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平手造酒 さんのレビュー一覧 

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/01/15

    バーヴォ・ヤルヴィのシベリウス。ベートーヴェンとは打って変わって自然な好録音で楽しめた。完璧なる造形が目の前で展開される。それ故、3番の革新性、4番の偉容、5番の猛々しさ、6番の凍り付くような美しさとそれに続く7番の人を寄せ付けない神秘性をひたすら頭を垂れて聴き入った。
    有名曲の2番はシベリウス好きの自分には小っ恥ずかしい曲で、終楽章ではこれでもかと人民を煽るようにしか感じない。それをあまりに冷静、完璧な造形でに示されると、正装の貴族が台本にしたがって芝居がかった雄叫びをあげているようで違和感を感じる。2番みたいな曲ならば、冷静さなどかなぐり捨てて思うままに音楽を奏でてほしい。それは贅沢な要求なのはわかっているが、例えばアントニオ・パッパーノが芸大オケと演奏した情熱みたいなものがほしくなってしまう。
    1番は?そう1番も楽譜以上に曲にのめり込まないと、曲に同化しないと見えてこないものがあるような気がする。この曲を振るとき汐澤安彦氏は鬼神と化す。天才が完璧な技術で紡ぎ出した録音も鬼神には適わないのか。
    パーヴォの素晴らしい全集、計算された完璧な造形故に聴いていて疲れることもあるのは正直に呟いておきたい。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/17

    若い頃のラトルの演奏の特徴は巧妙な語り口。聴き手が斬新かつ新鮮に感じたのはラトルの持つ感性の鋭さゆえだったのではと思う。ミュージックバードで放送のあった1999年プロムスでの田園(ウィーン・フィル)、2002年ウィーンでの田園(ウィーン・フィル)、いずれもみずみずしい感性から導き出された名演だった。1998年ザルツブルクで聴けた4番、7番、9番(バーミンガム市響)も愉悦感あふれた未来志向の希望に満ちた演奏だった。若いラトルが手兵のオーケストラと合唱団を引き連れてザルツブルクのモーツァルテウムと大劇場で敢行したベートーヴェンは、ムーティやマゼールの陰に隠れ、それほど人気があった演目ではなかった。実際、日本からのツアーで聴いたのは私たちだけだった。隔世の感がある。
    2002年のウィーンとの全集が、ト書きのくどさを抽出したような説明臭い恣意的なものに感じたのはおそらくEMIの平面的な録音のせいだと思う。同時期のORF録音がみずみずしい感性とオーケストラの妙技を捉えていたのに残念でならない。
    今回のベルリンとの録音も細部へのこだわりと微に入り細を穿ちの語り口は変わらず。変わったのはわざとらしさが後退したこと。その分、聴き手が耳をそばだてる必要がある。そのことは、最初、全曲をiPadに放り込んで通勤電車で聴いたものの、ラトルらしさが後退したとしか感じなかったことからもいえる。しかし、静寂の中で聴くことの出来る妙技と語り口。ラトルはラトルでしかないのがわかった。ラトル好きには堪らない全集である。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/01

    グランドスラムのCDは何枚か購入してきました。クナッパーツブッシュ、ムラヴィンスキーの初期盤LPからの復刻、ワルターの19cm、4trからの復刻。いずれも、正直、色彩がモノトーンで、聴いていて愉悦感を感じることがありませんでした。そのため、すべて処分してしまいました。今回のワルター「田園」も19cmテープからの復刻盤をすでに聴いていたので、あまり期待せずに聴きはじめました。相変わらずモノトーンに感じるものの、ふくらみがある音、子供の頃に聴いた真空管に通じるものがあります。何枚ものベールが重なり合い、あえてそのベールを剥がしてまで鮮明にしていないところも気に入りました。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/01

