トップ > My ページ > kuzu2001 さんのレビュー一覧

kuzu2001 さんのレビュー一覧 

検索結果:44件中1件から15件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/05/17

    これをcompleteと呼んでいいのだろうか。交響曲が改訂版のみの収録なのは致し方ないが、ディバックが全曲でないのは駄目だろう。ホワイトハウス・カンタータは入っていても原形のペンシルヴァニア・アヴェニュー1600番地は残念ながら今回もリストアされていない。ナクソスやテラークなどの音源もライセンス収録したが、肝心のソニー音源が使えなかったのが、このボックスを中途半端な存在にしている。しかし逆に言えば、このボックスとソニーのボックスを両方揃えれば、現時点で望みうる範囲では最も完璧に近いコレクションができるということで、有り難いリリースではある。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/05/03

    輸入元によると「CDになることも珍しい作品」というが、このような特殊な作品において、作曲家自演、映像作品を合わせて6種目のリリースであるから、むしろ商品に恵まれているくらいだ。しかし今回も、自演盤を差し置いて選ぶだけの物とは言えない。DGが「作品全集」を標榜するボックスを作るにあたって新録音を採用したかったのは理解できるし、もちろんいい曲のいい演奏だが、この演奏がこれまでの商品に対して差別化できる要素は少ない。

    特に自演盤に出会って40年余、100回と言わず聞いてきた耳には、タイミングから音色から完全にその音が染み付いている。そこに新たな感銘を与えるインパクトがこの演奏にあるわけではないのだ。

    曲については今更評価する言葉が思い浮かばない。この時代に作曲者が強く意識していた「信仰の危機」をシリアスミュージックで訴えたのが「カディッシュ」なら、より大衆的な表現に委ねたのがこの「ミサ」と言えば、作品の性格は伝わるだろうか。

    ところで、この曲の日本語タイトルは「ミサ曲」が定番だが、もともとシアターピースであること、つまり舞台公演のタイトルであることを考慮すると、単に「ミサ」と呼んだ方がいいのではないか。さらに言えば、敢えて英語で命名された「Mass」には、その他諸々の含意が、いわば掛言葉で含まれているように思う。45年前ならいざ知らず、英語の受容力が高い現代なら素直に「Mass」でいいのではないか。

    この録音に期待するのは、作曲家の意図した音響効果を再現するため、今後マルチチャンネルでリリースされる可能性だ。しかしそれも、別の期待には遠く叶わない。その期待は、もともと4チャンネルで製作され、SQレコードや4チャンネルテープで発売されていた作曲家の自演音源がマルチチャンネルで発売されることだ。もちろん、生の公演体験は別格だが。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/03/02

    これまで映像しかリリースされていなかったベートーヴェン「プロメテウスの創造物」から序曲以外の3曲も収録されています。
    いっぽうで、一度だけDGからCDリリースされていたシューマンの序曲「マンフレッド」が見当たらないのが残念。この後発売の(作曲家としての)作品全集も新録音が含まれるだけに、ちょっとだけ画龍点睛を欠く感ありです。どなたか収録されているのを発見されたら訂正をお願いします。。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/01/11

    先のレビュアーのコメントに誤認があるようなので誤解を広げないよう一言。その前のレビューからの引用を中略しているため、故吉田秀和氏がフルーティストを聞き分けられなかったような誤解を与えますが、引用元を読む限り、ツェラー氏のコメントと吉田氏の著書は無関係のようです。出典不明のためツェラー氏が自分が吹いたと言ったのかどうかもわかりません。コメントに言及する以上、正確な読解の上で歪曲のない引用を行うのが礼儀ではないでしょうか。
    さて、このディスクですが、私のドビュッシーの音楽に対する印象をすっかり変えてしまった録音です。まだアナログLPの時代、なかなかオペラに踏み込めなかった私がいきなり全曲を聞き通してしまった、そのくらいの魅力がありました。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/29

    世界中で廃盤の幻の名盤、ついに廉価復活!
    1980年作品。名曲「I Made It through the Rain」を含みながら、アメリカではなぜか一度もCD化されていません。ヨーロッパでCD初期に、日本では1994年に最後に発売されて以来、入手困難な状態が続き、中古盤も超高値を呼んでいました。昨年アナログ盤で再発売されていましたが、ついに待ちに待ったCD化がアナウンスされました。
    バラードの佳曲と、ダンサブルなナンバーを織り交ぜた、バリーらしさ全開のアルバムです。アルバムの最後に置かれていたトラック「We Still Have Time」は、ジャック・レモンのカナダ映画「Tribute(邦題:マイ・ハート・マイ・ラブ)」のエンド・タイトルです。聴くたびに感動が蘇る曲ですが、このアルバムでしか聞けないので、やっと実現した再発売に快哉!

