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白文鳥 さんのレビュー一覧 

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     2021/07/24

    今年は生誕75年、没後20年です。シノーポリはウィーン・フィルとのシューマン2番を聴いて感銘を受けて以来、自作や現代音楽以外の発売されたものはだいたい購入しました。第九だけ何故か買いそびれていたので、このboxを購入。買って何年経つだろう。ここ暫くシノーポリは疎遠になっていたことに気づいて、没後20年ということで聴いている次第です。その特異な経歴と中世の文人のような容貌から、この人は損をしたのではないだろうか。心理学や脳医学という言葉が独り歩きし、彼が紡いだ純粋な音楽そのものを色眼鏡で見てはいなかっただろうか?第九はやや遅めのテンポで重厚に表現している。手兵のSKDとの相性の良さが手に取るように分かる。同じことはブルックナーにも言える。シノーポリはその経歴が幸いしてか、明るいイタリア人という評価はされていなかった。NYPとのローマ三部作も代表作であり、当時あまり評判の良くなかった同オケを見事にドライブしている。マーラーと精神分析はよく同じステージで語られるが、ここで聴ける5番は最終楽章の躍動感溢れる表現からも分かるが、万人向きの演奏だと思う。遅いテンポのR・シュトラウスは賛否分かれると思うが、私の好みの演奏スタイルである。シュトゥットガルトやドレスデンのライブが一時何枚か出て狂喜乱舞したが、最近は音沙汰なし。DGのboxが出るのは、生誕100年かな?地元名古屋で千人の交響曲を演奏してくれたシノーポリ。私にとっては特別な指揮者なのである。

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     2021/07/24

    レヴァイン、という名前を聞いて10年前までなら、アメリカが誇る世界的オペラ指揮者でシンフォニーレパートリーも若い頃のマーラーを筆頭にいい演奏が多い、などと語り合ったものです。METが長過ぎたのでしょうか?その後のミュンヘン・フィルやボストン交響楽団とは余り良くなかったようで、晩年は追い討ちをかけるように醜聞の嵐。最近は殆ど話題にも出ませんね。追悼の意味で当boxを購入しました。モーツァルトの交響曲全集を所有しているので、交響曲が入ってなかったことが背中を押してくれました。ダブりは「惑星」のみ。荘厳ミサのソロがヘッツェル、神々しいソロです。ベルリオーズのレクイエムのソロはパヴァロッティ。ヴェルディのレクイエムよりオペラ的な印象。ベルリン・フィルとのサン・サーンスは壮麗で雄大。ウィーンとのブラームスは早めのテンポを基調として、何だか一時代前の巨匠のよう。ということで名演が詰まっているアルバムと言えるでしょう。晩年の一連の事件のせいで、追悼大全集boxは見込み薄かもしれない。放送音源を発掘してマーラー全集だけでも何とかなりませんかね。

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     2021/07/23

    定評あるアルバムがbox化されたのを機に購入しました。ポール・ルイスのピアノは音色が美しい上に、技巧派と感じさせない確かな技術があるので、過去の名盤たちと比較しても何の遜色もなく、感動へと誘ってくれます。そんなソナタと変奏曲に加え、今は亡きチェコの巨匠ビエロフラーヴェクと当時の手兵BBC交響楽団が華を添えるという贅沢。聴後の印象は、シフとハイティンクが組んだあのアルバムとよく似ていると思います。奇を衒わず正攻法でベートーヴェンと対峙しています。演奏家陣にドイツ色は薄いのですが、出てくる音は紛れもなくベートーヴェンそのものです。

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     2021/07/23

    バルビローリの命日が近づくと、最晩年のディーリアス「アパラチア」やエルガーの交響曲、そして勿論マーラーとともに、このブラームスも聴くことにしている。LPからCD、SACDと買い求め、109枚組、そして手軽に手が伸びるこの小boxと揃いました。初期のCDはLPの音質に及ばない印象がありましたが、SACDを初めて耳にしたときは驚きました。エソテリックの2番でしたが、豊潤なウィーン・フィルの音色に酔いしれたものです。第1番第4楽章のあのテーマをあのテンポでやってくれたことにいつも感謝しています。他人が何と言おうが、あれこそ私の理想です。第4番の冒頭から第1楽章コーダまで、あのテンポで一気に聴かせるのもバルビローリの芸。諸氏と同じくバルビローリの全てのアルバムは私の宝物です。

