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masato さんのレビュー一覧 

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  • 36人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/23

     どっしりとしたベートーヴェン,久しぶりに聴いた感じがします。ウィーン・フィルの音も,やはりいいなぁ…。アバドやラトルの時の音より気に入りました。“どっしり”が似合う曲は意外と多くて(特に独墺系),それらに対するティーレマン,凄く魅力的な音作りをする。ブルックナーの5番もよかったし,ワーグナーのオペラもいい,R.シュトラウスもよかったなぁ。とにかく落ち着いて聴ける。落ち着いてベートーヴェンの音楽に浸れる。ラトルの時の「次は何をやらかすんだろう…」ってのもいいけど…,やはり,落ち着いて聴けるのがいい。
     ただ,往年の名指揮者の名演を耳にしてきているリスナーたちが相手だから,なかなか厳しいものもある…。どっしりと落ち着いているだけでは必聴盤!とはなれないのかも…。
     それから,先にレビューされている方に一言言わせてください。他の指揮者たちのベートーヴェン,“軽妙浮薄”だとは思いません。そもそも“軽妙浮薄”なんていう四文字熟語は初めて見たのですが,恐らく“軽佻浮薄”とおっしゃりたいのでしょう。一生懸命仕事(自己表現)している人たちを,正しい言葉も使えずに,自信たっぷりに批判することこそ“軽佻浮薄”なのではないでしょうか。

    36人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

     ベーム盤がやはりベストだろうし,古楽器勢にも魅力的なものが多々。しかし,バーンスタインのこのアルバムから聴こえてくるもの,他の名盤たちからは決して聴こえてこない…。何だろう…。ただ,彼の作り出すマーラーもそうだし,ベートーヴェンも,ショスタコーヴィチも,シベリウスもそうだ…。作品,作曲家への愛情だろうか,もしくはそれをも超える作品を愛撫するかのごとき彼の作品への接し方だろうか…。オケの彼への愛着も絡んでいるかもしれない…。何か,こう,彼にしか出せない音でもって,名作たちの素晴らしさを,私に届けてくれる。だから,彼のアルバムは,たとえベストではなくても,傍に置いておきたいアルバムばかりだし,たまに無性に聴きたくなってしまうアルバムなんです。
     特にこのレクイエムは愛妻の思い出に浸りながらの演奏だそうで“彼にしか出せない音”の濃さが,一段と濃くなっている。そして,それは決してくどくない。くどくない濃厚さ…それらで作品を表現できる人…バーンスタインは類稀な指揮者だった…。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

     コンセルトヘボウ管,本当にいい音を出すオケですね。弦楽器群の魅力的な“深さ”,木管群の魅力的な“温かさ”,金管群の魅力的な“重さ”…とにかく色んな“魅力的”が聴こえてくるオケです。
     それが,コンドラシンの真摯な音作りにマッチしていると思うし,『シェエラザード』にもマッチしていると思います。ともすると華やかさが前面に出てきてしまう(それもそれで魅力的ですが)この作品も,このコンビの手になると,物凄く奥深い作品に仕上げられる。
     できれば,ただ今売り出し中の「4,500円」になってもらいたいのですが,そうならなくてもベスト1です。
     ボロディンもベストです。何て確信に満ちた奥深く魅力的な冒頭でしょう…! そして,あっという間のエンディングです。ほんと,いいコンビだなぁ…。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

     今まで“お国物”に拘るような聴き方はしてこなかったのですが,クリュイタンスの一連のラヴェル録音は別…。どんな名優の東北弁より,地元のお婆ちゃんの東北弁の方が上手いのは当然…,どんな一流料理人の料理より,地元の方の手料理の方が“味”があるのは当然…と感じてしまうのです。音が出るとき,音が消えゆくとき,減衰していくとき,徐々に盛り上がっていく様…隅から隅まで,独特の何かを感じてしまう。これが“フランスのエスプリ”と言われるものなんだろうか…。「思い込み,先入観でしょ…?」という人もいるかもしれませんが,その思い込みや先入観を裏切らず,本当にそう思わせてしまうのは,凄いことではないかと思います。完成度という面ではブーレーズの新録音たちが一歩勝っているとは思うのですが,クリュイタンス&パリ音楽院管が作り出すラヴェルは,誰にも超えられない,真似できない何か(“フランスのエスプリ”…?)をもっています。(ここまでは4枚共通のレビューです)
     『亡き王女〜』のこの雰囲気…特に冒頭のホルンの音色と言ったら…絶対誰にも真似できない。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

