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ドンナー さんのレビュー一覧 

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     2021/05/20

    これは買いでしょう! できれば若杉さんのプログラムの意図を尊重して、ブルックナーの交響曲全集と一緒に、CDの枚数が増えても、価格が上がっても、プログラムどおりに再現して欲しかったです。楽曲解説が演奏会のプログラムより、笠羽さんの解説が収録されるのも嬉しいです。昨今、ライナーノートが貧弱なCDが多いので。読まないから要らない、その分価格を抑えてというニーズもあるんでしょうが、一生、大切にしたいアルバム。演奏、録音、解説、ジャケットが素晴らしい方が絶対いいです。

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     2021/05/03

    グランドスラムの新盤(GS-2227)は、旧盤(GS-2127)と使用したテープは同じようですが、より細部が明瞭となり、リアルな感じが増しており、個人的には新盤の方が好きです。もっとも旧盤もシャープな感じはありませんが、雰囲気があり(その分音がこもった感じがしますが)、両方を備えておけば、この名演を堪能するには事足りると思います。DG盤や独協会盤では、絶対にこの名演の真価が分からないと思います。音が良くなったおかげで、フルトヴェングラーの最高のブラ1は、北ドイツ放送盤でなく、この52年のBPO盤と言ってよく、さらにブラ1の最高の名演だと思います。平林さんには、是非、この音でLPでも出してほしいと思います。なお、ライナーノートは、旧盤と全く同じです。

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     2021/04/24

    グランドスラムのマルツィ盤。同レーベルのバッハの無伴奏を聴いてその素晴らしさからこちらも購入。確かなテクニックとともに心を込めて丁寧に奏でられるヴァイオリンの音色にしばしうっとりさせられる。バッハに勝るとも劣らない名演だと思う。特にメンデルスゾーンは同曲のベストではないだろうか。また、クレツキ指揮も素晴らしい。当時のフィルハーモニア管弦楽団には、名手が揃っておりウィーン・フィルにも負けていない。音質も大変良い。

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     2021/03/14

    まず、「エグモント」序曲が素晴らしい。現今、このような演奏は絶対に聴かれないだろう。音の一つ一つに生命が感じられ、実に感動的な演奏。これは正にフルトヴェングラーと同時のベルリン・フィルしかなしえない一大名演だ。この音のクオリティで第5番の録音も平林さん、出してほしいなぁ。プフィッツナーは、フルトヴェングラー向きの曲で、悲劇的であり、英雄的曲調。ヴァイオリン協奏曲は、マイクがソロに近いせいもあって、シュナイダーハンの美しいヴァイオリンがよく聴こえるのが嬉しい。なお、DG盤のCDの音も悪くはないので、この曲に限っては買い替える必要はないかも知れない。解説書にはこの1953年5月の定期演奏会の批評が掲載されているが、納得のいくものだ。

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     2020/06/13

    ベルリオーズの「幻想」は、ムラヴィンスキーらしさは聴き取れるものの、如何せん、音質が貧しいので、隔靴掻痒の感がある。第3楽章「野の風景」では、慰めというよりも、背筋が凍るような恐ろしさを感じさせるのは、彼らしいと思った。初出のRussian Disc盤は所有していないので、どれだけ音が改善されているのかわからないが、おそらく同程度なのではないだろうか。諸石幸生氏の解説が25年も前のRussian Discの国内仕様盤の転載ということからも、音質の改善に関して言及することができないからだろうと推測。

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     2020/04/05

    ああ、N響の音だなぁと思う。管楽器の音なんか下手に聴こえる。演奏は、第1楽章は手に汗を握るような演奏だと思うが、オーケストラにミスもあり、こうしてCDで聴くと今一つだ。実演では大感動したものだが。

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     2020/03/29

    2020年新型コロナ感染症の蔓延により、演奏会が相次いで中止となっているのは残念であるが、この機会に自宅でCD/レコード鑑賞するのも悪くはない。さてアーベントロートの録音の中でもとりわけ個性的な名演として名高いバイエルン国立管弦楽とのブラ1であるが、以前は、第1楽章、第4楽章での目まぐるしく変転するテンポや、芝居かかった演奏に爆笑モノと思っていたが、こうして落ち着いてじっくり聴いてみると、すごくいい演奏だなぁと思う。それにこれほど目立たないにしても、現代でもパーヴォ・ヤルヴィなど、多少なりともテンポ・ルバートをかけていることだし。なお、音は、TAHRA盤はDisuque Refrain盤に比べてるとかなり落ちる。ノイズ成分を除去しようとしたせいか、DR盤の生々しく、良質の音とは比べるべくもない。減点は演奏ではなくあくまでTAHRA盤の音に対してである。

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     2020/03/01

    グランドスラムによるプライベート・アーカイヴのテープを使った復刻盤は、その全てではないにしても、素晴らしい出来だと思います。こんなに値下がりされるなら、もう少し待てば良かったという恨み節も出てきそうですが。ワルターは、昨年、ソニーによる最新リマスタリングのSACDが出たので、グランドスラム盤の価値が下がったということもあるかも知れません。

