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スノードロップ さんのレビュー一覧 

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     2024/03/24

    巨匠ザンデルリンクの至芸を克明に記録した超名盤!皆さん書かれているがまず1曲目のサン=サーンスP協2からザンデルリンク+BPOの生み出す超重量級のゴッツイ響きに圧倒される。そこに脂の乗ったブロンフマンの冴えたピアノが加わり、更に終楽章はツェペリッツ率いるバス軍団を中心に烈火の如く白熱しまさに圧巻!そしてメインのチャイ4は巨人的な超絶名演!全編にわたり大河の如きテンポを採り、これでもかとBPOの重量級サウンドを炸裂させる。クレッツァー、ハウプトマン、ライスター、シェレンベルガー、ダミアーノら管楽セクションの妙技も去ることながら、レンベンス(!)によるティンパニのなんと意味深い響き!殊に第1楽章ではテーリヒェンの重みとフォーグラーの粒立ちを両立させたような絶妙な撥捌きで聴き手を圧倒する。兎に角これは同曲史上最高の名演と言っても過言ではない。画質は古く粗いが音質は非常に優秀。

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     2023/04/21

    ワインガルトナーの作品は王道ロマン派ともいうべき分かり易く美しい作品ばかりだが、このVn協奏曲も例によって非常に美しく耳当たりのよい旋律に彩られた名作。甘いだけでなく、時折ピリリとスパイスを効かせた管弦楽法が顔を見せ飽きさせない。当盤は今のところ同曲唯一の音盤だが、オケもソリストも伸びやかに演奏しきっており、この曲の魅力を存分に引き出している。シューベルトの交響曲はワインガルトナー版で他にレーグナーの録音もあるらしいが、第1楽章など確かにシューベルトらしさが随所に見受けられ、「グレイト」等に通じる歌謡的かつ豪壮な曲調で愉しく聴けた。両曲ともオン気味でクリアな迫力ある音質で満足。

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     2023/04/20

    鬼才マデルナ/ハーグ・フィルの濃厚ライヴ、予想以上の怪演…!まずドビュッシーだが、これまでに何十種類もの「海」を聴いてきたが、これはその中でも屈指の個性盤。速めのテンポを基調としながら、歌うところでは時に流れを損ねかねないほど極端にテンポを落とし濃密にねっとりと歌いまくる!オケもこの激しい棒に熱く食らいついており聴き応え満点。ヒンデミットはあまり馴染みのない曲だが、作曲家マデルナの面目躍如たる分かり易く愉悦感に満ちた演奏。メインのマーラーは、これまた激しくテンポを揺さぶる怪演で、濃密に咽ぶ弦やカタストロフでの粗野な咆哮、そしてブルックナーもかくやのパウゼなど、一筋縄ではいかない。アダージョのみ、しかも演奏時間も短めの22分台なのにこの手応え、恐るべし!音質は1972年のライヴながら優秀、オンマイク気味で生々しくヒスも少なく非常にクリア。

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     2023/01/13

    濃厚な白熱名演!両者とも圧倒的技巧をベースに緩急自在の熱演を繰り広げる。これでもかとロマンティックに歌い込むショパンも良いが、両者の演奏スタイルは特にラフマニノフにハマっており、骨太の濃密な歌心を存分に発揮した熱演となっている。速い部分での畳み掛けるような気迫と熱量は圧倒的だし、緩徐部でのしっとりとした語り口も絶美。ラストなどオケ曲に匹敵するほどの威容を獲得し熱く歌い上げており圧巻!併録のヴォカリーズがまた絶品で、遅いテンポでじっくりたっぷりかつ繊細に、驚くべきスケールで聴かせる名演!録音もオン気味で生々しく良好。随所でクニャーゼフのアツい息遣いが聞こえるのもリアルで良い。

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     2023/01/12

    メータのシュトラウス録音を集めたボックスだが、なんと言ってもBPOとの録音群が聴きモノ。家庭やアルペンはデッカの旧盤よりも恰幅が増し細部まで磨きあげられたが旧盤で聴かれたマッシヴな推進力はやや後退した。ただそれが弛緩ではなく、オケの自発性に繋がっており独特な魅力を放つ。オペラ管弦楽曲集はもっと緻密かつ大スケールでうねりまくる熱演に満足、オペラ指揮者としての面目躍如たる名演。そして極めつけはサロメ!以前から気になっていたがこれほどの名演とは!マルトンやヴァイクルの歌唱はクセなく正攻法だが、メータ率いるBPOの凄まじい音響がドラマを煽り立てる。特に7つのヴェールの踊り以降の劇的緊迫感は圧巻で、飛沫をあげるような弦や金管、壮烈に強打するTimpなどBPOの妙技がこれでもかと炸裂し最後の場面も一層強烈な印象を残す。音質も総じて良好or優秀で大満足。