    素晴らしいセットです。1975年のマタチッチ指揮が目当てでしたが、どの年も素晴らしいものです。年末恒例のやっつけ仕事などと侮ってはいけません。中でもシュタインの演奏が素晴らしいと感じました。聴けるチャンスの多かったのに、一度も実演に接しませんでした。ベルリンPOもウィーンPOも定期的に来日し、チケットはいつでもSold outの時代、日本のオーケストラに客演する指揮者を見下していたのでしょう。なんと愚かなことだったか。今に日本の楽界にとって皆恩人です。ただ、XRCDとはいえ、この値段は残念。ばら売りは価値が半減することになるのですから、一万円以下で売る大英断がほしかったです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/18

    こんな素敵(演奏、ジャケットとも!)なCDが990円で買えるなんて。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/20

    CDが届いたので聴き直しました。かなり印象が異なります。DVDの音声はきれいな音で、それはそれで魅力的でした。CDで聴く第2楽章の猛々しいこと!ゲルマンが征服民族だということ、根底に戦いを好むということを意識させます。第3楽章でも天国的な美しさではなく、どこか血のにおい(ぬくもりなんて生易しいものではない)を感じされる、戦いと死の裏側にかろうじて存在する平和です。DVDのレビューで第2、3楽章は物足りないと書きましたが、CDについては撤回します。確かに誰にでも勧められる逸品ですよとはいえません。とはいえ、私はおおいに気に入りました。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/07

    音だけの感想。「皇帝」は濃厚ですが躍動は感じられません。充実した演奏なので、聴いた後の満足感はあります。反面、たびたび聴きたくなるという類ではなりませぬ。「第九」は、第1楽章が指揮者の共感度が高いのか、これは素晴らしいと思いました。ドイツ古典派最高傑作を、太めの筆で力強く描いています。第2、3楽章は第1楽章に比べると密度が薄いような。全体に、指揮者の思い入れの強い箇所とそうでもなさそうな箇所での濃淡が感じられる演奏です。第4楽章に関しては声楽が入るまでは指揮者の独壇場で、これは聴きもの。第1楽章とここだけでも買う価値はあり★5つです。バリトンのソロ以降、合唱の扱いに不慣れなのか求心力が低下します。オーケストラに合わせているだけなのでは?と思う箇所もあり後半は空騒ぎに感じました。最後のコーダも、音量とテンポを落とすのはあざとすぎるのでは?と思います。文句ばかり書きましたけど、常識にとらわれて平凡になることだけは勘弁してください。部分部分は、本当に心に染みるほど素晴らしいのですから。根本さん、とことん好きな曲だけ演奏する独自の地位を築いてください。CDも注文したけど、いつ届くのだろう?

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/28

    ベートーヴェン4番、ブラームス1番は、10年以上前にNHK-FMで放送されました。オーケストラがひとつの有機体のように脈を打つ空前の演奏。今でも大切に聴いています(ただ、収録は本盤と異なり4月7日になっている)。もちろん、録音も素晴らしくFMを通してさえメジャーレーベルより生々しいほど。マスタリングで演奏の持つ体温をそぎ落とさないで欲しいというのが唯一の願いです。私家盤で出ていたシューベルト9番ももちろん素晴らしいです。発売前ですが期待を込めて書かせていただきました。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/29

    マイナスは期待が大きすぎた分。普通に名演です。朝比奈さんの5番は5回聴きましたが、時には難解な数式を解くようなワクワク感がありました。本CDでは、残念ながらそういった高揚感ワクワクが感じられませんでした。オーケストラの自発性が不足するのか、思い荷物を引きずるような印象も受けます。3ヵ月後の8番だとオーケストラの自発性(先読みとも)もあって天空に飛翔していくような素晴らしさなのに。得意の5番に名演+名録音が残っていないのはとても残念です

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/31

    ヨーロッパの香りのある、石造りの建物の中にいるような気がします。中庸の美徳とは無縁な意思あるキリエから引き込まれました。素晴らしい演奏です。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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