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どぜう さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/02

    テンポの緩急を存分に活用したティーレマンの「工夫」は好き嫌いが分かれるだろう。フルトヴェングラーの二番煎じ的な言い方もできるのかも知れないが、ピリオド楽器による演奏が台頭し、書かれている楽譜に忠実に演奏することが最近のトレンドとなり、また、いろいろな伝達手段・媒体が並立している現在の聴衆に対して、より身近に分かりやすくベートーヴェンの楽曲の持つ魅力や情熱を伝える試みとしての「工夫」と捉えたい。テンポの緩急の箇所あるいは揺らし方それ自体に違和感はあったとしても(解釈が一定しなかったり、板についていないんじゃないか、と思しき箇所もあるにしても)、この演奏は、楽曲が持つ魅力を伝えてくれている。この指揮者はまだ50代。再び「全集」を上梓されることを心待ちにしたい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/29

    デュトワのような透明感のある音色とは違うが、フランスの音、本当にお洒落な音。「海」「夜想曲」といった代表曲も良いが、「小組曲」のまどろむような世界は、ちょうどこのCDのケースにある挿絵そのものである。いまのフランスでもこんなお洒落な音、出せるだろうか。

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     2013/05/29

    今日から言えば一昔も二昔も前の演奏スタイルなのかもしれないが、モダン楽器による演奏の最良の姿のひとつがここにある、と言っていいのではないか。典雅ではないにしても、何か、重みというのか、腹の底から鳴っているような音色が忘れられない。なお、名門フィリップスによる録音、もう少し音の周りの空気も録ってくれたらなぁ、と思う半面、それがために星を減じるには及ばない。

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     2013/05/07

    テンシュテットと録ったベートーヴェン(新盤)が素晴らしかったので、コンドラシンと録った旧盤もあると知り購入。第二楽章。やはり切ない音、ただ、新盤では静かなる独白という印象だったが、若さゆえか、あるいは録音のゆえか、旧盤の方がベートーヴェンの独白ではなく、奏者本人の独白のように聴こえる。しかし、もちろん、決して品が悪くなるということではない、オケの共感を得て、そして聴く者の共感を呼ぶ。新旧二つのベートーヴェン、佇まいは異なるが、高音の痛切なぐらいの響きは、(物理的には小さい音だが、)すぐに記憶をよみがえらせることができる。

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     2013/05/07

    名曲ゆえに名盤ひしめく「新世界」にあって、バーンスタインだけは文字通り「新世界」に誘うだけの迫力がある。スラヴ的な「煮えたぎる」とか「土臭い」というよりも「スタイリッシュで都会的で大きな世界」が前面に出ていると言ってもいいかも知れない(郷愁というか、土臭い迫力を求めるならクーベリック=BPh、ケルテス=WPhあたりか。アンチェル=チェコpo.も捨てがたい魅力!)。黒白を付けるわけではないが、ヨーロッパとアメリカというそれぞれの文化の違いから、これほどの異なったアプローチを引き出す曲はそう多くないし、それだからこそ「名曲」と言われる所以なのだと思う。その所以を、この演奏は強く確認させてくれる。

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     2012/04/09

    カラヤンの「惑星」。ウィーン・フィルとの「旧盤」が、その色彩的な音色と相俟って「光」に焦点が合わせられているのに対し、本作は惑星が持つ光に対照する漆黒の空間である「闇」「漆黒」の世界を描こうとしているように感じられる。確かに「火星」「木星」など馬力のいる曲目では、ブラスのピッチの相違、あるいは音をはずしてしまったりと、どこか「やっつけ仕事」感も否めないのだが、それが何だ、と思うぐらいの壮大なスケールで、つかみ得ない「闇」という空間を表出しようとしたと思うのだ。そして、こうした目線が、後半の3曲、殊に「土星」においては、逆に怯えを感じさせるほどの虚無感を生み、また、「海王星」では宇宙の神秘どころか、何か別の世界の入口を覗くような(黄泉の国なら「冥王星」なのだろうが、どうだろう…)錯覚さえ抱く。このあたりは旧盤と一線を画しているといっていいだろう。長々と申し述べたが、カラヤンが好きな方、あるいはこの曲に格別の愛着を持つ方は新旧両方揃えても無駄ではないだろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/06

