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Jokanahn さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/03

    ベートーヴェンを弾く際に、かなり具体的なアプローチを提示してくれるので大助かりです。コヴァセヴィチのベートーヴェンにおける素晴らしい点はピアニズムが楽想と正確に合致している点です。10代の頃はホロヴィッツやポリーニのようにピアニスティックなベートーヴェンが好みでしたが、最近はバレンボイムとコヴァセヴィチのものを聴いて参考にしております。彼のマスタークラスなら受けてみたいと思うくらいです。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/21

    98年頃、彼はスカラ座の演奏会でベートーヴェンを取り上げていました。その演奏はムーティのベスト・パフォーマンスですが、このCDはその原点に当たるものです。弦楽セクションのコントロールに関しては他の追随を許さない彼らしいシックなベートーヴェンです。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/20

    10歳の時ザルツブルクで聴いて以来ボクのスターであり続けるムーティ。その中でもこのレクィエムは最高峰に位置する名演だと思います。Lacrimosaの導入部を聴いた瞬間、ついにカラヤンを超える巨匠が現れたと思ったほどです。これほど平明かつ濃密な響きは彼以外には出せないでしょう。フリットリはフィオルディリージに続きLibera meも大変素晴らしい出来栄えです。芦屋のクラシックオールドファンさんも是非聴いてください。成城のクラシックプリンスことJokanahnより

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/19

    サザランドはベルカント芸術(工学?)を極めている。疑う余地はない。カラスのベルカントが如何にドラマティズムに焦点を当てたものだったことが分かるし、この二人なくして今日のベルカントの復活はなかった。La Stupendaの異名をもつもう一人の女王が天に召されたことは悲しい限りである。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/19

    数あるシェイクスピア映画の最高峰。黒澤「蜘蛛巣城」の対極にある作品。
    ヌッチのマクベスと三船の鷲津は互角の名演・・といえる。お気に入りのプリマ・ヴァーレットによるマクベス夫人は言うこと無し。夢遊の場はヴァーレットの独壇場。シャイーは才気に富み、ボローニャの暖色な響きも良い。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/15

    アラウに始まり、アルゲリッチ、バレンボイム、ゲルバーそしてフレイレと、ある意味、帝国主義の産んだ最大の音楽的遺産ではないだろうか?
    南米にドイツ・ロマン派の正統的な系譜を受け継ぐ音楽家たちがやってきたからこそ、彼らは完璧な英才教育を受けられたのである。フレイレはヴィーンでザイドルホーファーに師事し、今や隠れた名ピアニストの代名詞と言える。ショパンのピアニズムを極めることは、一流のピアニストにとっても難しものであるが、ひたすら弾き続ける他はない。フレイレのショパンは鍛え抜かれた含蓄のある響きである。これは凄い。

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     2010/07/15

    サイモンのデビュー・アルバム。クック版の初演者、ゴルトシュミットの弟子であるサイモンにとって、音楽史的な意味においてまさにターニング・ポイントにいることが分かる。サイモンはなるべくして今日の地位を気づいたと言える。ベルリンで彼の10番を聴いた時の衝撃は、10歳のボクを打ちのめしたのであった。

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     2010/07/15

    イアンのシューベルトとブリテンは最高。表現力も豊かで、色彩感があるのがランボーには良い。サイモンのサポートも精緻でパーフェクト。高校の頃、このCDを聴きながらLes illuminationsを覚えたのは若気の至りであった。吉田健一、森有正の後輩である僕には水を得た魚のようであった。

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     2010/01/20

    アバドとバレンボイムのモーツァルトはベルリンで聴くと眠気に苛まれる。もちろん、これはオペラの場合をカウントしていない。アバドのソフトさはベルリン・フィルの音色と微妙に噛み合わないような気がする。軽やかではないからだ。子供だったせいもあるが、せっかくの演奏会で眠ってしまい、今でもアバドは自然に眠気を誘発させるボクの天敵である。時期を同じくして、ムーティのモーツァルトを聴いた時は、その夜眠れないほどの衝撃をボクに与えたのである。何と美しいカンタービレであったことか・・・。しかし、この体験がボクのその後の人生に明暗を与えることとなった。これは、別にフォア・グラの味を比較する気などなかったのに、初めて食べた店の味を忘れられないのと同じで、二人のモーツァルトを比較したくないのに恰好の比較対象になってしまうのである。最近買ったこのCDを父親の運転中に掛けると「事故を起こすから、モーツァルトは掛けるな!」と言われてしまった。しかし、だ・・アバドのモーツァルトは決してフレッシュなフォア・グラ・・というわけであはないだろうが、彼のアインザッツ、内声部への行き届いた配慮は、彼の繊細なモーツァルトを作る上で必要不可欠なものである。聴く者の耳が繊細であれば、これだって列記としたモーツァルトであることが分かるはず・・・。今はアバドのモーツァルトに浮気中であるが、これはもしかして僕自身の心境なのであろうか・・・。

