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蓮華人 さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/30

    流麗にして気品あふれるフェラスにとって幸か不幸か…。油ギトギトで演出過剰な、一番カラヤンらしい時代にぶち当たってしまった。それぞれの良さや特徴が鮮やかに表出され、協奏曲だから許される趣向なのだろうが…。ただチャイコだけは、その路線のままやれば、泥臭さの中にフェラスは溺れてしまったかもしれない。さすがカラヤンと言うべきか、あまたあるチャイコ録音の中でフェラスとのVn協奏曲だけは、あざとさがなく抑制が効いたサポートに回っている。どこか脆く危なそうな演奏もあるが、蠱惑的ともいえるバルビゼとルクーのソナタなど、余人を以て代え難いものもある。もっと長く活躍して欲しかったが、いかなる理由かは分からないが、最終的には悲惨な人生に。セットものとしては若干、高めの価格設定だが、その価値は十分にあると思う。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 15人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/26

    50年代前半までは、音質的に言って歴史的研究材料かもしれない。しかし、音響的には貧相でも、伝わってくる音楽を「妨げる」ものではない。より言えば、情報量の少なさを何とか補おうと、耳を欹てる、聞き取ろうと集中する…。そうした意識が音楽とともにある生活の精神性を高める結果につながってきた…。だからこうしてCDを含めて再生音楽という「芸術」が今も失なわれることなく、全く信じ難いほど安価で享受できているのだと思う。EMIには裏切られることが多いが、伝説的なコルトーが、おそらく現状における最高の条件で再現されていると信じたい…との想いで最高を。

    15人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/26

    ほとんどの英国人作曲家は、独仏の聴衆から受けが良くない。ヴォーンウイリアムズは「どこがいいのかわからない」と言われ、エルガーは「どれ聴いても結局最後は英国国歌」で、ブリテンは「教科書みたい」などと揶揄される。まあエルガーまでは当たらずとも遠からずだとも思えるが、ブリテンは「青少年」のポピュラリティーが高いもので誤解されている感がある。膨大な作品は硬軟様々。しかし無名の「交響曲」を書かなかったように、舞台音楽や歌曲の比重が重く、ある意味、エンターテイメントの世界を希求していたような気もする。従って37枚のスケールに収めようとすれば、おそらくどちらか…。舞台音楽系は一期一会で、無名の弦四の方が録音の機会に恵まれるという悲しい必然もある。従って「教科書」的に、主要作品がきちんと並ぶことになったようだ。ナクソスが出している「スコットランド歌曲集」に放り込まれた、英女王の誕生日に献ぜられた作品92など、マストにしてもよさそうな作品も含まれていない。録音がなかったからだろうが、「オペラを作ろう」や「アルバート・ヘリング」など、米国のミュージカルに大向こうを張り、正統派歌劇を守ろうとした労作も、たぶんライブを含めればEMIにはあるはずだから、どーんと入れて、倍のスケールで、ほぼ同価格に収めて挑戦して欲しかった。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/26

    ざっと手持ちのポリー二を並べてみるとソロばっかり。協奏曲は、ほんの僅か。LP時代には何枚かあったのだが、買い直さなかったのと、新譜がでれば、何でも貪欲に買い捲っていた80年代半ばから90年代半ばの録音が少なかったこともあるのだろう。全く気づかなかったが、実はコレクションに大きな穴が空いていたのだ。それがすっぽりと埋まる。実に気持ちいいことではありませんか…といって買ってしまうのだろうなぁ…。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/23

    ダヴァロスらの管弦楽曲集に微温浴的な室内楽集らがすでに出ていて、いよいよ本命のピアノソナタ全集の登場だ。オーセンティックにフォルテピアノで、初期のソナタだけを聴いた限りだが、テクニックには全く問題なく、ギャラントにガンガン弾きまくり小気味良い。後期までさほど音楽の質が変わってはいないので、たぶん最高。価格含め、ブリリアントの「良い仕事」として評価したい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/18

