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林檎太郎 さんのレビュー一覧 

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     2025/02/07

    長い演奏経験から、ここまで高い境地に到達したのかと、襟を正す思い。しかし音楽は、清潔だけど、温かくほほ笑みも感じられる親密なアンサンブル。新しいベーレンライターの楽譜に忠実に、一楽章の序奏は二分の二拍子で、過去録音より早くなっているのも、常にアップデートを怠らない勤勉さを感じさせる。下のレビューに書かれているような、ピリオド奏法の影響とか指揮者の解釈ではない。個人的にはこの楽曲解釈の、今日における到達点だと感じる。大切に聴き続けたい。

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     2025/01/11

    リリースされるたびに購入し、聴いてきたこの全集もいつかまとまるんだろうとは思っていたが、記念の年にボックスになったかと、特別な感慨もなく受け止めようとしていたのだが‥‥‥、なに?協奏曲全集だと?えっ?マクベス夫人?なんじゃこりゃ!!!
    というわけで、ティーレマンのブルックナー全集以来の衝撃に見舞われることとなった。しかし、今回は、コンチェルトとマクベス夫人を含めてこの価格とは!資源の無駄を見ないふりすれば、購入も悪い話ではない。ここまで聴いてきたネルソンスのショスタコーヴィチは、ラトビア出身の彼が、やはりロシア的な表現や政治的な分脈を十分踏まえながらも、反面でそれらを脱色した明るい響きや聴きやすさという相反する味付けをも忘れず、質の高い万人受けする表現を実現させている。その点ではこの記念の年にここからショスタコーヴィチに入ろうとする諸兄には格好のセットであると思う。しかし、その一方で、欠け落ちたものもある。それは、昨年引退された井上道義氏の演奏にも感じられたわけだが、それこそがこの作曲家がある意味枯れた古典になったという証左なのかもしれない。

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     2024/10/18

    音が良い。ワーナー以前のCDと比較して、見違えるほど音が良く、ワーナー傘下になり、廉価ボックスでまとめて聞くことが出来たことを歓迎したい。

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     2024/10/10

    ゼーマンとシュナイダーハンと、どちらのBOXを購入すべきか非常に悩んだ末、シュナイダーハンを購入。その結果ゼーマンのブラームスは聞けず。かと言ってこれだけダブりがあるのに、両方を購入するのは、気が引けた。いやあ、両者を一つにまとめてくれたら良かったのに。

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     2024/09/14

    まだ全ての版を聴いたわけではないのだが、企画はブルックナーの交響曲に関心を持つ聴き手であれば、歓迎するであろう好企画。ただポシュナーの指揮がこの企画に適任であったか、どうか。これには、掛け値なしに賛同、とは言えないと言うのが個人的な感想。おや?という表現が散見され、これが、楽譜の指示か、指揮者のアイディアか、特にテンポ、ダイナミックスで、気になるところが少なくない。

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     2024/08/26

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    第2番1872年稿は、スケルツォは第2楽章なので、編集ミスではありません。

    速いテンポでありながら、残響を多く取り入れているため、やや細部が聞き取りにくいところが残念ですが、超大重厚のイメージのブルックナーに新しい光を当てた演奏として、手元においておきたい1セット。

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     2024/08/14

    サブスクで聴き、演奏内容が秀逸なので、ディスク購入。サブスクで聞き流しという試聴態度は個人的に戒めている。小編成オケのベートーヴェンもかなり聴いたが、このコンビの瑞々しさには大変惹かれた。録音も弦の質感もリアルに捉えた素晴らしいもの。この優れた演奏が、販売戦略の不誠実さで低い評価を受けるとしたら、何とも勿体無い。

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     2024/08/13

    録音会場を全く存じ上げないのですが、客席へはこのような響きが聞こえているのでしょうか?とてもそうは思えない飽和的な響きが、ミキシングで相当音をいじっているのだろうと想像させます。音像が大きすぎるのも不自然で、卓の上で作られた音という印象が強いのが、個人的に、この録音に対する違和感。このレーベルに限らず、国内オーケストラの録音が、このような音の作りが増えている感じがしています。管楽器の音も、電子的なリバーブが強すぎ、質感が捉えにくいと思います。したがって、このチクルスのナマの姿というものを実感しにくいもどかしさを拭い去ることができないのが残念です。

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     2024/07/29

    シフの70歳を記念してリリースするというこのボックス。予定を大幅過ぎて、延期に次ぐ延期で、本当にリリースされるのか気を揉んでいたが、この度ようやくリリースされ、実物を手にすることができた。何とも目出度い。で、なぜ、こんなに遅れたのかと訝しく思っていたが、その理由は、ボックスを開封してすぐ明らかになった。70歳の記念という意味では、ちょっと傷がついた形になったが、シフのこれまでの演奏歴、録音歴とは関係なく、バッハ、モーツァルト、シューベルトのどれもが代表盤に数え上げられたものばかりであり、これらをまとめて入手して、一枚一枚聞き継いでいくことは、代えがたい大きな喜びを与えてくれるものである。