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     2022/12/11

    やはりライヴのベームは凄い!ベーム/フランス国立管の組み合わせと、何とも魅力的なプログラムに惹かれ購入したが、全部期待以上の名演!まずジュピター…これぞベーム、どっしりと構えフランスオケに低重心の響きを叩き込んだオールドスタイルで聴き応え満点。白眉は終楽章で実演ならではの推進力とフランスオケ特有の管の華やかな味わいが絶品。トリスタン…速めのテンポで引き締まっているがオケの明るめの音色もあり息苦しさ皆無、深い呼吸と色彩的なエナジー放射が魅力で、愛の死ではニルソンの絶唱に酔いしれる!レオノーレ…後半ミスが目立つがそれを覆す爆発的熱量、随所に仕掛けられた瞬発的cresc.も聴き手の興奮を煽る。そしてサロメのフィナーレ…ベームのオハコなので悪かろうはずが無いが、当盤の魅力はやはりフランスオケならではの色彩的音色&官能的芳香で、ニルソンのパワフルな歌唱に一層華やぎを添える。終演後は勿論盛大な喝采(長めに収録されているのが嬉しい)。音は少しオフぎみで各帯域とも欲張らずバランスよくまとまっており、実際のホールでの雰囲気に近く好印象。

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     2022/06/29

    何という高雅な演奏!ペルルミュテールとパルナンQという最高の組み合わせによる、両曲の極めつけの名演!まずフランク:冒頭啜り泣くような弦から引きずり込まれるが、ペルルミュテールのピアノが思いの外熱く、とくに1楽章終盤や終楽章はかなりの熱演を聴かせる。一転、2楽章での静謐な祈りは感動的。フォーレ:私は永らくティッサン=ヴァランタン/ORTFqの名盤こそが至高と思っていたが、ペルルミュテール/パルナンは凛とした気品、弦の味わい深さ、ピアノの詩情どれをとってもティッサン=ヴァランタン盤と互角どころか上回る場面が多々あり、特に第3楽章は速めのテンポながらチェロを中心にたっぷり歌っており絶美。逆に遅めに設定された第2楽章も決してもたつかず、克明に浮き上がる弦とピアノの絡みからエスプリが匂い立つ。音質は両曲モノラルながら鮮明、不満なく聴ける。

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     2022/02/22

    黄金期VPOの何たる味わい深さ!VPOのシューマン春はフルベン、ショルティ、メータ、ムーティ、バンスタetc...名演揃いだがミトロプーロスは他の誰よりもVPOのコク深い響きを引き出し生々しく蠱惑的な音色で濃密に聴かせる。奔流の如きエナジーが爆発する第1楽章から既にミトプー芸術の虜となる事必至だが私は特に第2楽章の濃厚豊満かつ透明感に満ちた絶美の歌に痺れた!スケルツォ以降も生命力漲るダイナミックな熱演に大満足。これはもっと早くに聴くべきだった…家庭は演奏解釈自体はシューマンに比べ穏当だが(それでも熱演)、音はより生々しく目前で黄金期VPOが演奏しているかのような生命感・色彩感・圧倒的エナジー!艶の乗った弦合奏はまさに当時のVPOそのものの響きだし、まろやかな管楽器の味わいも格別。終結の大爆発も単に騒ぎ立てるのではなく各パート最良の音色を存分に発揮させており最高!音質は’57Liveとしては濃厚でリアルな陰翳に富み(特に家庭)VPO特有の音色を堪能できる。

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     2022/02/14

    知られざる名曲、ワインガルトナーのピアノ六重奏曲の決定盤!現在おそらく3種の音盤が出ているが(探しまくってようやく3種手に入れた)中でもこのゼクステット・ウィーン盤は最も劇的ロマン色濃厚で、甘美な音色が甘美な作風に見事にハマった決定的名演!ポルタメントたっぷりに歌いまくる弦がとにかく魅力で、特に第2楽章第2トリオの爛熟しきった蠱惑的音色に思わず悶絶。何と甘ったるい音楽なのだろうか、胸焼け寸前だが一度ハマると病みつきになること請け合い!全体にロマン派の王道ともいうべき馴染みやすく美しい作品で、もっと知られてもおかしくない名曲だと思う。余白のシュトラウスの室内楽編曲版も、大曲の余韻をより深くしてくれるような気の利いた編曲&演奏で満足。音質は近接オンマイクでパワフル、特にバスのピチカートの深みある響きなどリアルに再現できており優秀。

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     2022/02/05

    遂に我が理想のドボコンに辿り着いた!フルニエのドボコンは決定的名演セル/BPOをはじめ、シェルヘンやケルテス、チェリビダッケと組んだライヴ盤も非常に聴き応えのある名演で愛聴してきた。今回のマーツァルとのライヴも、第2楽章を中心としてフルニエならではの高雅な歌と実演ならではの気迫が全篇に渡って横溢する熱演!やはりフルニエは最高のドボコン弾きと確信!またマーツァル率いるケルン放送響が思いのほか味わい深く、派手さとは無縁だが人懐っこく素朴かつ分厚く豪快、土臭さ(ドボコンには重要)も十分あり絶品!完璧すぎたセルに人肌の温もりを加え、ケルテスに呼吸の深さを加えたようなまさに理想的伴奏(チェリはまた違う路線で完璧な伴奏だったが録音にクセ有)!音質も’72LiveだがONぎみの肉厚鮮明ステレオで良好。ドッペルはシュナイダーハンとの絡みが色気たっぷり、ドホナーニのオケも辛口に締まりながら歌も十分でこれまた絶品!オマケ程度かと思っていたがこちらもまた僕好みで嬉しい収穫であった。音は’64Liveだがmonoとしては最上で非常に鮮明、VnとVcの生々しい掛け合いから迫力のオケまで見事に捉えている。

