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フォアグラ さんのレビュー一覧 

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     2021/05/11

    2020年3月のライブ。オケ、合唱とも2団体の合同で、写真を見るとステージ上の人数は凄いことになっている。さらに普通に客も入っており、ドイツでは3月にまだこんなコンサートがやれたんだと驚く。グレの歌が上演できるのは次回はいつになるのやら。その意味でも価値ある録音ではある。ティーレマンの練達の指揮、歌手陣及びシュプレッヒゲザングのグルントヘーバーの好演等水準の高い演奏であることは伝わる。ただ、聴き手を巻き込むところまではいかない。マイクが遠く音量が小さいのも一因で、生々しさが足りないのだ。オケもあまり上手く聴こえないし「山鳩の歌」の痛切さ、兵士の合唱の複雑怪奇な魅力ももうひとつ。先の「影のない女」でも録音に不満があったが、折角のキャスティングなんだから、スタッフはちゃんと仕事をしてもらいたいものだ。

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     2021/05/03

    レーグナーの年表をHMVが作ったのを知って大いに驚いた。旧東独で活躍したスイトナー、ケーゲル、レーグナーは欧米では無名なのでこんな詳細な年表を作るのは日本ぐらいなのだろうが、これを無料で見れるのだから深く感謝し未だレビューがないので御礼もかねて書かせていただく。レーグナーは日本と深く関わった人だが、その割によくわからない指揮者と評されることが多い。それはレーグナー応援団であった評論家宇野がクナッパーツブッシュやシューリヒトに例えて賞賛したことが大きかったと思う。まず、クナとシューリヒトでは全く個性が異なるし、大体この評自体が頓珍漢なのだ。レーグナーは音楽の見通しがよく、タメを作らず前へ前へ音楽を推進する腕の立つ職人指揮者であり、タイプとしてはスタインバーグが近い。このブルックナーでも音楽は快調に進み、やるべきことは全てやっているので早いテンポでも不足感はない。むしろブルックナーの音楽が持つアグレッシブな面が出てきて非常に面白い。6曲いずれも出来は安定して優れておりレーグナーの実力がわかるし、読響もそれを認めていたから東独崩壊後も彼を招聘し続けたのだろう。ウェイトブリックから出ているブラームスも優秀であり、昔の変な評に左右されず聴いてほしい音楽家だ。尚、4番はノーヴァク版と紹介されているがハース版だと思うのだが。

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     2021/04/23

    メータ/LAPボックスの7番を聴いた後にクルレンツィスを聴いたのだが、メータのほうがよかった。メータはヴァイオリンを両翼配置にしているがクルレンツィスはやっていない。クルレンツィスは第1楽章で内声の弦の刻みを強調しはっとさせるが、実はメータもやっている。そしてメータにある興奮がクルレンツィスにはないのだ。結局クルレンツィスは表情をどぎつくやっているだけという疑問が湧く。ピリオドでこれだけの精度は瞠目すべきものであるが、徹底的な作りこみがベートーヴェンの音楽が本来持つ爆発力を減退させたのではないか。その点ではロトやエラス=カサドのほうが上だと思う。まあ、こんなことを言って毎回CDを買っている段階でクルレンツィスの術中に嵌っているのだが。彼は元々聴き手を感動させようなどとは考えていない。その手口を検分して議論にしてもらうことが目的なのだ。もしかすると21世紀のクラシックはこうしたものかもしれない。

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     2021/04/16

    ルース・スレンチェンスカ。天才少女として4歳でデビュー、7歳でコルトー指揮パリ・フィルと共演の写真がブックレットにある。2度のリタイアを経て夫の死後教え子の後押しで2度目のカムバック。日本との関りも深く2018年にサントリーホールでリサイタル、この時なんと93歳。今もご存命でお元気の様子。私は全く知らないピアニストだったのだが動画で知り、興味を持って購入。30代後半の録音だが、これが実に素晴らしい。CD1のショパン・エチュードから冴えたテクニックと繊細なタッチ、溢れる詩情で魅了される。ショパンはどれも抜群だが、リストもいい。機械的と批判されたそうだが、当時は彼女の新しさが十分理解されなかったのかもしれない。どうやら彼女のことを知る人は今も多くないらしく今回のリリースの大半は初CD化らしい。エロクエンスはよく復刻してくれたものだ。幼少期、全盛期の写真も豊富。多くの方に是非聴いていただきたい。

