トップ > My ページ > Pollione さんのレビュー一覧

Pollione さんのレビュー一覧 

検索結果:2件中1件から2件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/11

    素晴らしい。このカルメンに比べると他のカルメンははるかに健康的。このロイヤルオペラのカルメンは大人のためのカルメンであるが、カルメンの本質を一番良く表したカルメンだと思う。それはカウフマンのホセ、ダルカンジェロのエスカミーリョというイケメンとアントナッチがじつに巧みな演出の中で好演技を見せてくれていることに尽きる。特にホセ(カウフマン)のカルメンへの愛に狂ってゆくその有様はメイクを巧みに変えながら、その太い見事な声と相まってものすごい迫力である。3幕のカウフマンの目は完全に狂人の目そのもので、クライマックスへの緊張感をこの上なく高めている。3幕でのこんなホセは見たことが無い。これを受けるアントナッチのカルメンは妖艶でそのあしらいっぷりがカウフマン(ホセ)の嫉妬の炎に油を注ぐ。演出はスペインを意識した全体に赤みがかった暗めの舞台で繰り広げられ、カルメンという物語の大部分を支配する猥雑さ、嫉妬、狂気に良く合っているし、その中での一服の清涼となるミカエラをさらに引き立たせている。酒場でのダンスも切れがあり見て楽しい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/25

    2008年にこのプロダクションが上演されてから心待ちにしていた作品がようやく発売になった。

    良い点
    −ルチッチ(リゴレット)とダムラウ(ジルダ)のデュエット。ルチッチの柔らかくて座りの良い低音とダムラウの輪郭のはっきりとしたシャープな高音の絡みは素晴らしい。全幕を通じて過剰なまでの親子愛とその裏返しとなる悲劇性を見事に表現している。
    −ダムラウはドラマチックにもリリックにも歌え、演技も上手い素晴らしいオペラ歌手。流れるように、ひらひら舞うように漂い、時には突き抜ける透明度の高い高音とヴィブラートは官能の極致。
    −フローレスもそのNew King of High Cとも呼ぶべき声をソロでは十分に楽しむことが出来る。が、彼の声質はマントヴァ伯爵の役には少し軽すぎるかも知れない。

    評価できない点
    −今時なぜBlu-rayじゃない?画質に不満があるわけではないが、勿論Blu-rayには劣る。これで☆1つ削った。Blu-rayで出れば買い直すだろう。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:2件中1件から2件まで表示