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wanderer さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/04/20

    ペンタトーンから、パリとプラハがSACDサラウンドで出ていると言う事は、このモーツアルト全集は4チャンネル録音だった可能性があると言う事だ。考えてみて下さい、私は震えが止まらない、是非ぜひSACDサラウンドで聴いてみたい。特に交響曲リンツは天才が3日間で作曲したと言うので一般市民は「手抜きじゃね」みたいな印象を持つようだが、これこそモーツアルトが本気になって全力投球した作品、当時のウイーンはトルコに周囲を囲まれて占領されそうになると言う悪夢から逃れてトルコ軍楽隊のリズムがウケていたようでモーツアルトもいくつか作品に取り入れている所を見るとかなり気に入っていたと想像できる、というか、作曲家はマンネリを嫌うので新しいリズムを常に探しているものらしい。このリンツを聴いているとトルコのリズムはインディアンが焚火の周りでダンスをするリズムに似ている事に気づく、これは後の世のロックンロールのリズムではないか。どうもリンツは天才指揮者と言う触れ込みの人種を刺激するらしい、クライバー、ケルテス、バーンスタインなどが挑戦しているのは偶然と思えない、しかしながら結果は全て残念でした賞に終わっている。オーケストラを掌握できるほどリズムを叩き込めていない。成功例はカラヤン、クレンペラー、そしてこのクリップス先生。聞いていると全身の血が湧きかえり、ヘッドバンキングするのが抑えられない。ここまでオーケストラを追い込んで天の高みに届こうとする演奏は空前絶後、もう現れる事はない。この録音の後しばらくしてクリップスは世を去ります、つまりこの録音はクリップスが我々に送った遺産です。きっと彼は天国から地上を見下ろして笑っているでしょう「ワシほどモーツアルトとベートーベンを演奏できるものが他に居るかな」

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     2018/04/20

    つまり、70年に録音されたコンセルトヘボウとのモーツアルト全集は4チャンネルステレオだった可能性があると言う事だ。この1枚を聴くだけで目の前に展開するベルサイユ宮殿にヨーロッパの文明を思い知らされる、これでどうだと言うばかりの美、美、美、そこには電線も原色の看板も存在しない。振り返って日本の街並みの見すぼらしさ、空は蜘蛛の巣が張ったように幾重にも区切られケバケバシイ看板には全て「安いですよ」と書かれている。このSACDは10万円でも買う価値がある。今世紀最後の発見としてクリップスーコンセルトヘボウのモーツアルト全集をSACDサラウンドで発売されることを切に願う。
    (サラウンド成功の秘訣はスピーカーに密閉式を使用して位相を乱さないようにすることで済んだ音場が得られることです)

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     2018/04/19

    なんでレコード店の棚にウィーンチョコレートの山が乗っているのか、と思って不審に思いながら最初の出会いはスルーでした。その後、別のお店別マスタリング(板起こしか)を発見、スター指揮者のベートーベン全集が安価に手に入る世の中でなぜ、この全集を世に問う意味があるのか、、と疑問に思いしばし立ち尽くした。メーカーは何か理由があってこの演奏を世に出している、とすればそれだけの価値がある筈だ。天啓を得て購入を決意し、目出度く自宅で聴く事となり、人生観がひっくり返る体験でした。奇数番はフルトベングラーを凌ぎ、偶数番はワルターを超越する、そんな演奏です。しかし、その板起こし盤は音が変だ、まるで風呂場で聴いているような音。もしかして他のメーカーから別ますタリングが出ていないか調べて驚いた、あのチョコレートボックスがクリップスのベートーベン交響曲全集だったのか。慌ててHMVへ連絡したらもうすでに売り尽してあと2セットしか在庫がないと言う。すぐに取り置きしてもらい次の日に店に出向いて目出度くゲット。家に帰って聞いてみると驚くほど美しい音、空間が分かる、オケの中で管楽器が呼び交わす美美々。クリップスは録音運に恵まれない人で1957年に一斉スタートみたいに巨匠クラスがステレオ録音始めたのに彼には声が掛からなかったのか、やっと60年になって廉価版レーベルのエベレストに録音する始末、しかしこれは大正解、35ミリテープに3チャンネルのハイファイ録音、しかし製番技術がお粗末だったようで現在残っているのはダメージが激しくて聞くに堪えないようだ。と言う訳でこの録音はさまよえるオランダ人のごとく7年ごとに別のメーカーから再発売が繰り返され現在に至っています。今回のチョコレートボックス入りはマスターテープからCD化されていますが、マスタリングを行ったエンジニアは失敗だと述べています、美しい音に仕上がっている反面、先に述べた板起こし盤にある荒々しさが後退しています。板起こし盤では4番など頭の中で特急列車が走り回る感じで眩暈がしそうです(クライバーなど問題外)7番などは切実感満載で戦時中のベルリンみたいです。何でもこのマスタリングはアメリカの大手スーパーウオールマート向けの大量販売用だったみたいで一般家庭に受け入れやすい音に仕上げられているようです。と言う事でクリップスを発見したら迷わずに購入しておかないと後悔する事になるでしょう。間違いのないベートーベンを聞いていれば鳥の声が言葉に聞こえ、夜空の星が全て瞬き、満開の桜が一瞬で桜吹雪に変わる瞬間を目に出来るようなものです。このコメント欄には幸運な皆様が沢山いらっしゃいます。今後発掘を期待されるのはクリップスのモーツアルト全集です。70年の録音なのでサラウンド録音されたらしい、パリとプラハの1枚だけが見事なSACDサラウンドになっています。全集の発売を熱望!