     今まで“お国物”に拘るような聴き方はしてこなかったのですが,クリュイタンスの一連のラヴェル録音は別…。どんな名優の東北弁より,地元のお婆ちゃんの東北弁の方が上手いのは当然…,どんな一流料理人の料理より,地元の方の手料理の方が“味”があるのは当然…と感じてしまうのです。音が出るとき,音が消えゆくとき,減衰していくとき,徐々に盛り上がっていく様…隅から隅まで,独特の何かを感じてしまう。これが“フランスのエスプリ”と言われるものなんだろうか…。「思い込み,先入観でしょ…?」という人もいるかもしれませんが,その思い込みや先入観を裏切らず,本当にそう思わせてしまうのは,凄いことではないかと思います。完成度という面ではブーレーズの新録音たちが一歩勝っているとは思うのですが,クリュイタンス&パリ音楽院管が作り出すラヴェルは,誰にも超えられない,真似できない何か(“フランスのエスプリ”…?)をもっています。(ここまでは4枚共通のレビューです)
     『マ・メール・ロワ』…キラキラした部分,ホワッとした部分,これらの行き来,一瞬たりとも耳が離せない。エンディングでは,ついホロッときてしまいそうな瞬間さえ…。そう,涙腺を弛ませてしまうほどの美しさ…。圧巻です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

     今まで“お国物”に拘るような聴き方はしてこなかったのですが,クリュイタンスの一連のラヴェル録音は別…。どんな名優の東北弁より,地元のお婆ちゃんの東北弁の方が上手いのは当然…,どんな一流料理人の料理より,地元の方の手料理の方が“味”があるのは当然…と感じてしまうのです。音が出るとき,音が消えゆくとき,減衰していくとき,徐々に盛り上がっていく様…隅から隅まで,独特の何かを感じてしまう。これが“フランスのエスプリ”と言われるものなんだろうか…。「思い込み,先入観でしょ…?」という人もいるかもしれませんが,その思い込みや先入観を裏切らず,本当にそう思わせてしまうのは,凄いことではないかと思います。完成度という面ではブーレーズの新録音たちが一歩勝っているとは思うのですが,クリュイタンス&パリ音楽院管が作り出すラヴェルは,誰にも超えられない,真似できない何か(“フランスのエスプリ”…?)をもっています。(ここまでは4枚共通のレビューです)
     ボレロの漸強…徐々に聴く側も前傾姿勢になっていってしまう…これほどニュアンス豊かなボレロは聴いたことがない。「スペイン狂詩曲」冒頭のこの言い様のない魅力的な気だるさ,ラ・ヴァルスの迫力満点の爆発…素晴らしすぎる!

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

     今まで“お国物”に拘るような聴き方はしてこなかったのですが,クリュイタンスの一連のラヴェル録音は別…。どんな名優の東北弁より,地元のお婆ちゃんの東北弁の方が上手いのは当然…,どんな一流料理人の料理より,地元の方の手料理の方が“味”があるのは当然…と感じてしまうのです。音が出るとき,音が消えゆくとき,減衰していくとき,徐々に盛り上がっていく様…隅から隅まで,独特の何かを感じてしまう。これが“フランスのエスプリ”と言われるものなんだろうか…。「思い込み,先入観でしょ…?」という人もいるかもしれませんが,その思い込みや先入観を裏切らず,本当にそう思わせてしまうのは,凄いことではないかと思います。完成度という面ではブーレーズの新録音たちが一歩勝っているとは思うのですが,クリュイタンス&パリ音楽院管が作り出すラヴェルは,誰にも超えられない,真似できない何か(“フランスのエスプリ”…?)をもっています。
     SACD化の効果も絶大。従来の混濁感が感じられなくなった合唱の盛り上がりの何という迫力…! 弱音部の音の“柔らかさ”…素晴らしいです!

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/20

     名盤ひしめく『グレート』…そんな中,このカラヤンのアルバムはあんまり評判は良くないようですね…。
     確かに「これが絶対ベストです!」と胸を張って主張するほどの勇気はないです。フルトヴェングラーの2種あり,ベームあり,ヴァントあり…インマゼールのだって面白い…。冒頭など「これ…美しすぎでしょ…」って感じだし(ウィンナ・ワルツのホルンみたい…),第2楽章の盛り上がりの頂点でのあのパウゼ(私の知る最も美しいパウゼ)にはもうちょっと重みを持たせてほしかったし…ただ,「このカラヤン盤が一番美しい!」とは胸を張って主張できる。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/20

     しなやかな『未完成』,美しい『未完成』…ほんと,これ以上何が必要だろう…。未完成…? え? これ未完成な作品なの? とまで感じてしまう演奏。これほど完成された未完成を私は知らない。カラヤンの作り出す美に対して,精神性云々を言う人もいるが,これほど美しければ文句の言いようもないでしょ…と返したくなる。SACD化によるほぼ完璧な化粧(?)も見事に決まり,ほんと,文句の付けようのないアルバムに仕上がった。
     『ロンドン』は序奏からして,作りがちょっと豪快すぎるかなぁ…。この余りの大交響曲ぶりに,さすがにちょっと退いてしまいました…。が,こちらも美しいことには変わりない。ただ,ひたすら美しく演奏することに向いた作品かどうかってことだろう。ハイドンの作品には,やっぱり“素朴”な,“朴訥”とした美しさが似合うと思います。でも,ここまでしっかりと美しく演奏されてしまうと,否定などできるはずもない…。
     街で美女を見かける…恥ずかしいとは思いながらも目が離せなくなってしまう…好みのタイプじゃなかったとしても,仕方のないことですよね…。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/20