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/01/28

    今日、ニューヨークフィルの次期音楽監督がヴァン・ズヴェーデンに決まったと聞き、真っ先に思い出したのが10年前にこのストラヴィンスキーを聞いた時の興奮だ。マルチチャンネルで聞く春の祭典は、全身の血が逆流するような体験だった。今聴き直してもその印象は変わらない。これからニューヨークでどんな尖った音楽が生まれるのか、それを期待させるアルバムである。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/01/08

    ブーレーズの訃報を受けて聴かずにいられなくなったのが、このセットに収録された「ル・マルトー・サン・メートル」の最初の録音。実に60年前に前衛中の前衛として紹介された貴重な記録だ。その無骨なモノーラルのサウンドに慄然としながら、次は1964年ストラスブールでのステレオ録音を聴く。先程は狭い閉鎖空間で出口を探して暴れていた音が、突然自由に跳ね回り始め、そこかしこにエネルギーをぶちまけていく。こうなると、残る3回の録音も続けて聴いてしまうわけだが、最初の録音から最後の録音まで50年近い時間を2時間半で体験するような感覚を覚える。初期録音で音楽を支配していたストレスと呼んでいいほどのテンションが、時代とともに、あるいは作曲者の年齢とともに薄れていき、当たり前の音楽になっていくのが何とも不思議だ。
    このセットには、「ル・マルトー・サン・メートル」の初めの2つの録音が完全に収録されているばかりか、「ピエロ・リュネール」「兵士の物語」といった伝説的な演奏、そしてメシアンやシュトックハウゼン、ベリオらの実験の記録が詰め込まれている。半世紀前の現代音楽の領域を解雇するのに避けては通れない。
    それにしても、この時代の旗手がついに鬼籍に入り、尖った音楽との出会いがまた減ってしまうと思うと、たまらなく寂しい。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/09/11

    演奏のフレッシュさは言うまでもありません。今回の再発売で嬉しいのは、アナリーゼの収録と、オリジナルジャケットのデザイン復刻です。LPでこのカバーに出会った時、そのコンセプトの秀逸さに、カッコイイ、と唸ったのを思い出しました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/17

    ロリン・マゼールの3度目のマーラー全交響曲録音の締めくくりに、これでもかと言わんばかりに引き延ばされた9番のアダージョを聞く。名残を惜しむ思いは彼の去った後にこの録音を聞く側だけで、演奏者はまだまだ未来を見ていたのかもしれない。実際のコンサートの開催順では8番が掉尾を飾ったのだから。
    それでもこの9番が、彼の音楽人生の到達点の一つとして恥じない、彼にしかなし得ない境地を達成していることは争いようがない。気安く持ち歩いて聞くことのできない録音作品に久しぶりに出会った。
    それにしても、これで本当に終わりなのだろうか。マゼールが最晩年に初めて指揮したという「ラ・ボエーム(キャッスルトン音楽祭)」のリリースは難しいだろうが、せめてこのフィルハーモニアとのマーラー・サイクルに彼が敢えて組み込んだ第10番のアダージョと大地の歌(いずれも2011年9月29日公演)は聞かせて欲しい。私のマゼールへの期待は、まだ終わっていないのだ。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/11

    昨夜(2015年6月10日)、86歳のアンドレ・プレヴィンは、ロンドン交響楽団の指揮台に戻ってきた。プログラムは、自作のヴァイオリン協奏曲と、Tango, Dance and Song(ソロはもちろんアンネ-ゾフィー・ムター)、そして後半がラフマニノフの第2交響曲という、彼の総決算とも言える選曲。前半もその音楽の優しさが印象に残る演奏だったが、ラフマニノフは、音符の一つ一つを慈しむような丁寧な味わいに涙を堪えられない、かけがえのない音楽体験だった。舞台袖まで車椅子で登場するプレヴィンにかつての機敏な運動能力は望むべくもなく、結果として全体に落ち着いたテンポの中、アダージョだけが相対的に滞りのない印象で流れていた。つまり、明快なめりはりは退いていたのだが、一方で総じて暖かく優しい表情を浮かび上がらせる演奏だった。

