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eroicka さんのレビュー一覧 

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     2009/10/30

    HMVでXRCDが安くなっていたので入手。XRCD化で聴きやすい音になっており、壮年期の朝比奈に興味がある向きにはお勧めしたい。直前のライヴ盤や後年のライヴに比べ、楷書体できっちりと仕上げた演奏だ。細かな表情付けも入念だ。当時の大フィルはお世辞にも巧いオケではない(特に第三楽章のホルンは…)のだが、細かい朝比奈の要求に頑張ってこたえている。構成力や構造に重きを置いたため、その分、ライヴでの朝比奈氏の魅力でもある柔軟な即興性や熱さは薄まっているが。このころの朝比奈氏のLPは、こうした楷書体のかっちりした演奏が多かったため、少年時代、少ないお小遣いで買ってみては、「オケが雑だ」「安全運転だ」と物足りなさを感じていたのも事実ではあるが、今になって聴いてみると、往年のドイツの名匠に通じる骨太の芸風は得がたく思われる。ブラームスの交響曲のLPなどもあったはずで、再発売されないだろうか。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/30

    記録媒体のアセテート盤のノイズは盛大で音とびもあるが、マイクは高性能だった様でノイズの間から聴こえる楽音は生々しい。妙にノイズ軽減のための小細工をしないレーベルの姿勢をまず評価したい。この44年のショパンも悲愴も初めて聴く。ショパンはメンゲルベルクらしく男性的で剛直、緩急自在な面白さがある。効果のためには曲に手を加えるのが好きなこの巨匠らしく、オケのパートはかなり手が入っていてユニークだ。コルトーもミスタッチは見られるが、気ままなようで考えぬかれた老練さだ。第2楽章の繊細な味わいなどが印象に残る。悲愴は、ややこれに比べると、オケの技が物足りなく、これがCOAであったら、と思わされる部分がないわけでもないが、残響の多いコンセルトヘボウでは聴こえにくかった内声部など細部の処理が楽しめる。メンゲルベルクは戦後、ナチス協力の罪で演奏活動中止に追い込まれ、そのまま死去したので、このシリーズの一連の録音が最終時期のものになるはずで、その意味からも貴重だ。このマリブランレーベル、電気以前のオペラものばかりでなかった。これからもメンゲルベルクの一連の録音をはじめ埋もれているライヴ録音を発掘してほしい。

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     2009/10/30

    明るい音色、明晰なアーティキュレーション、愉悦に満ちた歌心、いずれをとってもラローチャのピアノは感動的だ。ミスタッチが所々みられるが、あの人懐こい笑顔のように心の中にとび込んでくる。なぜ、セッション録音を残さなかったのか不思議だ。ヨッフムの指揮も例によってテンポを遅めにとった骨太なもので、オケも予想以上に巧い。残念ながらラローチャ女史は先日惜しくも亡くなりましたが、これを機に廃盤となっている数々の名演が復活し、さらに眠っている放送録音が日の目を見ることを祈ります。

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     2009/10/30

    1000円のCDで持ってはいるが、なぜ他の名盤を押しのけて、この録音も演奏も冴えない駄作をSHM−CDにするのか意図が分からない。ルービンシュタインのブラームスは50、60年代のライナー盤やラインスドルフ盤を聴けば十分である。なるほど、米寿を超えた巨匠の枯淡の境地も味わえるが、この巨匠が長年売り物としてきたビヴィルトオージティやグランドマナーは大きく失われている。例えば、これがティボーやシゲティ、フジコヘミングのように「技術より心」系の演奏家ならその辺は期待しないが、ルービンシュタインだと若いときの技の冴えた録音を知っているだけに、老醜ぶりに失望してしまう。また、メータの指揮や録音も魅力が乏しい。大手メーカーにはカタログの焼き直しより、アーカイブにある多様な録音を発掘で、クラシック市場の活性化につとめてほしい。

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     2009/10/30

    ブラームスがすばらしい。快速で引き締まったミュンシュ・ボストンの指揮と脂の乗ったルービンシュタインのソロが絶妙の組み合わせだ。ルービンシュタインには他にミスタッチも何のというばかりに弾きまくる1929年録音のコーツ盤や有名なクリップス指揮の名盤のほか、クリュイタンスなどともライヴ盤を残しているが、これは傑出した出来栄えだ。モノラルだが聴きやすい音だ。

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     2009/10/29

    演奏はギーゼキングらしくそっけなく見せつつも滋味あふれる演奏だ。問題はCDの再生音。ステレオプレゼンスやらノイズリダクションやら無用・無駄な化粧はやめてもらいたい。興をそぐ。このイタリアのレーベルは、ピッチが変だったり、音を加工しすぎたりと、センスがないものが目立つ。余計な小細工は、演奏家に失礼としかいいようがなく、反省してもらいたい。