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     2021/07/23

    没後50年に当たる昨年の7月30日を目指して、購入後1枚ずつ聴いていました。名将バルビローリと相前後して亡くなったというニュースは、クラシックを聴き始めて間もない小学生の心にも届きました。セルは来日を果たしましたが、バルビローリは来日直前だったということが、その後のバルビローリ信者になった要因のひとつでもある。その来日公演ライブ、FM放送をオープンリールテープに録音して、その後何年も愛聴していたあのオベロン、40番、シベリウス2番、アンコールのラコッツィ行進曲が含まれていないのは確かに残念だが、例の49枚組ではとても網羅できなかったジョージ・セルという指揮者の真の姿を知ることができる。交響曲から小品、コンチェルトに至るまで、どの一枚も存在意義を待つ稀有のboxだ。昨年のコロナ禍の8月1日からまた一枚一枚聴いている。来年はコロナも収まっているだろうと期待しながら聴いていたが、51回目の命日も日本は相変わらずの状況。セルの音楽に勇気づけられ毎日を過ごしている。

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     2021/07/23

    最近、音楽を聴くことだけに集中し過ぎて業界のニュースにすっかり疎くなっていました。名指揮者ビシュコフがチェコ・フィルのシェフになっていると知って驚いた次第。最初にバラで出た頃は、正直なぜこの組み合わせ?と思っていた自分が恥ずかしい。マンフレッドと協奏曲まで入っているので、聴後の充実感は半端ない。チャイコフスキー全集はこれで何組目になるのだろう。個人的に注目しているユロフスキや安定感あるキタエンコも勿論聴いたが、ビシュコフ盤の奇を衒わない正攻法のチャイコフスキーがいちばん感銘を受けた次第。もう今やチャイコフスキーがロシア的である必要はなく、金管の咆哮といった時代錯誤的な評価も要らない。指揮者の音楽性とオケの力量、作品とのマッチングで私は評価している。昔、後に大指揮者になるイタリア人の指揮によるチャイコフスキーのレコードが出た折、チャイコフスキー、イタリアへ行く、などという批評があったが、じっくり耳を傾けてみると歌心溢れるキリっとした見事な演奏だった。チェコ・フィルのチャイコフスキー全集としては後世に残る代表作となるだろう。

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     2021/07/23

    ケンペ指揮のベートーヴェン全集がアカデミー賞を取ったことと、ミュンヘンオリンピックでのイスラエル選手団の追悼式で「英雄」の葬送行進曲を演奏していたオケ(あれもケンペ指揮だったろうか)として認知するようになったミュンヘン・フィルの、それもやや中途半端なbox。しかしそれを差し引いても余りあるチェリビダッケの「タイボルトの死」。ずっと昔、モスクワ放送交響楽団が来日した折、NHKで放送されたアンコール以来の衝撃を受けました。あの時の指揮者は勿論ロジェストヴェンスキー。ここでのチェリビダッケの演奏はかつてない戦慄を覚えたものでした。個人的に苦手なタイプのクナッパーツブッシュもboxのスタートということで、すんなり耳に入ってきました。ティーレマンのシューベルトはまだ正規盤がなく興味津々で聴きました。マッチングは上々でした。他の方もご指摘の通り、選曲面でいろいろ注文したい点は確かにありますが、これがbox第一弾で、今後続編が出ることを期待したいものです。

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     2021/07/23

    ナクソスでバーバーを任されたのがオールソップというのは合点がいく。どの時代のどのジャンルの音楽でも、常に水準以上の完成度を保ち、曲によっては某雑誌で言うところの特選扱いになることも多い。スコットランドのお馴染みのオケを振っての当アルバム、なぜアメリカのミドルクラスのオケを使わなかったのか理由は分からないが、十分にその任を全うしている。アメリカの音楽はアメリカのオケで、という固定観念は必要ない時代になっている。昔からの愛好曲ノックスヴィルは、郷愁の香りさえする見事な演奏。地味な作品を集めたCD4、CD6は、作品紹介の役割を十分果たしていた。最高傑作と信じるヴァイオリン協奏曲も、あの第2楽章の歌心を筆頭に聴かせてくれる。box化しても入れものは元のままというのは相変わらずだが、それを差し引いても購入する価値はあると言えるだろう。

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     2021/07/23

    BISで全集を揃えたにも関わらず、新譜が出るとつい手が伸びてしまうほどのシベリウス好きを自認する私としては、このboxは気になる存在で、2枚先行して購入していたが、やはり注文してしまった。指揮者がセーゲルスタムというのも大きな要因。CHANDOS時代のマーラーやシベリウスの古い全集には随分とお世話になっていたので。メジャーオケとの録音はほぼ皆無で、ローカルオケから実力以上のものを引き出すカリスマ性を持ち合わせている北の巨人は、このboxでもその力量を発揮している。BGMとして聴くのはシベリウスに失礼だが、時々ハッとさせられるメロディーがあり執筆の手を休めることもしばしば。同レーベルではベートーヴェンのシリーズも進んでおり今後も目が離せない指揮者のひとりである。

