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匠 さんのレビュー一覧 

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     2010/02/09

    バッハが聖トーマス教会カントルに就任してから数年間で彼は相当な数のカンタータを作曲しました。そしてそれらを毎週日曜日の礼拝までに少年たちに訓練し、そして日曜礼拝で演奏が終わればまた6日後の演奏に向け訓練をして...
    主要礼拝の場であるトーマス教会の演奏には生徒の中でも成績上位のものが演奏していたようですが、それでも週一回のペースであのレベルのカンタータを演奏するのは並大抵のことではなかったでしょう。
    この録音は非常に短期間のうちに完成され、たしかに演奏レベルはコープマンやBCJに比べるとアマチュア的に聞こえてしまいます。しかしバッハが実際演奏していた音楽は、実はこのような演奏だったのではと、ふと考えてしまいます。特に合唱がアマチュア的ではありますがそれはそれで味があっていいですし、合唱が安定していないものも多いですが中にはなかなかの名演もあります。器楽やソロは比較的安定しているので名演も多く、BWV106『神の時』のように1パート1名による演奏も悪くないと思います。
    ただ、この演奏だけでバッハのカンタータの魅力が十分に伝わるかと言われると、NOといわざるを得ないのも事実です。最近非常に廉価になってきた他の全集(コープマン、BCJ、ガーディナーなど)も是非聴かれることをお勧めします。

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     2010/02/09

    圧倒されました。この演奏に立会ってナマで聴きたかったと心底思います。とはいっても私の生まれる数ヶ月前の出来事なので完全に不可能ですが...
    幻想曲BWV572の2部や、BWV548、BWV564のトッカータなどにおける重厚でエネルギーに満ちた、まるで音の塊が体当たりしてくるような力強さ。分厚いペダル音も充実しています。全盛期のリヒターが指揮するバッハのカンタータやミサ、受難曲などに感じられるエネルギーに満ちた響きを思い起こさせる素晴らしい演奏です。一転コラールはゆったりと遅めのテンポで、やはり晩年のリヒターだなという印象。

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     2010/02/07

    いわゆる、バロック音楽のコンピレーションアルバムです。
    しかし、最近多いオリジナル楽器による演奏ではなく、モダン楽器(小編成モダンオーケストラ)による演奏を中心としたアルバムになります。
    管弦楽曲は主にマリナー指揮アカデミー室内管弦楽団によるもの(ヘンデルの水上の音楽、ハレルヤコーラス等はマッケラス指揮)
    室内楽、器楽曲にはアスペレン、コープマンなどによる古楽器演奏も含まれています。
    また、モーリス・アンドレによるクラークのトランペットヴォランタリーなど懐かしい演奏も収録されています。
    演奏はどれも安心して聴けるのですが、特に管弦楽曲に関しては中庸な演奏が多いのでどちらかと言えばバロック音楽入門者やBGM向けといった感じでしょうか。
    DISC2には、バッハの狩のカンタータBWV208よりソプラノのアリア『羊は安らかに草を食む』マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団 が収録されています。かつてNHK−FMの番組『あさのバロック』でオープニングとエンディングに使われていた演奏は、このマリナー編曲&指揮によるものです。日野直子さんのナレーションが聞こえてきそうな、懐かしい演奏です。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/14

    コープマンのノリの良さが音楽と一致した名演です。
    コープマンというとやりすぎの感がある録音が多い気がしますが、これは装飾のバランスも躍動感も一級品です。5番のチェンバロのカデンツァは最高。

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     2009/12/14

    モーツァルト編曲のドイツ語によるメサイア。
    他の演奏では合唱曲の冒頭は合唱ではじまるものが多いようですが、この演奏ではいくつかの合唱曲が独唱ではじまります(これが楽譜通りなのでしょうか?とてもモーツァルトっぽくなってます)。またクラリネットなど木管が加わることもあって、やわらかな、まさにモーツァルトの音楽になっています。
    ふとしたときにモーツァルトのミサ曲やモテットなどを聞いているような感覚になります。
    演奏もヘンデルよりモーツァルトに合った演奏。でもリリングの他の演奏のようにお手本的な印象はありますが。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/11/01

    バッハのカンタータ録音は現在進行中のBCJやガーディナー、完結したコープマンの全集など、最近はとても多彩でバッハファンにとっては嬉しい限りですが、このリヒター盤の魂を揺さぶるような真摯で切実な演奏を超えるような、高い精神性をもつ録音はそれほど多くはないでしょう。演奏スタイルや録音の古さ、ノイズなどはまったく気にならないほどそれぞれの曲がどれも素晴らしく、胸に迫ります。全集にならなかったことが心から悔やまれます。私にとってBCJの全集とともに一生の愛聴盤です。

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     2008/11/01

    教会の中で、オルガンの透明な音に包まれるような、そんな空気感まで伝わってくる素晴らしい録音ですね。オルガン曲はバッハを中心に名盤からマイナーな録音までいろいろと聴いてきましたが、パイプオルガンの録音でこれほど真っすぐに響いてくるものはなかなかないのでは?

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/09/16

    通奏低音(得にアリアにおいて)が、音楽を非常に上手くまとめている。Qui sedesなど、ブレイズのアルトも素晴らしい。BISの優秀な録音技術がさらにこの演奏の素晴らしさを引き出している。カンタータの録音においても言えるが、松蔭チャペルでの演奏に比べ録音の場合各楽器や声の輪郭が明瞭になるように感じられる。いずれにせよ数あるロ短調ミサの録音の中でも感動的な名演奏である。

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