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Poirot さんのレビュー一覧 

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     2024/04/11

    この公演,現地で観た(聴いた)ので,その印象を書いておきます。まず,音楽という点では,歌唱は(個別のばらつきはあるが)まあまあ,オーケストラは最高という評価をしておきます。演出は(画像では重要でしょうが)近年のドイツ系オペラハウスの傾向通り「ひどい」に尽きます。演出家のアイデアや意図はわかりますが,いかんせん,ストーリー展開や歌詞内容と全く一致していないので,観ていて邪魔なこと甚だしい。部分的に面白い発想や解釈はありますが,特定の場面でのことで,全体としては消化不良でしょう。この後のワルキューレ以降も商品として出てくるのでしょうが,視覚的には期待しないでください。なお,新演出のため,再演では,演出に修正が加わり,部分的に結構変わっています(今年の公演も,こりずに観てきました)。ラインの黄金は,ほとんど変わっていませんでしたが,ジークフリートなど,かなり変えられていて,舞台上の動きは若干改善されたように思います(それでも音楽の邪魔)。このBDは,画面を見ず Bluray Audio として音だけ聞けば,素晴らしいと思います。個人的には,Thielemann の Wagner として,既出のバイロイトやザルツブルクでのワルキューレを上回るできだと思います(重めなので趣味に合わない人もいるとは思いますが)。歌唱では,ラインの黄金では目玉?とされた Villason の Loge が(演出のせいもあるとは思いますが)期待外れで,終演後も最も盛大なブーイングを受けていました。Volle の Wotan は,まあ合格点と言ったところでしょうか。今年の再演では,Wotan は Konieczuny に変わっていて,彼の声質は神々の長というよりギャングのボスのようなので,ちょっと?な点はありましたが,パワーと演技力で(彼の演技力はプロの俳優並み)トータルでは Volle を上回っていたように思います。なお,今年の再演では,指揮は Philippe Jordan だったので,オーケストラの演奏はかなり感じが変わって(よりスッキリして)いましたが,奇妙な演出には,その方が合っていたかもしれません。あと今年は Trekel が Froh と Gunther 役で出ていて,なかなかいい味を出していました。音を聞くだけなら,大いに推薦できると思います。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/11/18

    マーラーの全集としては,最も指揮(面白いが過剰ではない)とオーケストラ(うまいがメカニックには陥ってはいない)のバランスが取れたものの1つだと思うが,デジタル初期の録音が今ひとつという点が残念であったが,今回のSACD化で,録音の不満がなくなり(というより満足感が大きくなり=やはりウィーン・フィルはうまいだけでなく,音色に魅力があり,どれほど大きな音でもうるさくならない)素晴らしい全集となったと思う。

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     2023/11/07

    今年の春,このCDと同じタイトルでのコンサートをウィーン・コンツェルトハウスで観た(聴いた)が,ほぼ同じ内容で,大変面白かった。コンサート終了後,ホールでCDを購入した人にコパチンスカヤとプロハスカのサイン会が行われていたが,すでにCDをHMVで購入していたので,パスしてしまったが,今思えば,記念にサインをもらっておけば良かった。これは音だけのCDよりも,映像があった方がずっと興味深と思う。私にとってはコンサートの記憶を呼び戻すのにいいCDだが,音だけ聴いても十分に楽しめると思う。

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     2023/09/28

    セルが楽器を替えることを勧め,彼自身の援助もあって楽器を替えたとのことですが,変更前(たとえばベートーヴェン)と変更後(シベリウスなど)の音を聴けば,録音状態以前の問題として,劇的に音が,そして演奏の力が変わっているのがわかります。
    ベートーヴェンの演奏はいいんですが,ヴァイオリンの音が…よくない。やはり楽器は大事であるということがわかるセットです。(もちろん,楽器が良くてもつまらない演奏はたくさんありますが)

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     2023/09/25

    演奏・録音の水準は高く,この価格でこれだけの量のカンタータを聴けることはありがたい。但し,CDの製造はチェコ製で,製盤のクオリティ(品質管理)はかなり低いので,価格の安さは当然という感じ。