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     2021/04/12

    他のレビュアーの方も書かれているが、ユニヴァーサルとしては異例な裏ジャケットまで復刻、カプリングが変わったものもさりげなく裏ジャケットにオリジナルのように曲目追加してある。カルショウが嘆いていたようにデッカの営業はジャケットにコストを費やす気はさらさらなかったから魅力的なジャケットはあまりないのだが、それでもコンプリートボックスを購入する人間には大事なポイントだ。アバド/LSO、グリュミオーのBOXがなぜできなかったのか、不思議な会社だ。全盛期のデッカの録音は実に素晴らしく聴いていて本当に楽しいしリマスタリングで奥行きも広がっている。。演奏もどれも大変優れている。ラヴェルを楽しみにしていたのだが、ロジェ・ワグナー率いる合唱共々こんなに艶っぽい「ダフニス」は他にないし「ラ・ヴァルス」の痛快さも気持ちがいい。有名な「春の祭典」もスリル満点。「ペトルーシュカ」は1911年版と記載されているが、1947年版の間違いだろう。バレンボイム・ソニーBOX、アバド/LSOBOXと続けて聴いて、彼らの70年代の演奏はなんて面白いんだろうと思わずにいられない(今度出るプレヴィンワーナーBOXも)。覇気が合ってノリがよくやりたいことをやりきっている。これが80年代ベルリン・フィル、ウィーン・フィルの常連になる頃から皆つまらなくなってくる。オケ、伝統と妥協することで個性は薄れ立派だが退屈な演奏に陥ってしまったのは誠に残念なことだった。

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     2021/04/06

    欧州に商用で出かけた際時間があればコンサート、オペラに飛び込むのを楽しみにしていたが、そうした機会にアーロノヴィッチを3回聴いた。パリで1回、ケルン2回。凄い確率だと思う。日本では知名度が低いが欧州では活躍した名匠であった。代表盤であるラフマニノフでもスケール大きくオーケストラを鳴らしこくもたっぷり、ピアノとの絡みも緻密で素晴らしい。ヴァーシャリも万全のテクニックと高い音楽性を持ったピアニストであり、ラフマニノフの憂愁、憂鬱な楽想を見事に描き出す。あまり演奏されないが実は非常に面白い曲である1番、4番の魅力をこれだけ引き出した演奏は少ないし3番もベスト演奏のひとつ。

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     2021/03/29

    正直こんなに安くなかったら手を出さなかった。史上初のベートーヴェンピアノソナタ全集ということで、規範的な折り目正しい演奏だと思っていたのだ。それを古い録音で聴くのはつらいなあと。ところが予想したのとは全く違う、早めのテンポの軽やかでファンタジックな演奏なのだ。「ハンマークラフィーア」ですら実に軽い。こんなベートーヴェンはあまりないのではないだろうか。ワーナーのリマスタリングによって音は聴きやすいし、聴き始めてすぐにシュナーベルの世界に入り込んでしまう。少しも古さを感じない名盤。

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     2021/03/27

    ジェイムズ・レヴァインが亡くなった。とはいえ、この20年病気で指揮台に立てた機会は少なく、さらにセクハラ騒動で引退状態だったのでショックはないのだが寂しい最後に感慨もある。そう、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだ。私は昔からレヴァインはクラシック界のスピルバーグだと思っていた。ワクワクドキドキのエンターテインメントに仕上げる能力は抜群、ただ深みはない。コンサートよりオペラのほうが合っており、とりわけイタリア・オペラを面白く聴かせる。最高傑作がこの「カヴァレリア・ルスティカーナ」だと思う。重々しいカラヤンとは比較にならない充実ぶりで輝かしい歌とオケの饗宴であっという間に終わってしまう。歌手もみな好演。ドミンゴはプレートル、シノーポリとの後の録音よりこれのほうがよい。78年の録音だが、レヴァインが良かったのは70年代、RCA、CBS、EMIに入れていた頃だろう。オリジナル・ジャケットで出しなおしてほしいものだ。

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     2021/03/27

    バヴゼはお気に入りのピアニスト。ここでもテクニック、音楽性ともに万全。問題はノセダの指揮にある。早いテンポで疾走することで迫力を出そうとしているのだが、1番終楽章マジャール色は消えてしまい打楽器との掛け合いの面白さも中途半端になってしまっている。フリッチャイ、ショルティそれにブーレーズのテンポは実に見事だった。2番も全く同じことがいえる。2番終楽章のショルティの素晴らしさとは比較にならない。ノセダのバルトーク理解の底の浅さが露呈。BBCフィルはロンドンのオケ以上の好演だし録音も優れているのに残念。