    ドヴォルザークについては、方々の賞賛のご意見に同調。1楽章及び4楽章のエネルギッシュな躍動、2楽章、3楽章のカンタービレな調べは、今もって遜色なし。晩年の再録音も聴きどころはあるけれど、エネルギッシュかつ舞い上がるメロディーが売りのこの曲にあっては、迫真あるこちらの演奏の方が一段上である。ブラームスは、4曲いずれもそうだが、特に3番などは、場面転換が難しく、呼吸を間違えると演奏が空中分解しそうな代物(第1楽章など、アクロバティックな姿勢が求められると言っても過言ではない)。しかしながら、ここはカラヤン、場面場面の節目で一呼吸おいて、だけど統一感がとれているところはやっぱりすごい。そして2楽章の香りたつメロディーと3楽章の郷愁−。最近の演奏はやたら「大声」だが、ここでは小さい声で素朴に。かっこいい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/26

    グレートは「定番」。歌曲王だけあって、メロディーに一味あるのがシューベルトの交響曲の特徴。たがフルトヴェングラーの手にかかるとベートーヴェンを聴いているような重量感。4楽章の冒頭の盛り上がりと轟きよう、対して2楽章の慟哭のような逼迫した響き−。やっぱり、ドイツ交響曲の潮流にあってはシューベルトの交響曲も例外ではなく、曲の息吹は「響き」で決まることを再認識。もうひとつの「V字」はあまり注目されていないのが不思議。ロマンの香りコテコテだが、グレートとは異なり、冒頭、血が通ったト長調の和音が聴く者を包み込むようだ。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/23

    ステレオ初期の録音にもかかわらず、デッカの優秀な技術により音質が良い。そして壮年期のカラヤンの演奏が若い。「颯爽と」という表現がピタリとはまっている。収録されている曲も多種多様でこれ一組でしばらく楽しめると言ったら言い過ぎだろうか。名演の誉れ高い「ブラ1」に始まって、ご当地奏者の楽興の粋を感じるハイドン&モーツァルト、郷愁の「ドヴォ8」「ブラ3」、迫力の「惑星」、R.シュトラウスの交響詩群、ウィンナ・ワルツの数々、「ペール・ギュント」など、一聴しておきたい演奏がたくさん。殊にチャイコフスキーの3大バレエ音楽はWPhの美しい弦によって、一層の輝きを得ているように思う。後年、BPhと再録音しているが、歌いまわしというのか、フレーズの節々に隠し味があって、朗々と歌い上げている。また、「ツァラトゥストラ」の「後世の人々について」の透明な響きも捨てがたく、上げればキリがない(「ドヴォ8」のにおい立つようなメロディー、ペール・ギュントの「ソルヴェイクの歌」・・・)。こうしてみると、(もちろん強奏部も素晴らしいのだが、)総じて「動」より「静」の部分に着目して聴きたいセットではある。

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     2012/02/22

    「ほんず総理」の仰る「何か特別なことをしているわけではない」点は仰るとおりと思います。デッカの録音も手伝って、WPhの各パートは鮮明、よく鳴っています。しかしながら、「マゼール指揮」の演奏と捉えた場合、そこに指揮者の個性を感じられるかは疑問です。にもかかわらず、演奏は悪くない・・・いっそのこと、これは「WPhのチャイコフスキー」と捉えています。なので、WPhの自発的なドラマ、往年のデッカサウンドによる迫力をお求めの向きは一聴する意味は大いにあると思います。後年、WPhによるチャイコフスキーといえば、晩年のカラヤンが後期3大を録音しています。Tpが他の楽器を掻き消すぐらい強すぎる箇所もあったりする演奏ですが、さらに濃いドラマを求めるなら、カラヤンを聴くことの方に意味があるでしょう。(ゲルギエフは、カラヤン以上に濃いが、同じロシア系ならムラヴィンスキーの透徹した演奏をまず聴くべきか。)

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     2012/02/22

    (このCDは交響曲だけ聴きました)サヴァリッシュは1997年11月のN響定期、A・B・Cの全てのプログラムをシューマン・ツィクルスとした。総じて立派な演奏だったが、N響はサヴァリッシュの意図を、頭で分かっていても汲み取ることはできなかった、そんなもどかしさを想起させる演奏が随所にあって、シューマンは素材が素材だけに難しいのだなと思った(歴史に残る作曲家だが、オーケストレーションが下手との現代人からの指摘は多い)。ここに聴くドレスデンとの演奏は実に柔らかい響き。また、(2番に顕著だが、)そのオーケストレーションゆえ、曲の進行が不自然な箇所でも、楽器間のバランスを捉えなおす、あるいは、ほんの少し<>を施すなどの細やかな「仕事」によって、全体として調和された演奏に仕上がっている。サヴァリッシュ、そして教養あるドレスデンの奏者による(もちろんよい意味での)「職人芸」が、ひとつひとつの芸は細かいけれど、見事に集約されて、サヴァリッシュの「大仕事」となった。にもかかわらず、リマスタリングの出来不出来もあり、中古CDショップにうず高く積まれているのは寂しい。聴く者それぞれに嗜好があることは百も承知の上で、やはり、日本人には到底作ることができないこの音に耳を傾けていただきたい。(なお、ご意見あろうが、もう一つの大仕事はメンデルスゾーンの「エリア」だろう。)

