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かける さんのレビュー一覧 

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     2023/03/20

    ロジェのレビューをしてから8年が経ち、その間にも色々な人の演奏を聴いてきました。
    自分の中で好きな演奏ランキングが変わっていき、今よく聴いているのは
    (DENONの)ベロフ、サンソンフランソワ、トンプソン、そしてこのティボーデです。
    評価の高いチッコリーニの演奏も好んで聴いていましたが、もう少し悲しく弾いてほしい曲も多かったりして。

    ベロフはさっぱり爽快で、とにかくクリア。変な表現ですが、うだる暑さでべたつく夏に合う感じ。音の粒揃いは圧倒的でそれを目当てに聴くことが多い。
    フランソワは初めの頃は受けつけなかったけれど、普通の演奏に飽きたときにはもってこい、聴いていて非常に楽しい。

    ティボーデについてですが、まずベロフに似た演奏技術の余裕さが感じられます。そして鳥肌が立つくらいの美しさを感じることが多い点はトンプソンに似ています。自分の中ではベロフとトンプソンの良いとこ取りをした演奏がティボーデと言った感じで、かなり好み。ただティボーデは「ロマンティックなワルツ」や「版画-グラナダの夕暮れ」など、リズムやペダルがあれ?と思う曲もごく僅かにありますが、他の曲で素晴らしい演奏が多すぎるので全体の平均はとても高いです。なので普段はティボーデとトンプソンの演奏をメインに聴いて、気分でベロフやフランソワを聴く感じです。

    このCDはかつて発売されたCD4枚分の独奏曲全集から選曲されたものであり、その全集はCDだと手に入りにくいですが、ダウンロード版で購入が可能です。気になった方は是非。そろそろ全集のリマスターBOXが発売されてもいいのになぁ、と心待ちにしています。
    トンプソンと同じくティボーデはラヴェルの演奏も格別で、こちらはラヴェルBOXにも多数収録されるほど評価が高いようです。

    今回もピアノ素人が弱い語彙力で書きましたが、参考になると嬉しいです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/07/21

    トンプソンのラヴェル録音全曲を聴けるのはこのCDが初めてのようで。ずっと気になっていた録音、今回発売となり嬉しい限りです。

    トンプソンのドビュッシーの録音は本当に感動もので、何度も聴いた今でも、音色が体に染み渡る感覚と共に美しさを堪能しています。

    さてそんなトンプソンのラヴェル。期待を裏切らない美しさでした。しかし、例えばクープランの墓のトッカータはゆっくりめの演奏であるため、超絶技巧的な演奏を求める方は、ラヴェルのCDをレビューされている方がおっしゃるようにオズボーンやデュモンの演奏をオススメします。

    トンプソンのラヴェルは、この2人とはまた違った美しさを聴かせてくれます。是非聴いてみて下さい。

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     2016/09/02

    (私はピアノに詳しくないのでその点お見知りおきを。)
    これは素晴らしい。
    今まで多くのドビュッシーのピアノCDを聴いてきた。特に好んで聴いていたのはチッコリーニ、ロジェ、小川典子、ベロフの4人。それぞれが特徴を持っており、その日の気分で選んでいた。
    …ある日ふと「人から、オススメのピアノ集を教えて欲しい、と言われたら誰の演奏を選ぶだろうか」と思い、考えたがこの4人の演奏では選べなかった。納得いかない演奏がそれぞれ数曲あったからだ。いや、普通に考えるとそんなことは当たり前の話で、全てが好みの曲集なんてありえない(しかしアラウの演奏は最晩年の演奏以外は本当に素晴らしかった。若い頃に全集録音していればトンプソンに勝っていたかもしれない)。
    でもわずかな希望を胸にCDを探していた。ドビュッシーの新しいCDは必ずチェックしているため、このCDも知っていたが視聴出来なかったため諦めていた。しかしGooglePlayMusicで調べると…視聴できるではないか!早速聴いていくと、「あ、いいな」の連呼。いやでも1枚目だけが凄いのかも、と思ったのだが2,3,4枚目も何と素晴らしい。即、買いました。
    曲の雰囲気に合わせて、弾く速さ・タッチの強弱・抑揚の付け方・ペダル操作を絶妙に変えており、演奏からひたすら”香り”がするのです。やっと自信を持ってオススメできるCDに出会えました。
    この癒やしの演奏、一度聴いてみては。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/05/11

    いままでフランソワ、ワイセンベルク、ベロフ、アラウ、モニクアースと、あとDGのドビュッシー全集を聴いてきました。  
    自分が求めているのは演奏者がアレンジを加えすぎず、スタンダードに弾いた音であり、私は上に述べた演奏者の順にお気に入りで、つまりフランソワが一番合わず、モニクアースがしっくりきていた。  
      ○フランソワは私の耳には他の演奏者と比べて同じ曲に聴こえないくらい合わなかった。だからこそどハマりする人もいるのだろうが。
      ○ワイセンベルクは演奏の速さがしっくりこない。[組み合わされたアルペッジョ]は聴き入ってしまう出来ではあるが。
      ○ベロフ(最近)は良いが、録音がもう一息で、音の深みがもっと欲しかった。キラキラしててそれはそれでいいのかもしれないが。あと、もう少しゆっくり弾いて欲しい曲が何曲かあったのが残念だった。[舞曲(スティリー風タランテラ)]や[オクターヴのための]・[喜びの島]、はベロフの明るい演奏がしっくりきていてよかったが。
      ○アラウは素晴らしい。が、残念だったのは晩年期の演奏で、ゆっくりすぎた。いや、あの歳で速さを求めるのは酷だとは思うが。せめてその20年前くらいに全集を録音して欲しかった。
      ○モニクアースはさすが「規範とされている」という説明通りスタンダードだった。しかし[花火]の序盤の録音ミス、[喜びの島]での演奏の疲れが気になってしまった。  

    そしてこのロジェであるが、なんとスタンダードで安心して聴きいれる演奏だろうか。演奏の速さはとてもしっくりきて、探していたCDがやっと見つかった気分だ。 
    録音は流石最近行っただけあって綺麗でピアノの鳴りが気持ち良い。欲を言えばもうちょっと広がりがあってもいいかな、と。 
    ただ、4手連弾と2台ピアノに関しては、悪くはないが自分はコンタルスキー兄弟のほうがしっくりくる。  

    それでもこのCDは本当に素晴らしく、誰かにドビュッシーを勧める際はこれを聴かせるのをオススメする。

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