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     2022/01/20

    シェレンベルガーを筆頭に木管群が大活躍するラヴェル、華麗な弾き振りを堪能できるモーツァルトも素晴らしいが、何と言っても白眉はメインプログラムのエロイカ!重厚なBPOを隅々まで鳴らし切り壮麗な熱演を繰り広げる!バレンボイムらしい独特なデュナーミクを駆使し、雄渾豪快なエロイカを描き上げた。特筆すべきは引退直前のフォーグラーによるティンパニで、要所を見事に締める素晴らしいプレイを映像とともに堪能できる。特に第1楽章の後半や終楽章終結部など硬質な打音が炸裂し、あたかもフォーグラーこそが英雄かの如くオーケストラの頂点に君臨しておりまさに圧巻(アップで写し出される演奏フォームの美しさも見もの)!ワイド画面だが画質はやや古く、前年のアバドの方が鮮明(ちなみにアバドのベト7もフォーグラーが叩いている)。音質はオン気味で迫力満点、厚みのあるBPOサウンドをリアルに捉えた優秀録音。

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     2021/09/10

    とにかく当盤の目玉はベト8!磨き切った大編成オケと、その美質を最高に発揮するために採られた遅いテンポによって、この愛らしい曲が空前絶後の巨大スケールを獲得し聴き手に迫る!最初の一音から他とはまるで違う。厚みと透明感を両立した当時のチェリ/MPOにしか成し得ないこの音!殊に印象的なのはティンパニで凄絶さの限りを尽くす。のっけから凄いが徐々に熱を帯びていき第1楽章展開部以降の鉄槌の如き強打には戦慄を覚えるほどだし、第4楽章ではトレモロと8分音符の違いがハッキリ分かるなど、伝説的名手ザードロ氏の妙技をこれでもかと堪能できる!録音も生々しく優秀!7番もチェリらしく細部まで磨いた美演だが、8番程印象に残らない。

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     2021/07/21

    なんと言っても、ハイティンクと組んだブルッフが至高の超名演!パールマンのソロも、ハイティンク率いるACOも、いつになく燃え上がっており凄絶。第1楽章など地鳴りのするような豪壮なオケ(Timpメチャ巧い!)と鮮血迸るようなソロの掛け合いは手に汗握る!あまり話題にならない録音だが、我が家のライブラリの中では今のところ最高位。ベートーヴェンの方は、ジュリーニ/POの大河の如き伴奏を得て豊かに歌い上げ、スタイルは違うがこちらもブルッフに劣らぬ名演と思う。デジタル最初期のEMIながら、音質も悪くない(当方ARTリマスタ盤所持)。

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     2021/07/20

    このアルバムの存在をつい先日まで知らなかったが、曲目が大好物ばかりなので飛びついた。まずダンテは幾分荒削りなオケをグイグイ引っ張っていく快演で、前のめりのテンポの中で各パートを豪放に鳴らす。またラストが最強音で終わる改訂版のためより一層強烈な余韻を残す。これぞ怪人アーロノヴィチの面目躍如!リエンツィも同様に、豪壮に高揚する熱演。そして目玉の法悦の詩は…ダンテ同様、豪快なドライヴは魅力だが、肝心のTpが頼りないのと弦にもう少し色気が欲しい(我が最愛のスヴェトラ/フランス国立管はその点でやはり敵う者なし!)。最後の凄絶なcresc(アーロノヴィチ編合唱付き!)で挽回するものの、やはりオケにはもう少し指揮に応えるだけの技術とパワフルさが欲しいと言うのが正直なところ。音質は3曲ともに自然なプレゼンスで優秀。

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     2021/07/19

    抒情交響曲といえば、刷り込みもあってやはりこのマゼール盤。ソリッドなBPOと、F=D夫妻の強力な歌唱が相まって圧倒的迫力!冒頭から激しく燃え上がる最強金管軍とフォーグラーのTimp、そして飛沫を上げるような弦楽合奏と、まさに当時のBPO特有のサウンド!シノーポリやシャイーに比べてかなり硬質な印象だが、他にないこの豪快な響きが何よりの魅力で病みつきになる。冒頭楽章だけでなく、第2楽章なども非常に強烈痛快でインパクト絶大。録音状態について指摘があるが、たしかに音量レベルはやや低いものの、レンジも広大で、豪快なフォルテから消え入るようなピアニッシモまでしっかりと捉えており優秀。1981年というデジタル初期の録音としては最上と思う。

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