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eroicka さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/14

    古いイタリアの私家版レーベルのCDでもっているが、このMYTO盤も同一音源なら比較的良好なステレオ盤だ。DVDはモノのようだが、FMステレオ放送用に別の日に収録されたものようだ。演奏はスコットもベルゴンツイも未だに語り草になっている凄まじいものだ。偶然、このステージを見た人とオペラ会場で相席となり、「未だにこれを超える舞台を見たことがない」と興奮気味に語っていたのを思い出す。日本のオペラ界の裾野を切り開いたNHKイタリア歌劇団の数々の公演の中でも、例えば、デルモナコのオテロやアンドレアシエニエなどとともに、特筆すべきものの一つであろう。

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     2010/03/11

    ミュンシュの幻想交響曲は、映像ソフトも含めると10種類前後あるように記憶しているが、これはとりわけ激烈な爆演だ。テンポの振幅はEMIのセッション盤はもちろん他のライヴ盤以上に振幅が激しく、よくオーケストラが破綻せずに気ままな棒についてくるなあと感心させられる。シャンゼリゼ劇場の乾いた響きが、白熱ぶりを浮き彫りにする。とにかく聴くべしである。

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     2010/03/11

    この名盤はLP時代以後、長く廃盤となっていたもので、CD化を待ちわびていた。弦マニアの小生には感動ものだ。マイナルディの初期LPは中古市場では異様な高値で取引されており、小生もこのLPやドヴォルザークの協奏曲を、中古屋で1枚1万円弱という大金をはたいて買ったのだが、盤質が今ひとつで針音が目立つ代物だったためか、やはりCDには敵わない。低弦の厚みや重心の低い重厚なサウンドが魅力的な復刻だ。ただし、針音が比較的目立たない分、高域がカットされ、響きの輝きが減退しているように感じるのは気のせいか。遅いテンポで歌い上げるマイナルディの歌謡性と気品もさることながら、レーマンの地味ながらロマンの滋味あふれた指揮に感銘させられる。特にシューマンはこの曲の隠れた名盤である。レーマンは短命だったせいか現役盤は極めて少ないが、長生きしていたらと思うと残念である。DGから数年前CD化されて目下廃盤になっているドイツレクイエムなどは、彼の代表的な遺産であろう。本来的には大手メーカーがこうした文化遺産としての名演をカタログに残すことで次代に継承すべきなのに、その役割を十分果たしていないのは残念だ。マイナルディのドヴォルザークの協奏曲やシューベルトのアルペジョーネソナタなど、DGに残した代表的な名盤も発売予定とのことで、目が離せない。LPの板起こしといえば、フルヴェンの同曲異復刻ばかり目立つが、こうしたマイナーなものにも目を向ける数少ないレーベルがまた一つ出てくるというのはファンにとって朗報である。一部のマニアだけでなく、幅広い愛好者層に聴いてほしい。

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     2010/03/04

    フランクのDecca録音には、昔「ロンドン」レーベルの廉価LP時代に聴いた時の鈍くもっさりした音から、フルヴェンらしからぬ冴えない演奏との印象を長く抱いていた。だが、最近出ているDeccaの廉価盤を聴いたら、意外と悪くないことに気づいた。さらにこの初期盤による復刻を聴いて、実は音の情報量が多いのに気づかされた次第。45年の鬼気迫るライヴには演奏では敵わないかもしれないが、垢や汚れがとれたような明晰な録音を聴くと、驚くほど、両方の演奏が相似形をなしていることに改めて強く再認識させられる。43年の「運命」は、kuraやメロディアなど他にも様々な復刻があるが、この復刻盤の良さは高域のクリアーさだろう。若干、音像が遠い感じがするが、高域の鮮度が良い。経年変化する前に旧ソ連のLPの音に刻み込まれたテープの音はこんなに新鮮だったのだろうか。メロディアやDGに比べてダイレクトな迫力はやや薄れるのが惜しまれる。いずれにせよフルヴェンファンには強く勧めたい。

