音楽家がクレンペラーだった。まだCDなどない時代で、レコードで何度も聴いたものだった。
    もちろん、カラヤンやバーンスタイン、スイトナーなどのレコードも好きで、バッハ、ベートーヴェン、モーツアルト、ブラームス等々で幾つものレコードが手元にある。
    しかしながら、レコードからCDの時代になっても、不思議とクレンペラーの録音ばかり収集して愛聴している。このウィーンフィルとの録音は極めて貴重なセットだと思う。こうした録音には歴史的資料として重要なのものと、演奏そのものが重要なものがあると思うが、クレンペラーの録音は間違いなく後者のものである。
    録音時クレンペラーは高齢で、さすがのウィーンフィルにもミスが散見される。録音技術もいまいちである。しかしながら、この圧倒的な威容のある演奏には、そんなことはどうでもよい感動に包まれる。これこそクレンペラーの魅力であり底力なのだ。それはバッハであれ、マーラーであれ、ベートーヴェンでも同じだ。
    彼は音楽のミケランジェロだ。小品を演奏すれば、ダヴィデ像が立ち上がる。ミサ曲や交響曲のような大曲を演奏すれば、システィーナ礼拝堂天井画が現れる。それはこの曲集の演奏がその最良の証でなくて何なのだろう。
    彼のようなスケールが大きく、奥の深い音楽を創造できる演奏家は現在では、まるでいなくなってしまっている。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/04/21

    僕が10代の頃に、初めて聴いたクラシック音楽家がクレンペラーだった。まだCDなどない時代で、レコードで何度も聴いたものだった。
    もちろん、カラヤンやバーンスタイン、ショルティなどのレコードも好きで、バッハ、ベートーヴェン、モーツアルト、ブラームス等々幾つものレコードが手元にある。
    しかしながら、レコードからCDの時代になっても、不思議とクレンペラーの録音ばかり収集して愛聴している。思うに、クレンペラーは未熟な聴き手を開眼させることのできる稀有な音楽家だったに違いない。それはバッハであれ、マーラーであれ、ベルリオーズでも同じだ。
    彼は音楽のミケランジェロだ。小品を演奏すれば、ダヴィデ像が立ち上がる。ミサ曲や交響曲のような大曲を演奏すれば、システィーナ礼拝堂天井画が立待に現れる。それはこのベートーヴェンの演奏がその証でなくて何なのだろう。
    彼のようなスケールが大きく、奥の深い音楽を創造できる演奏家は現在では、まるでいなくなってしまっている

    14人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/11

    これを書いている2013年3月11日は、東日本大震災の2年目と
    なる。
    震災でお亡くなりになられた方々の、御冥福を心からお祈り致します。

    僕自身も阪神大震災で家が倒壊し、親族を亡くし、2ヶ月以上小学校
    の体育館で避難生活を余儀なくされた経験があるので・・・
    僕は、大災害のあった日は、必ずレクイエムを聴く。哀悼の気持ちを
    込めて・・・

    ベートーヴェンのミサ・ソレムニスは名曲なのに録音が少ない曲だ。
    その少ない録音の中にあって、クレンペラーは最高の演奏だ。
    決して美しい演奏でもないし、技巧的にも上手な演奏ともいえない
    かもしれないが、聴き終えた後の感動は絶大である。
    これはクレンペラー自身が、何度も死を乗り越えてきたからこそ、
    達し得る境地なのかもしれない。
    感動とともに、将来への希望を与えてくれる演奏である。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/08

    ブレンデル、バレンボイム、アシュケナージのモーツァルト
    も美しい。
    でも、僕はペライアの弾き振りによるこの全集を第一に揚げ
    たい。我国では過小評価されているペライアだが、僕が留学
    したフランスやオランダなどでは、絶大な評価を得ている。
    ペライアの演奏は、単純にモーツァルトの美しさだけを追及
    したのではない。
    名声を得た時代、そして、晩年の貧困・病気に捉われても
    モーツァルトの音楽を愛する心等にペライアは心底迫って
    いる。
    不滅の名演といえる。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/25

    この曲が、本当に不眠治療用音楽だったかは、僕は知らない。
    ただ、レオンハルトのゴルトベルク変奏曲を聴くと、何となく
    そう思ってしまう。演奏が退屈だからではない。むしろ逆である。
    例えば、多くの奏者が主題の終了後、第一変奏曲を速く弾くが、
    レオンハルトは主題の余韻を残すように、ゆっくりと弾き始める。
    全体に遅めのテンポだが、聴き終えた後には「音楽を聴いた!」
    という充実感に満たされる。
    不眠が癒されるのは、このような演奏ではないか。
    今さら無い物ねだりだが、欲をいえば(CD2枚組になっても)
    反復を繰り返した演奏を聴きたかった。レオンハルトのバッハの
    演奏は、常に興味の尽きないものだから・・・

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/21

    アニー・フィッシャーは、我国では無名で、僕も知らなかった。
    しかし、このサイトの御意見を観て購入した。
    今さらながら、この演奏に耽溺した。
    ベートーヴェンの曲は、現在では、「端正」な演奏を評価する
    録音が評価されているが、その反面、力不足だったりスケール
    の乏しい演奏が多い等、言い訳が多いように思う。
    アニー・フィッシャーの全集は「これこそベートーヴェン!!」
    と言いたくなるような、端正さと力強さを備えた演奏だ。
    彼女は、この全集には、必ずしも納得していなかったそうだが、
    これは、彼女が、一期一会のライブを大切にしていた証である。
    たとえ、彼女が満足していなくとも、今の時代に、彼女の録音
    が販売される意義は極めて大きいと思う。
    アニー・フィッシャーのベートーヴェンこそ、作曲者の、本物の
    演奏だと思う。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/13

