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onda002 さんのレビュー一覧 

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/22

    非圧縮音源・シングルレイヤー・SHM-CD仕様の名盤SACDシリーズが、完全にスペック倒れだったワーナージャパン。Audio Fidelityによるあまりに素晴らしいSACD盤を向こうに回して、CDマスターからのSACD化で果たしてフォーマット相応の音が出せるのだろうか。試しに1,2枚買って評価したいところだが、限定生産BOXセットはそれを許さない。まったく了見の狭い商売だが、それでも買ってしまうファン心理を逆手に取る、情け容赦のない戦略商品がこれ。

    しかし、ここに来てPanegyricからイエス作品をシリーズで発売というニュースが。こちらはキング・クリムゾンの40周年記念盤で評価の高いスティーヴン・ウィルソンが担当した、バンド承認5.1チャンネル・サラウンド・ミックスを収録。ブルーレイ・オーディオ版まで出るという。また、再発アートワークはロジャー・ディーンが監修するという。もちろんBOXセットではない(笑)。第1弾は10月の「危機」だ!

    ここまで強力なアイテムが出る以上、このBOXセットの存在価値は非常に危うい。企画、スペック、コンテンツのすべてにおいて見劣りするではないか。さして魅力的でもないボーナスディスクのために4万円も出せるだろうか。私にはできない。いや、もうSHM-CDシリーズから買っていないが…。こんな中途半端な商売はもうやめて、本当にファンのほうを向いた商品を出してほしい。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/08

    Disc2のインパクトは尋常ではない。パワフルな高域を持つレイ・ギランはロニーやグレン・ヒューズのヴォーカル・パートを軽々と歌いこなしていく。低域は決して得意でないにせよ一応こなしており、全体としては大変よくやったといえる。これならヒューズは必要ない。ただしバンドの総合力はおよそ満点とはいいがたく、音は薄めな印象。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/08

    Disc2の価値は資料的レベルをはるかに超越している。トニー・マーティンは「サバスを変える」とコメントして加入したものの、本作の楽曲はレイ・ギランを含むバンド編成ですでにほぼ完成していたことがよく分かる。各楽曲はレイの声域を前提に作られており、マーティンには申し訳ないがレイの方がハマッている。これではDisc1はお呼びでなく、現在もっぱら聴いているのはDisc2の方だ。この時期のアイオミのリフは最後の二拍に特徴があるが、ここでベース&ドラムはもう少し刻んでいただきたかった。小回りの利かないギター・リフときめ細かいリズム・セクションの組み合わせこそ、サバスサウンドの真骨頂だと思う。
    最後にパッケージについて苦言を一言。本作および「Seventh Star」は紙ジャケの下端に「DELUXE Edition」の帯ステッカーを貼り回した仕上げとなっている。コストダウンや資源保護の意図があるのは分かるが、デラックスを名乗るならもう少し贅沢な仕立てにしてほしい。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/17

    期待を大いに裏切るSACD盤。痛恨の4,500円。DSD+非圧縮音源+SHMという必殺のスペックを誇り、解説では音のすばらしさをこれでもかと称揚しておられるが、聴いてみれば音色にも空間表現にも周波数特性にも「やっぱSACDはええなぁ〜」と思えるものは、ない。PCMの通常マテリアルCDと丹念に聴き比べて、ようやく分かる程度の違い。最も期待していた「Beth」も、SACD特有のバイブレーションを感じない。正直、また騙された気分。
    そもそも、今回のユニバーサルによる一連のSACDリリースは、さして録音の良くない作品が多いように思われる。いかに名盤の誉れ高いタイトルとて、SACD化に値するかはまた別の問題。さらに音のやわらかい国内アナログマスター使用とくれば、過大に期待してはいけなかったのに、ちょっぴり期待して買ってしまった…。でも、素性の良くないものに何をしても無駄。最近、海外レーベルではオリジナルテープからリマスターするなどによって、SHMでも何でもない通常CDながら非常に音の鮮度が高いディスクを再発する例が増えている。日本のレコード会社各位も、そろそろハイスペック&限定発売でずるこく儲ける路線を転換していただきたいものだ。なお、評価は作品に対してではなく、SACD盤についてのもの。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/16

