トップ > My ページ > レインボー さんのレビュー一覧

レインボー さんのレビュー一覧 

検索結果:4713件中106件から120件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/25

    20世紀アメリカの作曲家が書いたピアノ協奏曲を集めたもので、LP時代にアメリカCRIに録音された音源から復刻したCDです。
    まず最初に登場するのはジョン・A・カーペンターの『ピアノ小協奏曲』で、ウィリアム・ストリックランド指揮、エーテボリ交響楽団の演奏、ピアノをマージョリー・ミッチェルが弾いています。
    カーペンターの作品は数少ない録音を聴く限りは非常にロマンティックな分かりやすい作風ですがこの協奏曲も同様です。
    ここで演奏しているストリックランドはアメリカの指揮者、エーテボリ交響楽団はスウェーデンを代表するオケの一つ。
    演奏は熱が入っており、共感豊かな演奏であるためなかなか良いと思います。
    またピアノのミッチェルは初めて聴いた名前ですがなかなか上手い。
    数少ない同曲の名演奏でしょう。
    次に登場するのは、リー・ホイビー『ピアノ協奏曲第1番』です。
    ホイビーはメノッティに師事した作曲家でオペラの分野で活躍したそうですが、このピアノ協奏曲も代表作の一つだそうです。
    この作品は1958年の作品だそうですが、当時の前衛音楽全盛期にも関わらずとことん美しい旋律が出てくるロマン派な曲。
    ホイビーはピアノも上手かったらしくピアノパートは鮮やかです。
    演奏はヤン・クレンツ指揮、ポーランド国立放送交響楽団、ピアノはジョン・アトキンス。
    東西冷戦期のポーランドでの録音ながら演奏はなかなか充実している。
    こちらも録音は少なく初めて聴くには十分な水準。
    次に登場するのはジョン・ラ・モンテーヌの『ピアノ小協奏曲』です。
    演奏はガイ・フランサー・ハリソン指揮、オクラハマ市交響楽団、ピアノはカレン・キーズ。
    収録曲の中では最も現代的で前2人程旋律美さはありませんが、聴きにくいと言う事はありません。
    オケ、指揮者は珍しいですが無難と言った演奏ですが、ピアノはなかなかに頑張っています。
    録音はカーペンターが1963年、ホイビーが1966年、モンテーヌが1962年で結構古い録音であるが十分聴ける音質です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/24

    チャールズ・ゲルハルト指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団のコンビによって録音されたハリウッドの映画音楽集である。
    ゲルハルト&ナショナル・フィルは黄金時代のハリウッド映画音楽をRCAに録音した事で有名であり、ウィルキンソンの優秀な録音も手伝いそれらは現在も音源が出回っているが、本CD音源はそれとは別で、レコーディングエンジニアはウィルキンソンであるが、プロデューサーはジョージ・コルンゴルトではなく、ゲルハルト自身による物だし、録音場所もキングズウェイ・ホールではなく、ウォルサムトウ・アッセンブリー・ホールで録音されているほか、録音年も1968年とかなり古い(一部は1971年、1974年)
    また収録曲もRCAのシリーズにない曲が多く、日本からは早坂文雄の『羅生門』が取り上げられている。
    また『風と共に去りぬ』『嵐の青春』は前記RCAにも録音があるがこちらは組曲版である。
    演奏は流石ゲルハルト、ツボを心得た演奏であり、十分に楽しい演奏と言える。
    またナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の高い技術力はここでも存分に発揮されており、収録曲に興味があれば買いだろう。
    録音は前記の様に古いが、これも年代を考えるとなかなかの音質だと思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/23