    チェロソナタは60枚組ヴィヴァルテ箱にも入っていたので、これを買うとダブルでなくトリプル訳だ。方や、手持ちのPコンは英雄のみ。大いなるトリプルと、ダブり1枚を我慢して1〜4番の2枚を購えるか。ちとつらい。皇帝というより表情豊かな令夫人を思わせるような素敵な5番からすると、4番なぞも、ぜひ聴いてみたいと思うのだが…。Pコンだけの3枚組にしてくれれば良かったのに…。しかし、チェロソナタと合わせる必要が何処にあったのだろう。どうもソニーの営業感覚が分からん。チェロソナタなら絶対仲間はずれになりそうなブラームスのビルスマを持ってくれば、それぞれ3枚組で、もっと買いやすく、売れただろうに。おそらく「箱」を買ったリスナーは多かっただろうから、このカップリングは残念!最高なのに星一つ落とします。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/16

    歌心に満ちあふれた2番や、明るく暖かい雰囲気が支配する4番など、重厚峻厳なブラームス感からすると、食い足りなく感じるかもしれない。分厚い和音はアタックのズレが生じると、濁り一層重たげになる。若干緩めのウィーンフィルを叱咤激励して綺麗な音作りに励んだと言えば、様々に批判を浴びそうだが、指揮者がいなくても録音したように、リハーサルは厳密にして丁寧なものだったのだろう。ただブラームスの交響曲を全てケルテスで聴く必要があるかと言えば、2番や4番を聴いてみて、「芸風」に触れるれる程度で良いような気がする。新世界をはじめとするドヴォルザークの交響曲全集など、ぜひケルテスで聴きたいものが待っているということで…。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/16

    箱のブリリアントなのだから、絶対、最終的には箱にすることは見え見えだったのに、そこそこ単売で買ってしまった。残念。待てば海路の日和ありだったのに。さて単売で買ったことを忘れて買えるかと言えば…。まあもう満腹かな、という雰囲気もある。この37枚も中途半端と言えば中途半端で、交響曲は作品12と35がなく、スペイン舞曲など管弦楽曲や、合奏協奏曲などもない。まだ道半ばとみて、それほど遠くない時点で、更に大型全集が組まれることを夢想して(生誕記念まで32年もあり、とても生きているとは思えないが…)、今回はパスしよう。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/16

    テレマンのメトーディッシェ・ゾナーテンはよく聴いた。馥郁として、心安まる調べが続く。演奏は時代もあって、若干、甘いところもあるが、曲想・雰囲気に合っていていて、逆に良かったかもしれない。それぞれ名手だが、技巧でばりばり押すような姿勢ではなく、音楽を慈しんでいるような雰囲気だ。ヘンデルの木管のためのソナタ全集も良い雰囲気だ。テルデック時代と異なり、きちんと正統派バロックになっているもの幸いして、どこか現実離れしたような不思議な音響空間で漂うことができる。なかなか奥深く、いろいろ楽しめて、これはなかなか得難い逸品だと評しても、過言ではないだろう。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/14

    オリジナル楽器の先駆者としてブリュッヘンやシュレーダーの名前は長く演奏史に名を留めることになるだろうというセット。ちょっと早すぎたのかもしれない。揺れやブレのない正確な音程や、しっかりしたアタックが出せるような演奏法が向上し、現代楽器と音楽表現上、謙遜のない存在になったのは80年以降だと思う。その意味でシュレーダーの演奏などは、この時代としては吃驚するような見事な演奏だった。しかし現在のレベルからすれば、今一息かな? 残念ながら古楽器が故の、新たな感動は、たとえばフルートなら86年のクイケンをまで待つ必要があったような気がする。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/14

    2年あまりで3000円も安くなってしまった。まあ、その価値は十分あったといえるほど楽しませてもらった。四角箱ブームのはしりで、今のぴったりジャケットサイズよりちょっと大きめにしつらえられているため、すっぽり棚に入りきらないこともあって、卓上に鎮座ましましている。それもあって聴く機会が多いのかな。今風に言えば、かまぼこ形の周波数特性や、多少のビリ付きなど歴史も感じるが、演奏が荒削りなストレート投げ込む若手投手のような元気さがあって、古さは感じられない。ロシアものなどに若干、煩く感じられるものあるが、青年の頃はそうした演奏に気持ちを高ぶらせていたのだから、自分史の反映を見られるようで、これも楽しい経験なのかもしれない。もう一つ買う気までは起こらないが、お持ちでない方は、ぜひ。

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  • 13人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/14

