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風信子 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/10

    素晴らしいシューベルトを聴いた ピリオド奏法を用いたか否かは問題の外だ 先ずはテンポが完璧で 久しぶりにAllegro Moderatoの快適さとワクワク感を味わった テンポが放つ情趣を嗅ぎ分ける指揮者が少ない昨今だ もちろんAndante con motoの推進力を失わない平静さも最適に表現された ”ロザムンデ”から戻された幻の”第4楽章”も汲めども尽きない情緒表現の美しさに聞き惚れた ヴェンツァーゴには”ロザムンデ”全曲の録音を期待したい これまでニューボルトやキャラガンの補筆完成版で”未完成”の完成版を愉しんできたが このヴェンツァーゴ版は逆転の発想から驚くほど清新な完成版を聞かせてくれた 美しいそして面白いというのが率直な感想だ これが正解ではなくとも シューベルトの夢を見て過ごせる時間は当に至福 シューベルティアンはお聴きを  

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     2017/09/08

    サクソフォーンの妙音と表情が愉しめる 重ねてギリシャの”今”が聞こえる貴重な一枚 ギリシャ人によるギリシャの音楽集 しかもサクソフォーンの音楽だ どれほどギリシャでサクソフォーン人気があるのかは知らない とは言っても テオドラキスとスタルコッタスの曲はオリジナルではない スタルコッタスの”小協奏曲”の原曲は弦楽合奏曲だ またハジダキスは映画「日曜はダメよ」の作曲家だが あとの3人は現役なのだろうがわたしには知識がない 音楽は十二音技法のスタルコッタスから中南米の作曲家に通じる様なアントニウーまで六人六様でそれぞれに味わいがある サクソフォーンがインアパイアーしてか総じてエキゾチシズムを感じてしまうのはわたしだけだろうか これがギリシャ的・風なのか判じえないが 次々に琴線に触れてくる音楽たちであるとお奨めできる お聴きを   

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     2017/09/07

    未出版の劇音楽が聴けるとは予想だにしなかった スラトキン&ONLのラヴェル録音が編曲ものも対象とした第3集にも意表を突かれたが 二つのオペラを取り上げて終了だとばかり思い込んでいたところへ この第5集が登場した そこに劇音楽”アンタール”とあり リムスキー=コルサコフと同じ題材に作曲していたのかと興味が湧き 覗いてみれば なんとあの ”アンタール”がそのまま使われていることに驚いた 順番は違うがリムスキー=コルサコフの交響曲の4つの楽章をつないでラヴェルが作編曲している 原曲の素材を用いているので補筆したことになるのか ただ劇のための音楽だから空白が随所にある そこを新たに加えられた物語の”朗読”が埋めている 実に美しい音楽物語になっている ラヴェルの筆は控えめで原曲を活かすことに傾注したことが伺える リムスキー=コルサコフを愉しむ意味で聴いてもいい ラヴェルのR=Kへの憧れの大きさが知れて面白い 同じ管弦楽法の達人である 余白で”シェエラザード”が聴ける ドゥルメの歌唱は若々しく伸びやかだ 清新な気が漂い揺れる思いを素直に歌って清々しい お聴きを

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     2017/09/06

    田園詩の如き”ロミジュリ” それは素朴で嫋やかな情感に満ちている こうも言える ジュリエットの視点で描かれた情景集だと エキセントリックな劇性を排して 愛と知恵を持つ少女の眸に映った場面(直接見ていない場面も含めて)の印象が語られているように聞こえる 全てを優しい目が見つめている静けさが支配している 見下ろす神の眼ではなく 生きる喜びを知った希望の青眼に見抜かれている世界は悲劇にはなり得ない 美しいプロコフィエフだ フロールの個性が明確に反映している 芸術社会は幻想郷なり 象徴や風刺を以って問題提起するが主眼ではない また空想や奇想を以ってロマンチックドラマを描く意もない 奏でた絶対音楽から巧まずして立ち上る情感の広がりに包まれる 最後の一音がしじまに吸われていくとき わたしは人生とつながる 生と死を超えて存在することの意味を思う 唯一無二の演奏がここにある お聴きを    

