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ROYCE さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/05/25

    曲の冒頭から雷雨と嵐、下山のあたりまでは見事なコントロールでじゃじゃ馬的なオケを制御し、メリハリのあるダイナミックな演奏を繰り広げている。これは大変な名演かと思ったが、日没から終末、夜へと続くこの曲の肝の部分が薄味で楽譜をなぞっただけのような平凡な演奏になっていたのは残念。曲の作りがシンプルになってくる部分では揮者の音楽性が試されることになるが、残念ながらそこでハーディングは若さを露呈している。CDで聞いた録音はすこぶる優秀だったが、SACDでは印象が変わるのだろうか?

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/05/03

    構えの大きな巨匠風の演奏といえます。おおらかな流れの中でテンポを自在に動かして、豊かに歌わせる指揮はベテランの至芸と形容しても差し支えないでしょう。若手ではこういう味は出せないものです。オケも若返ったようで機能性は上々ですが、どことなくおっとりしているところがあるように感じるのは、イギリスの中庸の美徳なのでしょうか。録音は非常に鮮明です。交響曲以外の管弦楽曲もかなり入ってお買い得。このセットは掘り出し物でした。

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     2017/04/11

    1987年に出たFONIT CETRAの全曲CDと同傾向のステレオ効果を付加した音源を使ってSACD化している。これを聞くとイタリア盤CDでは薄いベールが2〜3枚かかっていたようで、それらが取れて随分とすっきりした。音がクリアになったのでフラグスタートの歌唱などは細身の透明感ある高音を出していたことがよくわかるようになった。メンブランなどから出ている最近のCDでは、ノイズリダクションを使い過ぎて高音が艶消しとなり、図太いアルト風の声に聞こえる場合があるが(それはそれで迫力があって感銘を受けていたのだが)、実際はだいぶイメージが違うようだ。


    オーケストラの音もほぐれていて聞きやすく、会場ノイズ(聴衆の咳の類)も非常にリアルに鮮明に聞こえてくる。ちなみに86年に出たFONIT CETRAのハイライト盤(CD1枚)では87年盤や当SACDのようなステレオ効果は聞き取れず、音が団子状に固まっている。キングは1980年にミラノのDISCOSが制作したアナログマスターテープからSACD化しているので、孫世代かひ孫世代のマスターテープを使った可能性もある点が気がかりだったが、SACDを聞く限り87年のFONIT CETRA全曲CDよりも、すべての点で音質が上回っていると断言できる。2017年時点では最良の音質で聞けるスカラ座ライブ録音であり、買い直す価値は十分にあると思う。


    私はこれまでリマスターが出るたびに購入してきたが、いつも期待外れに終わり、最初に出たFONIT CETRA全曲盤が最良だと思ってきた。しかし、ついにそれに代わるものが登場したのは慶賀に堪えない。なお、同じ指揮者のローマのライブ録音は、放送局のマスターテープは消去されアセテート盤からの板起こしとなる。テープが残っているミラノのライブ録音と比較して、どちらの音質が優れているかは、改めていうまでもない。当SACDは巨匠最後のセッション録音となったウィーンフィルとの「ワルキューレ」には及ばないものの、それに次ぐ良好な音源といえよう。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/03/20

    ブラームスは引き締まった快速テンポの演奏で、これが本当に晩年のベームの演奏なのかと疑ってしまうほど。壮年期のこの指揮者の熱気あふれるライブ録音と
    比べて遜色のない筋肉質の名演になっている。一方、最晩年の新世界はコントロールのたがが緩んでいて、2楽章では縦の線が合わない箇所があるなど、かなりくたびれたよれよれの演奏と言わざるを得ない。ブラームスでも感じられた電気的エコーの付加がこの曲ではかなり醜悪な結果をもたらしているのは大きな欠陥で、ヘッドフォンで聞いていると違和感があり過ぎて嫌になる。CD化に際して音質加工したのだろうが、余計なことをしてくれたと思う。このメーカーのマスタリングは
    原音をいじり過ぎる傾向があるように感じていたが、このCDは特に不出来な部類になるだろう。

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     2017/03/06

    マタイ受難曲(ステレオ録音)は左右が逆転しています。ファーストヴァイオリンが向かって右(上手)、低弦が左(下手)から聞こえてきます。たぶん製造ミスなのでしょう。音質そものは録音年代を考えたら悪くないので、その点のみが残念です。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/03/06

    リマスター盤が出るたびに買ってきたが、このリマスターはOIBPにしては上出来だと思う。音の鮮度が十分で生々しい。同じ音源を使ったProfil盤ではフィッシャー・ディースカウのビロードのような声が割れ気味で歪っぽいし、ヘフリガーの発生の古さが強調されて喉を締め付けるような苦しさが感じられる。合唱も混濁気味で耳障りな音質には閉口するが、アルヒーフ盤ではそのような不都合はない。スピーカーで聞いた場合はProfil盤の歪感はそれほど気にならないかもしれないが、ヘッドフォン(ゼンハイザーHD650)で聞くと両者の音質の差は歴然である。Profil盤は音の劣化が著しく安物買いの銭失いとなる。純正のアルヒーフ盤を強くお勧めする。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/03/02

