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jie さんのレビュー一覧 

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/12/23

    どなたがお書きになっていたが、選曲自体に問題あり。
    まず、指環が全て戦後演奏であり、しかも4作品とも指揮者や年度が別になっており、このCDに手を出すリスナーは所有している可能性が大。つまりだぶる可能性があるということ。戦後録音については、幾多のレーベルより発売されているので、戦前のバイロイト録音に特化されたら、もっと興味が湧くものであったろう。戦前の1942エルメンドルフの黄昏もないし、1942クラウスのオランダ人、1930エルメンドルフのタンホイザー、1943アーベントロートのマイスタージンガー等、この手の購入層は、あくまで戦後バイロイトには精通しており、戦前に興味がある層である。これらの作品なくして、他で手に入る作品が多数あって50CDと言われても正直、触手が伸びない商品。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/08

    一言でいうと「かなり個人的マニアック視点」で書かれた本という印象の本だと思いました。SP録音であっても、SACDであっても、まずは個人が所有する再生装置のスペックによって、再現能力というのは変わります。平林氏曰く、それほどいい装置は使っていないとの書き込みが何度かありますが、それであっても、アナログを語れるには、それなりの環境が許される生活にあることが前提条件であることが、アナログを語れる重要な資格のようにも感じるのに、たかが、音楽を聴くことに、生活の格差を問われる世界ということに、どうしても、フルトヴェングラーに限らずヒストリカルを聴く(楽しむ)のについていけない差を感じる次第であります。
    まぁ、それでも、「ふ〜ん」と思いながら読むには興味ある本ではあります。
    3分の1ぐらいは、自分が製作にかかわった商品についての裏話のようなことも、面白くもありましたが、不思議に思ったのは、アナログに関しては他社との比較がわりと厳格に語られるのですが、CDに関してはあまり触れられてないことでした。
    商売敵であろう「デルタ」の「第二世代復刻」についての意見は聴きたかったですね。私が知る限り、グランドスラム、セレナーデでは、「第二世代復刻」を採用したものはありません。SACDについては、かなり批判的視点を持っておられるようなので、SACDに手を出されることはないでしょう。ですが、レコード時代から数えたら、無数のリマスターがおこなわれ、時間の経過とともに、オリジナル音源が劣化していくなか、ある意味、リマスターとは、技術者がおこなうテレビでいう「編集権」のようなものです。つまり、それを聴くものにとって、いい悪いではなく、あうあわないは必ず発生するものです。グランドスラムの商品も例外ではありません。以前は「オリジナル音源(LP、SP)」だったものが、最近では、「オープンリール復刻」が増えています。オープンリール自体が「編集権」を含んだ商品であることを考えれば、聴く側の好みはさらに分かれることとなると思います。やはりフルトヴェングラー復刻CDを購入する人は、フルトヴェングラーを聴きたいのであって、「編集」と聴きたいわけではありません。何枚かグランドスラムCDを持っていますが、どれも私の好みにはなっていません。平林さんの「編集(価値観)」はどうでもいいのです。「オリジナル」に近い、あまり編集者の価値観が含まれない商品が聴きたいのです。そんな意味では、私もSACDが好みではないことは、平林さんと価値観は近いと思いますが、私は「第二世代復刻」は手間はかかるかもしれませんが、高く評価しているリスナーです。おそらくは、これからのアナログ復刻には、SACD派か第二世代復刻派かに分かれるのではと思います。
    平林さんは、SACDについては酷評されていましたが、第二世代復刻についても、編集者としての見解を語っていただきたかったと思いました。
    デルタ社も、第二世代復刻のものと、そうじゃないものとがあります。
    そうじゃないものは、あまり出来がよくないものも含まれている印象を持っています。
    初期盤崇拝者ではありません。
    CDの初期盤も、厳密なオリジナルではありませんが、
    より、オリジナルの再現に近いかどうかとなれば、「いじくりまわしていない」
    意味では、好意的に感じるものが多い感じがします。
    なかには、変なエコーがはいっていたり、モノラル音源なのに、
    ニセステの衣を着せられたものもあります。
    SPもモノラルも、そのままの姿がフルトヴェングラーが商品化にOKを出したものだとしたら、それが、その時のフルトヴェングラーの姿に近いものと、私は考えますので、ニセステ(ブライトフランク)は、私の好みにありません。
    SPの良さ、モノラルの良さを技術的に引き出すことにうまく成功できたものが、
    私は「いい商品」だと思います。