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     2017/09/06

    メローなサクソフォーンの響きを味わえる グラズノフ、ドビュッシーとイベールの名曲に加え ミヨーの”スカラムーシュ”が愉しめる 息の合ったラハバリ兄妹が縦横無尽に駆け回る サクソフォーン好きには堪らなく気持ちがいい ソーレの音色は美しく癖のない歌い回しが清々しい アレクサンダーとBRTPOの磐石のサポートがソーレにのびのびと演奏させている サクソフォーンはベルギー人の発明であり 先ずはフランス音楽圏で愛されその可能性を追求する作曲が多く為された このディスクにもこの証左が刻まれている 奇しくもここに並んだプログラム曲が二つの大戦間に書かれたり或いは編曲されていることに気付いた 20世紀前半の戦争の狭間にあった平和の庭に咲いた花々のどこかに滑稽さを秘めた美しさと危うさを歌うのにサクソフォーンという楽器の右に出るものはない どこかに恐怖と狂気を隠して享楽に酔う音楽だ お聴きを

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     2017/09/06

    インマゼールの美質がありのままにモーツァルトと重なって えも言われぬ妙演となった ロココ趣味が横溢している 典雅なる園に入り込んで月を愛でている爽気に包まれる ちょうどディスクカヴァーにも三日月が浮かんでいる この音楽が担った愛の使命を見守っているようだ ”2つのピアノのコンチェルト”は姉ナンネと演奏するために ”フルートとハープ”はギーヌ伯爵父娘のために書かれた 曲想にも素直に親愛の情が行き渡って 終始柔らかい微笑みの妖精が付き添って翔んでいる ギャラントな音楽性はインマゼールの本性であり 様々な楽曲を演奏しても決して失われることがない 古典的な昇華を果たす後期に書かれたホルン協奏曲からは最もガラントリーな”第3番”が抽出されたのも首肯ける 晩夏あるいは初秋の肌に清涼をもたらす夜気に触れながら聴くのも一興でしょう お聴きを  

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     2017/09/05

    驚いた 想像を遥かに超えた 全く新しい音楽が産まれている これほど聞き飽きたという形容が付くヴァイオリン・コンチェルトはない 子供の頃からレコードと実演合わせて最も数多く聞いた一曲だろう しかしメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の真の肖像を今日初めて見た 途轍もない傑作 掴みきれない勢いで幻想の環が広がっていく 繊細にして大胆に創造の翼が羽搏き天を搏つ 世界が身震いして微笑んだ ここには美の全てがある ピリオド演奏がどうのこうのという御託は吹き飛んだ こうであらねばならない演奏がここにある ファウストが抜けた”フィンガルの洞窟” ”宗教改革”もまた素晴らしい 生命の光が隅々まで届いている 湧き出てくる力がわたしたちに勇気を与える 倦怠や退屈といった濁った心の澱などどこにも見えない 常に生まれる新鮮な風が吹きくる音楽に身を洗われる メンデルスゾーンとはなんという音楽家だろう 素晴らしいではないか ぜひお聴きを  

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     2017/09/04

    わたしが旅の途中 東北の小ホールでJSQを聴いた時 すでにロバート・マンはいなかったが 緻密なアンサンブルは堅持されていた 見ず知らずの異土の人たちに混じってその妙技を愉しんだ 多くの町民が感動してロビーで大量のCDを購入していたのが印象に残った ここに聴くロバート・マンがいるJSQのヒンデミットは明快だ 七つの曲の美質を的確に言い当てていて間然とするところがない 実に分かりやすく三枚のCDを一気に聴いてしまった ヒンデミットの音楽は何を語るのだろうか 明確な印象を担ったテーマが生成され能動的に展開しそうあるべき帰結点へ至る音楽は 生まれるべくして生まれ出会うべくして出会うものたちとの時を刻み運命を全うする個と社会とのいきさつを見るようだ 抒情の語を排し情緒の句を掬わず存する物事と人を描く 実存の音楽は決して無機質ではない よく見聴きし分かりそして忘れないことから始めてこそ 生きる意味としての笑みも存在する価値としての涙も見え聞こえてくるではないか ヒンデミットの音楽はいつもわたしに生きる意味を語りかけてくる お聴きを     