     こんなにピュアな美しいピアノの音を私は知らない…。半世紀も前のモノラル録音なのに,何でそうまで感じさせてくれるのか…(フェリアーの美声もそうだ…)。「美しいものは,余計なことは考えず,ただただ美しく演奏すべし!」そんなメッセージが発せられているように感じる。これほどピアノを美しく鳴らすピアニストはもう現れまい…。この2曲のこれほどの美演も,もう現れまい…。どれほどの才能,どれほどの録音技術でも到達し得ない“神秘的な”何かをこのアルバムは持っている。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/20

     これほど美しいチェロの音を私は知らない…。私が知っているチェロの音の中で,最も美しい音です…。
     バッハの無伴奏…こんなに美しくていいんだろうか…とさえ思ってしまうほど。今まで,この名作に身体一つでぶつかっていくような力強い演奏に惹かれてきたので,この美しさには驚愕しました。ショパンのエチュード(特に第1曲)…どこまでもクリアなポリーニの演奏に親しんでいた耳に飛び込んできた,ロルティのなめらかな美しい音を体験したときの驚愕に似ている。なめらかに連なっていく音,なめらかに流れていく音楽…それらが見事にこの名作の名作たる所以を私に遠慮なくぶつけてくる。ただただ素晴らしいとしか言えない。
     ブリテン,リゲティも同様です。私が知る中で最も美しい。それにしても,ECMの録音(特に小編成の)はいい! このアルバムにしても,クレーメルのバッハやシフのベートーヴェンなどなど…。いずれも最高に心地よい音を届けてくれる。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/17

     この奇跡的な名演を聴いて「技術偏重の無機的な浅薄な表現」…? 信じられない…。
     ここに聴ける音楽は,決して“技術偏重”などではない。過度な感情移入を避けているわけでもない。そのように聴こえてくるのは,この奇跡的な作品自体が,技術偏重とも誤解されかねないほどの技術力を要求し,過度な感情移入を許さないほどの一分の隙もない完成度を誇っているからです。だから,聴けば聴くほど味の出てくる,あのバックハウスの朴訥とした表現が名演と呼ばれるわけだし,あの諦観に満ちた一点の曇りもない精妙なゼルキン(親)やギレリスの演奏が名演と呼ばれるわけです。そして,このポリーニ盤が名演と呼ばれる所以です。
     バックハウス,ゼルキン,ギレリス(グールドやグルダも),それぞれに個性的な素晴らしい演奏を残してくれている。が,作品が要求しているものを全て表現しつくしているという点で,このポリーニ盤に勝るものはない。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/17

     作品10の1番の冒頭から,もう耳を奪われっぱなしの状態…。何て厳しく美しい音(打鍵)なんだろう…。ロルティの優しく美しい出だしも魅力的ですが,このくっきりとした硬質のタッチもたまらない。
     3番も“通俗曲”とは呼ばせないぞ!ってほどの厳しさ。あの魅力的な出だしから,徐々にヒートアップしていく様は圧巻。頂点での強打の何という迫力…!
     5番にしろ,12番にしろ,“通俗”“有名”というレッテルをことごとく破壊しながら,素晴らしい音楽が展開されていく…。そして,一気に作品25のエンディング…正に「木枯らし」のように一気に吹き抜ける…。
     これ以上何を望みますか…? 当然,望みたいものはある。温かさ,優しさ,ちょっとしたファジィ感(曖昧さ)…。が,私にとっての同曲の頂点であることは間違いない。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/16

     バックハウスのラスト・ライブ,アラウのファイナル・セッションズ,ギレリスのベートーヴェンの30,31番とともに,大ピアニストの白鳥の歌として忘れられぬ1枚です。
     ただし,リパッティは他と違う…他の3名と違い,歳を重ねて…というわけじゃない。まだまだこれから…という時期のもの。なめらかな指の動きから紡ぎ出される美しい音たち…。ここに聴ける音楽のなんと溌剌としていることか…!なんと瑞々しく生きた音であることか…! それが尚一層,こちらの感傷を誘う…。
     バックハウス,アラウ,ギレリスらの音の“深さ”,そしてこのリパッティの音の“儚さ”…彼らの音に出会えて本当に幸せです。
     音質も凄く気に入りました。オーパス蔵盤のライブ感・臨場感も大好きですが,ここに聴く柔らかく温かい感じも好感をもてます。SACDってものは,CDの“硬さ”に“柔らかさ,温かさ”をもたらしてくれた。
     

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/15

     ピッツバーグ響でシベリウス…?といった感じで聴き始める…そして,最後まで聴きとおした後,十分な充足感…!
     ほんと,マゼールって人は,そつなくいい音楽を作り出す人だ…! ほんと,アメリカのオケって,素晴らしく順応性のある集団だ…!
     確かに本家本元(イギリスも含め)の名演群や耽美的なカラヤンに比べればやはり…となってしまいますが,飽きもせず一気に聴き終えさせてしまうあたり,流石です。器用貧乏なのかな…マゼールは。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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