    20世紀アメリカの作曲家による管弦楽作品を集めたもの。
    収録音源は米CRIに録音されたLP時代の音源をCD化したもので、新規録音ではない。
    収録されたのは4人の作曲家でまず最初はデイヴィッド・ダイヤモンドの『ロメオとジュリエットのための音楽』です。
    数多の作曲家が同作をテーマに音楽を書いていますが、ダイヤモンドは保守的な作風で知られている様に作曲年代の割には保守的で旋律が非常に美しく聴きやすい作品です。
    演奏はヤン・クレンツ指揮、ポーランド国立放送交響楽団。
    1966年と冷戦期の録音なのですが、流石は旧東側のオーケストラ、非常に演奏は上手い。
    オーケストラはよく鳴っていてそれでいてわかりやすい音楽は同曲の名演の一つでしょう。
    次に登場するのはダグラス・ムーアの交響詩『イン・メモリアル』です。
    この作品は第二次世界大戦の戦死者追悼のために書かれた作品で1944年初頭にハワード・ハンソンが初演した曲との事。
    題名通りの暗い作品。
    演奏はウィリアム・ストリックランド指揮、日本フィルハーモニー管弦楽団で1960年録音。
    旧日本フィル時代の日フィルと当時頻繁に来日していたというアメリカの指揮者、ストリックランドの組み合わせで、オケは結構荒れがあるものの、終わりに向けて音楽は盛り上がり、なかなかに熱い演奏を繰り広げている。
    これも作品を知るには十分な好演奏だろう。
    次に登場するのはセルゲイ・クーセヴィツキーの『コントラバス協奏曲』で、指揮者としては有名でも作曲家としてはあまり語られない作者の1番知られている作品です。
    厳密な事を言うとこれはロシア時代の作品なのでアメリカの作品とは言えないかもしれませんが、CD中最もロマン派的で分かりやすいメロディを持った作品です。
    演奏はゲイリー・カーがソリスト、伴奏はアルフレード・アントニーニ指揮、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団です。
    1969年録音とあり、初CD化とあります。
    カーのコントラバスはチェロの様に歌い濃密なソロで、アントニーニ率いる、オスロ・フィルもバックをしっかりと支えつつ、盛り上げており、同曲の良い演奏の一つ。
    最後はクインシー・ポーターの『ハープシコード協奏曲』で、冒頭と同じクレンツ指揮、ポーランド国立放送交響楽団と、ヴァージニア・プレザントのソロで収録されたもの。
    CDの中では最も現代的な作風をしており、とっつきにくさもあるが、プレザントのソロも良く、ここでもオケは上手いのであっという間に24分経ってしまう。
    いずれも1960年代の古い録音ながら音質は年代を考慮すれば充分に聴ける水準だと思います。
    アメリカ・クラシック好きは注目の一枚でしょう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/22

    サー・エドワード・ダウンズ指揮、BBCフィルハーモニックでシャンドス・レーベルに録音された、グリエールの録音の一つ。
    バレエ組曲『青銅の騎士』と『ホルン協奏曲』を収録しています。
    青銅の騎士はこんにち、吹奏楽界で非常に有名な作品となっています。
    グリエールのバレエ作品でも赤いケシの花と並ぶ代表作ながら、オーケストラによる録音は現在ダウンズ盤しかありません(過去に遡ってもCDでリス盤、LPでジュライチス盤ぐらいしかないようです)
    偉大な都市への讃歌もオケ版だとまた違った印象を受け、吹奏楽より音に厚みがある分に感動的な作りになっています。
    ホルン協奏曲は元フィルハーモニア管弦楽団の主席を務めたリチャード・ワトキンスをソリストに迎えたもの。
    ホルン協奏曲の録音はいくつかありその中でもバウマンがソロをとった音源が有名かと思われますがこのワトキンスのソロもなかなか良いです。
    ダウンズとBBCフィルの演奏は、非常に丁寧な端正な仕上がりとなっており、ロシア的な力強さは薄いものの、なかなかの出来だと思います。
    録音、音質良好。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/21