    これまで、ロイヤル・フィル、ウィーン・フィル、そしてN響といった様々なオーケストラで、プレヴィンのこの曲の演奏に触れる機会があったが、やはりロンドン交響楽団(LSO)での演奏には特別な意味がある。1973年、初めて完全全曲版で録音されたレコードの解説に引用されていたプレヴィンの次の言葉を、私は忘れることができない。
    「私はこの作品を愛している。LSOもまた同様である。そして、われわれはそれから先も長い間この曲を演奏し続けるであろう。(三浦敦史氏訳)」
    その言葉は現実となり、40年以上経った今も変わらないことが証明された。もちろん40年前に在籍していたメンバーはほとんど残っていないわけであるから、同じLSOとは言えないかもしれない。だが、このコンビのこの曲が特別なのは、終演後の満場のスタンディングオベーションに加わった聴衆が一番よく知っている。

    前置きが長くなってしまった。プレヴィンが少なくともその人生の半分をかけて、LSOとともに愛し続けたこの曲の、2度目の録音であるこのCDは、私にとって「無人島の一枚」であり、「最期に聞きたい一枚」であり、多くの人にとってそれだけの価値を訴えられる価値を持っていると信じる。
    私は、演奏比較という行為は決して好まない。音楽体験の一つ一つは、他の演奏との関係に妨げられず、絶対的に存在すべきだと思うからだ。それでも、昨夜の演奏にこの上ない感動を味わった後でさえ、私は1973年録音のこのCDを聞かずにはいられなかった。今日、(かつで100回と言わず聞いた)このCDを聞き、そこにある音楽に対する生々しいパッションに再び涙がこぼれた。プレヴィンは決して情熱に駆られた演奏をする人ではないが、ここには「止むに止まれぬ」熱さがあった。私自身がこの録音に出会った頃のパッションへのノスタルジーがあることは否定しないが、この演奏でこの曲に出会う人は(私を含めて)幸せだと思う。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/07

    長年追いかけ続けたレニーファンにとっては、やっと待ちに待った「ジプシー男爵」序曲のCD化。1958年録音のラヴェルも、オランダArcadeレーベルでのCD化以来久方ぶりにようやく本家での登場となります。いっぽう、ヨハン・シュトラウスのワルツ・ポルカ集は、残念ながらRoyal Editionと同じ反復カットの編集版のようですね。
    現在発表されている曲目リストでは、なぜか自作の第2交響曲「不安の時代」が、新旧両録音で収録される模様。「イタリアのハロルド」などと同様協奏的作品扱いなのでしょうか。これほど徹底した収録となると、Symphony Editionに含まれなかった交響曲の別録音(ベートーヴェン第7、チャイコフスキー第4、ベルリオーズ「幻想交響曲」、マーラー第2、プロコフィエフ第5、ショスタコーヴィチ第5)はどうなるのか、気になります。そして、声楽曲編の登場が待たれてなりません。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/04

    ちょうど35年前の7月、レニーはNYPを率い、東京文化会館でシューマンとショスタコーヴィチの2曲のプログラムを指揮した。私はまだ子供で、このコンサートが初めての外来オーケストラ生体験だった。

    それまで私が知るショスタコーヴィチは、レニーが1959年に録音した5番だけで、その猛烈なスピードで疾走する終楽章から得る快感がこの曲の全てのように思っていた。当然のようにその快感を期待して席に着いたのが今思うと可愛かったものだ。
    ところが、この日聞いた5番は全く違っていた。テンポが遅いのは子供でもすぐわかる。そしてそれ以上に、曲の最初から1音ごとの重みがひしひしと伝わってくる。今までさらさらと流れていたフレーズを一つ残らず丹念に噛みしめるうち、あの終楽章だ。駆け抜ける勢いではなく、踏みしめる足取りで音楽が進んでいるようだった、と当時家族に話したのを思い出す。

    その翌日、独立記念日のことだ。私はレニーの著書にサインをもらいながら、前夜のショックを伝えた。レニーは顔を上げ、「あのコンサートは録音したから、是非また聞いてくれ」と言った。そして、分厚い著書の冒頭にある自分のポートレートページに私の名を書き添えながら、「子供なのに勉強熱心だ」と褒めてくれたのが、飛び上がるほど嬉しかった。

    ライヴのレコードが珍しかった当時、録音した、という意味が十分わかっていなかった私は、秋にLPの発売を知ってようやく事情を理解し、真っ先に聞いた。今思うとレニーは別居中だった妻フェリシアを亡くして間もなく、またドイツグラモフォンとの録音などヨーロッパ拠点の活動を本格化させ始めた時期。発刊直前だった「ショスタコーヴィチの証言」を読んでいたとは思いにくいが、今や偽書とされる「証言」に依らずとも、還暦を迎えたレニーの内面が、20年前の録音と全く異なる演奏に繋がることは、今なら容易に想像できるし、事実この後の彼の演奏はますます重みを増していった。

