トップ > My ページ > 雲谷斎 さんのレビュー一覧

雲谷斎 さんのレビュー一覧 

検索結果:77件中1件から15件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/06/03

    晩年のカラヤンがキーシンをソリストにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を録音した後、涙を流して感激したという話が伝わっている。彼はキーシンをことのほか高く評価していて「この人は天才です」とまで言っていた。その理由がこの5枚のショパンを聴くとわかるような気がする。ずいぶん前に買っておいて時折聴くだけだったが、どれを聴いても裏切られたことはない。どころか、人間というのは己の芸術のためにここまで集中できるものかと改めて思い知らされた。「24の前奏曲」と「ソナタ第2番」が入ったCD-3など、もうとても人間業とは思えないような魂の輝きに満ち溢れていて、他の同曲盤を寄せつけない圧倒的な演奏。他の曲もとにかく録音のすばらしさとも相まってすべて一級品の出来。この5枚のCDボックスには音楽を聴いて感動する要素がぎっしり詰まっている。買っておいてよかったと心底思えるセットである。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/01/06

    製作国がどこにも表示されていないがスイスであるらしい。マントヴァー二の音楽を昔から愛してきたファンにとっては手元に置いておきたい貴重なドキュメントだ。内容は本編とボーナスに分かれていて、本編はマントヴァーニゆかりの人々がその人となりを語るなかで往年の演奏が少しばかり映し出されるというよくある編集。ボーナスは59年のライブからの10曲ほど。ほんのわずかカラー映像も交じるが、ほぼ全編モノクロ、モノラル収録。若き頃のペテュラ・クラークやヴィック・ダモンの歌唱映像もあって得した気分になるが、何しろすべてがモノラル録音では聞いていて少々フラストレーションがたまるのも事実。せめてボーナス部分はもっと後の良質なステレオ収録の曲にしてほしかったというのが正直なところ。全編英語だが日本語字幕はない。だから、大筋はわかっても、細かいところまではよくわからないのも残念。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/11/21

    ブラームスの数ある傑作室内楽曲のなかで、なぜかこのピアノ四重奏曲の録音は少ない。未だに優秀演奏はかなり昔のモノラル録音盤を挙げねばならないといったような状態だ。そこに最近、フランスの若手の演奏が参入してきた。ブラームスといえばフランス人が毛嫌いする代表的作曲家だったはずだが、時代は変わったものだ。当然、どんな演奏をするのか興味は湧く。今を時めくこの4人がピアノ四重奏曲に挑戦したこと自体、その意欲が伝わってくるというもの。果たして、演奏は清新の息吹に溢れた、ともすればブラームスの音楽に付きまとう晦渋さや重苦しさとは無縁の明るい色調。若きブラームスのロマンがひたひたと押し寄せてくるかのような力強い演奏だ。これはピアノ四重奏曲が孕む交響的要素を考えればとても好意的に受け止められる姿勢だ。第1番の管弦楽編曲は今ではもう誰でも知っているし、最近では第2番にも管弦楽編曲が行われている。聴く方も当然そうした交響的要素をこの室内楽作品には求めることになる。第1番の終楽章で彼らの真骨頂を聴くことができたし、下手な管弦楽よりも迫力さえ感じられる白熱の演奏だ。どこにもスキのない3曲だが、残念なのはメンバーの若さの故か多少力づくが耳につくこととフランス特有の腰高な録音が時にカプソン兄ぃのバイオリンの音色を耳障りにしているところ。録音も含め、この演奏に落ち着きが加われば言うことはなかったが。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/11/20

    1961年のポール・アンカは不遇だった。というのも、この年のうちにABC-ParamountからRCAに移籍することになっていたため、ABC時代最後期の数枚のシングルは宣伝もされず、嘆きの王子に甘んじていたからだ。が、RCA移籍後、わが国では1962年以降、彼は大いなる転身の時期を迎えるにいたる。それがどんな転身であったのかをこのCDはよく伝えてくれる。それを追っていたリスナーはそんなに多くはなかったとは思うが。このCDがすばらしいのは、この時期(1962-3年)のシングル盤のAB面を忠実に再現してくれたことだ。だから、通常の彼のヒット曲集ではなかなか収録されない「風に泣いてる」もきちんと含まれており、まさにマニア道の直球ともいうべき好企画であることはまちがいない。タイトル曲の「ボサノヴァでキッス」はシングル盤ではなぜか冒頭の数小節がカットされている録音だったが、このCDではそれもきちんと処理されていて、製作者の良心が感じられる。このシングル盤を買ってから55年も経ってしまったが、当時と同じジャケットには妙に心を揺さぶられる。ステレオが基準で数曲がモノラル。いずれも音質良好。10数年前に出たTARAGONの同企画のアルバムに比べればやや音がくすみ気味だが、普通に聴いていてまったく問題はない。とにかく、この企画を世に出してくれたことに喝采を贈りたい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/09/11

