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Cherubino_492 さんのレビュー一覧 

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     2018/11/28

    Disc1-2 ヨハネ受難曲(リヒター) Disc5-7 マタイ受難曲(リヒター)  マタイの一週間後にヨハネが演奏されている。1957年というと有名な1958年盤の前の演奏。音質に限界があるのはやむを得ないが、それに加えてマタイはたびたび不安定になる。特に第1曲は大きなノイズもある。ヨハネは最後に音飛びがあるけれどマタイより安定している。録音が頼りない事もあってか、1958年のセッション録音ほどの張り詰めた緊張感には及ばないとしても演奏の水準は高い。ヴンダーリヒやヘフゲンは当然として、ザイラーの清楚なソプラノが良い。クーローやヴェルナーとの共演が多い人で、リヒターとは珍しい。ピーター・ピアーズも聴き手に訴える力が強い。ただリヒターとの相性は微妙なところもある。ブックレットに写真が3葉載っていて、リヒターと歌手たちが一同に介したものやヴンダーリヒがザイラーとじゃれているところなど興味深い。 Disc8-9 マタイ受難曲(ベーム) エヴァンゲリストとテノールアリアを歌うヴンダーリヒの存在感が圧倒的。アリアはともかくエヴァンゲリストとしては押しが強いが、迷いのない自信に満ちた歌いっぷりなので説得力がある。「ペトロの否認」や「はりつけ」は特に感動的。ヴィーナーは私は苦手な歌手で、ここでもイエスとしての格調に欠ける。表現力はあるし良く言えば人間味があるのだが…。その点リップはいつもの華やかさを抑えて引き締まっている。ルートヴィヒもベリーも落ち着いた中に深みがある。ベームは適度な緊張感の中で手堅い。節度を保った分ベームならではの個性は抑制的。音質は1962年としてはイマイチだがソリストの声は良く録れていてヴンダーリヒ目当てなら充分な水準。カットはかなり多く、第2部だけでなく第1部にもある。 Disc12 第九 ディーゼンハウスの指揮は速いテンポでグイグイくる。スケルツォ主部など猛烈な勢い。新即物主義的アプローチかと思うと、時代掛かったリタルダントが出たり、今では聞かれないスタイル。ゆとりのない指揮者に対してヴンダーリヒはアラ・マルティカでふわっと軽々と歌っているのが面白い。セッション録音のせいか、1955年としては音は悪くない。

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     2018/08/02

    音質は明瞭で安定感がありノイズも少ない…のだが意外と情報量が少ない。特に編成が大きくなるにつれ音のアウトラインばかりが目立つ。コントラストの強過ぎる写真を見るようで、はっきりしているけれど塗りつぶされて見えなくなったところがある。演奏そのものは充実しているが、カラヤンらしからぬところも散見され、まだベルリン・フィルを掌握しきれていない。一例として、第九の最後でティンパニがクレッシェンドする。こんな俗っぽいことはカラヤンの他の演奏には聴かれないもので、指揮者の指示ではなくティンパニ奏者の即興ではないだろうか?声楽も良い出来で、特にヴィルマ・リップの華やかさが素敵だ。

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     2009/07/20

    コンヴィチュニーの指揮は今となってはオケのコントロールが大雑把(特に金管)。オケが音色に良い味を出しているのに生かし切れていません。表現も特筆するほどではありません。シェッヒも声質がかわいらしい割りに声量があって、ここ一番では聞かせるけれど、やはり感情表現が大雑把に感じます。
    これに対して男声陣は良い。F=ディースカウのオランダ人は神経質なくらい細やか。フリックのダーラントが人間臭くて、好対照を成しています。ショックもこの頃は充分な声を持っていてエリックとしては立派過ぎるくらい。舵手は出番が少ないけれどヴンダーリヒの美声が堪能できるのは嬉しい。録音のせいでソロが思い切りオンなのに、合唱が終止オフでやや物足りないけれど、合唱そのものは良い出来です。

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