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ひろととろ さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/27

    従来の古典的な装置と演出ではないものの、流行の「読み替え」は無く、衣装なども工夫されていて、どちらかというと「拒否反応」を起こすことの多いチューリッヒなのだが、これは意外とすんなり受け入れられる。ストップモーションを用いる演出もさほど珍しくもないが、舞台上に多くの人間がいる時などにはとても効果的に思える。「字幕が無い」との理由で減点しておられる方もおいでだが、もともと輸入版、と明記されているし、日本語字幕付き、などと誤った表記がされているわけでもない。輸入版ではCDにしても解説の「日本語訳」は付いてないのがふつうであり、そのことで評価を極端に下げるなら、ほとんど全ては「星一つ」にならないか?

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/06

    この曲の全曲版として、これぞ最高の名盤である。マゼール、ラトル、あるいはアーノンクールなどのような「ビッグネーム」でない、とか録音が古い、とかいう理由でこの演奏に触れないとすれば、それは「人工的につくり上げられたポーギーとベス」しか知らない、ということにほかならない。これほど「当たり前に」作品のあるべき姿を表現した演奏を、私はほかに聴いたことがない。日本語訳が無いのは致し方ないが、その場合はラトルのDVDを活用するのが良いと思う。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/18

    編曲物も含む貴重な全集、であった時代はもうとっくに過ぎ去ったのではないだろうか。改めて聴き直してみるといたるところに不満ばかりである。例えば「牧神」。17小節からのオーボエとクラの動きに18小節からヴァイオリン加わると、全体をすっかり覆いつくしてしまい、音色の微妙な変化などあったものではない。46,7小節もいけない。直訳すると「外側に」と指示されたコールアングレやホルンの動きも、やはりヴァイオリンにかき消され「内側に」すっかり隠されてしまう。ラヴェルの全集でも同様のケースはそこかしこに聴かれるところを見ると、やはり指揮者の実力なのだろう。これに満足している諸氏は、厚いカーテンを閉じたまま、レースのカーテンの向こうに透けて見える淡い景色を見たことがないようなものだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/16

    とにかく懐かしくてたまらない「新世界」なのである。恐らくまだ小学生だっただろうが、「何とか書房」(さすがに忘れた・・)の、今で言うCD BOOKのようなもので聴いていた(と思う。)なぜこの指揮者の名前を覚えていたのかも定かではないのだが、このCDを聴いて、間違いなくこの演奏だったと断言できる。激しさと優しさ、荒々しさと繊細さの「ミスマッチの妙」とでも言うのだろうか。そこが何とも言えない魅力なのだ。HQCDとは言ってもLPからの復刻であり、レコードを聴いている音がするのは当たり前。それらしいノイズなどもある。レコード世代の人間としてはそれもまた好ましい。

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     2010/12/23

    音の良さ、確かに定位感など驚くほどである。が、我が家のようにマンションで聴くには少々困ったこともある。ppを十分に聴き取ろうとするとffではあわててボリュームを絞る羽目に陥り、すると今度はppが聴き取れないほどのなってしまう。また、演奏についても、妙に音の良さを強調するような傾向にある。本当にこういう解釈をこの指揮者はする人なのだろうか。たとえば、音の粒立ちの良さを強調するためのテンポ設定、普通に考えれば聴き取れないようなスコアのパートを強調するバランス、ダイナミックレンジの広さをアピールするための打楽器の音量,等など。音の良さ故か、弦楽器パートの響きの薄さも気になってしまうのだが・・・。演奏、と言うことだけを考えるなら、私はあえて選択しない。

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     2010/12/23

    音の3Dによる一大絵巻物、とでもいうべきだろうか。XRCD SHM−CDなるものは初体験だったのだが、冒頭のハープにまず仰天。単に音が良い、などと言う次元ではない。その存在感たるや尋常ではないのだ。これまで「音の良さ」を標榜するCDをいくつか聴いては見たものの、通常盤とさしたる差の無い物、音は良いが演奏が伴わないもの、リマスタリングのせいで、むしろ逆効果になってしまった物、などほとんどが期待はずれであった。これは、音、演奏とも別格の素晴らしさだ。ライナーというと直線的な素っ気無いイメージをお持ちの方も多いかと思うが、ここでのライナーはまるで別人の如し。この人がこんなにロマンティックな演奏をしたのかと、音の良さに続いて驚かされた次第である。久々に大興奮して聴き入ってしまった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/13

    前のお二人のレヴューを拝見しながら考えていたのだが、この作品を大変良くご存知のようであり、「クライバーの録音」ということで価値あるCDとなっていることが良くわかる。しかし、私の場合はこの録音から、そこまでの感激は味わえなかった。これが「椿姫」や「こうもり」だったら、耳の記憶を頼りに、全体の響きをそれなりに補って(あるいは想像して)楽しむことも出来るのだろうが、この作品でそれは極めて困難なのである。ところで、最後(練習番号320以降)の部分だけ、録音状態が異なっているのはどういうことなのだろうか。ここだけモノラルと思われるが、音はそこまでの「下手なステレオ」よりはるかに力強く、明瞭である。

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     2010/11/06

    本編自体の内容は、上巻に比べても馴染み深い名前が多く登場することや、自分でも聴いた日本公演についての記載など、興味深いものである。前回指摘した「訳の読みにくさ」についてはそれなりに改善されたように感じられる。が、後半「アネクドート」なるしばしば出てくる単語があるのだが、この意味がわかる読者がいったいどれほどおいでになるだろうか?(音楽仲間の)友人、知人にもきいてみたが誰もわからず・・・。慣れないドイツ語辞典で「綴りを想像して」調べてみると、何のことはない「逸話」とある。なぜ普通に「訳せない」のか。これは一例であって、相変わらずな部分もあるようだ。訳者はともかくとしても、編集者も何とも思わなかったのだろうか?