    SACD盤は期待はずれ。痛恨の大出費(泣)。
    DSDマスター+非圧縮+SHM仕様+最高のマスターテープという天下無敵のスペックを誇るが、肝心の音が良くなければ何にもならない。そもそもマスターテープがあまりよろしくないようで、典型的な日本盤アナログレコードの音がする。1回ダビングしたような薄味で、針飛びを嫌って角を丸くしたような甘く刺激のない音だ。解説の中でこき下ろしていた「リマスター系レーベル」であるRhinoから出ている「Black box」に負けているゾ。あちらはPCM+通常マテリアルなのに!値段だって4分の1だ。最も期待していた「Planet Caravan」も、パーカッションの音に特別冴えはない。よくできたSACDなら、ドラムヘッドのたわみだって聴き取れるのに…。唯一「Electric Funeral」のギターサウンドは文字通りスパークしそうな迫力を感じるが、これで4,500円は高すぎる。こんなリリースを続けているようでは、SACDを殺すことになりかねない。「SACDって、大したことないね」そんな評判が立つようでは困る。それとも今度は「これが究極の音、HG-SACD!」なんて出すつもりなのか?いや、さすがに次はもう買わない(笑)。いくら高品位スペックを謳ったところで、国内マスターでは魅力なし。オリジナルのマルチトラックからリマスターする位の気合を見せてほしい。評価は作品そのものではなく、SACD盤についてのもの。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/06/13

    驚異のデビュー作から順調に洗練度を増した今作は、HM/HR系スタジオ作品としてこれ以上望み得ない高みに到達した。今回の2,000枚限定盤は24bit/96kHz&24K金メッキとあって、各パートのプレゼンスが大幅に向上している。@のギターソロ(特に導入部)はチビりそうな迫力だし、Aのヴォーカルは失神寸前、もはや狂気の沙汰である。それ以外の曲もキーボードやSEが鮮明さを増しており、従来盤のペラペラ感を一気に払拭すると共にサウンド・プロダクションの意図が大変よく伝わるようになった。ただし、ドラム・パートは打ち込みであることがより明確になってしまった。とはいえ、ダナの生ドラムでこれだけのタイトさは期待できないわけで、鑑賞作品と割り切れば特に気にならない。ボーナストラックはFのリミックス・ヴァージョン。ヴァースのギターパートを一部カットすることでややメロウなサウンドとしつつ、ミッドナイトのヴォーカルを強調している。彼がもはや故人であることを思えば、涙ながらには聴けない。

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     2010/06/08

    間違いなく、既出の同名ライヴ作品のDVD版。スティーヴはいないけれど、私は本作のVHS版を擦り切れるほど視聴した。
    後にケリーのバンド「AD」にも参加するウォーレン・ハムがサポート・メンバーとして参加、ヴォーカル、キーボード、サックス、フルート、パーカッションと大活躍している。また、MCを優しく促すロビィの姿も捉えられており、キャリアの浅いジョンをバンドが温かくサポートしている様子が伺える。
    7人編成となった結果、ヴォーカリストがキーボードに張り付かなくてもよくなったことで、ステージの見せ場が従来とは異なっており、演奏にも余裕がある。ドラムキットがシングルヘッドタムであったりベースギターがスタインバーガーであるなどのために、バンドサウンドはやや硬めながらも収録状態は大変良好。さらに本編のイントロとエンディングでは、代表曲をキーボードのみでアレンジしたメドレー(ケリーの仕事と思われる)も流れるなど、大変丁寧に制作されている。
    唯一の不満は、セットリストにあったはずの「奇跡」が収録されていないこと。サウンドトラックはプライベート盤で聴けるが、曲の導入部でケリーがキーボード・ソロを演奏しており、ぜひ映像を見たかった。

