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Verdi さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/23

    カラヤンほどその名声に比して悪口が多い指揮者というのも珍しいだろう。1980年代の、つまりは晩年のカラヤンは決して高い評価は受けていないのだけれど、その晩年に拘ったのが映像だった。今ではオペラの舞台の映像化というのは幾らでもあるし、画質・音質共にずっと向上しているものは多々あるけれど、この「薔薇の騎士」など一連の映像を観ると、その後のオペラの映像化で行われていることの殆どはカラヤンがもうやっていたのだな、とわかる。内容に関して言えば、映像としてはクライバーのあまりにも評価の高いそれがある一方で、カラヤン自身の、引き合いに出されるにはちょっと古過ぎて可哀想な1950年代のものに挟まれて、どうしても割を喰ってしまうイメージはありますが、カラヤンのオペラ職人の面目躍如といったところです。是非。

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     2021/07/20

    ベートーヴェンの記念年だったこともあって、最近はピアノソナタ全集は星の数ほどあるような状態になっていて、とても聞ききれない。それだけある中で思うのは、どれがどうだというよりは、各々のピアニストがどういうアプローチをするのか、という視点になってくるような気がするのだ。(例えばop.109/110/111だけを取り出した場合にはまた別の見方もあるとは思うのだけれども)
    シフのこの全集での演奏についていえば、まずは音の美しさ。耽美的な、或いは華美というようなのとは違う、明晰さを備えた美しさ。それがあって組み立てられる音楽の造りが見通しの効いたものになっていると思います。ベートーヴェンのピアノソナタとしてもこういう出来のものはあまりないし、シフのピアニストとしての面目躍如といったところかと思います。

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     2021/07/20

    昔から「コレッリのトロヴァトーレ」として有名な録音ではあって、事実コレッリのマンリーコは実にコレッリらしくて見事なのだけれど、2,3年ほど散々聞いて、流石にコレッリもなぁ、と思いながらオペラとして改めて考えると、実はこの録音での本当の聴き物は圧倒的な疾走感で全体をリードするトマス・シッパースの指揮にあるのではないだろうかと思うようになりました。いやコレッリはコレッリでいいと思うんですけれども、それはそれとしてね。

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     2021/07/20

    私がこの録音のCDを最初に買った頃は、セル&クリーブランド管は非常に評価の高いものだったし、彼らのこの録音もドヴォルザークの交響曲の録音として高く評価されていました。その正確無比なることが高く評価される一方で、冷たい、機械的、などという批判もありました。当時聞いていて一体何処が冷たいのか、こんなによく歌うのに、と思っていたのをよく覚えています。もう30年以上前の話です。
    今になってみれば、正直言って今これを敢えて選ぶかというと悩ましい。決して色褪せた訳ではないけれど、その後も凡庸ならざる演奏が次々と発表される中で、録音の質も含めて敢えてこれを選び続ける理由はあまりないと思います。まぁ、私個人としては、懐かしいあれこれの記憶と共にこの録音を選ぶのではありますが。

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     2021/07/20

    イングランドの名団体だったリンゼイ弦楽四重奏団ですが、この10年ほどで廃盤化が進んでしまい、今では入手が難しいものばかりになっています。これは今でも入手出来る数少ないもの。ハイドンの四重奏曲のライブ演奏7曲分を収録したものです。安定した盤石の演奏で、隙がないというようなものではないですが、充実した演奏が楽しめます。

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     2021/07/20

    カラヤン指揮ベルリン・フィルの真骨頂とも言うべき、なんとも「イタリアの香り」みたいなものがしない、ユニバーサルなボエーム。最高です。その意味では、パヴァロッティもフレーニも、生粋のイタリアなのだが、安直な「イタリアっぽさ」みたいなものとは違うユニバーサルなものが通底している。ユニバーサルといって悪ければ、普遍的と言おうか。とても陳腐化する気がしない。こういう演奏はもうなかなか出てこないのではないだろうか。恐らくはボエームとしては永遠に最高位に置かれ続けるのではないかと思います。

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     2021/07/20

    内田光子の伴奏によるボストリッジの水車屋の録音、ということになりますが、率直に言うと内田光子云々はほぼ関係ありません。伴奏が凡庸だったりというのではなくて、もうボストリッジが圧倒的なのです。恐らくはテノールでのリート歌いとしては最高峰と言っていいかも知れないボストリッジですが、中でも水車屋では身を切るような鋭い表現が他の追随を許さない歌唱になっていると思います。

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     2021/07/19

    オラフ・ベーアには冬の旅の録音もありますが、こちらの美しき水車屋の娘の録音の方が声質的には合っているかも知れません。この辺は好みの問題かも知れませんが、どちらかというとバリトンとしては明るめな響きのある声が合っているのかも、と思います。パーソンズの伴奏も重苦しくならず、全体として軽やかな感じに仕上がっていると思います。