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     2021/07/23

    生誕250年はコロナ禍で霞んでしまった感がありました。200年の年は、大阪万博の年でカラヤンが全曲チクルスをやり、シュミット・イッセルシュテットの全集を親にせがんで買ってもらったものでした。今年改めて聴いてみようと思い、さてどれにするかというときに選んだのが、アーノンクールの当boxでした。実はアーノンクールとの出会いは余り良いものではなく、癖の強い演奏スタイルに辟易した時期もありましたが、聴き込んでいくと彼の術中にはまってしまい、今ではCBSソニーboxやTELDECのバッハboxまで所有してしまう始末。さて、このベートーヴェンですが、偶数番号がアーノンクール向きなのは曲調からも分かりますが、3番、7番のスケールの雄大さに感服しました。第9も第3楽章の胸に沁み入る美しさと第4楽章のテンポ設定は理想的な表現だと思います。第5はDCHのライブという凄い演奏を知っているので、あの域には達していないのが残念でした。協奏曲は押し並べて名演、ピアノの美しいタッチとアーノンクールの解釈の相乗効果で、時の経つのも忘れて全曲一気に聴き通してしまいます。アーノンクールの全録音コンプリートを目標にして、退職後の第二の人生をスタートしようかと思っています。

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     2021/07/22

    ゲヴァントハウスを率いて初めて来日した時の評価は酷かった記憶があり、当時確か中学生だった私は、そういう批評を鵜呑みにしてしまい、ショルティとともにマズアも遠い存在になった時期があった。何年か経ち、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、そしてこのメンデルスゾーンと聴いていくうちに、考えを改めるに至りました。特にこのメンデルスゾーンは、やや早めのテンポを基本に歌心に溢れる名演と言えます。ドイツ人が心に描くスコットランドやイタリア。別にスコットランド風イタリア風である必要はないというのが私の考えで、ときに「この4番はイタリアの明晰さに欠ける。」という批評を見ると首を傾げたくなります。純音楽的解釈のマズア盤がファーストチョイスです。2番は一種のカンタータかオラトリオ風なので、声楽ものにも強いマズアには合った作品だと思います。若書きのシンフォニーたちは、コンチェルト・ケルンの快演で存在感を増しています。世評に高いアバド盤よりも気に入っています。

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     2021/07/22

    ヒスノイズを気にした時間はほんの一瞬、セルとクリーヴランド管弦楽団の音楽に浸れる幸せなひとときが約束されます。得意なレパートリーが揃った大芸術家には失礼ですが、実にお得感満載のアルバムです。しかもライブ。機会があれば書いてきましたが、セルほど日本の評論家に低く評価されていた指揮者はいない。いや、オーマンディの方が低かったか?いずれにせよ、ここで聴けるどの交響曲も、実に人間味溢れる演奏ばかり。このレーベルは結構当たり外れが特に音質面で見受けられるが、これは大当たり。前に述べられた方もいらっしゃいますが、「未完成」は、正規盤を超えるレベルに到達していると思います。

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     2021/07/22

    購入して3年以上経つので、場所も取るし配置換えでメインの位置を外そうとboxを手に取り、ついでに1枚聴いてからにするか、と聴き始めたら止まらない止まらない。そんなアルバムの集合体。私がクラシックを聴き始めたときクリュイタンスはもう他界していた。ちょうどパリ管弦楽団が活動を始めた頃で、音楽院管弦楽団に音色を懐かしむ声をよく聴いたものだ。「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聴けば、一目(一聴)瞭然。モノラル期のアルバムがどう聴こえるか購入前に不安を抱いていたのが、実に愚かなことだった。購入しやすい価格になり、やがて注文不可になると予想できるが、これは是非手元にあるべき宝物だ。

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     2021/07/22

    初発売のLP時代から定評のある名演奏。プレヴィンという指揮者はその経歴が災いしてか、交響曲というジャンルでは評価が低く、オーケストラ曲、特に標題音楽やバレエ音楽などは高い評価を得ていたもので、この三大バレエなどはガーシュインなどと並んでその最たるもの。イダ・ヘンデルがソロを受け持つ「白鳥の湖」、曲自体が魅力ある「くるみ割り人形」はレコード時代からの愛聴盤。最新リマスターということに期待して当廉価boxを購入。レコードで聴いたときの第一印象があまりにも鮮烈だったので、それを超えることはないだろうと思いながら聴いてみると、いやはや現代の最新技術の成せる技に感嘆しました。プレヴィン最高傑作が更にひとつ上のステージに上がった感がある。もちろんプレヴィン自身は、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲こそ最高傑作だと天国で思っていることだろうが。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/22

    シュトゥットガルトboxのレビューでも書きましたが、聴かず嫌いだったマリナー氏の良さが60代半ば近くになってようやく分かった次第。以前なら絶対に手を伸ばさなかったアカデミー室内管弦楽団との大編成もの、当アルバムでのドヴォルザークやチャイコフスキーの交響曲ですが、すんなりと聴くことができました。マリナー氏のバランス感覚の良さ、決して破綻しないアンサンブル、総勢何人のオケだったかは分かりませんが、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの演奏は曲の魅力を伝えて十分に余りあるものでした。愛好曲マンフレンド交響曲についても、それは言えます。

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