    晦渋で地味なブラームスのピアノ曲全集など出しても売れるものではなし、誰もがためらう企画にCHANDOSが敢然と挑んだ。主役はBARRY DOUGLASというわが国ではまったく知られていなかったピアニスト。この人、数年前から1枚ずつ地道にブラームスの曲を録音し、都合6枚。それがもうセットになったというのだから、CHANDOSもよほどこの企画に賭けたのだろう。そして、この挑戦は成功だったようだ。DOUGLASの演奏にはどこにも旧来からのブラームスのピアノ曲の暗いイメージはない。といって、もちろんブラームスならではの技法や音の運びを損なっているわけでもない。なるほど、こういうブラームスの聴かせ方もあったのかという驚きとともに、どんどん演奏は進行してしまうという寸法。これはまちがいなく、これまでのどの全集にもなかった新鮮な音の輝きを聴き手に届けてくれる秀作だ。今後もブラームスのピアノ曲集の傑作として名を遺す全集となることはまちがいないだろう。この全集の大きな特徴は曲の構成がすべてコンサート・プログラミング風になっていることで、常識的な作品群ごとの配置にはなっていないことだ。ワルツ集を除けば、一般的には数曲からなる小品はすべて演奏者の考えの下にばらばらに配置されている。聴いていけばわかるのだが、これはどうやら調性やら曲想の連続性による音楽の統一という発想からのようだ。とっつきにくい音楽にどう聴き手を惹きつけるかという演奏者の心意気が伝わってくるが、全集でもそのポリシーを貫いたのはCHANDOSの見識なのだろう。古くなった盤の買い替えには一も二もなくこの盤でしょうと太鼓判を押せる出来ばえ。反面、これからブラームスのピアノ曲集に馴染みたいという方には少々不便な作りであることは否めないが、それはこのCDの価値を少しも貶めることにはならないであろう。音質も上々。CHANDOSならではの透明感に楽器の力感も加わり、まったく文句なし。加えて、CD1枚ごとに解説のブックレット(ただし日本語はない)が付くという丹念な作りも含め、このボックスにはもう参りました。ともあれ、世界にはすごいピアニストがいるものです。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/04/08

    N響を振っていた時代、颯爽とローラースケートで会場に来て、ずいぶん風変わりな指揮者もいるものだと思わされ、肝心のコンサートではずいぶん生煮えでひどいシューマンを聞かされたものだから、まさかこの指揮者のCDを手にすることになるとは思ってもいなかった。ところが、NAXOSからドビュッシーのピアノ曲集からの管弦楽曲集が数枚出ていることを知り、そのチャレンジ精神やよし!ということで本盤ほか数枚を聞いてみた。どれもそれなりにきちんとした演奏で買って損なことはない。録音もまずまず。ただ、どの演奏もどこか生硬でドビュッシーの作品ならではの繊細なふくよかさ、茫洋感が欠けているのは否めない。聞いていてうるさく感じられる箇所がしばしばあるのはそうしたドビュッシー音楽の本質部分に起因しているのではないかと思ってしまう。その程度の指揮者の演奏だからといえばそれまでなのだが…。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/27

    Bobby Rydellが活躍した時期は1959年から62年までの4年間ほど。日本でシングルが発売されたのは60年を過ぎてのことで、よほどのポップス・ファンでなければ、その名も、ましてやそのすばらしい歌唱力も知られてはいない。しかし、最近相次いで海外から彼の復刻盤がリリースされているのは数少ないファンとしては嬉しい限り。この4枚組も期待に十分に応えてくれた。内容はタイトルどおり、彼の主要なLP7枚とこのCDによってはじめて聞くことのできたシングル数曲、計105曲から成っており、ほとんどがかつて聞いたLPとの音比べのようなものではあれ、興味は深々。いったいどのような音で復刻されているものやら。値段からして一抹の不安はあったが、数曲聞いてその不安は解消。全曲すこぶる見通しのいい明快な録音。元のLPのとおり2枚(At the Copa/An Era Reborn)がステレオで他はすべてモノラルだが、どれも不満の無いすばらしい出来。海外のコンピレーションではネグレクトされることの多い The Door to ParadiseやGee It’s Wonderfulも良好な録音で収録されているから、この4枚組を素材に自分なりのRydell Collectionを作るという楽しみ方もあるのではないかと思う次第。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/14