    私に言わせたら、「オープンリール復刻」など、他人の褌を利用して商売するのと同じことにしか見えません。
    まぁ、そんな意味では、平林さんのこの本については、語っていただきたかったことが語られてない意味で、☆3つといたします。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/13

    前26集のWq.51の続き、4番から6番、それに、装飾版がプラスされています。この装飾版、楽譜を探してみましたが、外国のカタログにも見当たりません。当方、横文字は読めない(中学英語程度)にて、この装飾版というものは、どこからきたのか、CDのブックレットには書いているのかもしれませんが、出典がわかりません。まさか、シュパーニさんのオリジナル編曲版?って気もしないでもないですが。演奏の出来は、16年も録音を継続されているのに、変わらず素晴らしいものです。初期のモーツァルトを思わせるような、趣を感じさせてくれます。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/10/25

    近年、女性の力が強くなってきており、スポットが当たるのは女流ヴァイオリンニストが多くなってきた感じがするのは、僕だけだろうか?それもモデルのような美形ヴァイオリンニスト。それなりに素敵な演奏をされる方もいるが、天才少女のころ、20代、30代と演奏のスタイルが変わる人が多い気がする。演奏家として自分のスタイルが確立するのに、10代も40,50代も同じでは問題?!このオイストラフの演奏、一言で昭和の男の匂いがする演奏。伴奏もオーマンディ以外にも数種類あるが、どれもスタンスにブレがない。ハイフェッツもスタイルは違うが、昭和の男の匂いがする演奏をする人だった。いい意味で試行錯誤、迷いがない、できあがっている。安心して聴ける土台を感じる。10年以上前に、ムターがシベリウスをプレヴィンとDGと出したが、よく言えば妖艶だが、昭和の演奏に慣れた人からしたら、映画で濡れ場でも見せられた気分で、気持ち悪かった。流行のヤンセンは音の響きは非常に美しい。モデル並の姿にイメージがピッタリだが、若干、音の線が細く感じる。どの演奏も美しい。でもそれをどれでも前面に出した演奏が多いような気がする。それでヤンセンのスタイルが確立しているならいいが、同じチャイコフスキーを聴いても、違う曲を聴いているイメージすらある。古い女流ではマルツィも昭和というよりも、今の女流の雰囲気に近い(メンデルスゾーン)。こうなれば、好みになってくるが、自分は、昭和のスタイル、骨太な演奏に安心感を覚えるので、何種類も、この曲のCDを持っているが、どうしてもオイストラフ、オーマンディの演奏を選んでしまっている。自分の中での基準点になってしまっている。最初に聴いた演奏は繰り返し聴いているので、基準点になりやすい。昨今のファウストやヤンセンがその曲のデビューの人には、おそらく、職人というか頑固おやじというか、安定しすぎているところに、自由度が足りなく感じるかもしれないとは思うが、それは、人それぞれ。巨大な石垣の城が好きな人には合う演奏だろうが、コンクリート打ちっぱなしの自由度の高い建物、個性のヴァリエーションに拘りを持つ人には、押し付けがましく聴こえるかもしれない。

    長くなったけど、僕はこの演奏に限らず、昭和の匂いのする音楽が好み。
    だから、当然☆5つです。
    平和平等協調が当たり前の昨今で、自己主張にも、共演者の納得を求めるスタイルよりも、俺をこうだ!こうやれ!のトスカニーニ、ライナー、クナ、スタイルの音楽に賛同させられてしまう。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/10/20

