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レインボー さんのレビュー一覧 

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     2024/03/27

    1987年に日本クラウンが出した吹奏楽大全集は行進曲を主にしたシリーズ。
    記念すべき第1枚目は、アメリカのマーチ王、J.P.スーザの作品を集めた内容である。
    演奏は、陸上自衛隊中央音楽隊(指揮:富家秀則、野中図洋和、船山紘良)海上自衛隊東京音楽隊(指揮:山田哲朗)航空自衛隊航空中央音楽隊(指揮:印南智之)の3自衛隊中央音楽隊。
    選曲面では有名曲にあまり知られてない作品を収録したものとなっており、『ニュー・メキシコ』等隠れた名作が聴ける貴重な国内盤となっている。
    ただ、『雷神』『海を越える握手』等の10大マーチ全ては入っておらず、有名な曲を全て聴きたい人は別のアルバムを聴くべきだろう。
    演奏は確かなもの。
    陸上自衛隊中央音楽隊は唯一指揮者が3名いており、指揮者毎のカラーの違いは出ているが、演奏は出来不出来があるのは残念。
    海上自衛隊東京音楽隊は山田音楽隊長指揮の下、ドイツ行進曲の様なガシッとした音楽作りをしており、楷書体の様な演奏。
    バスドラムが随所にアクセントを入れている。
    航空自衛隊航空中央音楽隊、さすがスーザにかけては上手く『星条旗よ永遠なれ』はスタンダードな名演。
    『自由の鐘』は恐らくルンデル編曲版を使った珍しいもの。
    録音は1986年から1987年であり、録音と音質も非常に優れた内容となっています。

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     2024/03/26

    プレイザー・レコードが発売するツィーラー・エディション。
    現在もリリースが続く同レコード会社の人気シリーズですが、このCDは2009年に発売されたシリーズ12弾にあたるCD。
    全曲指揮をヘルベルト・モックが振ったもので、オーケストラは、ミュンヘン放送管弦楽団、南西ドイツ放送カイザースラウンテルン管弦楽団、ウィーン・ライムント劇場管弦楽団が演奏している。
    独唱の歌手にはレナーテ・ホルム、ペーター・ザイフェルト、ギュンター・フランクと割と著名な人物が登場している。
    本CDもワルツからオペレッタまでツィーラーが作曲した様々な作品を収録し、4番という最初期の作品番号から400番代の作品番号ほぼ知られざる作品なため貴重な音源となっている。
    モックの演奏は、ツィーラー・エディション・シリーズで1番登場しているシャーデンバウアーの演奏に比べると全体的にがっちりとした演奏で、作品を存分に堪能する事ができます。
    尚、CDの表記は少々雑でどの団体がどの曲を担当したかなどの記載はない。
    ただ、サウンドからウィーンのオケか、ミュンヘンのオケかぐらいは何となくわかる。
    録音年は不明であるがデジタル録音で、音質などは問題ない。

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     2024/03/24

    フランスのチェリスト、カミーユ・トマのアルバムで、サン=サーンスとオッフェンバックの作品を取り上げたアルバム。
    共演は、アレクサンドル・ブロック指揮、リール国立管弦楽団である。
    まず最初に登場するのは、サン=サーンスの作品から。
    『チェロ協奏曲第1番』がメインであると思われるが、こちらはチェロが少々地味であり、数多くの演奏の前では普通と言った所。
    サン=サーンスで良いのは『チェロ組曲』で一般的にはマイナーな作品ながら、こちらはまずまずの出来。
    オッフェンバックの作品からは『ホフマンの舟歌』『チェロと管弦楽のための序奏、祈りとボレロ』『ジャクリーヌの涙』が登場します。
    ホフマンの舟歌のみ、演奏団体がアンサンブル・ドゥーブル・サンスに代わります。
    この団体は小編成の弦楽オケにピアノを加えたもので、オペラの劇中、ニクラウスとジュリエッタが歌うパートをチェロとヴァイオリンのソロに編曲し、原曲を意識したかの様な特別アレンジです。
    チェロと管弦楽のための序奏、祈りとボレロはマイナーな作品ですが1番良かったかもしれません。
    特にボレロはチェロが非常にノッていて面白かった。
    ジャクリーヌの涙は丁寧に歌う様に演奏していますが、今ひとつ物足りません。
    ボーナスのパリの生活からアリア『私はブラジル人』、これテノールとチェロ、オーケストラの特別アレンジ。
    但しチェロはちょっと出てくるだけで、後は普通の同曲と同じ。
    リール国立管弦楽団とブロックの指揮は、非常にしっかり、主張すべき所はしており、中々良い伴奏です。
    録音も良好。
    曲目に気になれば買いです。