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     2024/03/15

    今は、各レーベルによる音作りの個性も、録音のクオリティーも均質化し、安定したといえば安定したと言えるし、つまらなくなったとも言える状況にある。このメータのCBSのセットについては、当時のCBSらしい、ややドンシャリ気味な音を聞くことができ、懐かしさを覚えるとともに、クオリティーが安定して高いとは言えず、メータにとっても、リスナーにとっても、残念に感じられるのではないかと思う。ロスフィルより腕利き揃いのニューヨークフィルを相手に、ロスフィル時代より彫りの深い、解釈の進化、またメータらしいマッチョな男性的な音楽運びを聞くことが出来るが、録音が必ずしも十全に、それを捉えているとは言い難いところに、リリース当時も、そしてボックスになった今も、もどかしさを覚えてしまうのである。そして、ドンシャリ気味な録音でマッチョなエロイカを聞くと、最新のフィレンツェのベートーヴェンが、ほろ悲しく聞こえてしまうのも事実。

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     2023/11/20

    なによりズービン・メータ指揮のベートーヴェン交響曲全集がリリースさされたという快挙を喜びたいし、感謝したい。あのメータが、指揮台で座って指揮をするという、無常観ただよう、ほろ悲しさを感じつつも、スピーカーから聞こえてきた演奏は、まごうことないズービン・メータの音楽であった。ロスフィルとの7番も、ニューヨークでの3番、5番、9番も、重心の低い落ち着いたテンポを取りながら、拍節感の強い、明晰な響きの中に、楽観的とも言える暖かさを感じさせる演奏であったが、その個性は変わらず、暖かく親しみやすい演奏となっている。若い頃の前のめりのマッチョな感じは後退し、テンポはさらに落ち着き、リズムは強く刻みながらもおおらかなベートーヴェンを聞くことができる。これまで聞くことができなかった4番など、一楽章の序章と主部のテンポの取り方など、驚かされる部分もあるが、恐らく理由のあることなのだろう。もっと早く全集を入れて欲しかったという思いもないわけではないが、私はとても好ましく聞いたし、感銘も覚えた。それにしても、今、メータはイスラエルをどう見ているのだろうか。

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     2023/11/17

    シベリウス交響曲全集三種盛りですか!!!いや、すごい箱が出るもんですね。全部持って、全て愛聴盤なのですが、それでも買ってしまいそうです。誰か止めて。三種、すべてが、それぞれ異なる特徴を持つ名演。

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     2023/10/27

    サブスクで、ふとチャイコフスキーのこの演奏に触れ、これはと思って、注文する次第。録音された1977年は、74年に亡命したロストロさんが米国へ渡り、ワシントンナショナル交響楽団の指揮者となった、まさにその年に当たる。ワシントンのオケの指揮者って、今思うと、大変なことをしたもんだなあと、改めて思う。この演奏の、オケの充実しきった演奏の背景には、この歴史的事実が反映していないわけがない。スターンも当然、ルーティンワークで臨むはずがないわけで、セッションとは思えない熱いコンチェルトが繰り広げられる。名演だ。録音も当時のCBSにしては、よく録れている。CDジャケットが、メンデルスゾーンの方になっているのが、残念だ。

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     2023/10/10

    稀代の名演と思う。テンポについての違和感は、個人的な感覚では全く無い。特にカタコンブはこうでなければと思われる。まだアファナシエフも若く、打鍵の豪放さもこの音楽に必須のものと思われる。で、しかも瞑想的。個人的には理想的な表現に思われ、なぜ早く手に取らなかったのか後悔しきりで荒る。

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     2023/09/22

    これほど、何度聞いても飽きの来ない、汲めども尽きぬ感興を与えてくれるセットも数少ない。清潔なアンサンブルに、音楽が前へ前へと力強く進む推進力と、未だに新鮮な印象を与えてくれる演奏群だと思う。ただ同じCBSのワルターのリミックスは、音質が話題になるのに対して、セルに関しては、余り触れられないので、一言指摘しておきたい。このセットと、その後リリースされたコンプリートボックスとでは、別リミックスで、聴感上かなり違いがある。韓国盤エディションも所有しているが、それとも相当違う。三者三様で、かなり印象が異なり、それは演奏への印象にも影響するほどだと、指摘しておきたい。当盤のレビューでも賛否様々であるが、別リミックス盤を聴くことで、その評価も変わる可能性があるのではないか、と思われるほど違うということを強調しておきたい。イコライジングで音はガラッと変わってしまう。当盤は、コンプリートボックスと比較して、上と下が持ち上げられた派手な音作りであると指摘出来る。コンプリートボックスは、落ち着いた、オーケストラサウンドとしては自然な音作りになっている。とかくCDから聞こえてくる音が演奏のすべてだと思ってしまいがちだが、単にミキサーの卓の上で作られた音かも知れないということを考えさせられる好例だ。

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