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

    「宇野候補」さんが仰るように、悪い演奏ではない、70年代の輝かしいサウンドに比べて温かみもあるのだが。しかし、やはり、あのトランペットの押し出されようはどう捉えたらよいのか。晩年WPhと組んだ一連の録音(チャイコフスキー後期3大、ドヴォルザーク8番9番、ブルックナー7番8番など)はこの傾向が強い。なので、強奏の部分は目をつぶって、2楽章や3楽章に目を向けると、静かながら内に秘めた、そして哀感(諦念とも言うのかな)ある弦の調べを聴くことができる。何より、ドラマがあるのだ。そして、この音が、万人を魅了したカラヤンの音楽の特徴であり、その意味において、この盤に耳を傾けることは決して浪費ではないと思う。(私見で恐縮だが、カラヤンは壮年期、デッカでWPhとチャイコフスキーのバレエ音楽を録音している。管弦のバランスもとれていて惚れ惚れする名演なのだが、ひょっとすると、このとき得た感触を晩年のDGとの一連の録音に持ち込もうとしたのだろうか・・・いや、無知・邪推の域を出ないのだろう、識者のご意見を聞いてみたい。)

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

    モーツァルト交響曲全集といえばベームだった。キビキビしたテンポ、奇を衒わない姿勢は、いまでも説得力がある。あの堅物のオジサマの棒から、なんでこんな壮麗な音が出るのか不思議なのだが、この演奏を聴くと、モーツァルトの楽譜という「素材」が立派なのだから、あとはちょっとの味付けで立派なご馳走になるのだ、とゲネラルシェフ・ベームは言いたそうである(もっとも、ご本人は「ドクトル」と呼ばれていたそうだが)。それでも昨今の風潮からすればこってりした荘厳な響きゆえ、違和感を覚える向きもあるだろうが、やはり、この響きは一聴するべきだろう(同時期に残しているセレナーデ集も然り)。なお、個人的に残念なのは、WPhと残してほしかったこと。70年代中葉から晩年にかけて数曲録音しているが、せめて有名どころは残してほしかった(「リンツ」や小ト短調、など)。後年の演奏は、この全集以上に賛否両論、悲喜こもごもだが、かの40番と41番をはじめ、29番の瑞々しくも静かなたたずまい、「プラハ」のほとばしるテンポなど、聴きどころをたくさんある(残念ながら、国内盤はエンジニアの手垢まみれの音でその真価を測り難い)。レヴァインのカンタービレな全集に目をつぶって、「ああ、これがモーツァルトの音だ」と思わせてくれる全集の登場を願いたい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

    「つよしくん」さんのご評価に深く同意を示したい。ミス・タッチはあるものの、それによって魅力が削がれることはない。ケンプの演奏評には、よく「女性的」という表現が用いられるが(バックハウスを激賞される某評論家に言わせると「女々しい」のだとか・・・)、ここには、バックハウスに言われる「峻厳さ」も、あるいは、ルドルフ・ゼルキンに言われる「骨太さ」も、ケンプなりの表現だけれど、随所に見てとることができる。私個人としては、以上の要素に加えて、「空間(空気間)の捉え方」が実に見事である点を強調したい(「空間把握力」などという無味乾燥なものではない!)。例えば「熱情」ソナタ3楽章の展開部の広がりよう、あるいはコーダでの左手のリズム(単なる連弾に終始していない)は、この人ならではの捉え方で、他の演奏ではお目にかかれない。ケンプかバックハウスか、という議論は確かにナンセンスだ。であればこそ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタに向き合うに当たっては(きっと、一生向き合うことになるだろう)、この演奏群に耳を傾けてほしい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/21

    WPhによるモーツァルト協奏曲集といえば、真っ先にこのベーム盤が挙げられる。「よくぞ、ステレオで残していただきました」との感謝の念を抱き、その豊穣な音に耳を傾けている。名だたるソリストが軒を連ねているが、この曲集の白眉はクラリネットのプリンツと思う。モーツァルト晩年の傑作が、青色の哀感を漂わせて迫ってくる。そんなメランコリーな傾向になりがちなところをベームがどしりと押さえてバランスが取れている。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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