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     2017/09/03

    秋日和の日曜日一気に聴いた 三者三様のエルガーであるのは当然だが 三曲の個性もまた確かめられた ハーストの”第1番”は大らかな演奏と言える エルガーの歌謡性を活かしてよく大きな曲をまとめている 刺激を期待する人には食い足りないものがあるだろう だが書き込み過ぎ畳み掛け過ぎのエルガーのスコアをよく整頓して 音楽の焦点がボケず感興を失わないよう配慮された演奏でエルガーの美点を十分伝えている ダウンズの”第2番”は感動の焦点を見事に突いている 第1番より一段進歩したスコアであり 第1楽章は12/8でアクセントのずれた三連符で構成され 三楽章がロンドで フィナーレは3/4でモデラートという意表を突いてきた この構成のバランスをとり且つ感動のクライマックスを築ける指揮者がなかなか現れなかった 世評のある通りダウンズの演奏は優れている ダニエルの”第3番”はA.Payneによる編曲であることを忘れさせる実体感を持った演奏になっている 何より晩年のエルガーの心境が見えるようではないか 人生と創作の支柱だった妻を失ってバランスを崩し始めたエルガーの心が映っている 喪失の涙を越えて克己しようとする意志と重力を失った身のように浮き上がり透けてしまいそうな哀しみが聞こえる お聴きを

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     2017/09/02

    子供の頃から聴いてきたディーリアスにまだ知らない曲があるとは思わなかった ”奇想行進曲””春の朝””そして”幻想的な踊り”だ ディーリアスの個性に彩られていて孰れも愉しめた 後はわたしの愛聴曲ばかりが並ぶ嬉しさだ ユージン・スミスが写真の題名にも使った”The Walk to the Paradise Garden”とディーリアスがアメリカのプランテーション経営に携わったことから生まれた”American Rhapsody”を頂上とする一つの山岳を登って降りてくるような構成になっているのが面白い このシンメトリカルなプログラミングに魅せられた 演奏も美しいが心の遊びに寛ぎを得る ドイツ人の両親を持ちながらアメリカ、ノルウェーそしてフランスと渡り歩いていたにも拘わらず イギリス色を彷彿とさせてしまうのは何故なのだろう ディーリアスの不思議と言うべきか 音楽が生む神秘と言うべきかしら コスモポリタンが書いた音楽だから 世界中に愛聴家はいるが 演奏となればイギリスの指揮者と演奏家のほぼ独壇場となっているのも首を傾げたくなる 何にしても一度聴けば虜になる音楽である お聴きを  

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     2017/08/31

    傑作第4交響曲をようやく聴くことができた ボーンマスSOの全集鑑賞を完遂した 指揮者は複数起用されてもBSOの演奏に迷いはない 身の内にRVWのソノリティを備えているオーケストラの演奏だ どの曲からも感銘と示唆を数多く受けた 果たして第4番も快演だった 戦争交響曲の一環にある音楽という概念を越えて 絶対音楽たる緻密な構造と展開の深さに改めて瞠目した 感動の焦点を明確に捉えたダニエルの指揮にも共感した 第4交響曲の見事さに加え ”ノーフォーク狂詩曲第1番”の美しさが胸にこたえた これで十分救われたのに”フロス・カンピ”へ続く なんと切なく懐かしい ヴィオラとヴォカリーズを伴った簡素なオーケストラが奏でる命の賛歌はしみじみと身に沁みてくる RVWは20世紀という混乱の迷走の時代に人の心に寄り添う音楽を”語り”続けた稀有な作曲家だ NAXOSにはRVW作品をまとめて再出版されることを請い願う できればお聴きを