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     2009/10/29

    この当時のWPは響きが美しい。第9だけは当時FMで放送されたザルツブルクライヴ(79年8月、ほぼ同じ顔ぶれ)の方が優れているし、第3は編成が小さめで往年の巨匠時代を彷彿とさせる雄渾な解釈には物足りないが、バーンスタインのエネルギッシュな解釈には感動させられる。特に優れているのは第5から第8、とりわけ第6だろう。美しい管楽器の響きと節度をもちつつも劇的な解釈には感動させられる。値段も安いし、安心して薦められるセットだ。

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     2009/10/29

    「証言」本(真偽はともかく)が出た現在の感覚で聴くと、幾分楽天的な感じは否めないが、今もこの名曲の代表盤として不動だろう。圧倒的な第4楽章は凄まじく、ロマン的だが沈潜した思いがにじむ第3楽章は白眉だ。昔、このLPが出たとき、中学生だった小生は狂喜乱舞したものだ。数年前、この79年の来日公演を日本の民放が録画したビデオも出ており、シューマンの1番ともどもすばらしい名演だ。バーンスタイン指揮NYPの第5は40年代のライヴや59年の録音もある。解釈の基本は変わらないが、これが一番深みがあり、完成度が高い。ヨーヨーマとオーマンディの協奏曲も、表層的で表現に深みはないが、卓越した技と手堅さが、かえって、曲の中に沈殿した屈折した感情をあぶりだすという奇妙な味がある。

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     2009/10/28

    LP時代からの愛聴盤。しっかりした骨組みの上に、のびのびとした温かい名手のソロが楽しげに演奏する。特に録音の少ないバルヒエットのヴァイオリンは貴重だ。こういう名盤(リヒターやミュンヒンガーなどの陰にかくれがちだが)は、古楽器全盛の今でも是非カタログに残し続けてほしいものだ。

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     2009/10/27

    ドラティの解釈はいつも通りけれん味のないものだが、VSOが引き締まった美しい響きを聴かせ、秀逸だ。

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     2009/10/27

    39番はせかせかと前のめりに疾駆する演奏だが、40、41番は思ったほどテンポは速くない。特に41番はむしろ普通より遅めなぐらいの堂々たる名演だ。曲想により、性格の描き分けは流石だ。フルヴェンやワルターに比べ、トスカニーニはカタログがさびしくなるばかりだが、もっと注目されて良いのではないか。

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     2009/10/26

    とにかく美しい。演奏はいずれも当時のスタジオ録音より幾分速めだが、名手揃い踏みの豪華でつややかな響きが古いテープ録音から伝わってくる。テスタメントのロンドン・カラヤンライヴでは、先に売り出された80年代のライヴよりもこちらがお勧めだ。

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     2009/10/26

    まず音質のよさに驚いた。今のデジタル録音にはかなわないが、広がりと分離の良い良質のアナログ録音の音だ。やや値段が高いのが難点だが、それを補って余りある音だ。ライナー盤やメータ盤やライヴも含めて何種類も聴いてきたのに、不思議とこの演奏は今まで聴いてこなかったが、ボストン交響楽団のい音色と、ラインスドルフのオーケストラドライヴには感心させられた。ルービンシュタインは、ライナー盤のころに比べ、キレがなくなっているが、このころはまだ技巧の衰えは大きく目だたず、メータ盤のような老醜をさらすような堕演とは一線を画している。

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     2009/10/26

    リヒタハーザとのピアノ協奏曲第2番はしばらく廃盤になっていただけに貴重だ。今の40代から30代後半のLP末期世代には、セラフィムの廉価LPで耳にした人も多いはず。ドイツ風の剛毅なピアノに、カラヤンの色彩的な指揮が華を添える。アンダ盤などに比べ、カラヤン節は大人しいが、こちらが正統的なのだろう。クレーメルとのヴァイオリン協奏曲は、この後に録音されたバーンスタイン盤、アーノンクール盤と、年齢を重ねるにつれて個性を増幅していくが、それに比べると、まだ素直で清新な印象を受ける。

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     2009/10/22

    今年はannversary yearということで、この曲をいろんな日本人俳優の語りで聴くことができた。それらと比較して吉永小百合の語りは出色の出来だ。サユリストでも何でもないのだが、押し付けがましくない自然体が何より好ましい。個人的に本当は語りのない盤が良いのだが、これなら許せるという気分になる。小澤・BSOの語り口の巧さ、繊細な味わいのすばらしさは無論だ。プレヴィンなどとともに万人に薦められよう。

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