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     2010/03/06

    初めて買ったジューダス作品がこれ。ジャケットそのままのドス赤く透き通ったLP盤だった。後に聴いた前作から一気にコンパクトになった曲作りだが、これはアメリカ進出のための彼らの戦いの過程を映している。HR/HMがアメリカでブームになる前のことで、必死に自分たちのやりたいことと売れるものの折り合いをつけていた時期だ。MTVもなく、ラジオでオン・エアされなければどうにもならない。ゆえに、成功を収めて以降の作品と比べれば、ややコンパクトすぎる感じもするが、逆にいえばリフ、ヴァース、ソロが高密度に凝縮されている。シンプルだが、なお明確にジューダスサウンドであることが本作の意義だといえる。コンパクト路線という意味では次作の方が曲作りがこなれているが、ロックらしい「華」という点では本作に軍配が上がる。レス・ビンクスのダイナミックなドラムが効いている。
    というわけで、これがもし高音質なHDCD盤だったら、即買い。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/05

    前作から実に11年ぶり、世界中のファンの熱烈な要望を受けて制作されたという新作は久々の快作だ!
    「Ra」以降、ダイナミズムに乏しい作品が多かった彼らだが、今回はバンドサウンドのカギを握るベーシスト、クラウス・ペーター・マッツィオル復帰後では最もヴァイタルな演奏を展開している(後半やや息切れ気味なのはご愛嬌)。フランク・ボルネマンのギターは所々で、ややハードな新味を見せてくれる。キーボードのミヒャエル・ゲルラッハ、ドラムのボーノ・ショーフ(元マコーリィ・シェンカー・グループ)もシュアな演奏を聞かせる。
    だがしかし、今作最大のトピックは、黄金期のキーボード奏者ハネス・フォルベルトがヴィンテージ・キーボードを持ち込んで大活躍していることだ。一聴しただけで彼と分かる、ベンダーを利かせたシンセサイザーの音には相変わらずしびれる。ドイツ国内でシングル・カットされた「Time to Turn」の歌メロを活かしたパートUなども、実になつかしく、楽しませてくれる。
    日本では「えせシンフォ」「B級」という、いわれのない差別を受けてきた彼らだが、長年のファンとして再評価を強く望みたい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/02

    これは大いに期待したい!DSDとはSACD(スーパー・オーディオCD)に採用されている記録方式で、ダイナミックレンジや周波数特性において通常CDのPCM方式を大幅にしのぐもの。DSDマスターから通常のCDを制作することも可能で、もちろん、パソコンでも再生可能。歪み感の少ないスムーズな音が特長で、アナログっぽいヴァイブレーションを感じられる。ある意味、歪んだ音を楽しむ(?)HR/HMには必要のないスペックかもしれないが、Sabbath作品としてはクリアな音作りの本作(および『Headless Cross』)には相性が良いと思われる。PCMリマスターならもう買わないが、これなら個人的には欲しい。ただし、ボーナスCDは要らないので、2,000円以内で発売してほしかった。DSDマスタリングは大したコストアップ要因にはならないのだから。というわけで、価格には声を大にして不満を表明しつつ、泣く泣く予約。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/15

    本来のイエスらしさを強く感じさせる作品。ジョン・アンダーソンは昔、「YES」というバンドネームについて、どんなものでも受け入れる肯定的な姿勢を、自らのアイデンティティとして表現したものだと語っていた。またクリス・スクワイアはバンド結成当時のバンドのコンセプトについて、自分たちは自由で開放的で柔軟、誰もやらないような方法でポップミュージックをやるんだと言っていたという。逆に、前衛音楽を目指すとはひと言も言っていない。そのあたりは、キング・クリムゾンとはまったく違う。異形のポップ・グループ、それが彼ら自身が捉えるイエスというバンドであり、音楽なのだ。
    そう考えたとき、「90125」はどうか。世界中でヒットを飛ばした普遍性とフォロワーを許さない独自性の両面で、イエス作品中でも金字塔的位置づけといえる。このような作品を(多少メンバーは違えども)「危機」と同じバンドが出してしまうことが凄い。
    結局、イエスというバンドを「危機」を頂点とするシンフォニック系と捉えれば「90125」の評価は最低になるだろうし、反対に「ロンリー・ハート」という大ヒット曲を持つ3分間ポップス系と見れば「危機」の評価は非常に危ういものとなろう。だが、もしこのバンドを彼ら自身と同じ目線で評価できたとすれば、両作品の価値はまったく等しいのではないかと思う。もちろん、それは口で言うほど簡単なことではない。少なくとも、広範な音楽的バックグラウンドと「自由の翼」が必要だ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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