    スカルラッティの全集!! 凄い偉業だ。 全集の録音は、資料的な意味で価値がある物と、演奏そのものに価値がある物に分かれると思う。
     もちろん、ロスの演奏は後者の産物である。スカルラッティの作品は、ピアノで弾かれることも多く、ホロヴィッツの演奏などは、超名演の部類に入るだろう。
    しかし、スカルラッティの音楽は、譜面を視ると、多くの曲の締め括りの音は、薄い和音で書かれており、この点だけでも、現在のピアニストによる編曲は大きな間違いを犯している。
     ロスは、スカルラッティのイタリア的な優美さと、スペイン的な陰影さを備え、バロックの楽しさである、即興さも醸し出す。「余人を持って変え難い演奏」とは、このような演奏を言うのだと思う。 天才は早逝すると言う。僕としては、もっと長生きして、バッハなどを聴かせて欲しかった(今さら無い物ねだりだけど・・)。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/27

    鍵盤へのタッチの加減で強弱が表現できないチェンバロが後世の
    ピアノにその地位を譲ってしまったのは、止む無きことだろう。
    もちろん、技術的に難しいのはピアノだろうが、楽器に制約が多
    い分、チェンバロの方が演奏上は難しいといえる。
    レオンハルトは、こうした難題を解決し、現代にバロックの楽し
    さを聴かせてくれた稀有の演奏家といえるだろう。
    彼はバロック音楽の研究家としても著名だが、演奏には学者的な
    人工音は無く、十分に楽しめる。
    このCD集には彼が超一流の研究家・演奏家であったことを垣間
    見ることができるのではないか。

    彼もついに鬼籍に入ってしまった。
    御冥福をお祈りいたします。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/26

    レオンハルトが死んだ。
    レオンハルトとリヒターをバッハの座右の銘としてきた
    僕としては、レオンハルトも鬼籍に入ってしまった事に、
    何ともいえないデリケートな寂しさと無量の感慨に浸っ
    てしまう。

    このCD集は「バッハの分身」と評されたレオンハルトの
    芸術を永遠に伝える画期的な企画といえるだろう。
    「平均律」「インベンションとシンフォニア」「半音階
    幻想曲とフーガ」「イタリア協奏曲」等の、チェンバロ
    でしか表現できない即興的な輝かしい演奏。
    「イギリス組曲」や「パルティータ」の力強い演奏。
    「フランス組曲」や「トランスクリプション集」の華奢
    で繊細なガラス細工を思わせる美しい表現、「フーガの
    技法」における、自説を徹底的に追求しながらも、決し
    て学者的な演奏にならない名演。
    「ゴルトベルク変奏曲」やオルガン曲集は独特な解釈で
    あるが、何ら不自然さを感じさせない名演奏・・・・・

    本物のバッハを演奏できる人を、また一人失ってしまっ
    たといえる。

    御冥福をお祈り致します。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/03

    スペインという国は時としてとんでもない天才を産み出す。
    画家のゴヤ、ピカソ、ミロ、ダリ、建築家のガウディー、
    作曲家のミラン、アルベニス、グラナドス、ファリャ・・
    そして、演奏家のセゴビア、イエペス、カザルス・・・・
    もちろん、ラローチャもスペインが産み出した天才演奏家。
    天才が天才作曲家達を弾くこのボックスは最高。
    少々録音の悪さが気になるが、そんな事はこの溌剌とした
    演奏の前ではどうでもいいという気がする。
    スペイン音楽は「通俗的音楽」だと思っている方々には、
    ぜひ聴いて頂きたい。
    もちろん、ラローチャはスペイン音楽のみの名演奏家では
    ない。
    シューベルト、シューマン、モーツァルト等のドイツ音楽、
    ラヴェル等のフランス音楽、ショパンにも名盤が多くある。
    この演奏を多くの人に聞いて頂きたいと思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/11

    ギター・リュートの評論家第一人者、濱田滋郎氏が、
    ダウランドはイギリスのバッハであり、ショパンで
    あると評されている。
    ヤコブ・リンドベルイのダウランドは、濱田先生の
    言葉通りの、超名演といえるのではないか。

    リュート曲は録音技術に頼り、音響でテクニックを
    誤魔化す録音が多い。
    ヤコブ・リンドベルイは、対照的に、正攻法の録音
    の中で、技術、歌心等、ルネサンス時代の”音”を
    今に伝えてくれる。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/17

    バッハの作品はどんな楽器に編曲されても魅力を失わない
    構築力があると思います。
    バッハの無伴奏ヴァイオリン曲、チェロ組曲のいくつかは
    バッハ自身がリュート(ラウテンベルク?)のために編曲
    しています。
    ギタリストのセゴビアが、シャコンヌをギターに編曲して
    演奏した時、賛否両論が渦巻いたのは有名な話です。
    セゴビアの演奏に感動した識者は「シャコンヌはリュート
    のために作曲されたのかもしれない」と語っています。
    ノース編曲による演奏を聴くと、これらの曲はリュートの
    ために書かれたのではないかと思ってしまうくらい見事な
    編曲・演奏です。
    特にリュートならではの、低音弦の残響を活かした演奏は
    見事というほかありません。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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