    第1楽章を聞き始めてすぐに「おやおや?」と思ってしまいました。音がこもるというのか、詰まるというのか、ひずみっぽいのです。初期盤CDではそれほど感じなかった混濁が続くのは、マスターテープの劣化が大幅に進んでしまった結果なのでしょうか。全体的に音が飽和気味で聞き疲れします。この程度の音質ならOIBPではない初期の普通のCDで十分だと思います。シングルレイヤーという宣伝につられて期待しましたが、音質に関しては値段に見合う価値は感じられずがっかりです。演奏内容は大変結構だと思いますが、最後まで、もやもやしたふっきれない印象が続きました。ウィーンのムジークフェラインザールでのセッション録音だそうですが、こんなに抜けの悪い音だったかなぁ・・・?

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/03/02

    私はDGのOIBPリマスタリングは失敗だと思っているので、この高価なSACDも値段ほどの価値は見出せませんでした。OIBP特有のギラギラした不自然な艶が耳障りで、落ち着いて聞いていられません。マスターテープの劣化も相当進んでいるようで、ドロップアウトが散見されるのは興ざめです。新技術をもってしても経年変化の傷は隠せず、時すでに遅しです。OIBPではない初期盤の方が耳にやさしいという意見は、まったくそのとおりだと思います。

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  • 15人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/03/01

    リマスターの具合が気になるセットでしょうから、音質のみコメントしておきます。どの年度の録音も歌手の声は明晰にとれていて文句なしの水準です。問題はオケで、56年はオケの音が引っ込み気味で、こじんまりと箱庭的にまとまっています。一方、58年はマイクの位置がオケにより近いようで、豪快でゴツゴツしていて、多少粗っぽい雰囲気も感じます。57年は両者の中間といえ、もっともバランスがいいと思います。どの録音もアナログ的な柔らかさ、きめの細かさが感じられ、やや硬質な音のゴールデンメロドラム盤やオルフェオ盤よりもマスターテープの生成りの音に近いのではないかと思わせます。1セット分の価格で3年分を楽しめるのですから、コストパフォーマンスは非常によろしいお買い得品だと思います。このメーカーのCDは好印象の製品が多いですが、こちらのボックスも当たりでした。

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     2017/02/25

    全体的にゆったりとしたテンポで丁寧に、いつくしむように歌っています。8番の3楽章などは、はっとするような弱音の効果を活かした演出もあり、なかなか聞かせます。ボーンマス響はイギリスのローカルなオーケストラですが、実力は十分。この指揮者とこのオケの録音はあなどれません。しっとりと落ち着いたドヴォルザークの秀演といえるでしょう。

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     2017/02/22

    ブリリアント盤との音質を比較すると、キング盤は日本に送られてきたアナログテープ(オリジナルマスターから一世代以上離れたコピーテープ)を音源にしてCD化しているので、どことなくもやっとしている。ブリリアントの方がより鮮度が高い音が聞こえるのは、CD化に際して使われたマスターテープの素性の違いによるものではなかろうか。ブリリアント盤があればキング盤は特に必要とは思えない。ちなみにベルリンクラシックから出ているCDは、ノイズリダクションを効かせ過ぎているようで、こもった音質なのはいただけない。それに比べればキング盤の方がましだが、総合的にはブリリアント盤が一番よいと思う。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/10/11

    小編成のオケによる演奏でごく普通に音楽が流れている。ピリオドスタイルの影響はない。録音状態も並の水準でSACDの恩恵は感じられない。となると特にこのセットをを選ぶ理由は見いだせないが、ドイツの地方オケによる日常的なベートーヴェン演奏を聞きたければ、どうぞ。

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     2016/09/30

    残念ながら最近出たリマスター盤は、1985年にヨーロッパで製造されたRCA RED SEAL盤に比べると音質が曇り気味で、鮮度の劣化を感じる。演奏がいいだけに惜しまれる。オリジナルテープが痛む前にSACDでの再発売を期待する。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/09/20

    録音も含めて普通の水準の演奏だと思う。オケの力量もヨーロッパの平均的な放送オケといった感じで、安心して聞いていられるが特に優秀な印象は受けない。指揮者の解釈も可もなく不可もなし。これまた普通の水準。ややもっさりしていて平板な録音をどう評価するかは人それぞれ。SACDのメリットを勘案しても、積極的にこの録音を選ぶ理由は感じられない。同じSACDのヤノフスキの録音と比べると音楽を大掴みに把握する指揮者の器量や芸格にだいぶ差があるように思われた。まだ若い人なので今後に期待したい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/09/10

    SACDの音質は初期盤CDと比べると見通し良くスマート。夾雑物を洗い流してスッキリした印象がある。一方、ART盤CDと比べると大差ない音なのでSACDのありがたみが薄れた。同じ音源を3回購入して損した気分。初期盤の野暮ったいけど生成りの分厚い響きも捨てがたいが、普通の聞き手には安価なART盤を勧める。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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