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Hector さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/24

    「ユグノー教徒」に関してはサザーランドのオーストラリア・オペラの引退公演のほうが断然良いと思います。歌手全員と指揮者、オケを含めた意気込みが全く違います。ショルテス版だとこの曲の素晴らしさが十分に伝わらないと思います。 ショルテス版が勝っているのは、日本語字幕と画質&音質といった演奏以外の条件ばかりのように思われます。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/08

    大好きなアランフェス協奏曲のハープ版、興味本位で買ってみましたが、本当に素晴らしい。安っぽさは微塵も無く、特に2楽章は元々ハープのために書かれたのではないかと思われるほど、マッチしています。ハープの音は個々の音量が大きく深く残響が長いので、すぐに消えてしまうギターの音より一音一音が心に深く沁みるのです。メストレの技術も素晴らしく、極めて価値の高い録音と言えるでしょう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/08

    準・メルクル&リヨン国立管弦楽団が非常に素晴らしい仕事をしてくれたと思う。コリン・マシューズの管弦楽版「前奏曲集」第1集&第2集は非常に興味深い内容で、是非一聴することをお勧めします。これはマリウス・コンスタンスの『夜のガスパール』には及ばない気はしますが、極めて貴重な仕事だと言えるでしょう。この他、編曲ものの充実振りは見事で、徹底した包括性への拘りは他の追随を許さない内容です。生誕150年を記念に相応しい録音の登場を歓迎します。マルティノン&フランス国立管やデュトワ&モントリオールで同様の企画があったら、面白かったであろうと思わせる内容です。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/16

    “パリ第1版”での演奏なので、コリン・デイヴィスやノリントン盤でのワイマール版に慣れてしまうと不自然に感じるところが多く、奇異に感じる展開が多いと思います。これならば、初演で躓いたのも無理は無いかもしれないと思われる部分もある。このオペラが不幸な運命を背負ってしまった理由のひとつは仕上げの詰めの甘さだったかもしれない。しかし、それよりこの作品の先進性が時代の理解を大きく超越していたことの方が遥かに大きいだろう。このようなことを改めて再考させてくれる貴重な録音で、文献的価値が極めて高い。ネルソンとフランス国立管の演奏は流麗で見事、歌手陣も十分な歌唱を聞かせている。最後にには改訂された曲や追加曲も補遺として収録される「愛と義務の間で」や「ロマンス」が加えられており、この曲を包括的に把握できるようになっている。コリン・デイヴィスの新盤とこれは是非手元に置いておきたい録音だと思う。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/03

    日本では極めて知名度の低い『トロイアの人々』だが、欧米では2003年前後のべルリオーズ生誕200年祭での催しで大幅に認知度が向上したと言える。2000年のザルブルグでのカンヴルランとパリ管(ヴェルニケ演出DVD有)と2006年のバスティーユの再演、2001年のメータとバイエルン、2002年のメータとフィレンツェでのヴィック演出版(DVD無)、2003年のガーディナーのシャトレ座版、2003/4年、1993/94年、1983/84年(DVD有)のメトとレヴァイン(DVD有)、2010年ゲルギエフとマリインスキー劇場での上演などが奏効しそうだ。上演の無い日本ではデイヴィスの新旧両盤の価値が極めて高い。今回のLSOライヴは旧盤の野生的な情熱は後退しているが、全編に亘って一層読みが深くなっている。間のとり方やテンポの設定、音の響かせ方、歌手の歌わせ方いずれにおいても前回の経験を踏まえた見識の深さが明確に提示されている。具体例としては、デイヴィスは旧盤の解説で水夫ヒュラスを運命に翻弄される個人の象徴として例証していたが、他の演奏に見られないほど、ニュアンスが濃厚に味付けされており、意味深い内容となっている。ロンドン交響楽団と合唱団は、このCDが自主制作と言うこともあってか、その重要性を十分に理解して望んでいるように思われ、熱演である。ベン・ヘップナー、ミッシェル・デヤング以下の歌手陣も同様の熱演。CDとしてはデュトワ盤とデイヴィスの新旧両盤を持っているべきだが、総合点ではデイヴィスの新盤が最上位にくるものと思われる。『トロイアの人々』は『ベンヴェヌート・チェリーニ』と並ぶべルリオーズの最高傑作であるばかりでなく、全オペラの最高峰に並ぶ内容を持っている。ただ、一般的に認知度が現段階で低く、大規模なため上演し難いという厳しい背景があるということなのだと思う。このCDと幾つかのDVD(出来ればノーマン、トロヤノス、ドミンゴのMET版とヴェルニケ演出版)などを見比べ『トロイアの人々』の素晴らしさを実感してもらいたい。一人でも多くの方の人生を実り多きものとする一助となることを心より願います。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/31