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     2024/03/23

    ヨハン・シュトラウス2世が書いた喜歌劇の中で、こうもり、ジプシー男爵、ヴェネチアの一夜に次いでその序曲が知られているのが、このくるまば草。
    ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでも何度か取り上げられて、また序曲の対旋律をブラームスが書いたと言われる(根拠はないようだが)エピソードでも知られている。
    今まで全曲盤の一つぐらいはあるだろうと思っていたが、このCDが世界初録音との事で、今まで全曲録音がなかった事に驚きです。
    ダリオ・サルヴィ指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、ソフィア・フィルハーモニー合唱団による演奏で、歌手はヨーロッパで活躍する新しい歌手を中心に配役、サルヴィがナクソスに録音した前作、鬼ごっこに参加した歌手も何人かいている。
    演奏はややオケが弱い所もあるが、世界初録音という事も考えると充分な出来。
    歌手の歌は良い。
    随時に序曲で聴き馴染みのある旋律が流れて、確かに有名な他の喜歌劇にはちょっと聴き劣るが、作品自体は悪くないと思う。
    2020年にソフィア・ブルガリア・ホールで録音されたもので、音質は良好です。

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     2024/03/21

    オーストリアのプレイザー・レコードが出す、ツィーラー・エディションは同社の人気作品で、このCDで26枚目を迎える。
    本CDも演奏は、ハンス・シャーデンバウアー指揮、オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団が担当。
    一部の曲ではユリア・コチとクリスティアン・ドレッシャーが参加している。
    ツィーラー・エディションの売りの一つは知られざる作品が沢山入っているという事であるが、本CDでもここでしか聴けないような作品が多数入っている。
    表題にもなった『写真のワルツ』や『敬意のワルツ』『バリソン行進曲』等、中々良いメロディを持った作品もある。
    またツィーラー3大ワルツの1つ、『へラインシュパツィールト』は元々オペレッタのメロディを流用した作品だが、ここでは冒頭のメロディの原曲のアリアが収録されており貴重だ。
    オケは中規模ぐらいの編成で、演奏はシャーデンバウアーのメリハリある巧みなサウンドとウィーンらしい柔らかなサウンドが聴きどころ、もちろん作品を初めて知るには十分。
    尚、作品の殆どはツィーラーのオリジナルの譜面ではなく、他人が手を入れたもの。
    録音年は不明だが、音質自体は良い。

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     2024/03/20

    アーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス管弦楽団がRCAに録音した音源を復刻した物で、行進曲を集めたアルバムです。
    過去何度か発売されている音源ですが、本CDはクラシック・マーチを中心にした選曲となっています。
    演奏はまさに1960年代のアメリカのオーケストラらしい健康的なサウンドと躍動感が溢れるメリハリのついた演奏でこのコンビがらしいと言えるのではないでしょうか。
    『ボギー大佐』『サンブル・エ・ミューズ連隊』『忠誠』『星条旗よ永遠なれ』『国家の象徴』といった吹奏楽での演奏が主な曲はオーケストラに編曲する事により、より充実した響きの演奏で良いですし、冒頭の『ラデッキー行進曲』の跳ねるようなリズム感と絶妙なテンポの演奏は同曲の隠れた名演と言えるのではないでしょうか?
    同種のアルバムはそこそこありますが、これはおすすめの一枚です。
    録音は1960年代頃ではないかと思いますが音は十分聴ける水準です。