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     2010/03/03

    後年の演奏に比べると概してインテンポできびきびと進み、おおむね全く素直な造形だが、その中に、チェリらしいルバートが顔をのぞかせ面白い。RAIのオケはドイツ系の放送交響楽団よりも技術は劣るのだが、チェリらしくトレーニングは行き届いている。録音はこのころのイタリア放送局のものとしてはましな方だろう。若干、高域を持ち上げ、強調した、このレーベルの音作りは幾分、耳障りで気になるが、この値段ならもっていても損ではない。

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     2010/03/01

    回転ムラなどはそのままで、あまり大きな音質改善にはいたっていないが、ノイズ削減などは適度で特に聴きにくいということもない。アセテート盤への録音のようで微かに針音はあるが、さほど気にはならない程度だ。むしろ、針音が目立っても生々しさを優先する音作りでも良かったのかも知れないが。当日のコンサートの全貌(曲順がこの通りか不明だが)が聴けるような構成は好感がもてる。ボーナストラックの36年のウィーンシュターツオーパーのワルキューレ抜粋は、オペラライヴ専門レーベルらしいレアもの(以前kochから出ていたかも知れない)だが、音が悪く飛び飛びの場面集。普通の人には鑑賞に耐えないものだろうが、それなりにマニア心をくすぐる魅力がある。フェルカーの神々しさやグロスマンの迫力など、もっと録音がよければ、と惜しまれる。メトでは1935年ごろからオペラ全曲のアセテート盤録音が放送局によってなされ、貴重な名歌手の数々の至芸を現代に伝えているのだが、ドイツ語圏でも、もっと早くテープ録音が確立され、オペラの全曲ライヴ録音が、1930年代半ばから頻繁に放送局で行われていたら、と残念に思う。

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     2010/02/16

    DENONの録音は端正で美しい噛めば噛むほど味わい深い演奏であるのに対し、こちらはライヴだけあって、そのコンセプトの上に、即興性や熱気が加わり、魅力を増している。録音はDENON盤には比べるべくもないが、当時としてはまずまずのステレオ録音で、演奏の魅力は十分伝わるだろう。病魔に冒されることなく、マズアのように80代になった近年も欧米各地のオケと来日公演を重ねていたら、この指揮者ももっと真価を知られる機会があっただろうと思われ、残念に思う。機会があれば、スイトナー氏の息子が病床の父を撮ったドキュメンタリー映画があるので、見ていただきたいと思う。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/13

    この演奏をFMから90分カセットテープに録音して、擦り切れるほど聴いたことを懐かしく思う。少年時代、密かに自殺願望を抱いていたのだが、マーラー、とりわけ、この演奏を聴いては死への衝動と生の本能との相克、葛藤に揺れていたのを思い出す。この演奏の凄まじさは、言葉で説明を尽くし、美辞麗句を並べたところで言い尽くせず、虚しい。ただ、虚心坦懐に耳を傾けてほしい。魂を揺さぶられるほど引き込まれるか、それとも、指揮者の唸りが気になる雑な演奏に感じるかは、聴き手が判断することだ。十分な練習時間のとれなかった(カラヤンの横槍が原因ともいわれる)一期一会のライヴで、完成度という面では疑問符がつかぬでもないが、それを超えた独特の緊張感や陶酔感を味わってほしい。DGから出た初出CDも持っているが、今回、大幅に値下げされて再発売されたのは、ファンにとっても喜ばしく、若い世代にも広く聴いてほしい。ただ、一言、難をいえば、好みの問題かもしれないが、初出のCDよりヒスノイズが多少減って聴きやすくなった分、レンジが狭くなり、若干音が丸く劣化したような気がする。