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     2010/01/20

    ヌッチを超えるリゴレットはボクの中には存在しない。パリでボクの尊敬するジョゼ・ヴァン・ダムのリゴレットを見た時も凄かったが、こちらはもっとニヒリスティックであった。迫力や見栄えの点から言ってもヌッチはリゴレットを見事なまでに身体化している。昔、琵琶湖だったかボローニャ歌劇場の公演に連れて行ってもらったことがあるが、今でもあの凄味の中にある陰影深い演技を鮮明に覚えている。10歳のボクは今よりもっとくそ生意気であったが、リゴレットのように道化の嫌われ者になるのは避けようとよく思ったものである・・・すばらしい。

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     2010/01/20

    美女がレイナルド・アーンを弾く。子供の頃からフランス語をやらされてきたボクにとってアーンはショーソンと並ぶ大切なキャラクターである。彼女には高校の頃ホームステイ先のマントンの音楽祭で出会って以来注目している(ゴーディエ・カピュソンにもここで出会った)。ゲオルギュー、グリモー、ネトレプコとボクが美女に熱を上げるたびに彼女がヤキモチを焼いていてそれを見るのが実にカワイイ!!

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     2010/01/20

    60年代ロンドンのミュージック・シーンは結局のところ調性音楽へのオマージュであったと言える。ビートルズ全盛の時代、プレヴィンは彼らの音楽を横目にラフマニノフに没頭していた。ビートルズとプレヴィンは同じ時代を生きていたことが分かる。20世紀の後半の過渡期が産んだ一つの現象である。ミュージック・セリエルが台頭する中での調性音楽への回帰は、近代社会への不安の高まりと言える。21世紀のボクらの世代がこんなロマンティックな人生を送れるかどうかは別として、やはりラフマニノフの作品はラフマニノフ本人を頂点とした、「演奏家による演奏家のための音楽」であると言える。ラフマニノフは弾けてなんぼのものじゃないのかね・・。ボクからすればただ聴いているよりは弾いてるほうがはるかに楽しいと思いますが・・。音楽とはドラマティックに生きるものなのだから・・。

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     2010/01/20

    シャハムにとって音楽は情緒的なものでしかありえない、という典型例でしょう。調性音楽の香りを残す作曲家たちは20世紀初頭のアメリカに亡命し、彼の地で生涯を綴じたのである。ラフマニノフもそうだし、シェンベルクも亡命して早々に書き上げた作品は映画音楽のための作品であった。彼らはアメリカで生きるために調性音楽を書き続けたと言える。プレヴィンはそうした彼らのアイデンティティーを受け継ぐ存在であり、その共感が見事に息づいている演奏である。以前、プレヴィンはロンドンでコルンゴルトの交響曲を録音しており、これも興味深い。ついでにコルンゴルトはマーラーの暗い響きよりもR・シュトラウスの音色に近い。プレヴィンがヴィーンで聴かせてくれる、あのソフトな味わいはこのあたりに源流がありそうだ。現代の調性音楽家たちが繰り広げるヴァイオリン協奏曲にクラシック音楽の暗い展望が見え隠れする。

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     2010/01/20

    58歳の若々しいカラヤン。あの屈めるようにオーケストラを包み込む姿。あの態勢は「支配する身体」の実践的かつ典型的な例である。格調高く、さりとて重くなく・・・。それにしても30代のような若さに舌を巻く。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/20

    プルーストが愛したcis-mollの四重奏。これを聴くとボクの少年時代を思い出す。高貴で豊饒なサウンドはもう二度と甦らない。それが一番悲しいことだと思う。プルーストはバレエ・リュッスの全盛期にストラヴィンスキーと面会した際、ベートーヴェンについて彼自身の意見を尋ねたらしい。案の定、「ベートーヴェンは嫌いだ」と受け取られかねない趣旨の発言をストラヴィンスキーはしたらしいのだが、新古典主義、十二音階を渡り歩いた近代音楽の巨匠も、晩年はニューヨークの家でこの四重奏ばかり聴いていたらしい。彼も時の流れを感じていたのでしょう。まさに人生の終わりに聴く音楽の一つではないでしょうか?マーラーが聴けるうちはまだまだ若いと思います。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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