    まず、この天国のような美しい曲のカプリングを1枚にした企画に感服。当方の勉強不足だったため、これがヤンセン購入デビュー。両方とも曲自体が好きで、シェーンベルクのオケ版はいくつも聴いたけど、自分がイメージした曲のイメージとピタリとくるものには、出会ったことがなかった。室内楽版も同様だったが、これは今まで聴いた中で、一番イメージにピタリと来た。イメージ、これは当方の主観でしかないが、澄み渡った夜空に星の光を邪魔しない月の明かりでの静かな公園での逢引。ピアニシモで歌うトリスタンとイゾルデの逢引のシーン、朗々と歌うのはダメ、逢引って普通小声で会話するもの、朗々とやられたらイメージは台無し。このイメージは、シューベルトにも共通するものがある。終楽章は別だけど。録音がいいというものあって、ヤンセンのパートがよく聴こえる。まぁ、なんと美しい音だろうか。シューベルトは早世していて、これは最晩年の作品。長期療養の後の死ではなく、チフスでの突然の死と聞いているが、シューベルトの曲には、若いのに、いつも死の影がつきまとう。死を意識する時って、詩人として作家として作品としての死のイメージか、死病にかかって、余命がいくばくもない悟りの境地になった時ぐらいで、マーラーでも、イメージでの死と、現実の死の覚悟とでは、曲の境地がまったく違ってる。チャイコフスキーの悲愴も作品としての死のイメージ。でも、このシューベルトの名曲は、悟りの世界というか、黄泉の世界の音楽に感じる。いくつも名盤はあるが、チリンギリアンの演奏が今までは一番好みで、このイメージを感じさせてくれる演奏で好きだったが、このヤンセンのCDは僕のなかで、それを超えた。この曲はテクニカルにうまい(下手は論外だが)のよりも、いかに、黄泉の世界を繰り広げてくれるかが、僕のチェックポイント。両方の曲に共通して、とにかく美しい。ヤンセンが美人かどうかには、興味はない。カレンダーみたいなジャケットは、中の音楽のイメージとは全く違う。素晴らしいカプリングなのに、このジャケットを作った人のセンスは、たぶん、音楽を理解してない人なんだろうと思う。これだけが残念だが、大事なのは中身。100点のとこ、二重丸の200点をつけたい内容。I.ファウストのvnを最近よく聴いていたが、他のヤンセンのCDにもとても興味が湧いた。バッハの無伴奏なんか全曲で聴いてみたい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/07

    テレマンは作品数が多く、しかもマイナー?扱いの作曲家の為か、日本語による資料や本は、数える程しかなく、TWVの作品番号表記が無ければ、どんな曲かもわからない曲が多い(しかもTWVの作品目録は日本語のものはない)。でも、そんなものは、どうでもいいくらい「癒し」を感じる音楽ばかりである。J.Sバッハなどのような旋律を聴いただけで放つ強烈な個性の主張も感じない。ただ、音楽のあるがままの世界に身を委ねるだけの世界である。ベートーヴェンやワーグナーなどの対極の世界がそこにある。クラシックを聴き始めには、かっこいい、勇ましい、美しい、官能な音楽(交響曲)にひかれてしまうことが多い。だが、一通り聴けば、交響曲以外のジャンルにも興味が広がってくる。それでも、音楽の個性は選曲の必須であることには変わりない。まったく知らないオペラを対訳なしでは、聴けない。個性にこだわるためだろうし、それを知らずに聴くのは、地図がない旅をするような強い不安感が伴うのもあるだろう。まったく作品の背景を知らずに聴くことに何か許さない個性が音楽から放たれているものが多いということもあるだろう。このCDの半分は、『忠実な音楽の師』である。特徴は小編成であること以外は、歌あり、器楽あり、室内楽あり、雑多な曲が5時間以上もある。こんな雑多で歌詞もわからない、曲の出自もわからない曲集だが、難しい理屈はまったくいらない世界である。J.Sバッハが生涯フーガにこだわりをもって、それを聴くには、楽譜や対訳を欲しくなるような感覚は、ここには、まったくない(感じられない)。ただ、ゆらゆらと心地よい優しい音楽の世界に身を委ねるだけである。テレマンの、『忠実な音楽の師』以外の曲もそれが特徴、唯一の個性と言えるかもしれない。「癒し」の世界であり、読書や食事どきにあれば、素敵な空間を演出してくれる音楽である。理屈なしに。

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  • 17人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/26

