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カワサキヤ さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/11

    ジジ・グライスの名盤が、このように廉価で再発されるのも嬉しいですが、初CD化となる最高傑作レミニッシンが入っているのが見逃せません。ブルーライツのベストパフォーマンスでを始め、キャラバンなど名曲揃い。絶対の推薦です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/10

    ソニー・クラークの代表的な名盤が丁寧なかたちでCD化されるとこは、慶賀に堪えません。わたくしが最初に買った30数年前の日本盤LPは相当なドンシャリでしたが、まさに隔世の感があります。何と言っても「マイナー・ミーティング」あの冒頭、スケールが上昇下降を繰り返すところ、すこし引き摺ったようなピアノが、まさにクラークならではの世界です。それはドラッグのせいなのか、あるいは彼の癖なのか、わかりませんが、足元の縺れるような、そして次の瞬間ハッと覚醒するかのような、ピアノがソニー・クラークです。ブルーノートの諸盤とは、似て非なる味わいの濃いところがこのタイム盤の魅力。ジョージ・デュヴィビエ、マックス・ローチというのがまた最高の顔ぶれです。限定復刻とは惜しい限り。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/16

    カラヤン一代の超名演。これを生で聴いたら心身がどうにかなってしまうのではと思うほどの、演奏、そして録音です。ことに第4楽章の弦楽器群が聴かせる波打つような美音の慟哭は、カラヤンとベリリン・フィルの最高到達点。わたくしは、何度聴いても感極まって茫然となってしまいます。カラヤンがライヴでみせる、ここ一番の怖ろしい底力で、ベルリン・フィルがグイグイとうねりながら押してきます。その音色のエレガントでいて強靭なさまは、とうてい言葉で表現できるものではありません。いつもこうという訳にはゆかないし、東京でのベートーヴェン・チクルスの何曲かのような軽く流した演奏もあるので、カラヤンが嫌いという方も大勢いると思いますが、このフィナーレを聴けば、カラヤンとベルリン・フィルがいかに比類なき存在であったか、容易に理解されましょう。ベルリン・フィルが汗びっしょりで弾いている数少ない録音です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/14

    カラヤン渾身の仕事として、新ウィーン楽派の音楽、二度目のマーラーの第9交響曲と並び立つ録音です。このあまりに精妙なオケの響きを初めて聴いたときは、戸惑いました。しかしベームのバイロイトの熱演や続々とレコードになった(最初はみな海賊盤でしたが)クナーのバイロイトライブを聴きこんでから、丹念に耳を傾けてみると、このカラヤン以上に「分かりやすい」指環はないと思うようになりました。わたしはカラヤンのボエームは苦手ですが、指環はちっとも違和感を感じません。それどころか、スタジオ録音では、あのショルティの指揮のあまりの不味さに閉口するデッカ盤と比べるのが申し訳ないほどツボを心得た美音の洪水に酔いしれます。室内楽のように精緻なと言うと、まるで熱演のないように聞こえますが、歌手の人選も含め、カラヤンの恐ろしい才能が爆発しています。亡き六世中村歌右衛門の吉野川や政岡のような圧倒的な感銘を覚える一代の名録音。指環をひとつだけというなら、これです。DGにしては珍しく、リマスターも上々です。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/14

    カラヤン渾身の仕事として、新ウィーン楽派の音楽、二度目のマーラーの第9交響曲と並び立つ録音です。このあまりに精妙なオケの響きを初めて聴いたときは、戸惑いました。しかしベームのバイロイトの熱演や続々とレコードになった(最初はみな海賊盤でしたが)クナーのバイロイトライブを聴きこんでから、丹念に耳を傾けてみると、このカラヤン以上に「分かりやすい」指環はないと思うようになりました。わたしはカラヤンのボエームは苦手ですが、指環はちっとも違和感を感じません。それどころか、スタジオ録音では、あのショルティの指揮のあまりの不味さに閉口するデッカ盤と比べるのが申し訳ないほどツボを心得た美音の洪水に酔いしれます。室内楽のように精緻なと言うと、まるで熱演のないように聞こえますが、歌手の人選も含め、カラヤンの恐ろしい才能が爆発しています。亡き六世中村歌右衛門の吉野川や政岡のような圧倒的な感銘を覚える一代の名録音。指環をひとつだけというなら、これです。DGにしては珍しく、リマスターも上々です。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/11