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     2024/03/17

    このCDはポニー・キャニオンが発売した小学生向きのクラシックCD。
    この手のCDは各社から意外と出ていたりするが、結構マニアックな音源が使われていたりして、見逃せない。
    本CDはその殆どが日本の演奏者によって録音されたもの、しかも指揮者に外山雄三や石丸寛といった著名な指揮者が振っており、オケもシャンブル・サンフォニエット、読売日本交響楽団や新日本フィルハーモニー管弦楽団と言った有名どころが担当しています。
    全体的にクラシックの小品中心で、一昔前の定番曲が並び懐かしい。
    演奏も安定した水準が続き、どれも味のある演奏だが、ラデツキー行進曲や旧友のように推進力のある行進曲や、千葉馨がソロを取ったモーツァルトのホルン協奏曲の様に名演奏もあり観賞用としても十分聴ける。
    恐らく録音からそれなりに経っているのだろうが、十分聴ける水準だ。
    収録曲は以下の通り。

    CD1
    1.おもちゃの兵隊(イェッセル)
    2.アマリリス(ルイ13世)
    3.おどる子猫(アンダーソン)
    4.子犬のワルツ(ショパン)
    5.おもちゃの交響曲第1楽章(L.モーツァルト)
    6.ユーモレスク(ドヴォルザーク)
    7.かっこうワルツ(ヨナーソン)
    8.トルコ行進曲(ベートーヴェン)
    9.鍛冶屋のポルカ(ヨゼフ・シュトラウス)
    10.ガボット(ゴセック)
    11.くまんばちの飛行(リムスキー=コルサコフ)
    12.ウィーンの音楽時計(コダーイ)
    13.メヌエット(ヘンデル)
    14.旧友(タイケ)
    15.金婚式(マリー)
    16.軽騎兵序曲(スッペ)
    17.春の歌(メンデルスゾーン)
    18.ロンドとポロネーズ(バッハ)
    19.トランペット吹きの休日(アンダーソン)
    20.メヌエット(ベートーヴェン)
    21.クラリネット・ポルカ(ベネット編)
    22.アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章(モーツァルト)
    23.マドンナの宝石より間奏曲(フェラーリ)
    24.ラデツキー行進曲(シュトラウス1世)
    25.四季より第1楽章(ヴィヴァルディ)
    CD2
    1.皇帝円舞曲(シュトラウス2世)
    2.G線上のアリア(バッハ)
    3.白鳥(サン=サーンス)
    4.四季より第2楽章(ヴィヴァルディ)
    5.ホルン協奏曲第1番第1楽章(モーツァルト)
    6.ノルウェー舞曲第2番(グリーグ)
    7.タイスの瞑想曲(マスネ)
    8.ペルシャの市場にて(ケテルビー)
    9.ウィリアム・テル序曲(ロッシーニ)
    10.朝(グリーグ)
    11.ソルヴェークの歌(グリーグ)
    12.道化師のギャロップ(カバレフスキー)
    13.トロイメライ(シューマン)
    14.モルダウ(スメタナ)
    15.ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
    16.未完成交響曲第1楽章(シューベルト)
    17.新世界交響曲第4楽章(ドヴォルザーク)

    演奏
    石丸寛指揮、シャンブル・サンフォニエット CD1.1、2、14 CD2.8
    手塚幸紀指揮、新日本フィルハーモニー管弦楽団 CD1.3、9、13、19、24 CD2.5、6、10~12、17
    山岡重信指揮、東京ゾリステン CD1.5、12、22
    山岡重信指揮、シャンブル・サンフォニエット CD1.7、10、11
    秋山和慶指揮、シャンブル・サンフォニエット CD1.8、15、17 CD2.13
    山岡重信指揮、読売日本交響楽団 CD1.16、23 CD2.9、15
    ピーエル・ラーパン指揮、カメラータ・ロマーナ CD1.18
    石川皓也指揮、ノエル・チェンバー・オーケストラ CD1.25 CD2.1、2、4、7、14、16
    小林仁(ピアノ)CD1.3
    矢島富雄(チェロ)橋本正暢(ピアノ)CD2.3