    どなたかが書いておられたが、小生も小学生のころから、1枚、2枚と親にねだったり、お年玉だったりで買って、同じものを擦り切れるほど聴いたものです。当時と1枚あたりの価格が同じなために、当然、大人になったら、「大人買い」ができるようになって、何だか、1枚の値打ちが下がったような気がしないでもありません。ワルターのベートーヴェンやブラームスも、ステレオのコロムビアSOよりも、NYフィルのモノラルのほうが安かったので、そっちを買うことも多かったです。ワルターも39枚組なんて数は、何だか無駄が多い気がします。それは聴きたい曲と、そうじゃない曲とが、混合してしまうからです。仕事をしてて、日常的に39枚を聴けることなんて、ないと思います。せめて作曲家別ぐらいにして、単価を下げてくれたら無駄も少ないと思いますがね。これは、このワルターセットに限ったことじゃないんですが、新譜が売れないから、古い録音を大量にセットして売るって商売は、黄泉の国の演奏家に対しても、うかばれない気がしてなりません。あと、最近、南は頑張ってるなと思う。日本も、負けるな。日本語で独自のセットをだせるようになれと言いたい。AKBばかりでうんざりだ。

    17人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/19

    よくもまぁ、ここまでの豪華メンバーを集められたことに感嘆。ただ、デラ・カーザの元来の甘い声の持ち主にしては、力が入り過ぎていると感じられ、全盛期(この10年前)だったら、モノラル録音(音が硬いのは録音のせいもあるが)であっても、ものともしないマドレーヌが聴けたように思え、元来はベームのヤノヴィッツ並の甘い声の持ち主なので、その点が残念に思えた。だが、それでも、第一級のマドレーヌには違いはない。クメントの声が美しいのに、うっとりさせられた。フレミングのDVDは、変な演出で台無しになったが、あれも、指揮はプレートル。息が長く約50年前の録音にもかかわらず、演奏のスタイルが変わってないのにも驚いた。うまい指揮者だ。このライヴ録音、モノラルなのが、いい演奏なだけにとても残念。ステレオなら・・・無いものねだりか。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/10

    C.P.Eバッハはもっと着目されるべき作曲家だと思う。ソナタと名がつくものだけで、50曲はあるが、その中でも名作だと思う。シュパーニが全集を「マイペース」で録音中であり、シュパーニでは、4枚がこのソナタ集にあたる。(1,2、、16,17集)シュパーニと比べて、テンポが早く、元気がいいのが比較した印象である。入手のしやすさからしても、こちらがずっとしやすいと思う。シュパーニはどっしりと重く、堂々とした演奏である。好みによって、評価は違うと思う。アスペレンは、どちらかと言うと、ロマン派風の香りがしてきて、装飾音はラモーのような自由度の高い演奏である。このCDを聴いて気に入ったら、ぜひシュパーニも聴いていただきたい。バッハ以降、ハイドン以前の前古典派という世界を感じとっていただきたい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/10

    さすがテレマンのボリュームである。またどの演奏も癒しと活力に満ち溢れており、題名を選ばずともどれを聴いても満足させられる。ただ、不満足がひとつ。ギネス級の作品数のテレマンだから仕方がないかもしれないし、土台が輸入盤だから、わがままかもしれないが、音楽の礼拝やカンタータ、受難曲など、歌がついた曲、歌詞までとはいわないが、題名くらいは、日本語を添付して欲しかった。ネットで調べても、例えば音楽の礼拝などは、まtったく日本語の題名はヒットしない。カンタータということ以外は、聴くものとしては、まったく正体不明の音楽として聴かないといけない。わざわざ「テレマン 生涯と音楽」という古書(このCDよりも高価だった)を買ったが、日本語の題名はなかった。同時代のJ.Sバッハがメジャーすぎて、テレマンは隠れ「すぎて」いる。もっと、着目されてもいい作曲家だと思う。バロックと古典派をつないだ作曲家として、C.P.Eバッハとともに。わからない題名は、まだ当分はわからないままだろう。音楽はすばらしいだけに、詳細がわからないのがもどかしい。その分、☆をひとつ減らしています。音楽は☆5つです。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/04