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     2020/02/16

    ヌヴーの演奏を聴くたびに、TAHRA盤のライナーノートに記載されているこの言葉を思い出す。「ジネット・ヌヴー、それは音になった炎、仄暗くも青白く白熱する炎だった。そして今、コクトーの語るように、その銅像の眼は光となってわれわれを天上から見降ろしている」。今回のGRAND SLAM盤は、生々しい音で蘇った。

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     2020/02/15

    ブラームスの4番は、初めて聴いたのは東芝EMIのLPだったが、当時、音が悪いなぁと思った。アウディーテのCDやLPが出て、ずいぶん改善され、これがベストだと思ったが、グランドスラム盤は、それを上回る出来だ。1948年のベルリン・ライヴが好きな人には是非、聴いてほしい。また、1953年のベートーヴェンの8番も、ブラームスよりも音が良く、これまでフルトヴェングラーの演奏は、奇数番号に比べて振り返られることはなかったと思うが、これは名演だ。

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     2020/01/13

    話題の最新リマスタリングで日本独自によるSACD化。これは一生の宝となるはずでしたが、なんとこのアルバムの解説書に欠落があります。ディスクに瑕疵があるわけではないので、鑑賞には何の問題もないのですが、ソニーミュージックジャパンには、この素晴らししい名演の発売に当たっては、細心の注意を払って、全てにおいてパーフェクトの仕事をやってもらいたかったです。購入者には解説書の刷り直しではなく、ソニーのウェブサイトから欠落部分を収めたPDFをダウンロードして自分で印刷するか、該当部分の印刷版をソニーに請求するかの対応とのこと。完全限定盤なので、再プレスの際に修正なんてこともありません。全くもって残念なことです。他のアルバムは大丈夫なのでしょうか。

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     2019/08/17

    ヌヴー生誕100年の記念の年にふさわしいリリースである。ヌヴーは、ブラームスの協奏曲を得意としており、録音もいくつかあるが、全体のバランスの良さやオーケストラの風格に満ちた伴奏ということで、シュミット=イッセルシュテットとの協演盤をわずかに上位に置きたいものの、こちらのドラティとの協演盤は、ヴァイオリンのソロがよく録られているのが嬉しい。ヌヴーが一途となって、強い集中力と情熱で弾いているさまが聴き手に迫ってくる。29歳の若さにしてこの決然としたたたずまいには襟を正したくなる。アセテート盤のスクラッチノイズは残るものの、音質は良い。わずか30歳にして悲劇の死を遂げたヌヴーだが、残された数少ない演奏は、永遠に語り継がれるであろう。

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     2019/08/06

    マルツィのバッハを6枚組アナログ盤で復刻しようという平林氏の大胆なチャレンジには、快哉を叫びたくなります。グランドスラムのCDは、非常に素晴らしい音質を誇っており、これをアナログで復刻すればいったいどんな音がスピーカーから飛び出るんだろう、と思っていたからです。この録音のアナログ盤は、近年、COUP D’ARCHET盤(独Pallas社プレスの180g)、MYTHOS盤(英COLUMBIA盤から復刻200g)、英国の復刻技師デイビット・シェパード氏の復刻盤(英COLUMBIA盤からの完全復刻という触れ込みで日本円で約14万円!)、韓国ワーナー盤(2011年リマスター180g)といったものが登場しましたが、手を出さずに待った甲斐があったというもの。今回は、マルツィのアナログ盤ですが、もう1回このような稀有な機会があるならば、是非、フルトヴェングラーのアナログ盤をお願いしたいです。

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     2019/07/07

    グランドスラムの定評のあるテープ復刻。ブラ2は、長く独エレクトローラの全集CDを愛聴してきましたが、それに較べ一皮剥けたように音が鮮明になったと思います。音源の出所の記載はありませんが、ミュンヘンでの公演ならばオリジナルは、バイエルン放送収録とも考えられますが、これまでこの録音について、バイエルン放送提供といった情報には接したことがありません。GS-2189のライナーノートには、フルトヴェングラーのブラームス全集の完成に至るまでの経緯が触れられていて興味深いです。当時の音楽雑誌の記事やレコード会社の広告を丹念に調べていると思います。100年を超えるような昔のことではないので、公刊された活字情報だけでなく、当時のレコード会社の関係者の証言や、内部メモなんかが公になればいいですね。

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     2019/06/16

    Profilレーベルから出たCDのLP化。4枚のLPは、重厚なカートンボックスに収納されているのではなく、1枚モノのLPを収納するような感じで簡易な函に解説書とともに収められている。解説書には、1960年代に北ドイツ放送が収録したというヴァントの「自らを語る」と題された文章が記載されている。ヴァントが世界的に有名になるだいぶ以前のキャリアについて語っているのは貴重だが、この1990、1992年録音の解説書にしてはやや違和感がある。ヴァント/北ドイツ放送交響楽団は、1982〜85年、1995〜97年にブラームス全集を録音しているため、これが3番目となる。虚飾を排し、絶対的な確信に満ちた剛毅な演奏であるが、とりわけ、1番と4番にヴァントの適性が如実に現れているように思う。

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