    このショスタコーヴィチは、レニーのCBSコロンビア時代最後の時期の録音で、日本で制作されたためか海外ではあまり出回っていないようだ。それでもヨーロッパの知人が「あれを生で聞いた君が羨ましい」と言ってくれたのが、この録音の価値を教えてくれる。もちろん後に発売された海外版DVDともどもずっと私の大切な宝物だが、プライベートなコンテクストを抜きにしても、後年のレニーにみられる極端な表現もなく、率直に曲に向き合うのに最適の演奏だと思う。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/03/30

    シングルになっている’I Fall in Love Too Easily’の冒頭から、バリーの声の変化に愕然としてしまいました。聞く側ばかりが歳をとっているわけではないのは当たり前ですが、’Weekend in New England’を絶唱していたバリーはもういないのだな、と改めて気づかされたのです。しかし、その代わりに、人生の折々に訪れる戸惑い、苦悩、そして喜びを淡々と振り返りながら、聞き手に切ない想いを呼び起こす、味わい深い歌声を聞かせてくれます。

    ’I Fall in Love Too Easily’は、かつてシナトラが歌った、青春真っただ中の恋心溢れるバージョンが印象に残っていますが、今のバリーは青春時代に思いを馳せつつ、後悔や喜悦を超えた静かな充足感を伝えてくれます。キャリア後半はシナトラの歩みを追ってきた感のあるバリーですが、ヴォーカリストとしてはシナトラと全く異なる境地を示しているようです。

    このアルバムは、ミュージシャンとしての成功を経て、そのキャリアの原点であったピアノバーの日々を懐かしむような優しい雰囲気に満ちています。バリーの歌に涙し癒されてきたファンにとっても、若かった、あるいは幼かった日々の思い出を呼び覚ましてくれる、とてもパーソナルなスタンダード集でした

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/03/16

    シングルになっている’I Fall in Love Too Easily’の冒頭から、バリーの声の変化に愕然としてしまいました。聞く側ばかりが歳をとっているわけではないのは当たり前ですが、’Weekend in New England’を絶唱していたバリーはもういないのだな、と改めて気づかされたのです。しかし、その代わりに、人生の折々に訪れる戸惑い、苦悩、そして喜びを淡々と振り返りながら、聞き手に切ない想いを呼び起こす、味わい深いシンガーになりました。
    ’I Fall in Love Too Easily’は、かつてシナトラが歌った、青春真っただ中の恋心溢れるバージョンが印象に残っていますが、今のバリーは青春時代に思いを馳せつつ、後悔や喜悦を超えた静かな充足感を伝えてくれます。キャリア後半はシナトラの歩みを追ってきた感のあるバリーですが、ヴォーカリストとしてはシナトラと全く異なる境地を示しているようです。
    このアルバムは、ミュージシャンとしての成功を経て、そのキャリアの原点であったピアノバーの日々を懐かしむような優しい雰囲気に満ちています。バリーの歌に涙し癒されてきたファンにとっても、若かった、あるいは幼かった日々の思い出を呼び覚ましてくれる、とてもパーソナルなスタンダード集でした

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/26

    シュトラウスの厚塗りなオーケストレーションを聞くとき、その中の繊細な細工をストレスなく聞くことは録音では難しい。ケンペのセットは、その収録作品の多さでは有難い存在ですが、従来の1987年から1992年のリマスターではどうしてももどかしい思いが残り、結果としてプレイする機会は稀でした。

    今回のリマスターは、そのもどかしさが大幅に減り、シュトラウスのリファレンスとして堂々たる存在になったと思います。私が手にした今回のCDセットは、もちろんSACDとは比較すべくもありませんが、従来のCDリリースに比べると、いくつもの微細な職人芸が聞き取れます。

    リファレンスとしての価値をさらに高めてくれたのが、「カプリッチョ」の月光の音楽が収録されたこと。その発見はすでにSACD発売時のレビューでも話題になっていますが、今回は独立したトラックとしてディスク1の最後に収められました。クレジットも明示されており、ボックス裏面のコピーでもその収録がアピールされています。協奏作品も新リマスターで収録、私には申し分のないセットです。

    この晩秋はシュトラウス三昧になりそうです。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:44件中1件から15件まで表示