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     2018/04/17

    他でも書きましたが再投稿です。指揮者のすぐ後ろで、ずっと咳をしてる人物に殺意を抱くのは私だけだろうか。この演奏録音が発売された事情がどーも腑に落ちない、みんなはアナログ末期にメロドラムが最初に発売したと思っているけど、その前に、SP録音みたいな海賊盤が出ていたのだ。そして、今でも許せないと思うが、メロドラム盤が直輸入盤としてキングから発売される少し前に、その海賊盤の再発売が行われた。スカラの指輪としてプレミアがつくような希少価値があったから、自分も買ってしまった。ひと月後にメロドラム盤の発売予告があり、予約注文を取って発売した。買わずにいられようか。76cm/秒の速さのテープに録音され、ステレオ録音だ、と宣伝されたのだ。今聞いたって心が躍るでしょ、踊らされてしまったのでした。イタリア盤はやはりというか、何だか盤面に池みたいなへこみがあって感心しなかった。録音は、SP録音とテープ録音の切り貼りだった、このSP録音と言うのが、さっきの海賊盤みたいだ。このことを誰も言わないのが不思議だ。きっと王様の耳はロバの耳なのだ。CDになってからこの演奏には手を出さなかったが、こういうことをやっていると、さすがに目が肥えるのだろう、ショップをうろうろしていて発見。最新技術の素晴らしさ、テープとSPのつなぎ目が滑らかになってとても聞きやすい。これは大成功。目の前に指揮者がいるのが判るのだ。(だから指揮者のすぐ後ろで咳ばかりしている客が耳につくけど) 何と言っても歌手が素晴らしい、有名な指揮者”塩辛い”の録音よりもすごい人たちが全力で、しかも正しく歌っている。しかし、まだアナログ盤を処分できない、巨人のテーマの重量感が表現できていたのはアナログ盤なのだ。  

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     2018/04/16

    ベートーベンの後継者は誰だろう。この演奏を聴くと間違いなくメンデルスゾーンはベートーベンの後継者になっていた可能性を感じる。どうも1810年前後に生まれた3人組(ショパン、シューマン、メンデルスゾーン)は人生を全うしたと言えない年齢でこの世を去っているのが痛すぎる。さわやかな青年のようなイメージでいたのだが見直しました。ベートーベンの情熱、激しさは間違いなくメンデルスゾーンが引き継いでいます。手に汗握るワクワクドキドキが味わえます。メロス四重奏団は第一バイオリンのメルヒャーが秀悦で心を持って行かれます。この団体の成功の原因はハイドンと言うブラックホールに手を出さなかった事です。

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     2018/04/15

    他でも書きましたが再投稿します。レコード会社の商業録音はビジネスだということは理解できる、しかし、だからといって、本当の実力者を無視して使いやすい歌手を使い、(使いにくい歌手はおっかない怪獣みたいな指揮者を連れてきて) 評論家にカステラを贈り、消費者を洗脳してくれたおかげで今でもウイントガッセンが最高だと思い込んでいる=ヘルデンテナーはこんなもんだと思っている愚民、愚民、愚民。
    「30年代のフルトヴェングラー」はすごかった、という伝説があったが、「50年代のカラヤンはすごかった」とどこかで読んで、なぜスタジオ録音があるのに、わざわざ放送記録を発売するのだろうと、しばし輸入レコード屋の*エサ箱の前で考えた。
    疑問はひらめきに変わり、1時間後に自宅のターンテーブルに乗っていた。ひらめきは確信に変わった。「鍛冶の歌」を聴いてみよう、ほとんどの歌手は長大な第3幕が怖くて声をセーブするが、アルデンホフの見事なこと、「出し惜しみはなしだ!」と言わんばかりに声を張り上げる。そしてこの鍛冶の歌は30年経った今でも唯一の正確な「鍛冶の歌」なのだ。そして、第3幕のフィナーレ、ブリュンヒルデとの2重唱 lachende todの最後で、高いほうの「C音」を歌っている唯一の録音なのだ。
    あれから30年以上経つけど、当録音はLPからCDに変わり、発売元もいくつも変わりながら、ショップの棚から消えることがない。つまり、レコード界の最長発売記録更新中のチャンピオンなのだ。

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     2018/04/15

    レコード会社の商業録音はビジネスだということは理解できる、しかし、だからといって、本当の実力者を無視して使いやすい歌手を使い、(使いにくい歌手はおっかない怪獣みたいな指揮者を連れてきて) 評論家にカステラを贈り、消費者を洗脳してくれたおかげで今でもウイントガッセンが最高だと思い込んでいる=ヘルデンテナーはこんなもんだと思っている愚民、愚民、愚民。
    「30年代のフルトヴェングラー」はすごかった、という伝説があったが、「50年代のカラヤンはすごかった」とどこかで読んで、なぜスタジオ録音があるのに、わざわざ放送記録を発売するのだろうと、しばし輸入レコード屋の*エサ箱の前で考えた。
    疑問はひらめきに変わり、1時間後に自宅のターンテーブルに乗っていた。ひらめきは確信に変わった。「鍛冶の歌」を聴いてみよう、ほとんどの歌手は長大な第3幕が怖くて声をセーブするが、アルデンホフの見事なこと、「出し惜しみはなしだ!」と言わんばかりに声を張り上げる。そしてこの鍛冶の歌は30年経った今でも唯一の正確な「鍛冶の歌」なのだ。そして、第3幕のフィナーレ、ブリュンヒルデとの2重唱 lachende todの最後で、高いほうの「C音」を歌っている唯一の録音なのだ。
    あれから30年以上経つけど、当録音はLPからCDに変わり、発売元もいくつも変わりながら、ショップの棚から消えることがない。つまり、レコード界の最長発売記録更新中のチャンピオンなのだ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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