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     2010/02/11

    ハイドンもベートーヴェンもセッション録音とホロヴィッツの演奏のコンセプトは大きく変わらないのだが、ライヴだけに躍動感が違い、聴き手を強く惹きつける。1948年といえばテープ録音時代なのにアセテート盤録音というのが惜しく、持続的なスクラッチノイズが耳障りだが、マイクの性能やセッティングが良かったのか、クリアーな打鍵の重量感や生々しい輝き、臨場感を驚くべきほど生々しく伝えている。ノイズさえなければ、RCAのモノラルセッション録音よりも、この巨匠の打鍵の輝きを忠実に伝えるこのシリーズの音質の方が一枚上だろう。ホロヴィッツの最盛期はSP時代〜初期LP時代だったということを改めて思い知らされる。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/10

    有名なステレオ盤と一緒に聴いてほしい名演。ざっくりいえば、技と若さを重視するならこのモノラル盤で、解釈の深さと録音の良さを重んじるならステレオ盤だろう。無論、ステレオ盤とても技術的破綻はみられず、人にはステレオ盤を勧めるだろうが、若々しい心技体のキレはこちらのモノラル盤も捨てがたい。ほとんどは1951年の録音だが、ほぼ同時期に録られたバックハウスのDECCA旧盤のモノラル録音よりも、はるかに優れた音で、DGの技術陣のすばらしさには頭が下がる。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/10

    主要な曲は持っているのだが、安く売っていたのでダブり承知で衝動買い。聴きなじんだ有名な曲も無名な初期の作品も品格ある演奏だ。同時代の峻厳なバックハウスが剛とするならば、穏健でロマン的でヒューマンなケンプは柔といったら、図式的過ぎるだろうか。録音も適度の残響と距離感で録られており、けばけばしさや虚飾のない音作りが好ましく、バックハウス盤とともに座右に置いて長く聴くに値するものだ。ケンプはSP時代の方がロマン的で、技巧的にもモノラルLP時代の脂の乗りきった時期の方が圧倒的に好ましいが、解釈の深さ、哲学性ではやはりこのステレオ盤に利があり、できるならばDGのモノラル全集と併せて聴いていただきたい。

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     2010/02/10

    フランクはVOXのLP音源の欠落をテープ系音源でおぎなった秀逸な板起こし盤だ。強奏で針音が目立つのが欠点だが、音色自体はつややかに再生できている。欲を言えば、テープ系音源とLP音源のピッチが微かにちがうので、聴きこむとつぎはぎ部分が分かるということぐらいだろう。シューマンはもとより優れたセッション録音だが、重低音が強調された重心の低く厚みある響きに仕上がっている。腹にズシリとくる低弦やティンパニーの響きが圧倒的だが、小生には聴き慣れたDGのCDや少年時代に聴いた日本盤のLPの方がバランスという点で違和感なく聴けた。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/06

    ややマイナーな曲のステレオ音源も貴重なものばかりだが、ここで聴くべくものは、やはりモノラル時代の牧神やノクチュルヌ、イマージュだろう。個人的にはDECCAのモノラル期録音は、響きがくすんでいたり、分離を追求するあまり残響が乏しく、雰囲気の乏しいものが目立つのだが、これは比較的潤いのある音に録れている。演奏は聞きなじんだ有名なステレオ盤よりも生気に富んでいる。アンセルメに興味のある人は廃盤になる前に、ぜひとも買うべしです。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/30

    ケンプもさることながらケンペンのマッチョで剛毅なこれぞドイツの頑固親父というべき指揮が聴きもの。ケンプも後年のステレオ盤(これはこれで枯れた味わいが良いのだが)よりもロマン的でテクニック面の衰えも少なく、いかにも昔のドイツの頑固親父のマッチョな風格とロマンを漂わせる。LP時代から親しんだ名盤だが、十数年前に買ったCDがそのままでカタログにあるのは嬉しいことだ。こうした名盤は、時代の変化に関わらず、古典として後世に残していってほしい。

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     2010/01/29

    87年にミュンヘンのガスタイクでライヴ録音されたもの。シューマンはアバドとの録音もあるが、アバドよりもコリン・ディヴィスの方がパートナーとして圧倒的に相性が良い。みずみずしいソロの歌いまわしに寄り添うように包み込む指揮がこの演奏の価値を高めている。もっと聴かれてもよい名盤だ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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