    レオー・ヴェイネルの管弦楽作品集の第3弾です。
    ヴァレリア・チャーニ指揮、MAVブダペスト交響楽団の演奏で収録されたもの。
    ナクソスは現在3枚のヴェイネルの作品集を出しています。
    このCDに収録された曲のほとんどは弦楽オーケストラのための作品でありますが、ハンガリーの民族色とロマン派を組み合わせたヴェイネルの特徴が良く出た作品ばかりであり、ヴェイネルを初めて聴くと言う人にもおすすめ。
    作品としては2つのディヴェルティメントがハンガリー色満載でおすすめですが、チェロとハープが活躍する、ロマン派的な冒頭のロマンスもなかなか良い作品だと思います。
    チャーニとMAVブダペスト交響楽団はナクソスに既に幾つか録音を残しており、ヴェイネルのアルバムもすでに2枚リリースしています。
    本CDでも作曲家への豊かな共感と情熱を感じる演奏を披露しており、またMAVブダペスト交響楽団の弦楽セクションの美しさを存分に堪能出来ると思います。
    録音は2018年という事もあり、優秀な音質です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/19

    ワルター・ムナチャカノフ指揮、ロシア国立映画交響楽団によって録音されたアラム・ハチャトゥリアンの作品集。
    ハチャトゥリアンも生きた時代が時代だけに政府向きの、即ち共産主義を讃える作品を書いており、本CDはそれら政府御用達社会主義リアリズム路線の作品と、管弦楽伴奏の歌曲を収録したもの。
    『レーニン追悼のための頌歌』『スターリンに寄せる詩』『3つの演奏会用アリア』を収録している。
    指揮のムナチャカノフは1990年代にショスタコーヴィチやカバレフスキーの珍しい作品を録音した指揮者だが、2000年代に入るとパタっと録音が途絶え、このCDを購入にあたり検索してみると2020年に85歳で亡くなったようだ。
    このハチャトゥリアンは出回ってる音源では最後の方に録音されたものの様だ。
    オケのロシア国立映画交響楽団は、永年セルゲイ・スクリプカが指揮者を務め、題名通り映画音楽を得意とするが録音は幅広く、交響曲も録音しているなどクラシック・オケとしても実績は十分ある。
    冒頭のレーニン追悼のための頌歌は、映画音楽から編まれた作品で、意外にもしんみりとした曲調もあってか録音は多い。
    オケはやや荒い所があるが、ロシアらしい分厚いブラスが聴け、あっという間に曲が終わる。
    スターリンに寄せる詩は題名通りスターリン讃歌と言った内容で、そのあからさまな内容から録音はもとより演奏自体も稀な秘曲中の秘曲。
    実際デジタル録音では世界初録音との記載がある。
    曲はやや仄暗いソヴィエト的メロディとハチャトゥリアンらしい旋律が20分ぐらい続き、突然合唱がエキゾチックなメロディでスターリンを称え出す。
    ここではベラルーシ国立合唱団が起用されており、何故かロシアの団体ではないがこれはムナチャカノフがベラルーシの指揮者だからだろうか。
    恐らく今後も録音は簡単に増えないだろうから、この演奏は作品を知るには十分といえる。
    ここでもブラスは良く鳴っているが、合唱にもう少し高揚感の様なものがあれば良かったと思うが。
    3つの演奏会用アリアも前曲と同じくデジタルでの世界初録音との事。
    こちらの曲は政府御用達作品ではない純粋な純音楽。
    あまり強く訴える内容ではないが、ボイコによるソプラノも悪くないし、十分な演奏に仕上がっていると思う。
    1996年にモスフィルム・スタジオで録音されたものであり、音質などは良好。
    長らく廃盤となっており、これが廃盤になると次はいつ復刻されるか不明なので気になるなら早めの入手をおすすめします。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/18