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     2024/03/16

    シュトラウス・ファミリーと並ぶウィンナ・ワルツの作曲家、カール・ミヒャエル・ツィーラーは、ワルツを始めとした作品を560以上も残しましたがその作品は一部を除いてこんにちでは知られていません。
    このツィーラー・エディションはそんな知られざるツィーラーの作品に紹介していくシリーズで発売元の人気シリーズ。
    このCDで22枚目になります。
    演奏はハンス・シャーデンバウアー指揮、オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団。
    作品の殆どはツィーラー自身のオリジナルの楽譜ではなく、他人が手を入れた楽譜を使っている。
    本CDでも収録曲は知られざる作品ばかり。
    『技術軍団行進曲』やタイトルにもなった『ウィーンの人々と生活』等、中々に良いメロディを持った作品もあります。
    尚、12曲目『ヴェルナー・マントラ博士行進曲』と16曲目『ドイチェマイスター連隊』はツィーラーの作品ではなく、前者はシャーデンバウアーが、後者はユーレクが書いたもの。
    特に後者はツィーラーがドイツェ・マイスター連隊の軍楽隊隊長時代に、同連隊に在籍した作者の著名な作品で珍しい管弦楽版だ。
    シャーデンバウアーの演奏はメリハリが付いており、作品を知るには十分なもの。
    録音年は不明だが、最後の曲の終わりにあきらかにライヴとわかる拍手があり、実は書いてないだけでライヴ録音盤なのかもしれない。
    音質は問題ないが。

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     2024/03/15

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ポム・ダピ』の全曲盤。
    エマニュエル・コック指揮、ソリスト・デ・リエージュの演奏、アンドレ・パヨル、クローデン・グレンジャー、ジャック・デュクロの歌で収録されたもの。
    このポム・ダピという作品は1873年に初演された1幕物の喜歌劇で、CDは永らくロザンタール盤のみで、近年ヴィレンズ盤が新しく録音された位だと思っていたが、もう一枚あったとは驚き。
    と言っても新録音ではなく1983年に録音されたものでロザンタール盤と同時期の録音。
    指揮のコックはベルギーのヴァオリニストだそうで、ソリスト・デ・リエージュを永らく率いていたそうだ。
    近い時期に同じコンビで、オッフェンバックの『テュリパタン島』を録音しており、室内管弦楽団らしいキレのある演奏を聴かせてくれましたが、本CDでも各楽器の技量の高さ、キレとメリハリのついた伴奏を披露しています。
    歌手はほぼ知らない人で、ベルギーやフランスあたりで活躍した人物なのではと思うが、なかなかの熱演ぶり。
    トータルでなかなか良い盤だと思うが、一つだけダメな所が。
    CDが進むにつれて、雑音が目立つ様になります。
    恐らくCDの原盤にキズでもあったのでしょうか。
    これがなければ満点のCDだった。

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     2024/03/13

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ペリコール』の全曲盤です。
    マルク・ミンコフスキ指揮、ルーヴル宮音楽隊とボルドー国立歌劇場合唱団の演奏で収録されたもの。
    ミンコフスキはオッフェンバックの演奏家としても知られており、今までチェロ協奏曲等を収めたアルバムをアルヒーフに録音した他、EMIには『天国と地獄』『美しきエレーヌ』『ジェロルスタン女大公殿下』を残している。
    久しぶりとなったオペレッタの録音は代表作品の一つであるペリコールで、この作品の現時点で最も新しいCD。
    ミンコフスキが残した他のオペレッタと同じく、ルーヴル宮音楽隊の小気味の良いテンポと、軽いサウンドが非常にオッフェンバックの演奏に合っている。
    昔の演奏ではバンドの様な推進力が溢れる演奏もあったが、ミンコフスキも年を重ねたからか若干テンポは遅くなった代わりに、ゆったりとした曲はより深みのある演奏をしていてなかなか良い。
    歌手も今をときめく新進気鋭の歌手が起用され、とても楽しい仕上がりになっている。
    またこのレーベルの特徴とも言える洋書の様な丁寧なブックスタイルにCDが収められており、少々取り出しにくいが、解説は作品、セリフ、写真等がふんだんに使われていて大変に詳しく、これだけでも十分に価値がある。
    録音は2018年10月13日に、ボルドー国立歌劇場で収録されたライブ録音。
    音質は最近ということもあり全く問題ない水準だと思う。

