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MacMatz さんのレビュー一覧 

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/09/25

    今日届いたので、早速幾つか聴いてみた。
    最初に思ったのは、正規録音盤というのはたったこれだけしか無いのか、という事で、結構曲目に偏りも感じる。
    ベートーヴェンとワグナーが相当多い割には、ブルックナーは7番のそれも第2楽章しか無い。ブラームスも少なめか。
    今までレコードからCDまで色々買ってきたが、今回はやはり最新リマスターってどうなのか? が買った主目的。
    結論から言うと、戦後のEMI録音は大きな違いや改善は正直あまり感じられなかったが、若い頃初めて買った東芝盤のウィーンフィルとのエロイカの音と同じだ!と思ったので、それなりに上手く出来ているのかな?
    DG録音は思ったより安定して良い音に感じた。
    デッカ録音はブラームスの2番、これはケネス ウィルキンソンの録音なので期待したが、出だしから痛んだLPの様なノイズが入っていて驚いた。
    これがマスターテープからのリマスターなら、相当痛んでしまっているのでは? それなら当時の程度の良いLPが欲しくなってしまうが、フランクのシンフォニーは良かった。
    今回最も驚いたのは、実は戦前の録音が予想以上に良い音がした事で、もちろん高域の伸びはそれ程無いが、全体に音がしっかりして古い感じはあまりしない。
    SP原盤だとおもうが、針音が殆どしないのでカット処理をしているのだろうが、響きが損なわれている感じは少ない。
    私は結構大型のスピーカーで聴いているが、上質のラジオで聴いている様な、なかなか快適な聴き心地であった。
    戦後のテープは使い回されたのか、それとも戦後数年しか経っていない時期だから、今より保存環境が悪かったのか、戦前のSP盤より劣化した可能性は有るかも。
    ところで今回色々聴きながら気が付いた事が有った。
    色んな曲を聴いていると、曲の後ろで何だか蠢いている様な音が有り、それが曲の推進をグイグイと後押ししている様な感覚が有る。
    それは録音の濁りのような気もするし、フルトヴェングラーの演奏がそういう響きを作り出している様にも聴こえる。
    もし最新の全てが聞こえる、どこまでもクリアーな録音で聴けるなら、どういう演奏が聴こえてくるのか、不可能な故に、でもいつかテクノロジーの進歩で、演奏の秘密が解き明かされる日が来るのかも知れない。
    そんな妄想を感じさせたくれたのはこれが初めての経験であり、私にとってはその事がこのCD集の面白さなのかも知れない。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/11/06

    最初に13枚組の後ろの方から取り出したらハンマークラビィアだったので聴き出した。 何だか下手くそで3楽章ではミスタッチらしき箇所もある。
    バレンボイムも衰えたかな? 次の盤は悲愴やワルトシュタイン、熱情等が入ってる。 これも何だか今一で演奏がギクシャクしてる。 録音も貧相に聴こえる。
    ここでハタと気が付いた。 これは59年にウエストミンスターに吹き込んだ若き日の演奏。 確かLPで持ってて、まだ何処かにあるはず。 もう少し良い音だった気がする。
    新録音は番号順に入ってるのに気が付いて、28、29番を聴いてみたら、先ず良い音で一安心。 演奏はテンポが自由に変化して、自分の弾きたい様に、思い通りに弾いている様が伝わってくる。 これは最近の正確さを失わない、例えばポリーニはまだその代表に留まっていると思うが、律儀な演奏よりは自由さが目立つ。
    28番の終楽章などは大団円。 で肝心のハンマークラビィアは? やはり立派でした。 往年のヴィルティオーゾの様? でもそれとは矢張り異なる、自由さと丁寧さが同居した、全体では堂々とした演奏で、あまりピアノではこういうのは無かったかと聴いているうちに思えてきた。
    この感覚は? そう最近改めて聴き直してみたクレンペラー の演奏に、何処か底の方で共通する何かを感じる。
    同じユダヤの血? という訳では無いだろうけど。
    コロナの自粛で集中して録音出来たのが良い方向に?
    何はともあれ、他の曲も面白く聴けそうです。
    でも中身が分かりにくいインナーのデザインはやはり?
    まあバーゲン価格と相殺して良しとしましょうか。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/12/01