    シャンドス・レーベルが録音した、レインゴルト・グリエールの録音をBOX化したものである。
    交響曲全集と2つのバレエ組曲に、ホルン協奏曲、そしてオーケストラ曲を収録したもので、このBOXを買うととりあえずグリエールの代表的な管弦楽作品は揃う様になっている。
    これらは過去に単品で発売されたものだが、今回BOX化されたもの。
    演奏は全て、BBCフィルハーモニック、指揮は1枚目から4枚目が、サー・エドワード・ダウンズ、5枚目がワシリー・シナイスキーである。
    ダウンズの演奏は、この指揮者の代表的な音源の1つと言われるもの。
    その評価通り、どれもが丁寧に端正な仕上がりに仕上がっており、ロシア的な力強さは欠けるものの、手堅い演奏で作品を知るには十分。
    シナイスキーは知られざる管弦楽作品を振っており、殆どが社会主義リアリズム路線転向後の作品で、いかにもな民族的旋律が出てきたりと曲自体も楽しいが、シナイスキーの骨太な音楽が1番の聴きどころと言えます。
    録音、音質も問題ありません。
    ただ、元のCD単品を全て持っている人にはおすすめできません。
    内容自体はそれぞれ単品で出ていたのと同じであり、特に目新しいものはないからです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/17

    イギリスのポリフォニック・レーベルはブラス・バンド、吹奏楽系のレーベルで過去には日本ビクターと提携し、国内盤も出ていた。
    そのポリフォニックが出しているCDで、グレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズがある。
    これは題名通りイギリスの作曲家の吹奏楽作品を紹介していくシリーズで、同社のCDでは人気があり既に20枚程リリースされている。
    このCDは初期に出たシリーズ6枚目である。
    収録されているのは、スパーク『フェスタ』『シンフォニエッタ第1番』『ディヴァージョンズ』エレビー『新世界の踊り』グレッグソン『王は受け継がれゆく』である。
    タイトルにもなった王は受け継がれゆくは、ジェームス・ガーレイ指揮、王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラの演奏で収録されたもの。
    録音は1999年11月、王立ノーザン音楽大学にて。
    現在グレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズで演奏を手がけているのはこのノーザン音楽大学のバンドであるが、シリーズではこのCDが初登場となる。
    作曲されてしばらくの録音であるが、同大学の確かな技術力と表現力により今持って名演と言える出来だろう。
    その他の4曲は、ロブ・ウィッフィン中佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊の演奏。
    録音はアクスブリッジ空軍基地にて1998年5月から6月にかけて録音されたもの。
    シリーズ2枚目から7枚目まで4巻を除いて担当した同軍楽隊の演奏はどれもが大変素晴らしく、特に冒頭のフェスタのキラキラとしたサウンドは聴きどころの一つ。
    プロデュースをフィリップ・スパークが担当しているためか、スパークの自作が多く、プロのバンドによるシンフォニエッタ第1番が聴ける数少ない一枚である。
    音質はどちらも優秀で充分に聴ける。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/16

    マルコポーロはイギリスの作曲家、エドワード・ジャーマンの録音をいくつか残しましたが、このCDもその一つ。
    オペラ等でも有名なジャーマンですが、純音楽も書いており、それらの代表曲が本CD収録曲です。
    メインの交響曲第2番はロシアの香りを感じさせる雄大な作品、録音は少ないですが、隠れた英国交響曲の傑作の一つと言えるでしょう。
    ジャーマンの管弦楽作品で有名なウェールズ狂詩曲はオケ以外にも吹奏楽でも演奏されており、どちらかと言うと吹奏楽版の録音が手に入りやすく、管弦楽版の入手の容易な音源としてこの盤は貴重です。
    演奏はアンドリュー・ペニー指揮、アイルランド国立交響楽団です。
    ペニーはナクソス系列にイギリスの作曲家を中心に録音を残していますが、いずれもなかなかの水準。
    アイルランド国立交響楽団も上手く、作品を初めて知るには十分な演奏だと思います。
    録音は1994年、3月29日から30日、ダブリン・国立コンサート・ホールにて収録されたもので、当時のナクソスらしい音質です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/15

    シャンドスのレインゴルト・グリエールの交響曲全集より、『交響曲第2番』交響的絵画『ザポロージェのコサック』を収録したもの。
    サー・エドワード・ダウンズ指揮、BBCフィルハーモニックの演奏で収録されている。
    交響曲は有名なのは3番であるが、この2番もロシア的な民族的表現も出てくるロマン派交響曲としてなかなか良い佳作でいくつかの録音がある。
    一方でザポロージェのコサックはウクライナの旋律を使ったグリエールが社会主義リアリズム路線転向後の作品。
    ナクソスにもクラーク盤という本CDと同じ収録曲の録音があるが、このダウンズ盤はオケがBBCフィルという事もあり、演奏は充実しており、2曲とも録音は少ない中、現時点で決定盤の名演奏と言えるのではないだろうか。
    録音も特に不満なく聴ける。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/14