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/26

    ショパンとドビュッシー&ラヴェルをすでに持っているくらいで悩んでいてはいけません。わたしなぞ、「比類なき・・(8CD)」も持っております!それでも、例えば「喜びの島」における62年の映像とCDの演奏がものすご〜く違っていることなどを思えば、そのどれも聴いてみたくなるのが人情というもの。ちなみに「比類なき・・」の中からちょっと申し上げると、誰も話題にしないようですがシューマンの「パピヨン」「カーナバル」はこの上も無く面白いです。「まじめで精神的な」演奏が好みなら絶対聴かない方が良いと思いますが、他ではこんなシューマン聴けません。「オイゼビウスとフロレスタン」というより「アルレッキーノとコロンビーナ」といった風情です。ついでですが「スフィンクス」も登場します。もともとあまり好きな曲ではないのですが、これだけは例外!このセンスをわかってくれる方がいればうれしいのですが。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/13

    ここでのバーンスタインはとても態度がデカいのだ。ミキサールームではタバコ吸い吸いプレイバックを聴き、「録り直しだな」と不機嫌になり「ベースが聴こえない。調整は君たちの宿題だ」と言い放つ。スタジオでは修正されて無い楽譜に「せっかく直したのに」とスタッフを睨み、出損なった打楽器奏者にはイヤミなジェスチャー・・・だが「圧巻」なのは「カレーラスいじめ」だ。これはなかなか壮絶、オドロキである! キリ・テ・カナワはじめ主に「女性軍」にはとってもゴキゲンなのは?しかし、作曲家が自作を作り上げていく様を見られるというのは実に興味深いことこの上ない。多少の「演出」があったとしても、である。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/11

    ワケあって、ここしばらく弦楽四重奏をずいぶん聴いた。ベト、バルトーク、ショスタコは言うに及ばず、バーバー、ヤナーチェク、ツェムリンスキー、コルンゴルト、マリピエロ、ヒナステラ・・・悪くはない。でも特に気に入ったワケでもなし。素晴らしいと思えたのは二人。そのひとりがヴィラ=ロボスである。ベト、バルトークの次に聴くのに最適である。評価の高い(らしい)ショスタコは、多くの場合眉間に皺をよせ、かなりの忍耐が必要だが、これは文句無く楽しめる。個人的には「ブラジル風・・」より粒ぞろいだと思う。スコアにはあまり細かい指示はなされていない。(そこがバッハのようでもあるが)演奏は、必ずしもスコアに忠実なばかりではないが、少ない指示をもとに、十分に表現を膨らませており、ここまで持ってくるのは大変だったろうと思う。なのに安過ぎる!ちなみに、もうひとり素晴らしいと思ったのは、シマノフスキである。(ちょっととっつきにくさもあるが)

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/24

    大人の演奏、とでもいうのだろうか。他の演奏が妙に子供っぽく聴こえてしまう。ラヴェルの録音と共に、そもそも次元の高さが異なっている。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/24

    これこそ「言葉はいらない」というのでしょう。素晴らしい!の一言に尽きます。こんなラヴェルを聴くことができるとは!

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/23

    2番に関しては、録音に多少の不満を感じるものの、演奏については細部まで良く練られた、さすがの仕上がりだと思う。しかし、5番に関しては期待の高さからすると不満。よほど残響の多いホールなのか、お互いの音が聴き辛いらしく、特に第1楽章ではアンサンブルの乱れが多い。また、ホルンはいささか弱体であり、第4楽章コーダの興奮の中ではトランペットが・・。
    録音のせいなのか、全体にティンパニはまるで存在感が無く、バランスなど良く整えられた中で、もうひとつ締まりに欠ける印象である。私は2番が聴きたくての購入だったので、そちらは星4つ。5番は2つで総合3つ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/22

    誰が言ったか、この「ハルサイ」を「爆演」と呼ぶのは私にはまったく理解できない。例えば、PとmPの差まで正確にバランスを取る、ほとんど無視されている小さなクレッシェンドや、ディミヌエンドまで再現する、まるで気が付かないほどデリケートに楽器を受け継がせる、等々神経質なほどに整えられた演奏である。1945年版と明記された「火の鳥」が目当てで購入したのだが、どちらもこの値段からは考えられない素晴らしさである。ただ、恐らく録音のマジックもあり、実演ではこうは聴こえないだろうし、そこに違和感を感じる瞬間もあった。余談だが、ブーレーズは、実演でも「録音のように」クリアに聴こえていたことを思い出す。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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