    モーツァルトに続き、SACD盤がやっと届いた。
    バランスはモーツァルトの時よりも高域が落ち着いて好ましい。 今回も内声部の動きが明瞭に聴こえて、曲の構造や、それらを指揮者がどう鳴らしているか、つまりどういう演奏かの理解がより増したのは確かだ。
    簡単に言うなら今迄とはだいぶ異なる演奏に聴こえる。
    私はこの内声部を録音媒体を通して聴き取るのは、かなり難しいと感じており、生では明瞭に聴こえるヴィオラ辺りが、スピーカーから上手く鳴って欲しいと願っているが、今回のSACDを聴くと、録音やリマスター側にも幾ばくかの原因が有る様にも感じる。
    バーンスタインの演奏も内声部を明らかにして、曲の構成を見せようとする(DGのブラームスの3番等)が、ワルターの演奏も同様だと分かった事。
    そしてそれが、かつてニューヨークフィルでワルターの弟子であった事が、もしかしたら関係している? 等と思いを巡らせる、そういう楽しさを感じさせてくれるSACDであった。 今さらワルターなんかより、最近の若い、録音も遥かにクリアーな新録音も聴きたいし、実際聴いてもいるが、今迄と違って聴こえる演奏=新録音と言えるのでは、とも感じる次第である。
    より編成が大きいブラームスやマーラーではどうなるのか、やはり聴きたくなってくる。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/11/07

    ようやく届いたので、どの位の音質改善か早速試聴。
    モーツァルトの後期3曲から始めたが、一聴してかなりハイ上がりに聴こえる。
    しかしバス領域や内声部がクリアになったせいか、聴き進むにつれ違和感は薄れ、それにつれて今迄あまり分からなかった細かい表現が聴き取れる事に気がつく。
    具体的には緩急、強弱の付け方、アタックの自在な変化等、今では気が付かなかった微妙な表現がそこかしこに溢れて、総じて柔らかいが充実した音楽が聴ける。
    米コロンビアの初期盤や、グランドスラムの2トラ38テープからのCDも改めて聴いてみたが、ここまでニュアンスが聴き取れる音は得られなかった。
    フィガロや魔笛の序曲集を聴くと、この音で全曲盤が残されていたらと無い物ねだりがしたくなってくる。
    今迄ワルターのステレオ録音はオーケストラが貧相との評価が多かったが、表現力がそれをカバーし、音質の向上がそれを明らかに出来ているなら、今回のSACD化は十分に意義のある事だと感じた。
    今後出るベートーベンやブラームス等、より編成が大きい曲がどう聴こえるか、とりあえず今回は次も買ってみるかな、と思わせる内容ではあった。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/03/16

    これは驚くべき演奏。 表現は数小節、場合によっては1小節単位で変化し、テンポも音色も無限に広がってゆく。
    以前にカレイドスコープというアルバムを出していたが、正に万華鏡のよう。 シューベルトがまるで違う曲のよあに聴こえて興奮させられた。
    こんな曲だったかしら?と楽譜を引っ張りだして聴き直したが、確かに楽譜に書いてある以外の音程は出していない。
    だがこの演奏を逆に楽譜化したら、遥かに細かく、書ききれないほどの物になるだろう。
    そして楽譜に忠実な演奏などいかに無意味で、表現への取り組みがいかに重要であるか、そういう想いを想起させる演奏、つまりは演奏者とは全き表現者たるべきである事を突きつけてくる、そういう演奏である。
    録音は極めて良好で、この録音があってこそ演奏の意味が伝わってくるのだろう。
    だがさらなる高音質、SACDやハイレゾなら更に微妙なニュアンスが聴けるのではないかという期待もまた膨らんでくる。
    これからどんな曲を録音してくれるのか、期待は無限に広がっていく。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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