    イギリスのポリフォニックが出していた、イギリスの作曲家の吹奏楽曲を集めたCDのシリーズの3枚目にあたるCDです。
    演奏はロブ・ウィッフィン少佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊です。
    このシリーズは現在も続く人気のシリーズで、現在は王立ノーザン音楽大学のオケが担当していますが、初期はイギリス王立空軍軍楽隊が担当していました。
    指揮者のウィッフィン少佐は後に空軍音楽監督に着任後、中央軍楽隊と積極的にCDを録音していましたが、本CDが録音された時はまだ音楽監督になる前で、同軍楽隊との最初期の録音と思われます。
    当時の人気の作曲家の作品が収録されていますが、注目はやはりスパークのパントマイムでしょう。
    客演ソリストにスティーブン・ミードを招いており、そのよく歌ったユーフォニウムと軍楽隊の伴奏が聴きどころ。
    また、軍楽隊単独のナンバーもなかなか上手い。
    落ち着いたサウンドと高い表現力の演奏で、意外とプロの録音が少ない作品も多いだけにここまでの水準なら十分だろう。
    さすがロイヤル・エア・フォースというべきだろうか。
    本CDのプロデュースはフィリップ・スパークがやっているだけあり、スパークの作品が多いのが特徴である。
    1996年5月、アクスブリッジ空軍基地で録音されたもので、音質は良好。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/13

    ダニエル・バレンボイム指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団によるエルガー作品集です。
    収録されているのは『自作主題による変奏曲』『威風堂々第1番〜第5番』組曲『インドの王冠』です。
    バレンボイムにエルガーのイメージはあまりないですが、メインである自作主題による変奏曲はよく歌った、なかなかの良い演奏です。
    威風堂々とインドの王冠は元々、オリジナルの盤には帝国行進曲が付いて発売されていた物。
    時間的に収録が厳しかったようで、帝国行進曲は省かれたのは残念。
    威風堂々は第1番がやたらと速いテンポで知られており、国内外のレビュー・サイトではあまり良い評価を受けてない演奏ですが、トリオでは落ち着いたテンポになり個人的には好きです。
    また録音でいじったのでしょうが、2回目のトリオでオルガンがじゃんじゃん鳴っていて、ここまでやられたら楽しめます。
    第2〜第5番もやや速いテンポですが、1番程惹かれる演奏はありません。
    インドの王冠は悪くはないですが、普通と言ったところ。
    1973〜1976年にEMIスタジオで録音されたもので、音質は年代を考えれば十分でしょう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/12

    ベドルジハ・スメタナ唯一の交響曲、『祝典交響曲』と『売られた花嫁』からオーケストラナンバーを収録したCD。
    ダレル・アン指揮、ベルリン放送交響楽団による演奏で収録されています。
    祝典交響曲は珍しい作品ですが、録音はそこそこあり、スプラフォンのシェイナ盤が決定盤と言えそうです。
    ナクソス系列ではマルコポーロに録音されたツァグロセク盤もありますが、満を持してナクソスに登場したアンの演奏は機能性を重視したバランスの良い純音楽的な聴きやすい演奏と言えるでしょうか。
    民族的な3楽章は思いのほかサラリと流れるのでこの辺りで好みはわかれそうですが、これはこれで良い。
    売られた花嫁は、序曲、ポルカ、フリアント、道化師の踊りを収録しています。
    これらは何人もの指揮者が録音しており特筆した名演ではありません。
    しかし、演奏自体は良く整えられていますし、フリアントはなかなかです。
    2015年録音との事ですが、CDのジャケットには2016年録音とあります。
    正いのはどちらか分かりませんが、音質は綺麗です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/11