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     2021/07/19

    プライとビアンコーニによるシューベルト三大歌曲集の録音の一つ。どちらかというとやや衰えの見える時期の録音、かつ、やはり低めのバリトン声のプライには合わないようでいながら、プライの歌唱表現がこの曲には合っていて、むしろバリトンでの歌唱としてはかなりの名演の類に入っていると思います。これが入手出来なくなっているのは本当に残念。なんとか復活してもらいたいと思います。

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     2021/07/18

    チャイコフスキーの弦楽セレナーデ。そもそもチャイコフスキーというのは、実は、かなり粗野な音楽を書いていた人ではないかと思うのだ。なんとなく、くるみ割り人形とか白鳥の湖のイメージだけで語られそうな人だけれど、交響曲5番や6番の音楽を思えば、そんなに優美な音楽ではないように思うのだ。その意味では、弦楽セレナーデも、実はかなり荒い音楽でもある。そういうところを容赦無く浮き出させるのがカラヤンという人、ベルリン・フィルというオケなのだと思う。この録音で聞いていいなぁと思うのはどちらかというとドヴォルザークの方かも知れない。こういうのは人気ないでしょうね。でも、面白い。

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     2021/07/18

    古典的戦争映画、よりは少し後に撮られた作品。確か1970年代ですからね。そもそもマーケット=ガーデン作戦自体が、第二次大戦での連合軍の大掛かりな作戦の中では失敗に終わったものなので、これをわざわざ映画にするセンスもさすがというかなんというか。これが今手に入らなくなっているのは実に惜しいと思います。

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     2021/07/18

    名演奏との誉れ高い、1953年のザルツブルク音楽祭でのシュヴァルツコップによるヴォルフの歌曲リサイタル。ピアノ伴奏がフルトヴェングラーなのでそっちで耳目を惹かれる向きが少なくないようですが、なによりもシュヴァルツコップの歌唱が素晴らしい。率直に言って決して音質的にはいいものではないのですが、まぁ、聞くに堪えないということではないですし、ヴォルフを歌うことに特に拘り続けたシュヴァルツコップの面目躍如といった歌唱ですので、一度は聞いてみていいと思います。

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     2021/07/18

    ある意味真面目に取り合ってはいけないのがベッリーニというものだと思うのだが、その考え方で言うと「清教徒」はともかく歌唱を聞くもの、だと思う。そういう意味ではこのディスクは何はともあれパヴァロッティを、Ah te o caraを聞くべきであって、その為だけに持つ価値のある録音だと思います。パヴァロッティはアリア単独での録音もあるのですが、この全曲盤での歌唱も実に見事。サザーランドは、勿論いいのだけれど、まぁ、ともあれパヴァロッティです。

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     2021/07/17

    椿姫の中では1,2を争う名盤。古い録音ですが、これは辛うじて聞くに耐えるものであると思います.....今の人が聞くと聞くに堪えないかも知れないけれど.....私が聞き始めた頃はそうだったのですよ。
    率直に言ってサザランドは、夫君ボニングと組んでない時が総じて出来がいいと思います。何よりバランスがいい。そして、サザランドは、この3幕それぞれで各々違った性格を求められる難役をバランスよくこなしています。その上で、1幕のコロラトゥーラがある。その一方で、2幕2場、恐らくはこのオペラの中で一番地味であろう、幕切れの重唱でのサザランドが、厚みのある歌唱で、いいのです。

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     2021/07/17

    あくまで私見だけれど、ラプソディー・イン・ブルーは、色々あるクラシックの曲の中でも、珍しい立ち位置にあると思う。それは、録音されるようになった時点から、音楽としての形が定まっていなかったというところにあると思うのだ。これは、ジャズだから、という面もあるにはあるけれど、むしろそれ故に「どのように演奏すればいいのか、どういう形がいいのか」が定まるのに時間が少し余計に掛かっていて、その結果、録音の上で演奏の変遷が見えるということになっているのだと思う。これは、例えば同時代と言っていいラヴェルやストラヴィンスキー、或いはベルクやウェーベルンらともまた違った立ち位置にあるのだと思う。
    率直に言えば、この録音をはじめ、1950〜60年代の録音は、まだ、「この曲をどう演奏してやろうか」というスタンスである録音が多いように思うのだ。それが、年を経るに連れて、いわば曲が古典として輪郭が固まってきて、「”ラプソディー・イン・ブルー”をどのように演奏するか」というようになっていると思うのだ。それはそれで間違ったアプローチではないけれど、少なくともこの曲に関する限りは、古い録音の方が自由闊達にこの曲をどうしてやろうかと考えながら演奏している風が見えて、聞いていて楽しいと思う。これは決してクラシックだからとかジャズ・ピアニストなら、ということではない。今の人の演奏は、結局、ジャズとしてのアプローチ的なものも含めて、古典としてのラプソディー・イン・ブルーを演奏しているに過ぎない。くどいようだがだからダメということではない。今演奏するならそうなってしまうのだ。
    フィードラー指揮のボストン・ポップスなんて、自分よりも遥かに上の世代にとって懐かしい、という存在で、今敢えて聞くことはないのかも知れないが、ここにはそうした「この曲をどう演奏してやろうか」という、創り出す楽しみのようなものが感じられるように思える。

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