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     2024/03/12

    ここ最近ナクソスは、フランツ・フォン・スッペの知られざる作品の紹介に力を入れているのか、既に2枚のアルバムがリリースされている。
    3枚目となるこのCDはスッペの演奏会用作品と舞台作品の管弦楽作品集。
    まずメインである『交響的幻想曲』は、事実上の交響曲と言える作品で永らく忘れられていたのをこのCDを振った指揮者のルードナーが発見したもの。
    作品はスッペのオペレッタの序曲の様に馴染みの良い旋律が次々と出てきます。
    形式的にはしっかりと交響曲で、多少のシリアスはあるものの、オペレッタの作曲家らしい歌心ある交響曲です。
    もちろん世界初録音。
    同じく世界初録音なのが、『カール劇場の展示会のための序曲』で、これも演奏会用の作品だが、今にもオペレッタが始まりそうな作品。
    舞台作品からは『詩人と農夫』『水夫の帰国』『ウィーンの朝昼晩』を収録している。
    水夫の帰国は近年全曲盤が出た珍しい作品ですが、詩人と農夫及びウィーンの朝昼晩は昔からの定番曲。
    演奏はオラ・ルードナー指揮、低地オーストリア・トーン・キュンストラー管弦楽団。
    指揮のルードナーはウィーン・フォルクスオーパーと来日してウィンナ・ワルツのコンサートを開催するなどウィンナ・ミュージックのスペシャリストとして知られている。
    ここではオケはトーン・キュンストラー管弦楽団ではあるが、演奏は非常に丁寧に演奏されている。
    2つの世界初録音もこの水準なら十分作品を知れるし、著名な2つの序曲も悪くないが、水夫の帰国の前奏曲が1番充実した演奏で良い。
    録音は2022年と新しいので音質も問題ない。

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     2024/03/10

    オーストリアの作曲家、カール・ミヒャエル・ツィーラー。
    生前はシュトラウスの後継者として著名でしたが、没後は一部の作品を除いて忘れられています。
    プレイザー・レコードはそんなツィーラーの作品の紹介に力を入れており、その名もツィーラー・エディションという名のシリーズを販売、同社の人気作となっています。
    このCDは28枚目となる現在最も新しいもの。
    ベルンハルト・へーエル大佐指揮、ウィーン親衛大隊軍楽隊の演奏で収録されたものです。
    ウィーン親衛大隊軍楽隊は1955年に創隊され、既にツィーラーエディションに何度か登場しており、オーストリア連邦陸軍チロル軍楽隊、オーストリア連邦陸軍ザルツブルク軍楽隊と並ぶ同国の著名な軍楽隊である。
    指揮者、へーエル大佐は1997年よりこの軍楽隊の第2指揮者を務め、2002年に第1指揮者に昇進、現在に至ります。
    少なくとも日本でへーエル大佐の音源はこれが最初ではないだろうか。
    このCDは僅かに、ポルカとワルツが収録されている以外は行進曲を集めた内容となっている。
    演奏は軍楽隊お得意の行進曲集と言う事もあり、中々メリハリがついており良い演奏だと思う。
    もちろん、ワルツやポルカも本場と言う事もあり上手い。
    オーストリアの吹奏楽団は中低音域の楽器が充実した独特のサウンドをしているが、このCDでもそのサウンドは存分に楽しめる。
    録音年は2022年と言う事もあり音質面も不満はない。