    どなたかが書いておられたように「パリセット」は欲しかったですね。他で名演があるから、まぁいいや、ってとこです。ハイドンって、ザロモンだけを聴いているのと、初期を聴いてザロモンを聴くのとでは、聴こえかたがまったく違います。モーツァルトの初期ほどの精密さはないですが、何かテレマンでも聴いている気分になれます。初期、中期、大好きです。ザロモンだけがハイドンじゃないってのを聴かせてくれるCDじゃないかと思います。「欲」を言えば、未完であったとしても、「パリセット」で未完で終わって欲しかったですね。モーツァルトの全集の完成度を考えると思わずにはいられません。でも、これはこれで、満足です。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/04

    最近はこんな寄せ集めみたいな企画物が多い。1枚ずつこつこつと集めてきたものからしたら、なんと贅沢な!(価格も安い)と言わしめるものも少なくない。このような企画ものは、普段は通り過ぎてしまうとこだが、何枚か、廃盤ものが混じっていることに「欲」がそそられてしまう。私はハイドンのベームが好きなのだが、2枚録音しているものの内、1枚は廉価盤で手に入るが、あとの1枚は廃盤である。どうしても買うとなれば、オークション・・・そこまでしてって気になる。正直、たぶん買っても聴かないものは、まったく聴かない演奏が多いと思うが、「欲」がそそられてしまうものが、自分を迷わせてしまう。でもハイドン1枚のために8000円は高い買い物。(それ以外は興味もわかない)作曲家全集ものでも、演奏者の統一もないのも、いい意味も悪い意味もある。悪い意味で言えば○番は別の誰それで聴きたいというものもあるからだ。統一されたからいいというものでもない。その点で言えば、好意的な企画といえるだろう。でも、長くクラシックを聴いていたら、交響曲から卒業する時がくる。交響曲以外も混ぜてくれれば、もっと好意的な「欲」にかられたかもしれない。ガーディナーのグレートとかも聴いてみたいものである。でも、50枚の内、何枚をまともに聴くだろうか。結局は「欲」とその損得との計算との相談となる企画ものだと思う。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/16

    全部確かめたわけではないが、ほとんどが60年代〜70年代のベルリン・クラシックの音源だと思う。コッホの舞曲集やオリーヴ山、あと番号外のES-dur協奏曲や初めての管弦楽曲WoO1や民謡集など、最近の商業ペースではお目にかかれない曲がたくさん入っていて、しかも、じっくりと聴くと味がでてくるものばかりである。85枚組の全集で、交響曲やらでだぶらせるよりは、題名のごとく「知られざる名曲」の宝庫である。東ドイツ物だから、好みは分かれるかもしれないが、質実剛健というイメージ。華美なものはないが、印象は良い。選曲も良い。これをいっきに聴くのではなく、ガムのように何度も噛んでいくように聴けばいいものがわかってくる。録音もみなアナログステレオで、歴史的録音ものはひとつもない。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/12

    予約しようか迷ってます。リングがだぶるからだけど、8700円(マルチ価格)は、なんだかあのリングの大偉業をなしとけたショルティ自体を大安売りしてて、死んでもうかばれないような気がして。リングがだぶってても、マイスタージンガーの旧盤は魅力的だし、ショルティには申し訳ないけども、数日予約は考えることにします。だって、ショルティだけがワーグナーのベスト盤ってわけでもないですからね。でも8700円はひどいというか、魅力的ではあります。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/08

    さすがナッシュ・アンサンブルとでもいいたい演奏である。二重奏曲以外は編曲ものだから、原曲を知っていれば、なおおもしろいと思う。原曲と編曲どちらがいいかは、好みだと思う。OP104(ピアノ三重奏のほう)は、こちらのほうが、良いような感じがする。OP16のほうは、弦楽の部分が管楽に変わっただけという感じで、管楽の、つまり原曲のほうがいいような感じがする。あくまで、これは僕の好みであるから、聴く人によって違うことを付け加えたい。演奏は、さすがのベテランアンサンブルで☆5つ。原曲編曲の好みは含めて評価はあえてしないことにする。演奏自体はいいものであるから。

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