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レエル さんのレビュー一覧 

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     2008/07/04

    昔からクラシックのジャズ化は必ずしも好意的に受けとられないが、ルーシェは誠実にバッハに取り組んでいるようだ。例えば録音にしても、旋律の美しさがリズムに打ち消されぬよう近接録音にして波頭を明確にし、その不足する響きを人工的に補っている。そもそもクラビで演奏するためのものをピアノ・トリオで(インタープレイも交えながら)真正面から取り組んでいる姿は他のグループを寄せ付けない。キケロのようにしつこく無く、MJQにみられる俗化でもない。クラシカル・ジャズ・カルテットのようにグルーヴしなくても、ちゃんとジャズってる事が凄い!

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     2008/07/03

    ブゾーニの遺産を受け継ぎながらも自らの構成的 合理的特性と同化しつつ自らのものとして内蔵し、音楽のもつもっとも美しい調和の数値や法則性を、複雑な演奏のなかに見い出したようだが、それらを説明することは牽強附会過ぎるかも知れない。モーツァルト13番では動きをはらんだ静けさがいきいきと感じられ、またベト1番や他の演奏も平淡を装いながら癖のあるアクセントの置き方、かなりゆっくりとしたテンポの設定、Agogik(緩急法)等、至るところでの細やかな配慮が演奏を一種独特なものにいる。『ここに演奏がある』と云うベト皇帝らしさ?は期待を遥かに超え、これにオケもよく追随している。後ショパンやドビュッシーは避けて通れない演奏で、この素晴らしさはビル・エヴァンスも認めていた事だろう!永久必聴盤。

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     2008/07/02

    あまりに多くの刺激と出会う事になり、少し混乱を招き兼ねないこの代物は、作品への探究心が尋常でなく常軌を逸しているとさえいえる。過度の分析や技巧の乱用は現実をある種の解消に導く反面、音とフォルムを分離させてしまう危険を伴うが、ここでは強烈なアプローチの対象が全ての演奏に明晰な理念を与えているため事物がはっきりとし、輪郭線と鮮やかな音色をもって大胆な存在を主張している。演奏者はドビュッシーの世界をいかに見たのだろうか?このような体験は、かかわりにおいても深い感動を味わう事ができる筈だ!
    ☆疲れてる人は聴かない方が賢明かと(-o-;)

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     2008/07/01

    あまり知られていないリストの作品には良いものが多くあるが、過度の分析や音の乱用は題材をある種の解消に導く反面、音とフォルムを分離させてしまう危険が伴う。ここでは極端にテンポをずらしたり、調性を抹消する諧謔的な呼吸は見られず、むしろ思索と瞑想の空気が漂う。叙事詩に対して抒情詩があるように、ロマンチックな詩的情感漂う演奏には親しみさえ感じられる。

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     2008/07/01

    他の演奏者による過度の分析や音の乱用は、題材をある種の解消に導く反面、音とフォルムを分離させてしまう危険がつきまとが、チッコリーニの演奏には思索と瞑想の世界があり、技巧的なアプローチよりもむしろロマンチックな詩的情感さえ漂う。

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     2008/06/29

    クロスリーは他の作品も同様で、極端なAgogik(緩急法) Dynamics(強弱法) 癖の強いアクセントを抑え込み、旋律は平明 響きは平淡に、そして録音時における空間の拡がりや残響効果等、あらかじめこの『現象』をも予測に入れた演奏が試されているようで、これはヘンクやECM(ジャズコン系)にも通ずるものがあり、むしろ現代的で事物が分かりやすい。このエサンス風演奏に疲れた時などはとても癒されていますが、その反面読みや描き込みが浅いのも事実で『虚無』を感じさせられた時などはベロフやロジェに触手が伸びます。

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     2008/06/28

    アウストボの他作品も同様で、例えば着想の基になったブラームスの本質をピアノに移し替えてみると、題材の思想や情感を表出する手段としては必ずしも正攻法とは言えないが、演奏には堅苦しさやぎこちなさが無く自然で淀まない。そして彼は何よりも心地好くシュヴァルツヴァルトのモミの木々と共に呼吸をしているようだ。