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     2023/06/13

     映画音楽には興味がないので,このCDはパスするつもりだったのだが,偶然 Luisada による同じ企画のコンサートが,Musikverein の Brahms Saal であることを知り,15:30 開演で(夜には別のコンサートの予定があったので)チケットも残っていたので,興味半分(興味は Luisada に)で行ってみた。
    ステージのピアノの後ろには,スクリーンも用意され,各曲の演奏に合わせてLuisadaが用意した短い映像が映されるという指向。ほぼ1曲ごとに,彼のトークが(結構長いが)入るが,彼の映画に対する愛情があふれていて,とても興味深かった。また,彼がピアニストを目指した遠因に,幼少期に見た映画の中で演奏されていたモーツァルトの幻想曲を聴いたことが影響していたことなど,初めて聞く話もあった。
    全体を通じて Luisada の人間性を感じるいいコンサートであった。なお,当日の曲目は,CDと 2/3 程度は共通だが,個人的にはコンサートのプログラムの方がよかったと思う。この日の思い出に,注文することにしよう。

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     2022/06/09

    指揮者が素晴らしい!!
    ワーグナーのリングは好きなので,CDやBlurayがリリースされたら,とりあえず購入しておくため,このCDも大分前に購入していたが,未聴のまま,この4月末ウィーンへ。
    COVID-19 でしばらく聴くこと(観ること)ができなかったリング・サイクルのため。
    2020年のリングは,アダム・フィッシャーの予定で,チケットも購入していたが,COVID感染拡大でキャンセルされ,昨年もリングはなかった。ということで,久々のリング,期待していたが,指揮者がコーバーということで,実はちょっとがっかりしていた。彼の指揮は,バイロイトでの指揮を聴いた覚えがあるが,あまり印象に残っていなかったので「フィッシャーの方が良かったのに,まあ今回は,ブリュンヒルデがシュテンメなので,それで満足するか」と考えて出かけていった。(アダム・フィッシャーの指揮の方は,フィガロで堪能させてもらいました!全曲暗譜!!)。さて,リングの第1チクルスは,5/4のラインの黄金で始まった。演出は,ベヒトルフの特に音楽鑑賞を妨げない点が取り柄の,無難なもの(奇抜で演奏に集中できない噴飯者よりずっといいい)で,前回(2017)ペーター・シュナイダーの指揮で見たものと同じだが,若干細部に修正がされていた。さて,演奏であるが,オーケストラが素晴らしい。ウィーン国立オペラなので当然だが,指揮者がテンポ・強弱のメリハリも明確に,指揮台の上を乗り越えて大きな動作で各パートに明確に指示を出し,ワーグナーの音楽を引き出していく。これほどのリングのオーケストラは,これまでの経験(ミュンヘン,ベルリン,ウィーン,ドレスデン,ライプチヒ)と比べても,バイエルン・オペラで聴いたペトレンコ以来である。終演後の拍手も,指揮者コーバーへの拍手が最も大きかった。そこで期待のワルキューレ(5/8),シュテンメのブリュンヒルデも期待通りだったが,やはりオーケストラが最高で,終演後の拍手も,シュテンメを押さえて,コーバーが最大の喝采を受けていた。聴衆もわかっている。あとで地元の人に聞いたところ,コーバーのリングは,ウィーンでは2019にやっていて,そのときに「近年最高のリング(の指揮者)」という評価だったという。その後のジークフリート,黄昏も良かったので,結局第2チクルスも全部聴いてしまった。それで本題のCDのほうだが,オーケストラの力量はウィーンには及ばないが,指揮者の意図は明確に表現しており,近年のリングでは最高だと思う。少なくとも,比較的最近出たラトル&バイエルンよりも相当上を行く演奏であることは間違いない。コーバーは,演奏会での指揮も評判がいいらしいので,日本のオーケストラで呼んでくれないものか。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2022/02/23

    演奏は素晴らしく,録音も,ムラヴィンスキーのライブでは最上のもの。
    しかし,シングル・レイヤーなら1枚で収録できるものを2枚にして価格を上げるという販売戦略からは,ムラヴィンスキーの芸術に敬意を払っているとは思えない企業の体質を感じるのが残念。
    (★3個は,演奏の評価★5と,ディスクを2枚にした営利優先の発売会社に対する評価★1との平均です)

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/05/01

    これだけのコンプリートは,素晴らしい仕事ですし,価格も良心的で高く評価しています。ただ残念なのは,ジャケット写真のクオリティが低いこと。まるで素人のスキャンレベルのものが多い(特にオリジナル・ジャケットが写真を使用している場合がひどく,イラストの場合には大きな問題はない)。
    この点,ソニー・BMG系のセル,ワルター,最近のオーマンディのボックスなどは,ジャケットの作りも裏面まできちんと再現しており,製作部門の質の違いを感じます。
    ということで,商品としてみた場合には★マイナス1とします。