    蓮華人さんのレヴューは普段はクラッシックCDで拝見することが多く、有益な指摘にいつも感心していますが、まさかこんなところでお会いできるとは!このCDはまさに蓮華人さんご指摘のとおり。ルグランの華麗な雰囲気を、と思って聴くと、なんじゃこの曲順、それにいくら板起こしとはいえ、これぞまさしく天ぷら屋再生。よくぞこんなペチパチ録音を商品化したものです。自分でLPからCDに録音するにしてもこんな音ではボツです。ただNOT NOWレーベルのために擁護しておきますと、こんな録音・編集は私が購入した限りではこの1組だけですので、あえて申し加えます。ペチパチのあまり目立たない曲だけをセレクトして聴けば、モノ、ステレオ問わずルグラン・サウンドが楽しめるというわけです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/04/24

    NOT NOWならいずれ出してくれるのではないかという淡い期待に応えてくれたCDにまず感謝。「ビキニスタイル」ばかりがやたら有名になってしまった彼ですが、明るく、それでいてどこか翳りのある歌声に懐かしさを感じるファンは少なくないはず。ところが、彼はレーベルを転々と移籍したため、Best盤はもとよりシングル・コレクションも難しい歌手になってしまい、入手しうるどんな曲集でも完璧なコレクションにはなりえないというミステリアスな存在。このCDでも日本のファンなら Sixteen Cubes of SugarやEvery Other Nightが無いとすぐに気づきますが、しかしそれは所詮無いものねだり。別の音源で埋め合わせするしかありません。このCDの存在理由は、これでしか聞くことができないレア・ナンバーが数曲含まれていること。全36曲すべてモノラル録音ですが、音のカロリーは十分であり、60年代初期のKAPPの左右泣き別れステレオ録音より迫力すら感じます(耳をつんざくひどい録音も若干ありますが、これはおそらくオリジナル録音のせい)。それにしても、このしっちゃかめっちゃかな曲順はいったいいかなる理由?たかだか1960-62年までの3年間に生まれた36曲に順序もへったくれもあるかよ、というイングランド流冗談でしょうか。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/01/30

    これは評価のむずかしいセット。SKDとのR.シュトラウス全集で実力指揮者の名を得たケンペのSKD後の主要作品を集めた企画力には大いに拍手するのだが、デジタル復刻の音質には必ずしも賛意を表せないからだ。とりわけブラームスのリマスタリングには疑問が残る。もともとミュンヘン・フィルの音響はドイツの北方のオーケストラに比し腰高なところがあり、加えて若干低めだったこのLPの録音レベルがリマスタリングでは高めに設定されているため腰高な音色がいちだんと強調される結果になり、もう聴くのもつらいぐらいのいっぱいいっぱいの音。これではとてもブラームスの音楽を堪能できない。ブラームスをはじめブルックナー他の録音も70年代半ばから後半のアナログ技術全盛期の頃のことを考えれば、VENIASから出たケンペのセットのようにアナログ録音のままCD化した方がよほどいい結果をもたらしたのではないかと考えるとマコトに残念。何でもかんでもデジタル化すればいいものでないという典型。結局、面倒でもまたLPのお世話になるわけです。これじゃ何のためのCD復刻?

    14人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/19

    CAMEOというレーベルは社長個人が版権所有者という事情があってなかなかオリジナル録音の復刻を望めなかったのだが、それももう過去の話。もう10年以上も前にその堰が切れてからというもの、出るわ出るわBobby Rydellのヒット曲集。とてもそんな全部に付き合っていられないと思いつつ、また買ってしまうんですよね。でも今回はCDとして初の国内レーベル。日本独自シングル「ファンキールックのお嬢さん」も含んだ復刻というのも嬉しい(もっとも、数年前に発売されたJASMINEの2枚組57曲には今回発売の23曲はすべて含まれているが)。今さら新しい曲なぞ発見できないのを承知で買っているわけだから、興味は収録曲と録音ということになるが、このCDはその両方を兼ね備えている。申し分のない56分だ。60年代初期にライデル・ファンだった爺ちゃんにもこの23曲は当然の安心できる選曲。加えて、さすがに満を持して登場した国内盤だけに録音も今から半世紀も前のものとは思えぬほどのクリアーな仕上がり(前記JASMINE盤よりはるかにいい)。丁寧な造りの紙ジャケ、解説やカタログも趣味性満点。このCDを含め、OLDIES60年を期に数十点を発売されたOLDAYS RECORDSの意気込みが伝わってくる。同時発売の他のCDも期待を裏切らない出来であることがわかる。ともあれ、これまでライデルのベスト盤ははじめてCAMEO原盤を復刻した2005年のABKCO盤だと思ってきたが、どうやらこの国内盤に取って代わられそうだ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/09/14