    完成すれば全15巻からなり、すでに第1弾となった第4巻(1991年5月発売@7500円!)の国内盤ブックレットには全巻リストが見開きで麗々しく鎮座している。解説書の冒頭ではJ・ウェブスターが「オリジナル楽器による初めてのハイドン全集となる」と堂々と宣言している。それが頓挫するとは……関係者の悲憤慷慨を思うと慰撫の言葉も見いだせない。それはさておき、どれもこれも精密きわまりない演奏で、しかし杓子定規にもならず、特にソロの楽器の歌心を大切にして、決して飽きさせることがない。完成すれば、他の追従を許さない全集の決定版だっただろう。それを思うと、また涙がほほをつたう。まあしかし、今後もザロモンセットやパリ交響曲も入れるだろうから、そのあたりが揃えば、あとは11巻「初めての出版用交響曲」だけになるので、これは一気呵成に完成できるかもしれない。という期待を込めて、殆ど持っていることもあり、今回はパスしようとも思うが……。ならない可能性もあり、箱入り3枚組の出し入れのし難くさなどを考え、「安いじゃん。気軽に聴けそうで良いかもね」と悪魔の声も聞こえ、しばらく悩むことになるのだろう。買うべきか買わざるべきか。それが問題でないほどの価格であることが、つらい。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/13

    たぶん友達のスヴェンスカの発音が悪いのか、この指揮者の名前は「サンキスト」だと思っていた。うーむ難しい名前だったんだ。2番作品34はいきなり弦のユニゾンでスウェーデン民謡の小節が流れる。5音階でどこか東洋風というか日本的。その後は木管と弦とが織りなす幻想的な音楽光景が延々と続き、いきり立っても爆発することなく、常に内側向きのベクトルが支配する。なのにアレグロ・エネルジコ=快速に勢いよく。2楽章も同じように弦のユニゾンでの民謡風のスタート。終始、内向きの姿勢が潔い。3楽章は全然弾まないスケルツォで、スタートはオリジナルと思われる民族ダンス風の調べ。すぐに穏やか極まるトリオに入り、またなかなか抜け出せない。さあ終楽章は、まあお察しの通りと言いたいところだが、なぜかワーグナー風でスタートしたかと思いきや、バッハ風の主題でスタートする大フーガに突入。何かよく分からないが、今まで内向きだった姿勢が、音を重ね続けるというフーガの怨念で何とか頂点に。そして最後は気分を変えて映画音楽風の大団円。よかった。スンクィストの棒は音価の長い緩徐楽章でも、緩むことなく支えているが、金管に若干ムラがあったり、さほど難しくはなさそうなのだが、弦の早いパッセージなどでは丁寧に弾かせすぎて推進力を失うことも。でも合格点かな。ちなみに「エクセルシオール!」は若書きの傑作で、これはもっと演奏されても良い作品だ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/13

    録音予定の2交響曲がありながら12月1日の発売日まで決められての「予告」。ポピュラー音楽では、以前何度かこのたぐいを見た覚えがあるが、クラッシックでは初めてのことかな? 日本公演を前に意気込みが…とはいえ、売れるときにできるだけ売ろうという関係者の涙ぐましい努力が伝わってくる。さて昨今、古典派にも色気を見せるヤンソンス。ハイドンはちょっとミスマッチの感もあったが、ベートーヴェンなら大丈夫だろう。すでに単売されている第九は教皇パウロ6世オーディエンス・ホールでの録音で、終楽章の壮大にして白熱する盛り上がりも素晴らしい。大いなる期待を込めて…。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/13

    3大レーベルにBBCまで加え、断片で残された「結婚」を除く全ての歌劇・楽劇を集成した唯一無比の完全全集。え、それがこんなお値段で。このところのボックス化の嵐の中で、数多くのドッキリ吃驚があったが、これほどまでの衝撃はなかった。シノーポリとショルティは全部、さらにクライバーも、爪に火をともすように買い集めたあの日々。アーそれが、いきなりぽっと、これっぽっちの支出で購えるなんて。まあ、実は初期3作も手元になく、レヴァインのリングもDVDなので、どちらにせよ、この価格では揃わないうえ、ヨッフムのマイスターも欲しかったし…。でももっと悲しいのはすでに予約したEMIのボックスをキャンセルするかどうか悩まなければならないことだ。サヴァリシュもパッパーノの欲しいし…。アー悩ましい。どっちも絶対手元に置いておきたい。どうしよう…。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

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