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     2024/03/08

    オペレッタの父として知られている、フランスの作曲家、ジャック・オッフェンバックは、元々若いときは凄腕のチェロ奏者と知られ、自身が演奏するためにチェロを主役にした作品を多数残しました。
    特にチェロ二重奏曲は、オッフェンバックのチェロ作品の中で重要な作品で、過去何人かのチェリストが録音を残しています。
    このCDで録音・演奏しているのは、ジョヴァンニ・ソッリマ、アンドレア・ノフェリーニです。
    この両名、オッフェンバックのチェロ二重奏曲の録音に積極的で、2012年から2013年に作品49、51、54を録音し、2014年同じブリリアント・レーベルから、発売したのを最初に、イタリアのマイナーレーベル、アマデウスに2009年録音で作品54をそれぞれ録音、この7枚組はそれに続くもので、全曲2020年から2021年にイタリア・バルトーク・スタジオで新規録音されたもの。
    こちらの7枚組は現在唯一のオッフェンバックの二重奏曲の全集です。
    比較的録音のある作品54や殆ど録音のない作品78や、作品19、作品20、作品34等も入っており、資料的な価値は高い。
    ソッリマ、ノフェリーニの日本のチェロの掛け合いも良く、どれも作曲家への熱意が感じられる、好演奏である。
    録音年は前記の通りで新しいだけあり音質は綺麗。
    CDは近年のBOX物によくある厚紙に入った仕様となっています。

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     2024/03/04

    毎年新年を祝う、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による、ニューイヤー・コンサート、2016年はマリス・ヤンソンスがタクトを取りました。
    ヤンソンスは2006年に初登場、2012年に再登場、そしてこの2016年に3回目の登場でしたが、2019年に亡くなったため、結果的に最後のニューイヤーとなりました。
    ヤンソンスのニューイヤーは選曲が上手いと言いますか、シュトラウスファミリー以外の作曲家の作品も程よく入っていて、このCDでもロベルト・シュトルツやエミール・ワルトトイフェル、更にヘルメスベルガー1世らの作品が取り上げられています。
    シュトラウスとは一味違うこれらの作品を楽しめるのが、2016年の ニューイヤーの楽しみと言えるのではないでしょうか。
    尚、シュトラウスを含む、ニューイヤー2016初登場曲は8曲と例年より多めです。
    演奏はヤンソンスらしく、よく整えられたもの。
    ウィーン・フィルの演奏なので、流石に技術的に不足はない。
    シュトラウスらしさはちょっとないですが、新年を祝うコンサートなので、これはこれで良いのではないでしょうか。
    録音も良好です。

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     2024/03/01

    プレイザー・レコードが発売するツィーラー・エディションは、同社の人気シリーズの1つとして、またカール・ミヒャエル・ツィーラーの作品を知れる貴重な一枚ですが、20枚以上が既にリリースされており、これは25枚目にあたるもの。
    ハンス・シャーデンバウアー指揮、オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団による演奏で収録されたものです。
    本CDもワルツやポルカ、マーチ、更にオペレッタからのナンバーまで、ツィーラーが書いた様々な分野の曲がたくさん収録されています。
    本CDの収録曲は、その大半は知られざる作品で、冒頭の行進曲『ヴェルヘルム太公』等、中々良いメロディを持った作品もあります。
    演奏団体はツィーラーの作品を演奏するために2003年に結成されたオーケストラです。
    現在までシャーデンバウアーが指揮者を務めており、ツィーラー・エディションシリーズの主力オケです。
    編成は中規模編成ですが、オケの演奏はしっかりとしており、シャーデンバウアーの指揮もメリハリがあり安心して聴ける演奏と言えるでしょう。
    ツィーラーによるオリジナルの楽譜は2曲のみで残りは他人が編曲したもの。
    指揮者ハンス・シャーデンバウアーが1曲、アレクサンダー・フィッシャウアーが8曲、フランツ・キュンネルが1曲、ローランド・スピンドラーが1曲、ロベルト・ニューマンが3曲とそれぞれ編曲しています。
    録音年の記載はありません。
    しかし、デジタル録音なので音質は良く問題なく聴けるでしょう。

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