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     2017/08/31

    劇を観たり物語を聴いた後のようだ ウェーバーの音楽はドラマなのだと改めて識る 指揮者でありドイツ語オペラ創作でドイツ・ロマン主義音楽を先導したウェーバーだが シンフォニーをはじめとする管弦楽曲は少しく コンサートではコンチェルト以外ではなかなかその名前を聞かないのが実情だ この交響曲を聴いたのも久方ぶりだ フロール&WCVが爽快な演奏で応えてくれた ウェーバー二十歳の頃に二曲とも書かれているが 不惑を迎えるか否かで没するまで竟に交響曲には手を出さなかった これも残念なことだ ほぼ同じ1820年代に同じく若くして逝ったシューベルトとは行き違いが多かったという 優れた才能同士が火花を散らしたのにはお互いが持たぬものを相手の中に見出したからだろう シューベルトは短い生涯に15ものオペラを書きながら この世界で成功することはなかった 一方ウェーバーは動機を無限に向かって展開していくような構築性を獲得できなかった しかし感情の機微を美しく表現する才に長けていたからKonzertstuckのような小協奏曲をも情感溢れるドラマに仕立てることができた そうシューベルトはコンチェルトが書けなかった‥ お聴きを 

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     2017/08/30

    美しいルネッサンス・アンサンブルに魅せられた 妙なる楽音に惹きつけられて時間を忘れた カベソンの楽曲はオルガン曲と作品辞典には分類されている アチェントゥスは弦楽器アンサンブルに時としてリコーダーを交えて演奏した 簡素だが豊麗な響きはオルガンにも増して立体感と色彩感を醸し出して飽きさせない 16世紀の模倣的対位法や旋律装飾法を駆使した初期のコントラプンクト曲が並ぶ バッハが到達した複雑なコントラプンクトに至る以前の一種の単純さは音楽の基礎であり 現代音楽の根底にも厳然と流れる生命力の源でもある 耳傾けていると 小川の流れをつくる源流の湧出口に導かれたような夢幻感と懐旧感が迫ってくる 時々ここに還ってくるのも好いものだ お聴きを 

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     2017/08/26

    ようやく聴けた 再販に感謝 ピリオド楽器演奏であることを忘れる豊麗なソノリティに聞き惚れる ブルックナーの響きを身内に獲得した人の演奏であることが分かる 総じてゆったりしたテンポを取ったことで音楽の表情が明瞭にそして実に魅力的に歌われた 多くの聴衆を惹きつけるブルックナーの美を体現できたと言える スケルツォ フィナーレが充実し得心のいく演奏だった 心素直にブルックナーの音楽構造物を鑑賞できた 残念なのは前半の二楽章が混乱しあるいは迷走していることだ 第1楽章はテンポの如何に関わらずアラ・ブレーヴェなのだが 練習記号Cで4/4にしてしまい260小節まで続いてしまう Kの6小節前のAllegroで2/2へ戻るのだが Pで再び4/4へ Uでやっと2/2に戻るのだが 音楽の形態を全く変えてしまった 第2楽章もアラ・ブレーヴェで始まるのだが ここも4/4或いは6/4で入ってしまう これではブルックナーが練習記号Hで指定している4/4への移行が意味をなさなくなる 自ずとテンポは最後に至ってAdagioの域を超えてしまう遅さとなる 重くドロドロした音楽はその響きがどんなに美しとてももはやブルックナーではない 残念だが聴く価値はある

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     2017/08/25

    歌うサクソフォーンの見事なコンサート ケルケゾスのサックスは肉声のようだ 心伝う歌声に聞き惚れた プログラムが素晴らしい オリジナルでトマジとマルタン 編曲でラヴェルとピアソラ そしてケルケゾスに贈られた新たなオリジナル曲で締めくくる サクソフォーンの魅力を伝えるに十分なラインナップであり 鑑賞に不足ない音楽内容となっている トマジとマルタンの充実した味わいにすでに満足していると ラヴェルの”ハバネラ”で趣を変える 踊るサックスへ変貌する 奏者自身の編曲によるピアソラ・メドレーは圧巻 ”忘却””アディオス・ノニーノ”がクライマックス ケルケゾスのサックスが絶唱する 締めくくりのドラガタキスとイトゥラルデの楽曲もいい曲だ 大いに愉しめる お聴きを  

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