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     2008/06/28

    健康的で明るい色調や丸みを帯びた音(デッカ的)、内面の静穏さや独特な浮遊感等、各要素が融合した流は詩的抒情性にまで高められ『演奏がここにある』という押し付けがましさやストイックな感じはなく、まるで演奏が『現象』であるかのように聴き手の感性に語りかけてくれる。ロジェのプーランクは戸外から射し込む光のようで、ル・サージュやタッキーノ(夜の灯り?)とは違う。何れにせよ好みの問題だが、質量的にもこちらが勝るようだ。

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     2008/06/19

    演奏における過度の分析や音の乱用は、現実をある種の解消に導く反面、音とフォルムを分離させてしまうが、ハンガリーこそ思索と瞑想の世界であり、技巧的なアプローチよりもむしろロマンチックな詩的情感漂う演奏に好感が持てる。叙事詩に対して抒情詩があるように、素朴に自然の詩を歌うことも、また演奏家の使命であるように思える。

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     2008/06/18

    過度の分析や技巧、音や色彩の乱用は現実をある種の解消に導き?音とフォルムを分離させてしまうが、ベロフはそれを容認する事ができず、もっと作品を永続的なものにするためには、それらを抑制する方向を示唆し、そして深い色調も相まって古典的な静穏さをも醸し出した。これら各要素が完全に融合し、連続した流れや響き沈黙に一種の詩的抒情性を感じさせられたが、ここで一連の演奏から浮かび上がってくるのは『演奏自体がここにある』というニュアンスではなく、演奏というのは『現象』であるかのように聴き手に語りかけている。これは経験と鍛練、時間の蓄積により作品が芸術を超てエピファニーなものに迄達した記録です。最早向かう敵無し、ベロフ!

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     2008/06/16

    ながら聴きには極めて良好な演奏と録音で、脆弱な体躯に輪郭はおぼろ気で、主軸はぐらつくし音楽的には『何を表そうとしているのか』さえ解らない。しかしながらニンバスのジョーンズを聴いていて不愉快になるのとは対象的に、どこか人肌の温もりや、しみじみとした郷愁のようなものさえ感じてしまう。奏でられる音色には何処かホテルのラウンジ香りが漂い....私メは疲れた時に癒されてしまう。評価は値段を考慮しての事で、やはり◎おすすめはリビア・レフです!

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     2008/06/16

    これはショッキングな出来事です!今までブラウン管に映し出されていたモーツァルトが、いきなりハイビジョンに現れたかのような事件。それはプログラミングされたような指の動きが正確無比で、全てを鮮明に映しだし、しかも細部描写迄も怠らないノンフィクション。しかしこのような行為は、内部に危険な混乱や自家中毒を起こしかねぬ代物だが...
    そこはポミエ!陽光いっぱいスタッカート気味に奏でられるモーツァルトはグルーヴィーとさえ言えるが、ただ曲によっては見えなくて良い部分迄見えたりもする。後半の陰をひく長い音のニュアンスや長調での憂いを帯びた手弱女な体躯の表現などは、やはりシフやブレンデル、ピリスの方が役者が一枚上だ。しかしポミエの明快さ、新鮮さ、斬新さには眼福させられた。

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     2008/06/14

    淡く彩られたベルガマスクや映像など、演奏の情緒性が方法的でなく直感的・即興的に捉えられているし、子供の領分ではデューナミクに対する配慮や隣との対比に高度な美意識が伺える。またドビッシーが目指した心象の喚起をピアノに移し変えてみると、十分に題材の思想や情感が表出されている。そしてロジェはプーランクやラヴェルも含め、うっとり夢見るように美しい演奏を提供しているが、あと欲をいえばダイナミックな刺激(チッコリーニやベロフ)が欲しい。

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     2008/06/14

    セヴラックの着想の基となった本質をピアノに移し変えてみると、土臭さや陽光、南仏の雄大な自然の造形に対する讃歌を見落とすことはできないが、チッコリーニは題材の思想や情感を表出する為の手段『何を表そうとしているのか』が明快だ。演奏自体は、むしろドビッシーやサティよりも相性が良くうっとり夢心地だが、録音が良くないので評価を下げました。

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     2008/06/14

    演奏は脆弱な体躯で細部描写を欠き、全体が霧で包まれているようだが、オケが奏でる限られた空間としての屋内を、広大な自然との接点として抽象的に捉えれた演奏と受け入れれば、演奏をより味わい深いものにしてくれる。コンポジションとしての極めつけは38?40番にトドメを刺す、アーノンクールやノリントンのそれとは対局にあるが、外見は平明平淡さを装いながら、その奥に深い精神性や実証性が伺える。

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