    レコード時代、さすがに初版は間に合いませんでしたが70年代からこのカルショウの指環を聴いてきた者として、ひとこと申し上げます。この指環はまったくジョン・カルショウの意欲的で壮大な実験として作られ、当時の潤沢な製作資金をもってカルショウが「レコード芸術」に挑んだものです。
    歌手の顔ぶれは極めて豪華です。そして例のゾフィエンザールの録音ステージのマス目を移動しながらその豪華歌手陣が「ステレオソニック」の駒とななり、カルショウの意図をもっとも実現してくてる指揮者として壮年のショルティが選ばれたのです。わたくしは初めて聞いた時から「ショルティの指揮の、あまりのノリの悪さにガッカリしました」これが、あのウィーンフィルがうねりにうねってすざまじい「君こそは春・・」になる、クナッパーツブッシュのステレオ録音「ワルキューレ第1幕」と同じ、カルショウの仕事なのか?と思うと、クナッパーツブッシュでは指環のスタジオ録音は無理だと判断したカルショウは「取り返しのつかないミスジャッジ」をしたものだという思いは禁じえません。それでもホッター、ニルソン、ヴィントガッセン・・・とこうも名歌手が並ぶので、何度も聴きました。当時はまだメロドラムなどの海賊レーベルもバイロイト・ライヴを発売する前でしたから。また、ベームのバイロイト盤は、同じような顔ぶれでむろんはるかに力のある演奏ですが、いまでは、正規盤で聴けるクナッパーツブッシュの「黄昏」やカイルベルトなどと同様、蓋の中のオーケストラの音が基本です。
    わたくしの結論は、このカルショウのリングは、あくまでカルショウの「レコード芸術」を検証するために存在するものです。申し訳ないですが、本当にこの当時のショルティの棒は、つまらないの。
    ですが、このデッカのリマスターに一つだけ値打ちがあります。
    リマスターの時代が10数年早かったので、近年エソテリックが鳴り物入りで出した高価なSACD盤より、はるかに「楽で肩の凝らない良い音がする」ことです。SACDは迫力があるところもありますが、相当に劣化が進んだテープからハードディスクで提供されたものをリマスターしたと噂されています。じつはわたくしも買いました。が、この廉価なセットのほうが遥かにわくしには楽しめました。よってカルショウのリングを買うなら、これです。(初CD化の西ドイツ盤に日本語の対訳のものも、CDの製盤によっては、ピンホールがあり、20年もたつと音飛びする恐れがあります)カルショウのリングはこのセットをお買いになるがベストです。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/28

    マルケヴィッチの代表的なレパートリーとして知られる「春の祭典」。モノラルとステレオの両録音が一枚のCDで復刻されていますが、いずれも見事な出来栄えで、何度聴いても飽きのこない名演と思います。マルケヴィッチの録音は、数年前にDG,フィリップスなど現ユニヴァーサル系の録音が大量にCD化されましたが、現在は一部を除いてけしてカタログが充実しているとは言えません。ですが、この一枚を聴けば、これほどの力量をもった指揮者は百年に一人か二人というくらいの才能であったことは容易に理解されます。ラリックの工芸品を見るような響きの美しさ、リズムの鮮やかさ、絶妙のオーケストラ・コントロールでストラヴィンスキーの野性的な音楽に上品な香りが寄り添っています。どうすれば此れほどまでに優美な、それでいて躍動感にあふれた「春の祭典」が具現するのか?聴けば聴くほど魅了される名盤です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/10

    バレンボイム若き日のモーツァルト。LP時代から22番、23番、24番あたりは名演の誉れ高いものだった。いま聴き直すと些か残念なのはその録音。むろん平均的なステレオ録音で過不足はないのだが、バレンボイムの独特な味の濃いピアノの音色が、もうすこし鮮明に捉えられていたら、申し分なかったのにと惜しまれる。そうは言っても、持てる才能をピアノに託し、これでもかとばかりに散りばめてゆく天才バレンボイムならではの魅力と、イギリス室内管を自由に操り、雄弁に管楽器を鳴らす指揮ぶりは聴きもの。ボックス化のメリットですっかり廉価盤の定番となったのは、有難いような、勿体無いような・・いや、有難いです。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/12

    グィネス・ジョーンズの文字通り破格の声は、生で聴く以外にその本当の凄さは判らないのです。NHKホールでイゾルデやブリュンヒルデがあんなにホールの隅まで届くだけでも、大歌手中の大歌手です。しかもあの美貌。ですからCDで聴く彼女には、この録音でもそうでしょうが、例によってちょっと音程が不安定になったり(そこがまたご愛嬌で魅力というファンもいるくらいですが)、マイクには入りきらないのでやや金切り声みたいに響く箇所もあります。そうしたマイナス面があるにせよ、この「オランダ人」は、ベームの切れば血の出るような熱い棒と相俟って、やはり魅力十分な一組です。ベームが頻繁に使った歌手、このジョーンズや、バスでいえばタルヴェラなどは本当は生で聴かないと絶対に凄みが判りません。グィネス・ジョーンズはすでに古希を迎えましたが、若き日のいかにも彼女らしい体当たりの舞台の記録として、やっぱりファンには堪えられません。デビュー当時のロンドンのアリア集や、後年にスイス・ロマンド放送のライヴがCDになった「エレクトラ」などと並ぶ、彼女の代表的な録音ではないでしょうか。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/03

    長らく入手困難のため、国内のみならずアメリカのネット・サイトでも初期CD盤が300ドルで取引されていましたが、ようやく再プレスとなり、ご同慶の至りです。演奏は今更申すまでもない同曲のベスト・ワンともいうべき巨人クレンペラー晩年の大傑作。悠然たる・・・を通り越した異様なまでに遅いテンポからマーラーの複雑極まりないオーケストレーションが赤裸々に姿を顕します。
    いわゆる常識的な名演奏を聴きなれた耳には、いかにも怪演と響くやもしれませんが、一度このクレンペラーの世界に魅せられたが最後、こうでなくては納まりません。その芸格の大きさは文字通り比類無く、あえて言うなら歌舞伎で映画に残る2代目延若の「楼門」の五右衛門というところ。痴呆の藝術かとも見まごう、言語では説明の出来ない怖ろしい録音であります。なぜ、これだけが久しく廃盤に近い状態であったか・・・謎の復活であります。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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