    作曲家、高橋宏樹が書いた作品から行進曲を集めた内容のCDとなります。
    演奏は海上自衛隊東京音楽隊、指揮は音楽隊長の樋口好雄2等海佐。
    本CDには行進曲15曲と、ボーナストラックの2曲を含めた17曲を収録しています。
    作曲者は現代の吹奏楽界では中々の数の行進曲を書いていると思いますが、行進曲集はこれが初めてのようです。
    基本的にはスタンダードでオーソドックスなスタイルから、イギリスの式典行進曲を思わせる荘厳なスタイルの作風が多く、不協和音バリバリのコンサート・マーチスタイルの作品はありません。
    『ファイヤーメンズ・ホリデー』あたりは正統派行進曲と言った言って良く、こういう作品が新たに書かれたというのは画期的ではないでしょうか。
    とはいえ行進曲集と銘打っている割には行進曲ではない曲が収録されているのは気になります。
    この他にも行進曲は幾つかあり中には海上自衛隊からの委嘱作品もある中あえてコラールとギャロップを入れる(ボーナスとはいえ)のはどうかなと思います。
    企画はムジカ・エテルナ合同会社で吹奏楽コンクール課題曲を除くと全て同社からの出版作品のため参考演奏集としての側面もあるのでしょうが、かと言って課題曲でも『イギリス民謡による行進曲』『ストリート・パフォーマーズ・マーチ』は収録されておらず選曲面ではちょっと中途半端な印象を受けます。
    演奏はさすが、普段から行進曲の演奏をよく手がけているとあり、手慣れた演奏といえます。
    どれもが、安定した水準なのはさすがでしょう。
    2016年8月、東京音楽隊隊長に就任して以来、ブレーンやユニバーサルに数枚の録音を残した樋口隊長ですが、本CDが在任中最後の市販録音だった模様。
    また東京音楽隊のマーチ・アルバムは2009年4月録音に、当時の熊崎音楽隊長が振ってポニーキャニオンへ録音したマーチ・フォーエバー以来10年ぶり。
    特定の作曲家の行進曲ばかりを集めた内容のCDとしては1995年に日本クラウンより発売された軍楽隊とともに歩んだ日本の吹奏楽シリーズ以来かと思われます。
    本CDはの録音は2019年12月16日から19日、東京音楽隊奏楽堂にて。
    録音をワコーレコードが担当しています。
    セッション録音のはずですが、ちょっと音が悪く、細部が不明瞭な所があり、最高の録音とは言えないのが残念です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/10

    このCDはチャールズ・ゲルハルト指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたもので、ジョン・ウィリアムズの交響組曲『スターウォーズ』と組曲『未知との遭遇』を収録したものです。
    ゲルハルトとナショナル・フィルのコンビは黄金期のハリウッド音楽、コルンゴルトやスタイナー等の音楽を新しく録音して、オーケストラによる映画音楽の素晴らしさを伝えた演奏家です。
    本音源はゲルハルト&ナショナル・フィルの名盤として知られ、一度はCDになるも長らく廃盤になっていた音源です。
    昨年、他のレーベルがこの音源を復刻しましたが、ついに本家からも登場です。
    ゲルハルトの演奏は時に大げさなまで旋律を強調する時がありますが、これは映画音楽を振った時に絶大な効果を発揮します。
    またもう一つの持ち味が、豊かにメロディを歌わせる事であり、このCDでもそれらを駆使した充実した演奏を聴ける。
    スターウォーズの威勢の良いメインテーマがまさにそうだし、ロマンティックな未知との遭遇も素晴らしい。
    録音は1977年と古いが、非常に優れた録音であり、まるで目の前にオケがあるかの様なサウンド。
    キングスウェイ・ホールの音響の良さもあるが、録音を名エンジニアウィルキンソンが担当しているだけあり現代の録音と比べても十分通用する出来です。
    解説書はめちゃくちゃ詳しくはないですが、今回書き下ろされたものらしく、要点はまとまっていると思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:4713件中106件から120件まで表示