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トップ > My ページ > chan さんのレビュー一覧
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4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2023/06/15
クレンペラーを聴いてはいけない。ある意味、もっともだ。 シューマンの第1番のレコーディングでプレイバックを聴き、クレンペラーはこう言ったらしい。 「これは私ではない。シューマンだ。これ以上いじってはならん。」 シューマン愛に溢れ、作品の真の姿を追究する。クレンペラーの誠実さが伝わるエピソードだ。 古今東西の名曲から自作まで、クレンペラーのレコードを通じて聴くべきは、音楽作品そのものだ。 矛盾する事実もある。クレンペラーは、作品の一部を差し替えたり、カットすることがある。作曲家の視点から作品を解釈した結果だろうが、クレンペラーは自身が指揮する場合だけを想定し、それらを実行した。一聴の価値はあるが、聴きたくない人は聴かなければいい。 クレンペラーは毀誉褒貶が多い。好む人も多いが、嫌いな人も少なからずいる。聴かず嫌いな人に敢えて言えば、クレンペラーのレコードは聴いたほうがよい。先入観を持たずに本BOXをよーく聴けば、オーソドックスにして斬新、過不足はないが刺激的、時に矛盾もあるが作品の真髄を追究し、かつ、クレンペラー印が隅々まで刻み込まれた独特の演奏を、存分に楽しめると思う。 今後発売されるオペラ、宗教曲のBOXにひとつだけ要望がある。「さまよえるオランダ人」の水夫の合唱に電気的な加工をするのはやめてほしい。時に作品に手を加えるクレンペラーではあるが、録音されたものは極力そのまま聴きたい。アナログレコードの再現ではなく、オリジナル録音に忠実なリマスターを標榜する今回の復刻ならば、これは当然だ。 クレンペラー曰く、「いじってはならん。」
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2015/05/07
とても良いセットだと思いますが、「影のない女」がありません。ザルツブルクライブは収録できても、ウィーン国立歌劇場ライブは収録できなかったのでしょうか?
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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