    Hyperionのこのシリーズの企画にはいつも敬意を表しながら聴かせてもらっているのだが、いろいろな点で☆5つというわけにはいかない。演奏が生ぬるいというのが多くの場合だが、本盤では演奏はともかく、録音がひどい。ロマンティック協奏曲ならぬモンスター協奏曲になってしまっている。スタジオ録音なのにマイク・セッティングが劣悪で、とにかく聞いていてうるさい。オンマイクすぎるのだ。だから音にふくらみもなければ、うるおいもない。これではせっかくの秘曲も繰り返し聞く気にはなれない。どういう耳をした技術陣なのかわからないが、これがひどい音だという認識がないのであれば(商品化したのだから、多分ないのであろう)もう次のCDを買うのはためらわざるをえない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/21

    これは本当にありがたいコレクション。ケンペの録音は結構たくさんCD化されているのだが、R.シュトラウスを別にすればバラバラな単品発売で、このセットの目玉ともいうべきBPOとのブラームスの交響曲全集やVPOとの管弦楽小品集をいちいち買っていたらこのセットの価格を優に超えてしまう。ICONの11枚組も魅力的だが、収録曲がベートーヴェンやワーグナーに片寄りすぎているきらいもあり、小品も含めもっと多くの作品を聴きたいという人にはとにかくこのセットがおすすめ。小品といっても今では演奏されなくなった管弦楽の組曲やケンペの指揮以外では聴けないワルツなどがふんだんに盛り込まれていて実に魅力的。ケンペはこういう小品も上手かった。カラヤンのような外連味たっぷりという派手な演出はないものの、曲そのものがもつ味わいをうまく引き出す指揮者だった。もちろん、このセットの核になっているブラームスのドイツ・レクイエムや交響曲全集も地に足のついた構築豊かな演奏。第4番にいたってはモノとステレオ2種類を収録するという念の入れよう。ただ、57年にメニューインと共演したBPOとのバイオリン協奏曲の名演が含まれていないのは残念(ぜいたくな望みか)。VENIASというイギリスの新興レーベルの音はこのセットではじめて聴いたが、復刻CDにしばしばありがちなわざとらしいデジタル臭ふんぷんのものではない。モノ、ステレオ混在だが、いずれも往年のLPを良好な状態で再生した落ち着きのある音。こういう音だったよなぁという安心感に包まれる。収録曲目、音も含め、実に良識溢れるコレクションである。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/10

    この”CLASSIC ALBUMS PLUS”シリーズはREAL GONEから数点出ていてCD4枚組でもずいぶん格安である。内容やいかに、と思い試しに購入したのがこのPAUL ANKA。結論を先にいえば、実にきっちりとした内容、録音。ステレオで発売された盤はもちろんステレオ録音。他のモノラル盤も申し分のない水準の録音で文句のつけようがない。ということは、このシリーズは安価ではあるが信頼度は高いと判断できそう。当盤はPAUL ANKAがRCAに移籍する前ABC-PARAMOUNT時代のLP集成だが、すでにこの時代から彼が単なるポップス・シンガーにとどまらない器であったことをこの4枚のCDはよく伝える。半世紀前のラジオ・リスナーとすれば、ABC-PARAMOUNT時代末期の地味な数曲が収録されていたらという勝手な希望もあるが、それはこのCD製作の主眼ではないだろう。CD2になかなか入手しがたいクリスマス・ソングLP全曲がステレオ収録されているのをはじめ、CD3のコパ・ライブほかのナンバーは聞きごたえ十分である(もちろんステレオ録音)。廉価だからといって見過ごしてはもったいないほどの水準の高い盤である。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/13

    LPとのダブリがかなりあるのだが、80分を超える収録はもちろん、90分近い収録盤もあって2枚組だったLP曲がCD1枚で聴けるようになったメリットも大きい。この
    エディションにはモノ録音も結構多いが、私がLP収集する前の名盤が目白押しでとてもありがたい。ステレオ時代に焦点を合わせてくれればという方も少なくないだろうが、単品でまだ購入可能な時代の作品よりも、もう入手しえない過去の名盤に重きを置いた編集には知性を感じる。えり抜かれた名盤だけあって、どの演奏にも気品が漂う。とりわけ、50年代後期から60年代にかけての演奏はすごい。しなやかでいて強さも併せもつ圧倒的な名演。今のウィーン・フィルからはとても味わえない満足感に満たされる。DECCA BOYSが支える録音・技術陣の卓越したチームワークとも相まって、このボックスはまさに20世紀のレコード産業のピークを記録した音の世界遺産ともいうべき名品である。それが単価250円程度で入手できることにはただただ驚く。このボックスにはOrchestral Editionと書かれているので、いずれ室内楽や器楽、声楽の後編も発売されるのかもしれない。大いに期待したい。もちろん、今年いちばんのいい買物だった。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:77件中1件から15件まで表示