    何と言ってもヴァドゥヴァのミミが素晴らしい。震えるような陶酔感が伝わってくる。ヴァドゥヴァはグノーの『ロメオとジュリエット』でもそうだが、アラーニャとのコンビネーションは良かったと思う。ヴァドゥヴァの当たり役は、カンルメンのミカエラ、特にロンバールとボルドー・アキテーヌ管とのCDが最良と思われるが、ここでのミミはそれに次ぐ出来栄えと思われます。ヴァドゥヴァはかつてNHKBSで放送された『椿姫』も良かったと思う。ゲオルギューの出現でヴァドゥヴァの活躍の場が減ったのは残念。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/02

    ベルリオーズの音楽が好きな方には、是非聴いて頂きたい録音です。比較的初期の作品が主体で、べルリオーズの素朴さ、純粋さが感じられますが、後の大作群を予感させるものがあります。ピアノ伴奏版と比べると、明確に感じられるのは、改めてべルリオーズの管弦楽法が創意工夫に満ちていたということです。ピアノ伴奏版は所謂歌曲(メロディー)ですが、オーケストラ伴奏版になると、曲の持っているドラマ性が一気に開放され、オペラの一部のように聞えてきます。しかも、まだあまり管弦楽法が発達していなかった時代に多彩な工夫を凝らし、全く古さを感じさせないところに驚かされます。録音の少ないレパートリーということもあり、極めて貴重な録音だと思います。地味ながら、これを取り上げたカンブルランの見識は流石と言えましょう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/01

    この悲運のオペラが映像化された意味は非常に83年のメトの『トロイ人』がLDになってからなんと27年の歳月を要しています。しかもゲルギエフの指揮、VPOの演奏で、ザルツブルグ祝祭大劇場での上演と豪華極まりない演目となりました。シュテルツルの演出はビデオクリップなどの映像を駆使した前衛的なものだが、音楽の良さを引き出すには雑然とし過ぎている嫌いがある。私はこの上演を実際に観て来ましたが、DVDで改めて見ると細かな工夫が随所になされていたことに気がつきました。ゲルギエフのベルリオーズは力みすぎで、フランス的な木管などの柔らかなニュアンスを含んだ表現が無く、腕力で押し切ろうとするようなところに問題があり、DVDになると実演ほど気になりませんでした。歌手では、テレサ役のマイヤ・コヴァレヴスカの声が美しく、美貌も相俟って見とれてしまいます。フィエラモスカ役のローラン・ナウリは芸達者振りは相変わらずで、演技・歌唱とも優れています。アスカーニオ役のケイト・オルドリッチも非常に上手いです。チェッリーニ役のブルクハルト・フリッツは、ニール・シコフの代役となりましたが、若干歌いこみが不足していたやに感じられました。この上演はワイマール版ではなく、パリ版を採用していますが、これはゲルギエフの拘りかもしれませんけれど、個人的にはワイマール版を採用して欲しかったと思います。パリ版は後に変更されたように、全体に流れが今ひとつで、アリアも第1 幕でテレサが歌う「愛と義務の間で」がないなどちょっと寂しい部分があります。それでも、このオペラがDVDで観られるようになった意義は非常に大きいものがあり、絶対、観るべき作品であることは間違いありません。 しかし、この作品の現状最高の上演は2003/4年のセルバン演出のメトロポリタン歌劇場版(レヴァイン指揮)が最高なので、これが再演されDVD化されることを願って止みません。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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