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     2021/05/01

    バラで購入してきた者に対して,No.4 & No.6 はバラで出さずに全集を買わせようとするような企業は,芸術を扱って欲しくないですね。
    演奏内容はいいのに,残念です。
    (★1つは,営業のやり方に対するもので,演奏は★5つ)

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/03/03

    演奏は悪くはないが,録音が悪すぎて,実際のバランスがわからない。
    まともな装置で聴くのは耐えがたいので,あまり分離の良くない装置か,いっそのことモノラルで聴く方がいいかもしれない(それでも,バランスの悪さは変わらないが,ステレオでのアンバランスで耳にきつい音よりはいいかもしれない)。
    マゼールのベートーヴェン全集は,クリーヴランドが今ひとつ彼らしくないので,バイエルン放送響時代のチクルス(BRの自主製作)が録音も含めて最高だと思う。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/10/30

     今から20年以上前,このクレンペラーのベートーヴェン・チクルスが放送されるというので,スカパーに加入した。画像も録音もそれほど鮮明とは言えなかったが,クレンペラー最晩年の姿に感動したことを覚えている。そして今回のソフトは,うれしいことに,画像も録音もかなり改善されている。
     クレンペラーの演奏は,テンポがかなり遅いことが多いが,同様に超低速の晩年のチェリビダッケとは全く異なる,チェリビダッケがシルクなら,クレンペラーは木綿か麻の手触り。音を磨き上げることには関心がなく,全ての声部を明確に音にしていく。その結果,テンポは遅いが,演奏自体は最近のHIPに近い性質を持っている。その点で,同年代のフルトヴェングラーやワルターなどの演奏だけでなく,カラヤンなどのベートーヴェン演奏が時代とともに古くさく感じられることがあっても,クレンペラーの演奏は,時代を超越して新鮮さを保っている。画像では,残念ながら眼鏡が反射をして,目の表情をはっきり見ることができないが,それ以外は十分鮮明である。
     指揮姿も,身体的な衰えは隠せないが(6年前の第9と比べても,かなり衰えているが,80代の6年は大きい)カラヤンやバーンスタインのようなわざとらしさは全くなく,基本的に明確に4拍子は4つ,というように振っており,演奏者からは指揮者の意図が明確にわかるような指揮ぶりである。
     順番に見て(聴いて)行ったが,最初のうちは体調があまりよくないような印象を受けたものの,6番(田園)あたりから指揮もダイナミックになり,後半の曲は十分なパワーも感じた。
     歴史的に翻弄され,身体的にもたびたび苦難の時を経験したが,やはり20世紀を代表する大指揮者であったことは間違いない。

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     2018/12/03

    これまで不覚にも,ゴジラのイメージが強く,若干の曲を除いてきちんと聴いては来ませんでした.
    今回,クーポンが大量に期限切れに近づいたという理由で,ボックスセットを購入.聴いてみて驚いたのは,日本人作曲家としては武満以上ではないかということ(ゴジラ系ファンタジーは別として).
    何より日本の血を感じさせます(理屈抜きに,聴いていて郷愁のようなものを感じる)
    ドイツ生まれで現在はオーストリア国籍を持つ外国人の友人に聴かせたところ,大いに気に入り,購入して持って帰りました.彼曰く「日本のバルトークだ」とのこと.
    伊福部先生,存命中にその価値に気づかず,大変申し訳ありませんでした.
    これまでちゃんと聴いていなかった音楽ファンに強くお勧めします.
    (初期の不良=アマゾン・レビューに書かれている=も良品に交換されています)

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/10/30

    双生児デュオが売りだが,写真を見ればわかるように,二卵性双生児なので,実質的には同性の姉妹と同じであり,一卵性双生児のような等質のハーモニーではない。実際,ソロ部分の方が美しく,デュエット部分では,若干の声質の違いのために,かえって響きが濁ってしまっている。
    しかしより大きな問題は,録音で,エンジニアのせいだと思われるが,ピアノと声の位置関係が分離せず,ピアノの音と声の位置が重なって聞こえる。偶然,直前にメロディアから最近出た弦楽合奏によるムソルグスキーの展覧会の絵を聞き,フィルアップされたソプラノソロで,見事に弦楽合奏とは分離して,きれいに前に定位する声を聴いた直後だったので,その録音レベルの低さ(音場感の悪さ)にがっかり。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/01

    大量のライヴ録音を収集したことは素晴らしいと思います。ただ,別のレビュアーの方も指摘しているように,収録順・1枚のCD内のカップリングに規則性が余り見られないので,マイナス1とします。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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