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     2021/03/21

    ネゼ=セガンらしいよく整理された爽快な演奏。混乱したところもある1番だが、ネゼ=セガンはものともせずメリハリある表現で楽しく聴かせる。2曲とも雑味がないのでスルスルと音楽が進み、あっという間に終わってしまう。しかし、それでいいのだろうか。この2曲は聴き終わって苦いものが残る作品ではないのか。最近DGから出る指揮者はみなこういう傾向だと思う。今度ワーナーからプレヴィンのコンプリートが発売されるが、プレヴィンは濃厚なロマンティシズムと洗練のバランスセンスが抜群だった。近年の指揮者は感心はしても感動はさせてくれない、というのは私の感性が衰えたからなのか。

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     2021/03/04

    ミュンシュの1番はNHKの音源に瑕疵があり使えなかったためINAの音源を使ったそうだが、NHKのはステレオであった可能性が高く惜しいことをした。それでも良質のモノーラルで鑑賞に支障はない。演奏は壮絶。第1楽章展開部の強烈さはフルトヴェングラー/北西ドイツ放送以来ではないだろうか。終楽章では興奮したミュンシュの叫びも聞こえる。ボストン響、パリ管よりはるかに素晴らしいと思う。これほどの熱演でも客席からはブラボーが飛び交わないのが時代の差を感じさせる。マルティノンの4番も面白い。テンポはかなり動くし第2楽章の熱っぽい表情、終楽章パッサカリアでの各変奏の個性的な描き分け等聴きどころは多い。「海」もシンフォニック。フランス国立放送管はチェリビダッケが来るまでは第1級のオケとは言えなかったが、反面木管、ホルン等濃厚なローカル色があり、アインザッツが揃わなくてもこれはこれで楽しい聴きものである。

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     2021/03/02

    既に多くのレビューが寄せられており蛇足かとも思ったが、その素晴らしさに驚いたので。いやいや、これはアンセルメの録音の中でも一番好きかもしれない。何も加えず何も引かず、というオーソドックスな演奏なのだが、音楽には十分な勢いがあり旋律も歌いこむ。そしてどの曲にも従来の演奏ではあまり感じられない瑞々しい青春の息吹があるのだ。それは4番や悲歌といった曲でも感じられる。音楽が暗くない。フランス音楽やロシア音楽では非力が露呈するスイス・ロマンドがここでは全く万全の演奏ぶりなのも予想外。デッカの録音は鮮烈、ティンパニの強打も胸をすく。そうか、アンセルメはドイツ物得意なんだ。これはハイドン、ベートーヴェンもいいかもしれないな。

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     2021/02/28

    クリュイタンスのワーナーによるリマスタリングは先に出たラヴェルの音質改善が著しく、このベートーヴェンも期待したのだが…。昔セラフィムのLPで聴いた音とあまり変わらず残念だった。マスターの保存状態とかでも変わってくるのかな。録音のせいか低弦、ティンパニが弱いためメリハリが効かないし、あまりベルリン・フィルらしくない印象。数あるベートーヴェンの交響曲全集で存在を主張するのは厳しい。

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     2021/02/21

    モノながらワーナーのリマスタリングは良好で聴きやすい音。50年代だからスコア改変はあるが、セルのような酷いことはなく許容範囲。いや、なによりも名演だ。クレンペラー、バーンスタイン、バレンボイム等ユダヤ系指揮者のシューマンへの共感の深さはなんなのだろう。非ユダヤ系のサヴァリッシュ、スイトナー、クーベリックらは客観的で前期ロマン派のスタイル内での演奏なのだが、ユダヤ系の指揮者はそこから一歩踏み込んでシューマンの心象風景に迫ろうとする人が多く、クレツキもまさにそうした方向。ときに極めて濃厚な表情を付けるし感情が爆発する部分もある。クレツキを即物主義の指揮者だと思っている方はびっくりされるかもしれない。イスラエル・フィルも全力で演奏しており実に熱い熱いシューマンになっている。実質交響曲である「序曲、スケルツォとフィナーレ」も含まれ全集としての価値は損なわれていない。

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     2021/02/06

    エピック・レーベルからの発売だったのか。だからオケ、指揮者をケチったんだ。合点がいった。とはいえ、オケ・パートに大きな不満はない。うま味はないが特別下手でもないし、サイモンはよくまとめていると思う。無名の音楽家を叩いてマウントをとる評論家は昔たくさんいたからサイモンは酷く言われたが、虚心に聴けばちゃんと仕事をする指揮者であることはわかる。クラウスのピアノはかろやかでタッチも多彩で大変素敵だ。リマスタリングで大幅に音質改善しており、70年代のペライアよりいいくらい。かつてはこの演奏あまり評価されなかったが、この音質で聴くと充分魅力的な全集であり、音のよくないデュクレテ・トムソンやRCAよりはるかにクラウスの良さがわかる。

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