トップ > My ページ > B&W802D さんのレビュー一覧

B&W802D さんのレビュー一覧 

検索結果:7件中1件から7件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/01/12

    確かにエキサイティングでした。
    最近の研究成果を反映してなのか、流行りなのか、最近は鍵盤演奏が多い中で、管弦楽に依ってるところがいいです。やはり音色が異なる楽器で演奏することで、音の織物であるこの曲の良さが引き出される感じがします。
    もっと特徴的なのは、管楽器の多用、とりわけトロンボーンを使ったりしている点で、響きの斬新さに驚かされます。楽器のチョイスにも相当こだわりがあるようですね。もう一つの特徴は、テンポや音の強弱を大きく揺らがせている点です。
    個人的には、古楽器の響きは、あまり好きな方ではないのですが、この演奏は一目に値すると思いました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/23

     これは素晴らしい。バッハのヴァイオリン協奏曲に鮮烈な新風を送り込んだ演奏は、ギドン・クレーメル/アカデミー室内管弦楽団版以来ではないでしょうか。
     一言で言うと、21世紀のバッハという感じ。明るく清冽で切れのある響きと躍動するリズム感に溢れたバッハ。好みは分かれるでしょうね。
     ヒラリー・ハーンのヴァイオリンが素敵です。テクニックは勿論ですが、響きが美しい。ほとばしる清水のように透明で鮮烈な響きが堪りません。音色にも特徴があって、高域方向に音がよく伸びて、少し硬質な感じがしますが、それだけでなく艶やかでまろやかな膨らみもあります。あまり聴き慣れないタイプの音色。なんだろうと調べてみたら、パガニーニ所有のガルネリのレプリカモデル ヴィヨーム(1864年製)のようです。録音も大変優秀で綺麗です。
     それにしても、こうして聴くとバッハの音楽の懐の深さ・奥深さに改めて感服・脱帽ですね。数あるヴァイオリン協奏曲の中でも屈指の名曲だと思います。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/15

    この第2番イ短調のピアノ協奏曲を聴くと、これほど魅力的な傑作がどうして埋もれてしまったのか理解に苦しみます。堂々とした古典的な気品と風格のあるオーケストレーションを備えていますし、なによりもショパンを先取りするというか、引けを取らない甘美で華麗なパッセージに溢れており、ピアノの技巧を存分に発揮できる曲になっています。事実ショパンは、後にこの曲との類似を懸念して自身のピアノ協奏曲の出版を躊躇したという逸話が残っているほどです。フンメルは相当な腕を持ったピアニストだったのでしょうね。よくよく聴いていると、時にベートーヴェンを思わせるようなやや重厚な響きとショパンばりの華麗で甘美なロマンティシズムが同居している感じで、ややちぐはぐ感もなくはなく、そこで好みが分かれるのかもしれません。いずれにしてももっと注目され、演奏されるに値する名曲と思います。録音も演奏も大変良く、楽しめます。第3番も第2番に負けず劣らず素晴らしいです。
     

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/03

    すばらしい全集です。しかもこの安さ。
    強いて欠点を挙げるとすれば、序曲が一部しか収録されていないこととブックレットがないことくらいです。世のベートーヴェンファンよ、クラシックファンよ、この演奏を聴け!という感じですね。
    それにしても当時のクリーヴランド管弦楽団の実力はすごかったんですね。弦がとても艶やかで美しく、かつキレがあります。さらにすごいのは金管・木管群の鮮やかさ。また第七番終楽章では、地を這うようなコントラバスもくぐもることがなく、刻んでいる音程がはっきりと聴きとれるなど、他の演奏では聴けないオケの響きの醍醐味いっぱいで、ベートーヴェンの交響曲の構造美・造形美が存分に引き出されています。
    リズム、テンポ、フレージングなど考え尽くされたセルの意思が演奏にそのままピシリと反映され、統御されている様がすばらしく、どれを聴いても圧巻、まさに鍛え抜かれし名刀正宗といった感じです。
    セヴェランス・ホールのホールトーンもうまく録れているように思いますが、遠近感というか残響の仕方がいささか平板的かなー?ひょっとしたらリマスターの際にエンジニアが手を加えているのではという気がしないでもありません。セヴェランス・ホールの実際のホールトーンを聴いたことがないので何とも言えませんが、全般的に50年も前の録音とは思えない仕上がりです。
    第九の合唱付き終楽章はこれに極まりますね、オケの凄さに加えて、歌唱陣・合唱団の実力がまた半端じゃないです。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/09/29

    これがレクイエムの本当の姿、演奏なのだろうなと胸を打たれました。
    モーツァルトのレクイエムを初めて聴いてから30余年、聴くたびにその圧倒的に荘厳で敬虔な美しさに心打たれてきましたが、このCDにはそのような、ある意味で一般的な抽象的な音楽鑑賞と言ってもいい世界とは、全く別次元の世界が収められています。言うまでもなく、ここに集まっている人たちは、クラシックファンでもなければ、ましてモツレクファンでもありません。ただただケネディ大統領の死を心から悼み、その悲しみを共に分かち合い、大統領の冥福を祈るために集まった人たちです。タクトを振るラインスドルフは勿論、演奏する人たち・歌う人たちも
    おそらく全員がその思いで一杯でしょう。共通の深い慟哭と祈りに満ちていて、
    鬼気迫るものを感じます。これが「死者のための鎮魂ミサ曲」というものの本当の姿なのだろうと感じ入った次第です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/04

    後半に収録されているフラグメント集がお薦めです。モツレク・ファンの方は是非一聴を!ジュスマイヤー版を初めとしてさまざまな補筆完成版がありますが、それらすべての原点となるモーツァルトが残したオリジナルの素材・断片を聴くことができます。ラクリモーサ50秒、アーメンフーガ26秒など。こうやって聴くと、ジュスマイヤーによる補筆完成は、実に立派な仕事である、と改めてその功績に感動を覚えます。と同時にモーツァルトの手によって完成されなかったことを惜しむ気持もひとしお強くなります。そういう意味でも新たな感動を齎してくれる貴重なCDです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/15

    全くもって素晴らしい演奏です。LPレコードの時代に初めてモーツァルトの第40番、第41番を聴いたのがセルで、CDになってから聴く機会がなく、最近見つけて思わず購入してしまいました。キリリとして端正でありながらきめ細かくテンポがコントロールされており、セルの指示に対してオケが一糸乱れず応えている様には思わず感嘆、陶然してしまいます。録音も1960年代とは思えません。弦の響きもとても艶やかですし、スタジオ録音?にしては、ホールトーンのような残響を感じさせます。リマスターの威力なのでしょうか?というより、オリジナルマスターテープに入っているセルとクリーブランド管の演奏自体がやはり凄いのでしょうね。これは間違いなくお宝CDですね。購入して良かったです。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:7件中1件から7件まで表示